アストロアーツHPで星ナビ2021年11月号の内容が告知されています。発売は10月5日火曜日です。

今月の内容は!?

11月のほぼ皆既月食を2部構成で解説。さらに「ステラナビゲータLite」を天文系YouTuberがレポートします。

星ナビ11月号は「限りなく皆既に近い部分月食」と「ステラナビゲータLite使ってみた」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12214_hoshinavi

■表紙

沼澤茂美さんによる「地球の影の端にかかる月」です。2014年10月8日の皆既月食時の写真で、今回の最大食分にほぼ等しい状態の月です。

今月の表紙は沼澤茂美さんによる2014年10月の皆既月食。今号のハイライトでもある、2021年11月19日の「限りなく皆既に近い部分月食」と同じ「食分0.97」ごろの撮影です。「高階調処理(HDR)」を駆使した月食画像の処理方法は、本誌特集でも解説されています。

月食の中で「肉眼で見て一番美しい時」は、このような「皆既直前・食後」ではないかと筆者は考えています。この情景を写真の目を通して見るとまったく違う別の美しさが出てくるのが、月食の奥の深いところではないでしょうか。



■限りなく皆既に近い部分月食

11月の部分月食は限りなく皆既に近い月食。地平高度が低い位置で食が最大になるので地上景色とも一緒に撮影しやすいです。パート1では、月食星景や月食星野で使える作画のヒントなどを、パート2ではターコイズフリンジなど「地球の影」をとらえる方法を紹介します。事前にチェックして、万全の態勢で当日を迎えましょう。

某文学賞受賞の小説のタイトルのような、11月19日の部分月食の大特集。今回の月食は厳密には「部分月食」ですが、楽しめるという点では継続時間の長い単調?な皆既月食よりも面白いかもしれません。Part1では、その見どころ・撮りどころを、星景写真家の北山輝泰さんが3つの観点で詳細に解説。

Part2では「地球の影」をテーマに、主に「ターコイズフリンジ」の撮り方を沼澤茂美さんが解説。今回の月食は皆既中の月の地平高度が10〜20°と高くないため、ターコイズフリンジの「青」を捉えるにはやや不利ではありますが、11月の透明な空ならじゅうぶんに可能性はあります。何より来年11月8日の好条件の皆既月食に備えて、撮影を経験しておくのはおおいに有効といえるでしょう。

■Deepな天体写真 市街地で星雲写真2

天体写真の撮影では、限られた観測時間を有効に使いたいですよね。短時間露光での多数コンポジットや一気撮りシステムなど、光害地から効率よく星雲撮影を行う方法を紹介します。

「あぷらなーと」さんの連載二回目。「貴重な晴れ間を最大限有効活用する」というシンプルなテーマから生まれた「邪悪」な撮影手法とシステムの数々のご紹介。ブログ中ではさかんに登場する「邪悪」「禍々しい」のような、「笑いを取る」表現は本誌には一切使用されていません。「所与の前提条件から自然に導出されたものである」という論理構成が素晴らしい^^

今号も、ひとつひとつの着想とその解説には「なるほど!」と唸らされるものがあります。ブログとはまた違った「あぷらなーと節」をお楽しみください!

初公開の「個人的事情」には筆者もびっくり。こんなところで撮影されていたのか〜!

 

◎広告ピックアップ

■115 SWAROVSKI OPTIK

昨年7月にスワロフスキーの日本総代理店となったハクバ写真産業(株)。スワロフスキー製品の広告が登場です。上の画像は口径115mmの大型フィールドスコープですが、実はこの上に「双眼タイプ」のモデルがドンと出ています。「双眼」ですよ!そそりますねえ^^ ぜひ本誌でごらんになってください!なお、背景は「Masayuki Murakami」さん撮影の北アメリカ星雲です。

◎天リフ独断ピックアップ

■NASA/NAOJ 予報はどちらが正しい?

