皆さんこんにちは!「天体写真撮影記」、第一回は大変好評をいただきありがとうございます。早速ですが第2回をお届けします。今回のテーマは平成最後の?肉眼彗星となった「ウィルタネン彗星46Pをねらえ」です!

彗星は水物。世間で大騒ぎになるほど空振りし、誰も注目していなかった彗星が意表を突いて大彗星になることもしばしば。そんな中、ウィルタネン彗星は「明るくなる」ことが予測されつつ、動向が注目されていました。

そこで、ウィルタネン彗星の地球最接近(12月16日)を18日後に控えた11月29日の晩に「ウィルタネン一本勝負!」のガチ撮影に行ってきました!

撮影のねらい

動きの速い彗星を高画質で捉える〜三台同時撮影

3台体制で撮影中。カメラの時計をしっかり合わせておき、あとはひたすら個別に連写。後で同じ時間帯のコマを取りだしてコンポジットする作戦です。

地球に「0.08天文単位」にまで接近するウィルタネン彗星は、かなりのスピードで動くことになります。11月29日時点でも、1時間になんと4分角。尾を出すために長時間の露出をかけると流れてしまいます。そこで!手元の機材を総動員し、三台体制で同時撮影するという試みにチャレンジすることにしました。

最接近に向けた機材の特性チェック

5等級まで明るくなっているとはいえ、地球最接近はまだ少し先。三台同時撮影を含め、迎撃態勢のリハーサル・機材チェックが必要です。例えば、手持ち機材ではオートガイドは3台まで可能ではあるのですが、オートガイド体制にすると1台毎のセッティングや撮影状況のチェックが大変。そこで今回は「ノーガイドでどこまでいけるか」をチェックすることにしました。

あわよくば・・・バーストの瞬間をとらえたい!

彗星はときたま「バースト」して急に増光することがあります。バーストすると吹き出されたダストやガスが複雑な構造を描いて流れ出すのですが「バーストの瞬間」をとらえた画像、特に映像は(自分は)見たことがありません。

ひたすら撮りまくって、その間にバーストしたら儲けもの・・・確率は低いでしょうが、年末ジャンボ一等賞よりは高いはず!最接近時にはじっくり撮り続けてみるつもりですが、その予行演習です。

メイン機材の紹介

主砲:FSQ106ED+SXP赤道儀+EOS6D(SEO-SP4)

カメラが180度逆^^;;;最初に直しておけばよかった・・・^^;;;ウェイトはEQ5の5kg1個で余裕。

最近レビューが忙しくて稼働していなかった主砲が久々に登場。4年前、サラリーマン時代に購入したFSQとSXP。これを越える機材はもう一生買えないかも^^;;FSQ106EDは645レデューサを装着、380mmF3.6。カメラは天体改造6D。結果的にキヤノン最新(*)ヨンニッパとのガチ勝負にもなりました。

(*)III型が間もなく発売ですが、撮影時では最新です^^;;

ビクセンHP・軌道要素ファイル STAR BOOK TEN用
https://www.vixen.co.jp/update/sbt_comet_star_book_ten/

SXPは事前にスターブックテンの軌道要素ファイルをアップデートし、ウィルタネン彗星の軌道要素を入れておきました。今、ウィルタネン彗星はマイナーな星座の中にあり、手動導入の難易度は高そうですが、これで一発自動導入です。

実はこいつはオートガイド用の機材も持ってきたのですが・・・12V電源のケーブルが不足していたためあえなく断念^^;;;; 新規導入しなくては・・・

副砲:ヨンニッパ+EQ5GOTO赤道儀+α7S(天体改造)

ウェイトはSXPの3.7kgを使用。この位置でバランスが取れています。EQ5の付属のウェイトは5kgが2個という凶暴さ^^;;;

知人のKさんのご厚意で借用中のキヤノンEF400mmF2.8L IS II。アルカスイス対応の2点支持三脚座つき。今回持参した機材の中では最高値、軽く3桁万オーバー。これを積んでいると車の運転も慎重になり、平均時速が10kmは低下するという高額品。

それに対して架台は格安品のEQ5GOTO。10万円を切る自動導入赤道儀。前回300mmで30秒のノーガイド撮影に成功していて、今回はさらに焦点距離を延ばしてどこまで使えるかの検証です。耐荷重的にはヨンニッパは楽勝。カメラは高感度番長のα7Sです。

三砲:サンニッパ+AP赤道儀(改)+EOS5D3(ノーマル)

自動導入800倍速のAP赤道儀は至って快適。サイズも重量も最小。今回の展開機材の中では群を抜いた扱いやすさ^^ ウェイトはSXP用の1.7kgとAP付属の1kg、この状態でバランス。

10年前に衝動買いしてしまいカメラ沼に沈む結果になった因縁のレンズ、EF300mmF2.8L IS。もう十分元は取っているので、後は撮る分だけ利益になるという築40年の発電所のようなレンズです。天体撮影ではナローバンドにRGBカラーに活躍中、ふだんはポタ赤運用が多かったのですが、彗星の自動導入を想定しAP赤道儀(onstep自動導入改造)に搭載。純正品では100倍速止まりのAPですが、こちらはなんと800倍速導入です。

ベルトドライブ改造のAP赤道儀。武骨な試作品ですが、SkySafariで800倍速の自動導入が可能になるというすぐれもの。動作音は動いているのか心配になるくらいに静か。

