アストロアーツHPで星ナビ2024年5月号の内容が告知されています。発売は4月5日 金曜日です。

今月の内容は!?

順調に明るくなる「ポン・ブルックス彗星」の観察・撮影ポイントをまとめて解説。特別付録「1テーマ5分でわかる!天体画像処理5」は天体画像処理の細かい「仕上げ」がテーマ。

星ナビ5月号は「ポン・ブルックス彗星を見る・撮る」と特別付録「1テーマ5分でわかる!天体画像処理5 」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13533_hoshinavi

■表紙

今回の表紙はDan Bartlettさん撮影の「M31に伸びたポン・ブルックス彗星の尾」。青みがかった尾の色とM31の銀河内の構造との対比が美しい作品です。

今月の表紙はアンドロメダ銀河M31まで尾が届いた、12P/ポン・ブルックス彗星。ロッキー山脈の麓の透明な空で80分近く露光したおかげで、黄砂に苦しむアジア圏では考えられないほど淡い長い尾が捉えられています。

撮影日が記されていないのが「はて?」な感じですが、Twitterにアップされた元画像?によると3月8日(日本時間3月9日)の撮影のようです。



ネットでは「12P祭り」ともいえる盛り上がりですが、本誌発売後1週間ほどが「前半戦」のラストチャンスです!

■ポン・ブルックス彗星 見る! 撮る!テクニック(解説/沼澤茂美)

2月初めごろから、長いプラズマの尾を見せているポン・ブルックス彗星。順調に明るくなり、4月初めのハイライトが近づいています。彗星観察の醍醐味や日々の記録方法、スマホやデジカメでの撮影まで、楽しみ方のポイントを解説します。70年ぶりに帰ってきた歴史的な周期彗星をみんなで観測しましょう!

順調に明るくなってきた12P/ポン・ブルックス彗星。見どころと観測・撮影のポイントがたっぷり8ページです。イオンとダストの2種類のテールの違いや、彗星の軌道・過去の観測事例・彗星観察に適した機材の紹介など、彗星初心者にとってもよいガイドとなるでしょう。

「スマホでも撮れる(かも?)」という形で、彗星が雑誌記事に紹介されたのは初めてではないでしょうか。最新の高感度に強いスマホで空の暗い場所から撮影すれば、彗星の核と短い尾は普通に写せることでしょう。

■人工天体撮影虎の巻 第二巻「手動追尾」人工衛星手動追尾と惑星面通過(解説・作例/宮崎智永)

人工天体を捉えるために試行錯誤を繰り返してきた3人がそれぞれの経験をもとに「虎の巻」をリレー方式で綴るシリーズ。第2回は「人工天体と惑星のツーショット」を撮影する方法を解説していきます。

眼からウロコの「人工天体撮影虎の巻」。第二巻は「人工衛星手動追尾と惑星面通過」。解説・作例は宮崎智永(宙歌:そらうた)さん。

「日本では仰角50度を下回ると気流の影響でISSの細部を撮影することはほぼ不可能」「仰角が高い場合は経緯台で手動追尾することは困難」「人工天体を追尾するには、特別な条件の場合を除くと最低2軸が必要」「赤道儀の三脚接合部をフリーにして3軸化して追尾しやすくする」「スタック処理で画質を上げるためにはグローバルシャッター機が必須」「ISSの適正露出は火星と同じくらい」なるほど、なるほど。「眼からウロコ」です。これらが「なぜ?」なのかは、ぜひ本誌記事をごらんください!

次回は「ISS撮影のゲームチェンジ」である「自動追尾撮影」についてだそうです。こちらも楽しみですね!

■特別付録 1テーマ5分でわかる!天体画像処理5 仕上げ編2(詳細編集モード)

天体画像処理のポイントを一問一答形式で解説する特別付録。今回は「仕上げ編2」。天体画像処理の細かい調整や、モノクロカメラでのフィルター撮影や、星雲・星団以外の画像処理には「ステライメージ9」の「詳細編集モード」を使うのがおすすめです。詳細編集モードを効率よく使いこなすためのヒントをまとめました。

綴じ込み付録の「天体画像処理」も、はや五回目。ステライメージの「詳細編集モード」を中心に「自動処理モード」との使い分け方や、RGB各チャンネル単位での処理・選択マスク・青ハロ/偽色除去・多段階合成・RGB撮影(合成)など、基本から高度な使いこなしまで解説。

