天体用CMOSカメラの選び方三部作
「スターベース東京のブログ」で、ZWO社の「非冷却CMOSカメラ」の選び方についての記事がアップされています。すでにアップされている「カラー冷却CMOSカメラの選び方」と「モノクロ冷却CMOSカメラの選び方」と合わせて、「天体用CMOSカメラの選び方三部作」とでも呼ぶべき、カメラ選びのよいガイドとなっています。
スターベース東京のブログ・【ZWO非冷却CMOSカメラ】用途ごとの選び方のご紹介です
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/09/13/192800
スターベース東京のブログ・【ZWOのカラー冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/03/24/134851
スターベース東京のブログ・【ZWOのモノクロ冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/07/04/160553
読みこなすには一定の知識が必要になる中級者以上向けの記事ではありますが、要点を押さえた分かりやすい整理になっています。「この記事を読んでわからないところや言葉を調べたり尋ねてみる」ような読み方をすることも可能です。天体用CMOSカメラに興味を持たれている方には、広く一読をオススメできる内容になっています。
「非冷却」CMOSカメラ選びのポイント
スターベース東京のブログ・【ZWO非冷却CMOSカメラ】用途ごとの選び方のご紹介です
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/09/13/192800
元記事にわかりやすくまとめられているので、まずはそちらをご一読ください。
あえて書くことがあるとすれば、冷却しなくても天体用CMOSカメラはじゅうぶんに高性能である、ということです(*)。
(*)天体用の「CCDカメラ」では冷却はほぼ必須でした。冷却しなくても高性能であるのはCMOSセンサーの大きなメリットの一つです。
月や惑星の撮影・ガイドカメラとしての利用・電視観望のような、長い露出時間をかけない撮影目的においては、冷却のメリットは「ほぼない」か「限定的」なものになります。逆に、筐体がコンパクトである・電力消費量が少ない・価格が安いという非冷却のメリットが上回ることになります。
「自分の用途に冷却機能は必要かどうか」が明らかになれば、次は「自分の用途」の典型的な機材構成を理解し、いくつかの選択肢から最適な機材を絞り込むことです。元記事をよく読めば、自然と明らかになってくることでしょう。
「冷却」CMOSカメラ選びのポイント
スターベース東京のブログ・【ZWOのカラー冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/03/24/134851
スターベース東京のブログ・【ZWOのモノクロ冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です
https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/07/04/160553
一方で、ある程度長い露出時間で高画質のディープスカイ撮影をしたい場合は冷却のメリット(非冷却のデメリット)が顕著になってきます(*)。
(*)【ZWOのカラー冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方では①ノイズが減る②センサー温度を一定に保つことができ正確なダークノイズ減算が可能になる、の2つが挙げられています。
冷却タイプのCMOSカメラを選ぶためには「冷却が必要になるくらいの高画質の天体写真」において、どんな目的と課題があるのか、自分の目的に照らすと何が重要なのかを明らかにすることです。こちらも元記事にわかりやすく書かれています。
あえて付け加えることがあるとすると、CMOSカメラの時代においては「よほどの高画質」を追求しない限りはカラーカメラを第一の選択肢にするのが無難で、センサーサイズと光学系のマッチングがより重要である(*)、ということでしょうか。
(*)もちろん「ご予算とのマッチング」がさらに重要です^^;
まとめ
いかがでしたか?
天体写真の分野では、近年「天体用CMOSカメラ」を使用される方が大幅に増えています。特に、この数年の「デジタルカメラ(ミラーレスカメラ)」の高価格帯への急速な移行もあり、「最初の1台目」に「天体用CMOSカメラ」を選ぶ人も多くなってきているのではないでしょうか。
「天体用CMOSカメラ」は、デジタルカメラほどには「誰にでも使える」製品ではありませんでしたが、それも撮像ソフトウェアの進歩によって、使い方によってはデジタルカメラ以上に便利になってきました。
それでも、「天体用CMOSカメラ」はセンサーサイズをはじめ、非常に数多くの製品が存在していて、「目的に合ったカメラ選び」は容易ではありません。特に初心者ほど「そもそもの目的」が曖昧であることも多いのです。
そんな中で、多くのユーザーと接してきた「販売店の目線」は貴重です(*)。今回の「CMOSカメラの選び方三部作」は、広く有用なコンテンツの一つになることでしょう。
(*)「販売店目線」で一つだけ注意点があるとすると、その販売店での取扱商品(または推し商品)が前提となることです。天体用CMOSカメラには今回の記事で紹介されている「ZWO」のほかにも「QHYCCD」「Player One」「SVBONY」などいくつかのブランドがあります。しかし、ただでさえ種類の多い天体用CMOSカメラに「ブランド」の選択肢を加えるとますます選択肢が発散してしまいます。まずはひとつのブランドの中で製品構成を理解し、その次にブランドによる違いと適材適所を把握するのが理想論です。
