「赤いライトを使う理由を教えてください」というTwitterの投稿に、多くのリプライが寄せられています。

基本の考え方

色はともかくとして、ライトを灯すのは「暗いとできないこと」があるから。安全確保はその最重要なことです。一方で、星を見たり撮ったりする人達は「人工的な灯りの少ない暗い環境」をとても大事にします。なるべくそれを阻害しないような配慮の気持ちを持ちたいものです。

まず大事なのは、この2つです。

諸説ある「なぜ赤か?」

一つ明確に言えることは「明るい青っぽいライトは暗いものを見るのを邪魔する」ことです。 暗い光を感じる眼の細胞(桿体細胞)は青〜緑の波長の短い光(400〜550nm)で感度が高く、青い光が多いと「暗順応」を阻害してしまうのです。

特に初期の白色LEDライトはブルーライトが強く、暗所で使用するにはかなり辛いものがあります。そんなライトと比べると、真っ赤のLEDライトのほうがはるかに眼に優しいといえます。

一方で、最近言われていることは「暗所での眼の能力(解像力)」を生かしつつ、トータルでの光照射を最小にするには「真っ赤」よりも「オレンジ」の方が良いのではないか、という考え方です。この説によると色温度の低い「電球色」が推奨されています。

「みんなスマホを見ているよね?スマホの画面は赤くない。赤って意味なくね?」

スマホの場合、暗所で眼を刺激しないように色を「暖色」にシフトする機能があります(*)。この設定にすることで、色のバランスを極端に変えることなく、暗所での眼に対する刺激が大幅に低下します。これはぜひ覚えておきたい豆知識。ただし、色よりもまずは設定で「モニタ明るさ」を下げて暗くする方が大事。

(*)iPhoneの場合「ナイトモード」、Androidでは「ブルーライトカットモード」

一方で最近増えてきた「赤色やめてー」の理由の一つが「赤いライトに照らされると風景の色が台無しになる」という「星空と風景の写真を撮る人たち」からの声。赤で照らされてしまった風景の画像は後から補正するのが難しいので「赤に染まるよりは、風景に馴染む電球色・白色の方がまだマシ」という考え方です(*)。

(*)特に赤の感度を上げるような「天体改造」したカメラでは、肉眼で感じるよりもはるかに赤色LEDは明るく写ります。

筆者の最近の経験から。電球色(白)ライトだと、虫の多い場所では蚊やアブやウンカなど、小さな虫がたくさん寄ってきます・・・赤ライトではほとんど寄ってきません。

「マナー」として

なるべく、他人や他人の機材を直接照らさない。 これは大事なマナーですね。足元を照らしている限り、普通は文句を言われることはありません。そのためには「ライトを頭に着けるのではなく、首から下げる」のも工夫の一つ。

だんだんナナメになってきましたが「赤ライト使っていればひとまず配慮してるというポーズにはなりますよね?」という意見も。なるほど^^

「場合によっては近づかないのもマナーの一つ」ここまでくると生活の知恵^^

まとめ

いかがでしたか?

筆者の印象では、近年「電球色派」が増えてきていますが、全体としては「赤ライト派」がまだ多数派で(*)、眼視派は赤ライト派が、星景写真は非・赤ライト派がそれぞれ多く、色に関しては「全員が納得する決定版の考え方」はまだないようですね。

(*)LEDライトは寿命が長く、10年くらいは普通に使えるという事情もありそうですね。

そんな中で大事なのは、元ツイートされた方のような「これから星を見たり撮ったりしてみよう!」という人たちに、わかりやすく萎縮させないようなメッセージをどう伝えるかではないでしょうか。

超シンプルには、これ買っとけば機材的にはOK!赤色も電球色も使えて、他のどのライトよりも暗い設定をデフォルトにできます。

このライトは一番明るくしてもまだ暗めなので、移動する際に安全を確保する意味ではもう少し明るい方がいい気もするのですが、眼がある程度暗さに慣れれば大丈夫です(*)。

(*) 暗闇に不慣れな人を「案内」するような場合、足場の悪い岩場で少し遠くを確認したい場合、落とし物を捜したりする際には、もう少し明るいライトがあるとよいかもしれません。

いろいろな考え方がある現状ですが、「移動中の安全確保のためには明るいライトでも問題ない」ことだけは強調しておきます。楽しい星見・星撮りをお楽しみください!