今回は基本的に「ステライメージ特化」なので、ステライメージユーザーには大いに参考になることでしょう。ステライメージを使用していない方も、ご自分の画像処理の方法とひとつひとつ比較してみると、新たな発見と学びがあるかもしれません。

◎天リフ独断ピックアップ

■広告ピックアップ・「草原に流星を見に行く」星ナビ協賛星空ツアー

星ナビ協賛の「モンゴル・ゲルキャンプツアー」が今年も催行されます。今年は私を含めた「星空アドバイザー」が同行するのは7日間コースだけとなりますが、2名以上参加者が集まれば任意の出発日で5日間・7日間コースが設定できるそうです。この場合も、7日間コースかつ参加者7名以上の場合は、「星空アドバイザー」が同行することになると思われます。

8/10発 モンゴル「星空」ゲル・キャンプツアー7日間
http://www.wild-navi.co.jp/tour/mongolia_darksky7/
9/7発 モンゴル「星空」ゲル・キャンプツアー5日間
http://www.wild-navi.co.jp/tour/mongolia_darksky5/

ぜひふるってご参加ください!

■夢は叶う!65歳からの挑戦!!阿久津富夫さん講演会

フィリピン・セブ島に私設天文台を建設し移住された阿久津富夫さんが、一時帰国されます。4月21日(日)、茨城県常陸太田市で講演会が開催されます。

常陸太田市HP 
https://hitachirokkoku.com/local/hitachiota/

定員100名、入場無料。お近くの方はぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。



■ネットよ今夜もありがとう

今月は「花鳥風月にあこがれて」のカワニシさん。不覚にも天リフ編集長は未チェックでしたが、2012年から現在まで、コンスタントに記事を更新されています。

花鳥風月にあこがれて
http://js04056.livedoor.blog/

内容は「花鳥風月にあこがれて」の名前の通り、星だけでなく日の出・日の入りや野鳥・花・虫など広いジャンルにわたっています。どの記事にも、美しい写真とそれらを楽しむ暖かい目線とお人柄が感じられます。要チェックですね!

■星ナビギャラリー

今月のトップ下はベテラン村松さんの「かもめ星雲IC2177とトール兜星雲NGC2359のコラボ」。135mm望遠レンズとASI2600MCP、デュアルナローバンドフィルターIDAS NB-Zによる作品。「周辺像の悪化をBXTで補正した」とのことで、新しい技法がまた天体写真を1つ前に進めたといえるのではないでしょうか。

個人的イチオシは、こちらもベテラン川口さんの「三日月を射ぬくISS」。星・月・ISS・雲という距離とスケールがまったく異なる4つの対象のコラボ。当たり前かもしれませんが、ISSが「月と雲の間にある」ことをしみじみと実感できる作品です。

■CP+2024 注目天文機材ピックアップ(レポート/川村 晶+編集部)

アジア最大級の映像関連機器展示会「CP+2024」が、2月に開催されました。海外メーカーの機材や、星景写真を意識したレンズやグッズ、望遠鏡など天文趣味関連の新製品を紹介していきます。

2月22〜25日に開催された「CP+2024」。天文関係の企業も多数出展し、天リフのTwitterやSNS・ブログ等でさまざまな情報が発信されていますが、トリ?を締めるのは星ナビ記事。5ページにわたって、主な出展の見どころが詳しく解説されています。

開催されたオンラインセミナーにはQRコードも添付されていますので、この機会にアーカイブをご視聴になるのはいかがでしょうか。

天リフも会場からライブ配信を行っています。こちらもぜひどうぞ!

■天文外史 陰陽師・安倍晴明 星を読み天意を汲む国家公務員の実像(解説/塚田 健)

NHK大河ドラマ「光る君へ」は、当代随一の陰陽師・安倍晴明が天文観測を行うシーンから始まりました。その時代の日本における天文観測と、それを担ってきた安倍晴明をはじめとする陰陽師たちの物語を紐解いていきましょう。

NHK大河ドラマ「光る君へ」でユースケ・サンタマリアさん演じる「安倍晴明(あべのせいめい*)」。天文観測を生業とする「国家公務員」であり、時には権力に密接に関わる「陰陽師(おんみょうじ)」とは何者なのでしょうか。

(*)大河ドラマ中では「あべのはるあきら」読み。安倍晴明の読み名は確定していないようです。

本記事では、晴明とその時代の人々が見たはずであろう、「天変」をもたらすという流星雨・大彗星・皆既日食などの天文現象や、現代にも「せいめい望遠鏡」として名前を残しているなどのエピソードを交えながら、それらを8ページにわたって紐解いていきます。

大河ドラマと合わせて読めば面白さがさらにアップ。ぜひこの機会に「陰陽師」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか!?