今月はいろいろとピックアップしたい記事があったのですが、こちらをチョイスしました。「ほぼ皆既月食」特集の、沼澤さんの記事の最後の囲み枠です。前回5月26日の皆既月食の際に、ソースによって微妙に予報時刻が異なっていることに気が付いた方がいらっしゃるのではないでしょうか。その理由の天文学的な解説です。

簡単にいうと地球には大気があるため、大気のない月のような天体と違って、境界が明確でないこと(*)。この大きさをどう設定するかで食の時刻が違ってくるのです。この記事では、実写の画像の月の見え方から食の時刻を判断するとどうなるかにも触れていて、非常に興味深いものとなっています。ぜひご一読ください。



(*)国立天文台の計算値は1.02倍、上空64kmの成層圏が境界ということになります。沼澤さんの実視に基づく基準に照らしてもこの値はやや大きいのではないかと推測します。対流圏より上、高度20km上空では気圧は地上の1/10以下。仮にここを境界だとすると地球の直径の1.006倍になります。

■ネットよ今夜もありがとう

今月は成松隆美さんの「Colorful Stars」と、木人さんの「木人の天体写真日記」です。

成松さんは、大分県を中心に長く天文普及に携わっていらっしゃる方ですが、こちらのHPは初めて拝見しました。散開星団に魅せられ、「星の色」にこだわって撮影された数多くの対象が公開されています。本誌にもあるとおり、星団は写真のジャンルでは地味な位置づけですが、望遠鏡で見る姿は多くの人に感動をもたらします。一つ一つの星団の個性に触れてみませんか?

木人さんは天リフブログではおなじみ。2013年のアイソン彗星で天文に復帰されたのも天リフ編集長と同じです。飾らないシンプルな文体のブログ記事ですが、随所に共感度120%の「ヲタクの正しいあり方」が滲み出ています。本誌の紹介文にもある「なぜ人はレンズに魅せられるのだろう?」に激しくうなずくのでありました^^

■星ナビギャラリー

今月のトップ下はWさんの「NGC6992・NGC6960網状星雲付近」。ワンショットナローバンドとカラーカメラによる作品。トップ下見開きの3作品はいずれもナローバンドを生かしたものですが、都市部の自宅や市街地など「あまり暗くない(*)」場所による撮影であることも、昨今のトレンドではないでしょうか。

(*)神野山はやや市街光が強いものの立派な「遠征地」です^^ 

筆者のイチオシは、Kさんの「クラビウス付近」。個人的に最近少し月面・惑星をかじり始めたのもあり、この作品の凄さをもたらしたさまざまな工夫と努力に大いに関心があります。「自宅は山間部で気流が悪いので市街地まで遠征した」というコメントに目から鱗です。

■エーゲ海の風 第25回 仲良し兄弟と悲劇の姉妹 カストルとポルックスの冒険

ふたご座のモデル・カストルとポルックス。彼らは神話では女児2人と一緒に四つ子として誕生しました。この姉妹の物語はギリシア悲劇として古典の名作となっています。

ふたご座のポルックスとカストルはよく知られていますが、実はもう2人の姉妹クリュタエムネストラとヘレネを加えて「4つ子」だったいうお話です。「星座」にならなかったことで天文界隈では認知度が低いものの、文学や演劇では大きな存在感を放っているこの姉妹にスポットを当て、ギリシャ神話という大きな物語の中の「悲劇の白眉」を解説しています。

「プラネタリウムでも紹介しても面白いのではないか?」と執筆者の早水さんは書かれています。「星座」の枠を外してギリシャ神話を広く眺めてみませんか、というメッセージでしょうか。

■ステラナビゲータLiteを天文YouTuberが使ってみた

今年7月に発売された天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータLite」。どんなことができるのか、フル版との違いは? など気になるポイントを、天文解説を行うYouTuberが実際に使ってみました!

天文ファンにはおなじみの「ステラナビ」ですが、フル機能版の半額以下という価格で入手できるLite版が発売されました。これまで天文シミュレーションソフト「Mitaka」と「SpaceEngine」を使用して天体解説動画を制作されていた天文YouTuberのリコットさんによる「ステラナビゲータLite」の紹介記事です。

非常に多機能である「ステラナビゲータ11」ですから、Lite版とはいえ「これでLiteなの?」というぐらいの多彩な機能があります。フル機能版へのアップグレードも可能になり、導入を検討するよい機会ではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

コロナも小康状態?にまで落ち着き、これまでの悪天が嘘のような晴れが続く今日この頃。つかの間の平穏なのか、このまま続くのかは不明ですが^^;; 皆様が心おきなく天文活動を楽しめることをお祈り申し上げます!

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!11月号も楽しみですね!