カメラは非改造のEOS5D3。彗星はHαの成分がほぼないこと、現在の彗星の近傍には何ら明るい星雲・分子雲がないことから、非改造でも問題なしです。地球接近の本番の際には・・今回の成果も見て、どう使うかはこれから考えます^^

撮影記

この3台の大砲がはたして車(ミニ)に積めるか心配でしたが、積んでみると余裕でした^^。AP赤道儀がポタ赤と同じくらいコンパクトなのが効いています。サンニッパ、ヨンニッパもFSQと比べればはるかに小型。コスパはともかく、コンパクトで取り回しに優れるのも、カメラレンズのメリットですね。

いつもの撮影地に到着、そして設置

機材の組み上げ終了。まだ少し薄明が残っています。

撮影地のいつもの小石原に到着したのは18時過ぎ、薄明終了の40分ほど前。今夜も少し出遅れてしまったorz。急いで赤道儀を設置。328も428も初めての組み合わせですが、こちらの接続は昼間に試しておいたのでスムーズでした。

ヨンニッパは、長めのビクセン規格アリガタ、GEOPTIKの170mmサイズに、これまた長めのアルカスイスクランプを接続。ハンドルが長く、前後2点止めなので架台と干渉しにくいのがいいところ。しかも超堅牢。このパーツは星見屋様から借用しているもので、どちらもなかなかCoolな製品。

サンニッパは、EQ5付属のアリガタを使用。このアリガタ、背が低い上に前後のスライドもできず、汎用品を取り付けようとするといろいろ干渉してしまいます。そこで手持ちのアルカスイスのクランプ・プレートをごちゃごちゃ取り付けて背を高くしました。ちょっとクールじゃない。もう少し工夫したいところ。

FSQ106EDとSXPの接続は、安定のK-ASTECセット。定番品なので何も補足することはないのですが、このシステムは、もうこれしかない!くらいに鉄板のCoolさです。最新のモデルはハンドルが付くのが若干羨ましいですが・・

デジカメの時計を合わせる

今回の撮影ではひとつ大事な前準備が。3台のシステムは相互に連携するわけではありません。シャッターはてんでばらばらに切ることになります。その3台の画像をコンポジットする際に時刻が狂っていると、彗星の位置もずれてしまいます。

そこで画像のEXIFデータの時刻を頼りに同じ時間帯のデータを取り出すのですが、カメラの時計がずれていると元も子もありません。デジタル一眼がスマホに劣っている点の一つがまさにこれ。自分で時計を合わせないと正確な時刻にならないこと。何年も合わせないで使っていると、平気でずれています。今回は最大8分も!ずれていましたw

ちょっと手間取った撮影準備

撮影風景が「映える」ように注意深く3台を並べ^^、順番に極軸を合わせてアライメント。全部の設置が終わったのは20時前。出遅れた。。。あわよくば、ウィルタネンが昇ってくる前に何か一対象撮ろうと思っていたのですが。余計なことには手を出さず、昇り始めたウィルタネンに望遠鏡を向けることにしました。

まずはSXPから。ウィルタネン彗星の軌道要素を事前に入れていたので、導入は一発のはずです。

カメラのISOを12800に上げて、2秒露出で1枚試写。おお、ばっちり、ほぼど真ん中です^^

続いてEQ5。ここで誤算。SynScanアプリには彗星がターゲットに入っていなかったので、SkySafariで導入するつもりだったのですが、接続先のネットワークアドレスを忘れてしまった!(前回使用したAP赤道儀のアドレスになっていた)複数の架台を運用する際は、架台とタブレットの対応関係もきっちり管理しないとダメですね。赤道儀に対応したレギュラーを決めておくべきでした。

仕方ないので気を取り直して、赤緯赤経で導入します。スカイガイドの画面から座標を拾って、SynScanアプリの「ユーザーオブジェクト」で導入。暗闇の中、2台のスマホとタブレットで座標を目と手で入力するのはめんどい・・・

でも座標を入力してしまえばあとは簡単です。こちらも一発で導入。おめでとう。

SkySafariの彗星選択メニュー。周期彗星は01Pハレー彗星から全部が入っています。「List Setting」で並び順を「Visual Magnitude(光度)」にしておくのがオススメ。

そして三台目のAP赤道儀。こちらは、くわなのMさんに改造してもらったカスタム品。自動導入はSkySafariです。。SkySafariは「バージョン5Pro」を使用しているのですが、ほとんどすべての彗星の軌道要素が入っています。ただしウィルタネン彗星が「46P」であることを知っていないと、ちょっと探すのが面倒かも。豆知識の重要性を実感^^;こちらも一発導入。

というわけで、導入は一発でしたが、いろいろごちゃごちゃやっている間に時刻ははや20時半。当初予定の撮影開始時刻21時が迫ってきました。各機材のピント合わせをもう一度慎重に行って、撮影準備終了です。

いざ撮影!

