【連載5】実践・天体写真撮影記・自宅でお気楽部分日食
みなさんこんにちは!今日(1月6日)の部分日食はいかがでしたか?晴れたところ、曇ってしまったところなど、全国各地悲喜こもごも?でしたが、編集部のある福岡市ではとりあえず晴れ間があり、日食を楽しむことができました!
以下速報レポートです。
撮影のねらい
実は今回・・出たとこ勝負で「ねらい」は特にありませんでした!実のところ、ほとんど何も期待していなかった状態に近いというありさま^^;;;
国際光器・アストロソーラーフィルター
https://kokusai-kohki.shop-pro.jp/?pid=84368909
敗因は・・・これを買っておかなかったこと(*)!部分日食の撮影は、太陽面の撮影と同様に「減光対策」が重要。ピーカンの晴れだと、最小絞り・最高シャッター速度でも激しく露出オーバーになってしまうのです。
(*)12月に撮影行や記事執筆で、日食まで心が回っていなかったのが反省点です。。
やったことはただ一つ。前日に日食の時刻にベランダから太陽が見えるかどうかの確認だけ^^;; 出たとこ勝負のベランダ撮影です^^
朝9:03 晴れ間現る!
食の最大が9:47であることはチェック済みだったのですが、いつかけ始めるのかはノーチェック^^;; 何より朝方は曇っていて、まったくやる気なし^^;; 今日はだめかと思っていました。
ところが9時を過ぎて急に晴れ間が。早速日食メガネとカメラをベランダにひっぱりだして見ると「おお。欠けてる!」。でも肉眼だと小さいなあ・・・
200mmレンズで目一杯絞ってシャッター速度を速くして撮ってみました。フィルターは手持ちの中で一番濃い円偏光フィルターのみ^^;;
カメラのファンダーで直視すると目が焼けちゃうので、目分量で乱撮り^^;;
かなり露出補正しても太陽はオーバーになってしまいます。ほどよい加減に雲が出ればいけるかもしれませんが・・・
日食メガネをカメラレンズに装着
天気は雲がどんどん晴れる感じだったので、減光対策として日食グラスをやっつけで加工。
無理矢理カメラレンズの前に貼り付けてみました。
でもなんか冴えないなー。この日食メガネ、なんだか光がかなり滲んでいるようです。まあそれはそれで味わい深い?んですけど。
雲間からの撮影
幸いなことに?それなりに雲が通過したり晴れたりしてきたので、もう一度フィルターなしでの撮影にチャレンジ。
おお。なかなか良い感じです^^
おんなじような写真ばっかですが、パシャパシャ撮っても楽しい^^
太陽投影システム
雲が出ているときはいいのですが、雲が切れると太陽がまぶしすぎ。そこで一計。
BORG76アクロマート登場。EMS(正立天頂ミラー)で90°曲げて、三脚の下に置いた白紙に太陽を投影(*)。
(*)太陽を投影する場合、像が裏返しになります。今回2回反射の「正立正像」のEMS(正立天頂ミラー)を使用したため、結果的に投影像は裏像。太陽を投影するときは1回反射のミラーの方が良いというのは新たな発見でした!
おお。なかなか具合がよろしい^^
しかし太陽面には黒点がありません。残念^^;; でも、月の動きに連れて変化する欠け際の様子がリアルで、これが一番楽しめました!
途中何度も晴れたり曇ったり。その間にも奥様の家事は淡々と進み洗濯物が登場。その合間にも日食観察^^
曇り空で終了^^
日食の終了まで見とどけたかったのですが、無念の雲。終盤はほとんど太陽の姿を見ることができませんでした。
ネットでの盛り上がり
今回twitterをチェックしながら眺めていたのですが、リアルタイムに全国各地の情報が流れてくるのがまた楽しい^^
雲は無くなった。順調に欠けてます!#部分日食 途中経過 種子島 pic.twitter.com/EuEYMgRAoS
— RZ Makise (@makkisse999) January 6, 2019
種子島から。「晴れてきたぞー!」感に激しく共感^^
うちわにキリで穴あけたら見えました。#部分日食 pic.twitter.com/W5nLdLWZLo
— vwtype2 (@vwtpe2) January 6, 2019
え? 今日、日食? 日食めがね無い、、、。という皆さん。だからといって直接見ちゃダメです。
キッチンとかに小さな穴があいているものありませんか? それで紙とかに映すのです。覗いちゃダメです。映し出した像は眩しくないですから、じっと見ても大丈夫。ケータイでも簡単に撮れまーす(^-^)/ pic.twitter.com/KjcTneysxL— 名古屋市科学館・プラネタリウム非公式です (@nagoya_planet) January 5, 2019
「穴開け芸」も多種多様なバリエーション^^
日食全く見えません
曇ってしまっている中でも、様々な自虐と自己主張が^^これは高い^^
建物のガラスに写ったのを見るというパワープレイ pic.twitter.com/2dlycRPrGY
— とん (@ttooonnnn) January 6, 2019
ゴーストで日食 pic.twitter.com/8Z9OUr2l6a
— のり(Noriharu) (@WtnNori) January 6, 2019
フィルターがなくても・・・アイデア一つでいろいろなプレイが楽しめるようです^^
掌に映した部分日食の影。これがなかなか面白いのです。 pic.twitter.com/AhmKeJdg0w
— 大石雅寿(個人としての発言) (@mo0210) January 6, 2019
手のひらに太陽が^^
まとめ
いかがでしたか?
何の準備もなしに望んだ日食でしたが、2時間弱、生活感溢れる中で?天体「ワイドショー」を、予想をはるかに超えてたっぷり楽しむことができました!