星ナビ11月号は「限りなく皆既に近い部分月食」と「ステラナビゲータLite使ってみた」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12214_hoshinavi

星ナビ公式の見どころ紹介動画です!


※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!!

 

 

https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/10/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/10/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで星ナビ2021年11月号の内容が告知されています。発売は10月5日火曜日です。 今月の内容は!? 11月のほぼ皆既月食を2部構成で解説。さらに「ステラナビゲータLite」を天文系YouTuberがレポートします。 星ナビ11月号は「限りなく皆既に近い部分月食」と「ステラナビゲータLite使ってみた」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12214_hoshinavi ■表紙 今月の表紙は沼澤茂美さんによる2014年10月の皆既月食。今号のハイライトでもある、2021年11月19日の「限りなく皆既に近い部分月食」と同じ「食分0.97」ごろの撮影です。「高階調処理(HDR)」を駆使した月食画像の処理方法は、本誌特集でも解説されています。 月食の中で「肉眼で見て一番美しい時」は、このような「皆既直前・食後」ではないかと筆者は考えています。この情景を写真の目を通して見るとまったく違う別の美しさが出てくるのが、月食の奥の深いところではないでしょうか。 ■限りなく皆既に近い部分月食 某文学賞受賞の小説のタイトルのような、11月19日の部分月食の大特集。今回の月食は厳密には「部分月食」ですが、楽しめるという点では継続時間の長い単調?な皆既月食よりも面白いかもしれません。Part1では、その見どころ・撮りどころを、星景写真家の北山輝泰さんが3つの観点で詳細に解説。 Part2では「地球の影」をテーマに、主に「ターコイズフリンジ」の撮り方を沼澤茂美さんが解説。今回の月食は皆既中の月の地平高度が10〜20°と高くないため、ターコイズフリンジの「青」を捉えるにはやや不利ではありますが、11月の透明な空ならじゅうぶんに可能性はあります。何より来年11月8日の好条件の皆既月食に備えて、撮影を経験しておくのはおおいに有効といえるでしょう。 ■Deepな天体写真 市街地で星雲写真2 「あぷらなーと」さんの連載二回目。「貴重な晴れ間を最大限有効活用する」というシンプルなテーマから生まれた「邪悪」な撮影手法とシステムの数々のご紹介。ブログ中ではさかんに登場する「邪悪」「禍々しい」のような、「笑いを取る」表現は本誌には一切使用されていません。「所与の前提条件から自然に導出されたものである」という論理構成が素晴らしい^^ 今号も、ひとつひとつの着想とその解説には「なるほど!」と唸らされるものがあります。ブログとはまた違った「あぷらなーと節」をお楽しみください! https://twitter.com/PG1wvzio4yvwFXW/status/1443159357726752769 初公開の「個人的事情」には筆者もびっくり。こんなところで撮影されていたのか〜!   ◎広告ピックアップ ■115 SWAROVSKI OPTIK 昨年7月にスワロフスキーの日本総代理店となったハクバ写真産業(株)。スワロフスキー製品の広告が登場です。上の画像は口径115mmの大型フィールドスコープですが、実はこの上に「双眼タイプ」のモデルがドンと出ています。「双眼」ですよ!そそりますねえ^^ ぜひ本誌でごらんになってください!なお、背景は「Masayuki Murakami」さん撮影の北アメリカ星雲です。 スワロフスキースコープが星ナビ6月号の新着情報で紹介されました。 聞くところによると「久しぶり」みたい。 スワロフスキーを知らない(忘れてた)星好きの方 またよろしくお願いします!https://t.co/eyZ9f4ynxB そして星ナビ6月号は絶賛発売中です。#星ナビ #スワロフスキーオプティック pic.twitter.com/UhSac6oNcE — ハクバ写真産業株式会社 (@hakuba_photo) May 11, 2021 ◎天リフ独断ピックアップ ■NASA/NAOJ 予報はどちらが正しい? 今月はいろいろとピックアップしたい記事があったのですが、こちらをチョイスしました。「ほぼ皆既月食」特集の、沼澤さんの記事の最後の囲み枠です。