ここから先はひたすら撮るだけ。気になることは温度によるピント位置の移動。そこで、条件を変えて3セット撮ってみることにしました。セット間でピントチェックを行う作戦です。

FSQ106ED EOS6D

第一セット。20h30mごろから21h50mごろまで。早い時間は街灯りが残るであろうこと、光度が低いこと、温度変化が大きくピントも狂いやすいだろうということで、捨ててもいいつもりで条件が安定するまで撮り続けました。ISO1600で30秒、160コマほどです。

FSQ106ED EOS6D

ピントを合わせ直して第二セット。ISO1600で60秒に変更。30分ほど撮った後一旦止めて、ライブビューでガイド状況を確認すると少し歩留まりが悪そうな感じだったので、そこで中断。

FSQ106ED EOS6D

第三セット、南中は過ぎていましたが、空も暗くなり安定してきました。露出時間を30秒に戻してISO3200、これが本番。22h20mごろから23hまで40分程、80枚弱を撮影。

これでほぼやること終了。328+AP+5Dだけを残し(STCのAstro Duoのノーマルカメラ適性を見るためにM42に向けて放置撮影)他の2台はさっさと撤収にかかります。

EF300mmF2.8LIS EOS5D

本題から外れるのでサムネイルだけですが、非改造カメラとSTC AstroDuoで撮るとこんな感じ。328でISO6400、2分露出です。馬頭星雲がけっこうしっかり出てますね。こちらのリザルトはまた別の機会に!

24時過ぎ、撮影終了間近。月が昇ってきました。うん、月の出もなかなかよいもの^^

この後完全撤収し小石原を後にしました。自宅帰着は02時少し前。この時間なら普通に寝て次の日も普通に仕事ができます^^

リザルトの分析と画像処理

では、撮影リザルトをつぶさに見ながら、画像処理をしていきましょう。

恒星基準で10分間分をコンポジット、トリプル合成

22h30m〜22h40mの3システムの撮像結果各20コマを、恒星基準でコンポジット 焦点距離600mm相当の範囲をトリミング

まずは最終画像。彗星本体は確かにデカイ!!1度以上ありそうです。一方でテールはほんのかすかに、核から11時の方向に延びています。右上にはNGC908が。このワンポイントは大きかったですね^^

画像処理の手順は、まず個別のカメラの撮像データをコンポジットして、その状態で位置合わせを行いました。FSQ106EDの画像をベースに、428と328の画像を重ねて、拡大縮小・回転で大まかに位置合わせした後、パペットワープで微調整しています。小さな核以外は飽和していなかったことから、対数現像は行っていません。

そこから最終画角にトリミングし、トーンカーブの山の中心を揃えた後に加算平均し、そこからかぶり補正と強調を行っています。ダーク、フラットはともになし。328はレンズプロファイルで補正、428とFSQはCamera rawの周辺減光補正をraw現像時点で行っています。トリミングを行っているので、ミラーボックスケラレの影響はありませんでした。

中心部を拡大してみました。はっきり核は流れてしまっていますが、ぼんやり広がったコマと淡い尾以外の構造がほとんどないので、この程度なら許容範囲でしょう。本番では5分と10分の間あたりで折り合いを付けるのが良さそうです。当初の目標のうち、トリプル合成の効果は大です。ノイズ感が大幅に減っています。

また、彗星の画像処理については、別途別記事にしています。こちらもご参照ください!

【画像処理ワンポイント(3)】動きの速い彗星の処理【マニア向け】

FSQ106ED vs ヨンニッパ vs サンニッパ ガチ比較

前項の画像のそれぞれの画像と、重ね合わせ後の画像を比較してみましょう。コンポジット後の画像を、トーンカーブと彩度強調のみを行った結果の等倍画像です。ノイズ処理や明瞭度など、ダメージ系処理は行っていません。

焦点距離も画素数も異なることを前提において見てくださいね。また、それぞれの光学系のピント位置も最適でないかもしれません。あくまで、今回の撮影においての比較です。

ひとつはっきり言えることは、マルチ鏡筒システムは正義であるということ。明らかにノイズが減少しています。3つの光学系の中では、328の画像がノイズ感・解像感ともによくありません。この画像を抜きにしたものを見ると、解像感は下がっているもののノイズ感は明らかに減少しています。

ただし、全体の効率からみると、本番ではFSQ106EDと428のみで撮影してもいいかもしれません。本番では、428には5D3と換装して、α7Sはシグマ105mmで広角で撮影してみようと思います。

彗星基準と恒星基準のコンポジットの40分間分を合成

2018/11/29 22h20〜23:00m FSQ106ED+EOS6D、EF400mmF2.8L IS II+α7S 各30sexc*74 恒星基準合成に彗星基準合成を比較明合成

素材画像はまだまだたっぷりあります。気合を入れて、第3セットの40分間の撮像画像を、恒星基準と彗星基準のコンポジットで合成してみました。解像度が今一つだった328のデータは抜き。さすが総露出時間80分、よりなめらかで解像感のある仕上がりになりました。

 

使用した2つの画像を見てみましょう。こちらは恒星基準の40分間のフラット補正後、強調前の画像。彗星は大きく流れています。

 

こちらは彗星基準で「シグマクリップ」でコンポジットして、星を消した画像。ほとんど星が消えていますが、これは消し残りを塗りつぶしているからです。

コンポジット直後の画像はこれ。残っている星は、投げ縄ツールで範囲選択して、「塗りつぶし」で「コンテンツに応じる」オプションを指定すると、ほぼムラなく背景と同じにできます。彗星のごく近くに明るい星があったり、彗星の構造が複雑だと難易度が高くなるでしょう。でもこの彗星は単純な中央集光と淡い尾だけなので問題ありませんでした。