https://reflexions.jp/tenref/orig/2022/09/14/14503/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/09/f624f447304c9b263bc81a285894871b-1024x652.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/09/f624f447304c9b263bc81a285894871b-150x150.jpg特選ピックアップ「スターベース東京のブログ」で、ZWO社の「非冷却CMOSカメラ」の選び方についての記事がアップされています。すでにアップされている「カラー冷却CMOSカメラの選び方」と「モノクロ冷却CMOSカメラの選び方」と合わせて、「天体用CMOSカメラの選び方三部作」とでも呼ぶべき、カメラ選びのよいガイドとなっています。 スターベース東京のブログ・【ZWO非冷却CMOSカメラ】用途ごとの選び方のご紹介です https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/09/13/192800 スターベース東京のブログ・【ZWOのカラー冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/03/24/134851 スターベース東京のブログ・【ZWOのモノクロ冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/07/04/160553 読みこなすには一定の知識が必要になる中級者以上向けの記事ではありますが、要点を押さえた分かりやすい整理になっています。「この記事を読んでわからないところや言葉を調べたり尋ねてみる」ような読み方をすることも可能です。天体用CMOSカメラに興味を持たれている方には、広く一読をオススメできる内容になっています。 「非冷却」CMOSカメラ選びのポイント スターベース東京のブログ・【ZWO非冷却CMOSカメラ】用途ごとの選び方のご紹介です https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/09/13/192800 元記事にわかりやすくまとめられているので、まずはそちらをご一読ください。 あえて書くことがあるとすれば、冷却しなくても天体用CMOSカメラはじゅうぶんに高性能である、ということです(*)。 (*)天体用の「CCDカメラ」では冷却はほぼ必須でした。冷却しなくても高性能であるのはCMOSセンサーの大きなメリットの一つです。 月や惑星の撮影・ガイドカメラとしての利用・電視観望のような、長い露出時間をかけない撮影目的においては、冷却のメリットは「ほぼない」か「限定的」なものになります。逆に、筐体がコンパクトである・電力消費量が少ない・価格が安いという非冷却のメリットが上回ることになります。 「自分の用途に冷却機能は必要かどうか」が明らかになれば、次は「自分の用途」の典型的な機材構成を理解し、いくつかの選択肢から最適な機材を絞り込むことです。元記事をよく読めば、自然と明らかになってくることでしょう。 「冷却」CMOSカメラ選びのポイント スターベース東京のブログ・【ZWOのカラー冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/03/24/134851 スターベース東京のブログ・【ZWOのモノクロ冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方のご紹介です https://starbase.hatenablog.jp/entry/2022/07/04/160553 一方で、ある程度長い露出時間で高画質のディープスカイ撮影をしたい場合は冷却のメリット(非冷却のデメリット)が顕著になってきます(*)。 (*)【ZWOのカラー冷却CMOSカメラ】 機種ごとの特徴・選び方では①ノイズが減る②センサー温度を一定に保つことができ正確なダークノイズ減算が可能になる、の2つが挙げられています。 冷却タイプのCMOSカメラを選ぶためには「冷却が必要になるくらいの高画質の天体写真」において、どんな目的と課題があるのか、自分の目的に照らすと何が重要なのかを明らかにすることです。こちらも元記事にわかりやすく書かれています。 あえて付け加えることがあるとすると、CMOSカメラの時代においては「よほどの高画質」を追求しない限りはカラーカメラを第一の選択肢にするのが無難で、センサーサイズと光学系のマッチングがより重要である(*)、ということでしょうか。 (*)もちろん「ご予算とのマッチング」がさらに重要です^^; まとめ いかがでしたか? 天体写真の分野では、近年「天体用CMOSカメラ」を使用される方が大幅に増えています。特に、この数年の「デジタルカメラ(ミラーレスカメラ)」の高価格帯への急速な移行もあり、「最初の1台目」に「天体用CMOSカメラ」を選ぶ人も多くなってきているのではないでしょうか。 「天体用CMOSカメラ」は、デジタルカメラほどには「誰にでも使える」製品ではありませんでしたが、それも撮像ソフトウェアの進歩によって、使い方によってはデジタルカメラ以上に便利になってきました。 それでも、「天体用CMOSカメラ」はセンサーサイズをはじめ、非常に数多くの製品が存在していて、「目的に合ったカメラ選び」は容易ではありません。特に初心者ほど「そもそもの目的」が曖昧であることも多いのです。 そんな中で、多くのユーザーと接してきた「販売店の目線」は貴重です(*)。今回の「CMOSカメラの選び方三部作」は、広く有用なコンテンツの一つになることでしょう。 (*)「販売店目線」で一つだけ注意点があるとすると、その販売店での取扱商品(または推し商品)が前提となることです。天体用CMOSカメラには今回の記事で紹介されている「ZWO」のほかにも「QHYCCD」「Player One」「SVBONY」などいくつかのブランドがあります。しかし、ただでさえ種類の多い天体用CMOSカメラに「ブランド」の選択肢を加えるとますます選択肢が発散してしまいます。まずはひとつのブランドの中で製品構成を理解し、その次にブランドによる違いと適材適所を把握するのが理想論です。 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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