前回5月26日の皆既月食の際に、ソースによって微妙に予報時刻が異なっていることに気が付いた方がいらっしゃるのではないでしょうか。その理由の天文学的な解説です。 簡単にいうと地球には大気があるため、大気のない月のような天体と違って、境界が明確でないこと(*)。この大きさをどう設定するかで食の時刻が違ってくるのです。この記事では、実写の画像の月の見え方から食の時刻を判断するとどうなるかにも触れていて、非常に興味深いものとなっています。ぜひご一読ください。 (*)国立天文台の計算値は1.02倍、上空64kmの成層圏が境界ということになります。沼澤さんの実視に基づく基準に照らしてもこの値はやや大きいのではないかと推測します。対流圏より上、高度20km上空では気圧は地上の1/10以下。仮にここを境界だとすると地球の直径の1.006倍になります。 ■ネットよ今夜もありがとう 今月は成松隆美さんの「Colorful Stars」と、木人さんの「木人の天体写真日記」です。 成松さんは、大分県を中心に長く天文普及に携わっていらっしゃる方ですが、こちらのHPは初めて拝見しました。散開星団に魅せられ、「星の色」にこだわって撮影された数多くの対象が公開されています。本誌にもあるとおり、星団は写真のジャンルでは地味な位置づけですが、望遠鏡で見る姿は多くの人に感動をもたらします。一つ一つの星団の個性に触れてみませんか? 木人さんは天リフブログではおなじみ。2013年のアイソン彗星で天文に復帰されたのも天リフ編集長と同じです。飾らないシンプルな文体のブログ記事ですが、随所に共感度120%の「ヲタクの正しいあり方」が滲み出ています。本誌の紹介文にもある「なぜ人はレンズに魅せられるのだろう?」に激しくうなずくのでありました^^ ■星ナビギャラリー 今月のトップ下はWさんの「NGC6992・NGC6960網状星雲付近」。ワンショットナローバンドとカラーカメラによる作品。トップ下見開きの3作品はいずれもナローバンドを生かしたものですが、都市部の自宅や市街地など「あまり暗くない(*)」場所による撮影であることも、昨今のトレンドではないでしょうか。 (*)神野山はやや市街光が強いものの立派な「遠征地」です^^  筆者のイチオシは、Kさんの「クラビウス付近」。個人的に最近少し月面・惑星をかじり始めたのもあり、この作品の凄さをもたらしたさまざまな工夫と努力に大いに関心があります。「自宅は山間部で気流が悪いので市街地まで遠征した」というコメントに目から鱗です。 ■エーゲ海の風 第25回 仲良し兄弟と悲劇の姉妹 カストルとポルックスの冒険 ふたご座のポルックスとカストルはよく知られていますが、実はもう2人の姉妹クリュタエムネストラとヘレネを加えて「4つ子」だったいうお話です。「星座」にならなかったことで天文界隈では認知度が低いものの、文学や演劇では大きな存在感を放っているこの姉妹にスポットを当て、ギリシャ神話という大きな物語の中の「悲劇の白眉」を解説しています。 「プラネタリウムでも紹介しても面白いのではないか?」と執筆者の早水さんは書かれています。「星座」の枠を外してギリシャ神話を広く眺めてみませんか、というメッセージでしょうか。 ■ステラナビゲータLiteを天文YouTuberが使ってみた 天文ファンにはおなじみの「ステラナビ」ですが、フル機能版の半額以下という価格で入手できるLite版が発売されました。これまで天文シミュレーションソフト「Mitaka」と「SpaceEngine」を使用して天体解説動画を制作されていた天文YouTuberのリコットさんによる「ステラナビゲータLite」の紹介記事です。 非常に多機能である「ステラナビゲータ11」ですから、Lite版とはいえ「これでLiteなの?」というぐらいの多彩な機能があります。フル機能版へのアップグレードも可能になり、導入を検討するよい機会ではないでしょうか。 まとめ いかがでしたか? コロナも小康状態?にまで落ち着き、これまでの悪天が嘘のような晴れが続く今日この頃。つかの間の平穏なのか、このまま続くのかは不明ですが^^;; 皆様が心おきなく天文活動を楽しめることをお祈り申し上げます! そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!11月号も楽しみですね! 星ナビ11月号は「限りなく皆既に近い部分月食」と「ステラナビゲータLite使ってみた」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12214_hoshinavi https://youtu.be/Rw-J7wLZv3A 星ナビ公式の見どころ紹介動画です! ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!    編集部発信のオリジナルコンテンツ