恒星基準のみの画像と最終画像の比較。コマの中にある星が、最終画像では弱くなっています。科学的にはこのあたりが合成のウソなところですが、鑑賞用途では気がつかないでしょう。むしろ、星消し画像に残っている彗星の移動方向の細かなノイズが気になります。

さて。本番ではどうしようか。彗星に複雑なテイルの構造が出ていれば3台撮影で露出時間を短縮し変化を追う意味がありますが、今回のような単純な構造のままなら、2台撮影ないしは1台撮影でも十分かもしれません。そのへんは状況に応じて判断したいと思います。広い視野の撮影や、広角で流星入りもやりたいですし・・・

30秒露出と60秒露出の歩留まり比較

ノーガイドで何秒まで露出できるかについても調べてみました。同じ拡大率(PSで800%した状態のスクリーンキャプチャ)画像を貼っておきます。カメラの画素サイズも光学系の焦点距離も違うため、一つの事例としてごらんください。

60秒露出、10コマ分。上からSXP+FSQ106ED、AP+328です。FSQ+SXPは2コマほど伸びています。AP+328は星像が大きい、焦点距離が短いのもありますが、全コマOKな感じ。

30秒露出。こちらも10分間、20コマ分。これなら全コマ合格です。私見としては、30秒であれば全機問題なく、60秒でも若干歩留まりが落ちるが普通に使えそうなレベルと感じました。120秒は、FSQと高画素機の組み合わせは若干厳しいかもしれませんね。

タイムラプス動画

第3セット40分間分の素材画像のタイムラプスです。かなりトリミングしています。残念ながら・・・バーストすることはありませんでした!^^;;

ノーガイドだと1コマの星像は点なのですが、動画にすると星がふらついて、ちょっと気持ち悪くなってしまいました。鑑賞用のタイムラプスにするのであれば、動画こそオートガイドにすべきでしたね。これは本番に向けての大きな教訓です。

追記12/5)

海外のサイトで凄いタイムラプス動画がありました。12/4の撮影の1時間分の動画ですが、細く淡い尾がふらふらと揺れている様子がわかります。撮影はRASAのF2.0。明るさの威力ですね。

http://spaceweathergallery.com/indiv_upload.php?upload_id=149549

これは動画撮影のテンションが上がりそうです。さすがに焦点距離の違う光学系でタイムラプスはしんどすぎるので、α7S1本勝負ですね。

使用した小物アイテム

SVBONY SV21双眼鏡

SVBONYのSV21双眼鏡。天リフと関係ないところでバズってしまい突然品切れになってしまった逸品。折角なので彗星をこの眼で確かめようということで持参しました。

機械任せで自動導入していると、双眼鏡での導入のノウハウは何も得られません^^;; 彗星の位置情報はスターブックテンに入れているのですが、撮影中の赤道儀をいじるわけにはいかず、「Sky Guide」を頼りにウィルタネン彗星の場所を探します。エリダヌス座のずらずらした星並びを追っていきます。

Sky Guideでは「ワータネン彗星」と表記されています。こんな立派な尾はなかったけど、方向とコマの大きさはよく一致していました。

双眼鏡とスカイガイドを見比べながらスターホッピングをするのは大変。子供の頃はスターホッピングは大得意だったのに・・・加齢した脳みそでは星並びがなかなか頭に入りませんw 毎回オリオン座からスタートして、亀の歩みでホッピングを繰り返します。

ようやくエリダヌス座のτ1とτ2を同定。ここからは簡単でした。口径42mmでも楽勝で視認。でかいなあ。M31とM33とも見比べてみましたが、M31よりは明らかに暗い。でもM33とは同じくらいの淡さで、大きさは半分くらいに感じました。

SVBONY SV28フィールドスコープ

SVBONYのSV28フィールドスコープ。天リフに広告を出していただいているのですが、それならば使わない理由はないということでこちらは購入。天体用にはファーストライトです。

しかし。残念ながらウィルタネン彗星の導入は困難を極め断念。25倍では双眼鏡でのスターホッピングのノウハウは役に立たず^^;;仕方ないのでM42の観望を楽しみました。

倍率25倍のみかけ視野が狭いのが残念ですが(35度くらい?)、星像はそんなに悪くありません。内外像は対称でもないし、ジフラクションリングがキレイに見えるわけでもない光学系ですが、口径70mmで見るM42はやはり美しい。

火星を75倍で見てみましたが、辛うじて欠けた円盤であることはわかるものの、それ以上は無理でした。木星が見え始めるようになったらまた試してみたいと思います。

EOS Kiss X5(HKIR改造)

今回3台のカメラがフル稼働する関係で、天文記念写真のカメラとして急遽投入。APS-CサイズなのでISOを上げる天文記念写真には不利なのですが、「不利」と「撮れない」は違います。久々に頑張ってもらいましょうということで、上がっていた電池を充電して投入^^;;

オーム電機 【2段階調光】LEDプッシュライト(橙色)

かの「あぷらなーと」さんのブログで知ったLEDライト。設置時・撤収時、機材撮影時に使えるかどうかを実戦投入。結論からいって、暗くしたときの照度が明るすぎず、電球色は夜の撮影にちょうどいい感じでかなり使えそうです。今回の機材撮影でも重宝しました。

自撮りにチャレンジしましたが・・・ぶれまくり。ぴしっと止めるのは至難の技ということがよくわかりました^^;;

注意)撮影地でのライト点灯は、節度を守って他の人の迷惑にならないように注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?ウィルタネン彗星が今後どこまで「スゲー!」となるかは神のみぞ知るですが、太陽様におかれましては、ウィルタネンさんをじっくり焼いていただき、長いしっぽを引いた素晴らしい姿を我々に見せていただきたいものです^^

書きたいことを全部書いたら超ボリュームになってしまいそうだったので、こちらにも別記事を書いています。合わせてごらん下さい!