まとめ

いかがでしたか?

今回の12P/ポンス・ブルックス彗星は、今のところ「天変」とまではいかないものの、順調に増光していて天文ファンにとっては逃せない大チャンスです。「日常」も「天変」も楽しめるのが天文趣味のいいところですが、今月は「12P祭り」で盛り上がりましょう!

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね!

星ナビ5月号は「ポン・ブルックス彗星を見る・撮る」と特別付録「1テーマ5分でわかる!天体画像処理5 」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13533_hoshinavi

※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!! https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2024/04/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2024/04/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg編集部雑誌・書籍星ナビアストロアーツHPで星ナビ2024年5月号の内容が告知されています。発売は4月5日 金曜日です。 今月の内容は!? 順調に明るくなる「ポン・ブルックス彗星」の観察・撮影ポイントをまとめて解説。特別付録「1テーマ5分でわかる!天体画像処理5」は天体画像処理の細かい「仕上げ」がテーマ。 星ナビ5月号は「ポン・ブルックス彗星を見る・撮る」と特別付録「1テーマ5分でわかる!天体画像処理5 」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13533_hoshinavi ■表紙 今月の表紙はアンドロメダ銀河M31まで尾が届いた、12P/ポン・ブルックス彗星。ロッキー山脈の麓の透明な空で80分近く露光したおかげで、黄砂に苦しむアジア圏では考えられないほど淡い長い尾が捉えられています。 撮影日が記されていないのが「はて?」な感じですが、Twitterにアップされた元画像?によると3月8日(日本時間3月9日)の撮影のようです。 12P/Pons-Brooks & M31📷 Dan Bartlett, Mar. 8 pic.twitter.com/BLTzY6ws3a — Parc Astronòmic Prades (@parcastroprades) March 11, 2024 ネットでは「12P祭り」ともいえる盛り上がりですが、本誌発売後1週間ほどが「前半戦」のラストチャンスです! ■ポン・ブルックス彗星 見る! 撮る!テクニック(解説/沼澤茂美) 順調に明るくなってきた12P/ポン・ブルックス彗星。見どころと観測・撮影のポイントがたっぷり8ページです。イオンとダストの2種類のテールの違いや、彗星の軌道・過去の観測事例・彗星観察に適した機材の紹介など、彗星初心者にとってもよいガイドとなるでしょう。 「スマホでも撮れる(かも?)」という形で、彗星が雑誌記事に紹介されたのは初めてではないでしょうか。最新の高感度に強いスマホで空の暗い場所から撮影すれば、彗星の核と短い尾は普通に写せることでしょう。 ■人工天体撮影虎の巻 第二巻「手動追尾」人工衛星手動追尾と惑星面通過(解説・作例/宮崎智永) 眼からウロコの「人工天体撮影虎の巻」。第二巻は「人工衛星手動追尾と惑星面通過」。解説・作例は宮崎智永(宙歌:そらうた)さん。 「日本では仰角50度を下回ると気流の影響でISSの細部を撮影することはほぼ不可能」「仰角が高い場合は経緯台で手動追尾することは困難」「人工天体を追尾するには、特別な条件の場合を除くと最低2軸が必要」「赤道儀の三脚接合部をフリーにして3軸化して追尾しやすくする」「スタック処理で画質を上げるためにはグローバルシャッター機が必須」「ISSの適正露出は火星と同じくらい」なるほど、なるほど。「眼からウロコ」です。これらが「なぜ?」なのかは、ぜひ本誌記事をごらんください! 次回は「ISS撮影のゲームチェンジ」である「自動追尾撮影」についてだそうです。こちらも楽しみですね! ■特別付録 1テーマ5分でわかる!天体画像処理5 仕上げ編2(詳細編集モード) 綴じ込み付録の「天体画像処理」も、はや五回目。ステライメージの「詳細編集モード」を中心に「自動処理モード」との使い分け方や、RGB各チャンネル単位での処理・選択マスク・青ハロ/偽色除去・多段階合成・RGB撮影(合成)など、基本から高度な使いこなしまで解説。 今回は基本的に「ステライメージ特化」なので、ステライメージユーザーには大いに参考になることでしょう。ステライメージを使用していない方も、ご自分の画像処理の方法とひとつひとつ比較してみると、新たな発見と学びがあるかもしれません。 ◎天リフ独断ピックアップ ■広告ピックアップ・「草原に流星を見に行く」星ナビ協賛星空ツアー 星ナビ協賛の「モンゴル・ゲルキャンプツアー」が今年も催行されます。今年は私を含めた「星空アドバイザー」が同行するのは7日間コースだけとなりますが、2名以上参加者が集まれば任意の出発日で5日間・7日間コースが設定できるそうです。この場合も、7日間コースかつ参加者7名以上の場合は、「星空アドバイザー」が同行することになると思われます。 8/10発 モンゴル「星空」ゲル・キャンプツアー7日間http://www.wild-navi.co.jp/tour/mongolia_darksky7/ 9/7発 モンゴル「星空」ゲル・キャンプツアー5日間http://www.wild-navi.co.jp/tour/mongolia_darksky5/ ぜひふるってご参加ください! ■夢は叶う!65歳からの挑戦!!阿久津富夫さん講演会 フィリピン・セブ島に私設天文台を建設し移住された阿久津富夫さんが、一時帰国されます。4月21日(日)、茨城県常陸太田市で講演会が開催されます。 常陸太田市HP https://hitachirokkoku.com/local/hitachiota/ 定員100名、入場無料。お近くの方はぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。 ■ネットよ今夜もありがとう 今月は「花鳥風月にあこがれて」のカワニシさん。不覚にも天リフ編集長は未チェックでしたが、2012年から現在まで、コンスタントに記事を更新されています。 花鳥風月にあこがれてhttp://js04056.livedoor.blog/ 内容は「花鳥風月にあこがれて」の名前の通り、星だけでなく日の出・日の入りや野鳥・花・虫など広いジャンルにわたっています。どの記事にも、美しい写真とそれらを楽しむ暖かい目線とお人柄が感じられます。要チェックですね! ■星ナビギャラリー 今月のトップ下はベテラン村松さんの「かもめ星雲IC2177とトール兜星雲NGC2359のコラボ」。135mm望遠レンズとASI2600MCP、デュアルナローバンドフィルターIDAS NB-Zによる作品。「周辺像の悪化をBXTで補正した」とのことで、新しい技法がまた天体写真を1つ前に進めたといえるのではないでしょうか。 個人的イチオシは、こちらもベテラン川口さんの「三日月を射ぬくISS」。星・月・ISS・雲という距離とスケールがまったく異なる4つの対象のコラボ。当たり前かもしれませんが、ISSが「月と雲の間にある」ことをしみじみと実感できる作品です。 ■CP+2024 注目天文機材ピックアップ(レポート/川村 晶+編集部) 2月22〜25日に開催された「CP+2024」。天文関係の企業も多数出展し、天リフのTwitterやSNS・ブログ等でさまざまな情報が発信されていますが、トリ?を締めるのは星ナビ記事。5ページにわたって、主な出展の見どころが詳しく解説されています。 開催されたオンラインセミナーにはQRコードも添付されていますので、この機会にアーカイブをご視聴になるのはいかがでしょうか。 天リフも会場からライブ配信を行っています。こちらもぜひどうぞ! ■天文外史 陰陽師・安倍晴明 星を読み天意を汲む国家公務員の実像(解説/塚田 健) NHK大河ドラマ「光る君へ」でユースケ・サンタマリアさん演じる「安倍晴明(あべのせいめい*)」。天文観測を生業とする「国家公務員」であり、時には権力に密接に関わる「陰陽師(おんみょうじ)」とは何者なのでしょうか。 (*)大河ドラマ中では「あべのはるあきら」読み。安倍晴明の読み名は確定していないようです。 本記事では、晴明とその時代の人々が見たはずであろう、「天変」をもたらすという流星雨・大彗星・皆既日食などの天文現象や、現代にも「せいめい望遠鏡」として名前を残しているなどのエピソードを交えながら、それらを8ページにわたって紐解いていきます。 大河ドラマと合わせて読めば面白さがさらにアップ。ぜひこの機会に「陰陽師」に思いを馳せてみてはいかがでしょうか!? まとめ いかがでしたか? 今回の12P/ポンス・ブルックス彗星は、今のところ「天変」とまではいかないものの、順調に増光していて天文ファンにとっては逃せない大チャンスです。「日常」も「天変」も楽しめるのが天文趣味のいいところですが、今月は「12P祭り」で盛り上がりましょう! そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね! 星ナビ5月号は「ポン・ブルックス彗星を見る・撮る」と特別付録「1テーマ5分でわかる!天体画像処理5 」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13533_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!編集部発信のオリジナルコンテンツ