 

https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/08/kaichudentou_headlamp_man-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/08/kaichudentou_headlamp_man-150x150.jpg編集部特選ピックアップ「赤いライトを使う理由を教えてください」というTwitterの投稿に、多くのリプライが寄せられています。 赤いライトを使う理由を 教えてください マナー的なのは どういった理由ですか? — 宇宙を駆ける やっさん (@nRhPYNEoZ4IByd7) August 6, 2022 基本の考え方 そう思います。 まずは、他人への配慮と、お互いの安全確保を優先したいと考えます。 — あぷらなーと (@PG1wvzio4yvwFXW) August 7, 2022 色はともかくとして、ライトを灯すのは「暗いとできないこと」があるから。安全確保はその最重要なことです。一方で、星を見たり撮ったりする人達は「人工的な灯りの少ない暗い環境」をとても大事にします。なるべくそれを阻害しないような配慮の気持ちを持ちたいものです。 まず大事なのは、この2つです。 諸説ある「なぜ赤か?」 御回答ありがとうございます 無知ゆえ、勉強中です 自身が困る事なら まだしも 周囲へ迷惑かける可能性が一番怖くて… まずは、赤に加え 電球色も調達しておきます。その上で 何がよいのか同時に考えられたらなと思っております — 宇宙を駆ける やっさん (@nRhPYNEoZ4IByd7) August 7, 2022 一つ明確に言えることは「明るい青っぽいライトは暗いものを見るのを邪魔する」ことです。 暗い光を感じる眼の細胞(桿体細胞)は青〜緑の波長の短い光(400〜550nm)で感度が高く、青い光が多いと「暗順応」を阻害してしまうのです。 特に初期の白色LEDライトはブルーライトが強く、暗所で使用するにはかなり辛いものがあります。そんなライトと比べると、真っ赤のLEDライトのほうがはるかに眼に優しいといえます。 https://hpn.hatenablog.com/entry/2018/11/29/224645 一方で、最近言われていることは「暗所での眼の能力(解像力)」を生かしつつ、トータルでの光照射を最小にするには「真っ赤」よりも「オレンジ」の方が良いのではないか、という考え方です。この説によると色温度の低い「電球色」が推奨されています。 あ、そこなんですよ ぶっちゃけると『パソコン スマホみるじゃん!?』ってなってて赤とか必要性すくなくね?ってなったのが本音でして(笑) でも、目的が皆さんちがいますもんね。配慮は大事ですね。 — 宇宙を駆ける やっさん (@nRhPYNEoZ4IByd7) August 7, 2022 「みんなスマホを見ているよね?スマホの画面は赤くない。赤って意味なくね?」 スマホの場合、暗所で眼を刺激しないように色を「暖色」にシフトする機能があります(*)。この設定にすることで、色のバランスを極端に変えることなく、暗所での眼に対する刺激が大幅に低下します。これはぜひ覚えておきたい豆知識。ただし、色よりもまずは設定で「モニタ明るさ」を下げて暗くする方が大事。 (*)iPhoneの場合「ナイトモード」、Androidでは「ブルーライトカットモード」 電球色ですか。白ではないですよね(^o^;) なんだか 観測スポットで他所の方に迷惑かけそうで こわいですよ…(やらかしそうで) — 宇宙を駆ける やっさん (@nRhPYNEoZ4IByd7) August 6, 2022 一方で最近増えてきた「赤色やめてー」の理由の一つが「赤いライトに照らされると風景の色が台無しになる」という「星空と風景の写真を撮る人たち」からの声。赤で照らされてしまった風景の画像は後から補正するのが難しいので「赤に染まるよりは、風景に馴染む電球色・白色の方がまだマシ」という考え方です(*)。 (*)特に赤の感度を上げるような「天体改造」したカメラでは、肉眼で感じるよりもはるかに赤色LEDは明るく写ります。 (びっくりした~) あ、それは 大きいですね 虫はそこまで苦手じゃありませんが (蚊の類いは許しませんけどw)余りにも集まるとやはりウザったいですもんね。大変参考になります。季節で使いわけなんてこともアリかもですね。 御回答ありがとうございます! — 宇宙を駆ける やっさん (@nRhPYNEoZ4IByd7) August 7, 2022 筆者の最近の経験から。電球色(白)ライトだと、虫の多い場所では蚊やアブやウンカなど、小さな虫がたくさん寄ってきます・・・赤ライトではほとんど寄ってきません。 「マナー」として マナーとしてですね ありがとうございます しっかり覚えておきます —...編集部発信のオリジナルコンテンツ