【平成最後の肉眼彗星?】ウィルタネン彗星46P・直前徹底ガイド

いずれにしても、平成最後の肉眼彗星になる可能性が高いウィルタネン彗星!お手持ちの機材を駆使して、ぜひ思い出のショットにチャレンジしてみてください!また、空の暗い場所なら肉眼でも、小型の双眼鏡でも簡単にその姿を見られるはずです。ぜひ「彗星」の姿を堪能してくださいね!

http://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/12/IMG_9799-1024x538.jpghttp://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/12/IMG_9799-150x150.jpg編集部実践・天体写真撮影記新着皆さんこんにちは!「天体写真撮影記」、第一回は大変好評をいただきありがとうございます。早速ですが第2回をお届けします。今回のテーマは平成最後の?肉眼彗星となった「ウィルタネン彗星46Pをねらえ」です! 彗星は水物。世間で大騒ぎになるほど空振りし、誰も注目していなかった彗星が意表を突いて大彗星になることもしばしば。そんな中、ウィルタネン彗星は「明るくなる」ことが予測されつつ、動向が注目されていました。 そこで、ウィルタネン彗星の地球最接近(12月16日)を18日後に控えた11月29日の晩に「ウィルタネン一本勝負!」のガチ撮影に行ってきました! 撮影のねらい 動きの速い彗星を高画質で捉える〜三台同時撮影 地球に「0.08天文単位」にまで接近するウィルタネン彗星は、かなりのスピードで動くことになります。11月29日時点でも、1時間になんと4分角。尾を出すために長時間の露出をかけると流れてしまいます。そこで!手元の機材を総動員し、三台体制で同時撮影するという試みにチャレンジすることにしました。 最接近に向けた機材の特性チェック 5等級まで明るくなっているとはいえ、地球最接近はまだ少し先。三台同時撮影を含め、迎撃態勢のリハーサル・機材チェックが必要です。例えば、手持ち機材ではオートガイドは3台まで可能ではあるのですが、オートガイド体制にすると1台毎のセッティングや撮影状況のチェックが大変。そこで今回は「ノーガイドでどこまでいけるか」をチェックすることにしました。 あわよくば・・・バーストの瞬間をとらえたい! 彗星はときたま「バースト」して急に増光することがあります。バーストすると吹き出されたダストやガスが複雑な構造を描いて流れ出すのですが「バーストの瞬間」をとらえた画像、特に映像は(自分は)見たことがありません。 ひたすら撮りまくって、その間にバーストしたら儲けもの・・・確率は低いでしょうが、年末ジャンボ一等賞よりは高いはず!最接近時にはじっくり撮り続けてみるつもりですが、その予行演習です。 メイン機材の紹介 主砲:FSQ106ED+SXP赤道儀+EOS6D(SEO-SP4) 最近レビューが忙しくて稼働していなかった主砲が久々に登場。4年前、サラリーマン時代に購入したFSQとSXP。これを越える機材はもう一生買えないかも^^;;FSQ106EDは645レデューサを装着、380mmF3.6。カメラは天体改造6D。結果的にキヤノン最新(*)ヨンニッパとのガチ勝負にもなりました。 (*)III型が間もなく発売ですが、撮影時では最新です^^;; ビクセンHP・軌道要素ファイル STAR BOOK TEN用 https://www.vixen.co.jp/update/sbt_comet_star_book_ten/ SXPは事前にスターブックテンの軌道要素ファイルをアップデートし、ウィルタネン彗星の軌道要素を入れておきました。今、ウィルタネン彗星はマイナーな星座の中にあり、手動導入の難易度は高そうですが、これで一発自動導入です。 実はこいつはオートガイド用の機材も持ってきたのですが・・・12V電源のケーブルが不足していたためあえなく断念^^;;;; 新規導入しなくては・・・ 副砲:ヨンニッパ+EQ5GOTO赤道儀+α7S(天体改造) 知人のKさんのご厚意で借用中のキヤノンEF400mmF2.8L IS II。アルカスイス対応の2点支持三脚座つき。今回持参した機材の中では最高値、軽く3桁万オーバー。これを積んでいると車の運転も慎重になり、平均時速が10kmは低下するという高額品。 それに対して架台は格安品のEQ5GOTO。10万円を切る自動導入赤道儀。前回300mmで30秒のノーガイド撮影に成功していて、今回はさらに焦点距離を延ばしてどこまで使えるかの検証です。耐荷重的にはヨンニッパは楽勝。カメラは高感度番長のα7Sです。 三砲:サンニッパ+AP赤道儀(改)+EOS5D3(ノーマル) 10年前に衝動買いしてしまいカメラ沼に沈む結果になった因縁のレンズ、EF300mmF2.8L IS。もう十分元は取っているので、後は撮る分だけ利益になるという築40年の発電所のようなレンズです。天体撮影ではナローバンドにRGBカラーに活躍中、ふだんはポタ赤運用が多かったのですが、彗星の自動導入を想定しAP赤道儀(onstep自動導入改造)に搭載。純正品では100倍速止まりのAPですが、こちらはなんと800倍速導入です。 カメラは非改造のEOS5D3。彗星はHαの成分がほぼないこと、現在の彗星の近傍には何ら明るい星雲・分子雲がないことから、非改造でも問題なしです。地球接近の本番の際には・・今回の成果も見て、どう使うかはこれから考えます^^ 撮影記 この3台の大砲がはたして車(ミニ)に積めるか心配でしたが、積んでみると余裕でした^^。AP赤道儀がポタ赤と同じくらいコンパクトなのが効いています。サンニッパ、ヨンニッパもFSQと比べればはるかに小型。コスパはともかく、コンパクトで取り回しに優れるのも、カメラレンズのメリットですね。 いつもの撮影地に到着、そして設置 撮影地のいつもの小石原に到着したのは18時過ぎ、薄明終了の40分ほど前。今夜も少し出遅れてしまったorz。急いで赤道儀を設置。328も428も初めての組み合わせですが、こちらの接続は昼間に試しておいたのでスムーズでした。 ヨンニッパは、長めのビクセン規格アリガタ、GEOPTIKの170mmサイズに、これまた長めのアルカスイスクランプを接続。ハンドルが長く、前後2点止めなので架台と干渉しにくいのがいいところ。しかも超堅牢。このパーツは星見屋様から借用しているもので、どちらもなかなかCoolな製品。 サンニッパは、EQ5付属のアリガタを使用。このアリガタ、背が低い上に前後のスライドもできず、汎用品を取り付けようとするといろいろ干渉してしまいます。そこで手持ちのアルカスイスのクランプ・プレートをごちゃごちゃ取り付けて背を高くしました。ちょっとクールじゃない。もう少し工夫したいところ。 FSQ106EDとSXPの接続は、安定のK-ASTECセット。定番品なので何も補足することはないのですが、このシステムは、もうこれしかない!くらいに鉄板のCoolさです。最新のモデルはハンドルが付くのが若干羨ましいですが・・ デジカメの時計を合わせる 今回の撮影ではひとつ大事な前準備が。3台のシステムは相互に連携するわけではありません。シャッターはてんでばらばらに切ることになります。その3台の画像をコンポジットする際に時刻が狂っていると、彗星の位置もずれてしまいます。 そこで画像のEXIFデータの時刻を頼りに同じ時間帯のデータを取り出すのですが、カメラの時計がずれていると元も子もありません。デジタル一眼がスマホに劣っている点の一つがまさにこれ。自分で時計を合わせないと正確な時刻にならないこと。何年も合わせないで使っていると、平気でずれています。今回は最大8分も!ずれていましたw ちょっと手間取った撮影準備 撮影風景が「映える」ように注意深く3台を並べ^^、順番に極軸を合わせてアライメント。全部の設置が終わったのは20時前。出遅れた。。。あわよくば、ウィルタネンが昇ってくる前に何か一対象撮ろうと思っていたのですが。余計なことには手を出さず、昇り始めたウィルタネンに望遠鏡を向けることにしました。 まずはSXPから。ウィルタネン彗星の軌道要素を事前に入れていたので、導入は一発のはずです。 カメラのISOを12800に上げて、2秒露出で1枚試写。おお、ばっちり、ほぼど真ん中です^^ 続いてEQ5。ここで誤算。SynScanアプリには彗星がターゲットに入っていなかったので、SkySafariで導入するつもりだったのですが、接続先のネットワークアドレスを忘れてしまった!(前回使用したAP赤道儀のアドレスになっていた)複数の架台を運用する際は、架台とタブレットの対応関係もきっちり管理しないとダメですね。赤道儀に対応したレギュラーを決めておくべきでした。 仕方ないので気を取り直して、赤緯赤経で導入します。スカイガイドの画面から座標を拾って、SynScanアプリの「ユーザーオブジェクト」で導入。暗闇の中、2台のスマホとタブレットで座標を目と手で入力するのはめんどい・・・ でも座標を入力してしまえばあとは簡単です。こちらも一発で導入。おめでとう。 そして三台目のAP赤道儀。こちらは、くわなのMさんに改造してもらったカスタム品。自動導入はSkySafariです。。SkySafariは「バージョン5Pro」を使用しているのですが、ほとんどすべての彗星の軌道要素が入っています。ただしウィルタネン彗星が「46P」であることを知っていないと、ちょっと探すのが面倒かも。豆知識の重要性を実感^^;こちらも一発導入。 というわけで、導入は一発でしたが、いろいろごちゃごちゃやっている間に時刻ははや20時半。当初予定の撮影開始時刻21時が迫ってきました。各機材のピント合わせをもう一度慎重に行って、撮影準備終了です。 いざ撮影! ここから先はひたすら撮るだけ。気になることは温度によるピント位置の移動。そこで、条件を変えて3セット撮ってみることにしました。セット間でピントチェックを行う作戦です。 第一セット。20h30mごろから21h50mごろまで。早い時間は街灯りが残るであろうこと、光度が低いこと、温度変化が大きくピントも狂いやすいだろうということで、捨ててもいいつもりで条件が安定するまで撮り続けました。ISO1600で30秒、160コマほどです。 ピントを合わせ直して第二セット。ISO1600で60秒に変更。30分ほど撮った後一旦止めて、ライブビューでガイド状況を確認すると少し歩留まりが悪そうな感じだったので、そこで中断。 第三セット、南中は過ぎていましたが、空も暗くなり安定してきました。露出時間を30秒に戻してISO3200、これが本番。22h20mごろから23hまで40分程、80枚弱を撮影。 これでほぼやること終了。328+AP+5Dだけを残し(STCのAstro Duoのノーマルカメラ適性を見るためにM42に向けて放置撮影)他の2台はさっさと撤収にかかります。 本題から外れるのでサムネイルだけですが、非改造カメラとSTC AstroDuoで撮るとこんな感じ。328でISO6400、2分露出です。馬頭星雲がけっこうしっかり出てますね。こちらのリザルトはまた別の機会に! 24時過ぎ、撮影終了間近。月が昇ってきました。うん、月の出もなかなかよいもの^^ この後完全撤収し小石原を後にしました。自宅帰着は02時少し前。この時間なら普通に寝て次の日も普通に仕事ができます^^ リザルトの分析と画像処理 では、撮影リザルトをつぶさに見ながら、画像処理をしていきましょう。 恒星基準で10分間分をコンポジット、トリプル合成 まずは最終画像。彗星本体は確かにデカイ!!1度以上ありそうです。一方でテールはほんのかすかに、核から11時の方向に延びています。右上にはNGC908が。このワンポイントは大きかったですね^^ 画像処理の手順は、まず個別のカメラの撮像データをコンポジットして、その状態で位置合わせを行いました。FSQ106EDの画像をベースに、428と328の画像を重ねて、拡大縮小・回転で大まかに位置合わせした後、パペットワープで微調整しています。小さな核以外は飽和していなかったことから、対数現像は行っていません。 そこから最終画角にトリミングし、トーンカーブの山の中心を揃えた後に加算平均し、そこからかぶり補正と強調を行っています。ダーク、フラットはともになし。328はレンズプロファイルで補正、428とFSQはCamera rawの周辺減光補正をraw現像時点で行っています。トリミングを行っているので、ミラーボックスケラレの影響はありませんでした。 中心部を拡大してみました。はっきり核は流れてしまっていますが、ぼんやり広がったコマと淡い尾以外の構造がほとんどないので、この程度なら許容範囲でしょう。本番では5分と10分の間あたりで折り合いを付けるのが良さそうです。当初の目標のうち、トリプル合成の効果は大です。ノイズ感が大幅に減っています。 また、彗星の画像処理については、別途別記事にしています。こちらもご参照ください! http://reflexions.jp/tenref/orig/2018/12/03/7126/ FSQ106ED vs ヨンニッパ vs サンニッパ ガチ比較 前項の画像のそれぞれの画像と、重ね合わせ後の画像を比較してみましょう。コンポジット後の画像を、トーンカーブと彩度強調のみを行った結果の等倍画像です。ノイズ処理や明瞭度など、ダメージ系処理は行っていません。 焦点距離も画素数も異なることを前提において見てくださいね。また、それぞれの光学系のピント位置も最適でないかもしれません。あくまで、今回の撮影においての比較です。 ひとつはっきり言えることは、マルチ鏡筒システムは正義であるということ。明らかにノイズが減少しています。3つの光学系の中では、328の画像がノイズ感・解像感ともによくありません。この画像を抜きにしたものを見ると、解像感は下がっているもののノイズ感は明らかに減少しています。 ただし、全体の効率からみると、本番ではFSQ106EDと428のみで撮影してもいいかもしれません。本番では、428には5D3と換装して、α7Sはシグマ105mmで広角で撮影してみようと思います。 彗星基準と恒星基準のコンポジットの40分間分を合成 素材画像はまだまだたっぷりあります。気合を入れて、第3セットの40分間の撮像画像を、恒星基準と彗星基準のコンポジットで合成してみました。解像度が今一つだった328のデータは抜き。さすが総露出時間80分、よりなめらかで解像感のある仕上がりになりました。   使用した2つの画像を見てみましょう。こちらは恒星基準の40分間のフラット補正後、強調前の画像。彗星は大きく流れています。   こちらは彗星基準で「シグマクリップ」でコンポジットして、星を消した画像。ほとんど星が消えていますが、これは消し残りを塗りつぶしているからです。 コンポジット直後の画像はこれ。残っている星は、投げ縄ツールで範囲選択して、「塗りつぶし」で「コンテンツに応じる」オプションを指定すると、ほぼムラなく背景と同じにできます。彗星のごく近くに明るい星があったり、彗星の構造が複雑だと難易度が高くなるでしょう。でもこの彗星は単純な中央集光と淡い尾だけなので問題ありませんでした。 恒星基準のみの画像と最終画像の比較。コマの中にある星が、最終画像では弱くなっています。科学的にはこのあたりが合成のウソなところですが、鑑賞用途では気がつかないでしょう。むしろ、星消し画像に残っている彗星の移動方向の細かなノイズが気になります。 さて。本番ではどうしようか。彗星に複雑なテイルの構造が出ていれば3台撮影で露出時間を短縮し変化を追う意味がありますが、今回のような単純な構造のままなら、2台撮影ないしは1台撮影でも十分かもしれません。そのへんは状況に応じて判断したいと思います。広い視野の撮影や、広角で流星入りもやりたいですし・・・ 30秒露出と60秒露出の歩留まり比較 ノーガイドで何秒まで露出できるかについても調べてみました。同じ拡大率(PSで800%した状態のスクリーンキャプチャ)画像を貼っておきます。カメラの画素サイズも光学系の焦点距離も違うため、一つの事例としてごらんください。 60秒露出、10コマ分。上からSXP+FSQ106ED、AP+328です。FSQ+SXPは2コマほど伸びています。AP+328は星像が大きい、焦点距離が短いのもありますが、全コマOKな感じ。 30秒露出。こちらも10分間、20コマ分。これなら全コマ合格です。私見としては、30秒であれば全機問題なく、60秒でも若干歩留まりが落ちるが普通に使えそうなレベルと感じました。120秒は、FSQと高画素機の組み合わせは若干厳しいかもしれませんね。 タイムラプス動画 第3セット40分間分の素材画像のタイムラプスです。かなりトリミングしています。残念ながら・・・バーストすることはありませんでした!^^;; ノーガイドだと1コマの星像は点なのですが、動画にすると星がふらついて、ちょっと気持ち悪くなってしまいました。鑑賞用のタイムラプスにするのであれば、動画こそオートガイドにすべきでしたね。これは本番に向けての大きな教訓です。 追記12/5) 海外のサイトで凄いタイムラプス動画がありました。12/4の撮影の1時間分の動画ですが、細く淡い尾がふらふらと揺れている様子がわかります。撮影はRASAのF2.0。明るさの威力ですね。 http://spaceweathergallery.com/indiv_upload.php?upload_id=149549 これは動画撮影のテンションが上がりそうです。さすがに焦点距離の違う光学系でタイムラプスはしんどすぎるので、α7S1本勝負ですね。 使用した小物アイテム SVBONY SV21双眼鏡 SVBONYのSV21双眼鏡。天リフと関係ないところでバズってしまい突然品切れになってしまった逸品。折角なので彗星をこの眼で確かめようということで持参しました。 機械任せで自動導入していると、双眼鏡での導入のノウハウは何も得られません^^;; 彗星の位置情報はスターブックテンに入れているのですが、撮影中の赤道儀をいじるわけにはいかず、「Sky Guide」を頼りにウィルタネン彗星の場所を探します。エリダヌス座のずらずらした星並びを追っていきます。 双眼鏡とスカイガイドを見比べながらスターホッピングをするのは大変。子供の頃はスターホッピングは大得意だったのに・・・加齢した脳みそでは星並びがなかなか頭に入りませんw 毎回オリオン座からスタートして、亀の歩みでホッピングを繰り返します。 ようやくエリダヌス座のτ1とτ2を同定。ここからは簡単でした。口径42mmでも楽勝で視認。でかいなあ。M31とM33とも見比べてみましたが、M31よりは明らかに暗い。でもM33とは同じくらいの淡さで、大きさは半分くらいに感じました。 SVBONY SV28フィールドスコープ SVBONYのSV28フィールドスコープ。天リフに広告を出していただいているのですが、それならば使わない理由はないということでこちらは購入。天体用にはファーストライトです。 しかし。残念ながらウィルタネン彗星の導入は困難を極め断念。25倍では双眼鏡でのスターホッピングのノウハウは役に立たず^^;;仕方ないのでM42の観望を楽しみました。 倍率25倍のみかけ視野が狭いのが残念ですが(35度くらい?)、星像はそんなに悪くありません。内外像は対称でもないし、ジフラクションリングがキレイに見えるわけでもない光学系ですが、口径70mmで見るM42はやはり美しい。 火星を75倍で見てみましたが、辛うじて欠けた円盤であることはわかるものの、それ以上は無理でした。木星が見え始めるようになったらまた試してみたいと思います。 EOS Kiss X5(HKIR改造) 今回3台のカメラがフル稼働する関係で、天文記念写真のカメラとして急遽投入。APS-CサイズなのでISOを上げる天文記念写真には不利なのですが、「不利」と「撮れない」は違います。久々に頑張ってもらいましょうということで、上がっていた電池を充電して投入^^;; オーム電機 【2段階調光】LEDプッシュライト(橙色) かの「あぷらなーと」さんのブログで知ったLEDライト。設置時・撤収時、機材撮影時に使えるかどうかを実戦投入。結論からいって、暗くしたときの照度が明るすぎず、電球色は夜の撮影にちょうどいい感じでかなり使えそうです。今回の機材撮影でも重宝しました。 注意)撮影地でのライト点灯は、節度を守って他の人の迷惑にならないように注意しましょう。 まとめ いかがでしたか?ウィルタネン彗星が今後どこまで「スゲー!」となるかは神のみぞ知るですが、太陽様におかれましては、ウィルタネンさんをじっくり焼いていただき、長いしっぽを引いた素晴らしい姿を我々に見せていただきたいものです^^ 書きたいことを全部書いたら超ボリュームになってしまいそうだったので、こちらにも別記事を書いています。合わせてごらん下さい! http://reflexions.jp/tenref/orig/2018/12/01/7085/ いずれにしても、平成最後の肉眼彗星になる可能性が高いウィルタネン彗星!お手持ちの機材を駆使して、ぜひ思い出のショットにチャレンジしてみてください!また、空の暗い場所なら肉眼でも、小型の双眼鏡でも簡単にその姿を見られるはずです。ぜひ「彗星」の姿を堪能してくださいね!編集部発信のオリジナルコンテンツ