ちなみに、今年はもう一回、12月26日に日食があります。東日本では太陽が欠けたまま沈んでいく「日没帯食」となりますが、地上の風景を入れて撮影するにはちょうどいい感じかもしれません。
つるちゃんのプラネタリウム・2019年で2度目の日食 2019年12月26日
http://turupura.com/nissyoku/kako/201912/menu.htmlでも年末に向けて、ソーラーフィルターは事前に準備しておこうと思います!
それでは、皆様のご武運をお祈り申し上げます。また次回お会いしましょう!
https://reflexions.jp/tenref/orig/2019/01/06/7511/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/01/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/01/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1-150x150.jpg実践・天体写真撮影記天文現象みなさんこんにちは!今日(1月6日)の部分日食はいかがでしたか?晴れたところ、曇ってしまったところなど、全国各地悲喜こもごも?でしたが、編集部のある福岡市ではとりあえず晴れ間があり、日食を楽しむことができました! 以下速報レポートです。 撮影のねらい 実は今回・・出たとこ勝負で「ねらい」は特にありませんでした!実のところ、ほとんど何も期待していなかった状態に近いというありさま^^;;; 国際光器・アストロソーラーフィルター https://kokusai-kohki.shop-pro.jp/?pid=84368909 敗因は・・・これを買っておかなかったこと(*)!部分日食の撮影は、太陽面の撮影と同様に「減光対策」が重要。ピーカンの晴れだと、最小絞り・最高シャッター速度でも激しく露出オーバーになってしまうのです。 (*)12月に撮影行や記事執筆で、日食まで心が回っていなかったのが反省点です。。 やったことはただ一つ。前日に日食の時刻にベランダから太陽が見えるかどうかの確認だけ^^;; 出たとこ勝負のベランダ撮影です^^ 朝9:03 晴れ間現る! 食の最大が9:47であることはチェック済みだったのですが、いつかけ始めるのかはノーチェック^^;; 何より朝方は曇っていて、まったくやる気なし^^;; 今日はだめかと思っていました。 ところが9時を過ぎて急に晴れ間が。早速日食メガネとカメラをベランダにひっぱりだして見ると「おお。欠けてる!」。でも肉眼だと小さいなあ・・・ 200mmレンズで目一杯絞ってシャッター速度を速くして撮ってみました。フィルターは手持ちの中で一番濃い円偏光フィルターのみ^^;; カメラのファンダーで直視すると目が焼けちゃうので、目分量で乱撮り^^;; かなり露出補正しても太陽はオーバーになってしまいます。ほどよい加減に雲が出ればいけるかもしれませんが・・・ 日食メガネをカメラレンズに装着 天気は雲がどんどん晴れる感じだったので、減光対策として日食グラスをやっつけで加工。 無理矢理カメラレンズの前に貼り付けてみました。 でもなんか冴えないなー。この日食メガネ、なんだか光がかなり滲んでいるようです。まあそれはそれで味わい深い?んですけど。 雲間からの撮影 幸いなことに?それなりに雲が通過したり晴れたりしてきたので、もう一度フィルターなしでの撮影にチャレンジ。 おお。なかなか良い感じです^^ おんなじような写真ばっかですが、パシャパシャ撮っても楽しい^^ 太陽投影システム 雲が出ているときはいいのですが、雲が切れると太陽がまぶしすぎ。そこで一計。 BORG76アクロマート登場。EMS(正立天頂ミラー)で90°曲げて、三脚の下に置いた白紙に太陽を投影(*)。 (*)太陽を投影する場合、像が裏返しになります。今回2回反射の「正立正像」のEMS(正立天頂ミラー)を使用したため、結果的に投影像は裏像。太陽を投影するときは1回反射のミラーの方が良いというのは新たな発見でした! おお。なかなか具合がよろしい^^ しかし太陽面には黒点がありません。残念^^;; でも、月の動きに連れて変化する欠け際の様子がリアルで、これが一番楽しめました! 途中何度も晴れたり曇ったり。その間にも奥様の家事は淡々と進み洗濯物が登場。その合間にも日食観察^^ 曇り空で終了^^ 日食の終了まで見とどけたかったのですが、無念の雲。終盤はほとんど太陽の姿を見ることができませんでした。 ネットでの盛り上がり 今回twitterをチェックしながら眺めていたのですが、リアルタイムに全国各地の情報が流れてくるのがまた楽しい^^ https://twitter.com/makkisse999/status/1081704084892090368 種子島から。「晴れてきたぞー!」感に激しく共感^^ https://twitter.com/vwtpe2/status/1081718490447269889 https://twitter.com/nagoya_planet/status/1081679674416091136 「穴開け芸」も多種多様なバリエーション^^ https://twitter.com/latty_photo/status/1081720445936709634 曇ってしまっている中でも、様々な自虐と自己主張が^^これは高い^^ https://twitter.com/ttooonnnn/status/1081721266938175489 https://twitter.com/WtnNori/status/1081719834495180800 フィルターがなくても・・・アイデア一つでいろいろなプレイが楽しめるようです^^ https://twitter.com/mo0210/status/1081721065120751616 手のひらに太陽が^^ まとめ いかがでしたか? 何の準備もなしに望んだ日食でしたが、2時間弱、生活感溢れる中で?天体「ワイドショー」を、予想をはるかに超えてたっぷり楽しむことができました! ちなみに、今年はもう一回、12月26日に日食があります。東日本では太陽が欠けたまま沈んでいく「日没帯食」となりますが、地上の風景を入れて撮影するにはちょうどいい感じかもしれません。 つるちゃんのプラネタリウム・2019年で2度目の日食 2019年12月26日 http://turupura.com/nissyoku/kako/201912/menu.html でも年末に向けて、ソーラーフィルターは事前に準備しておこうと思います! それでは、皆様のご武運をお祈り申し上げます。また次回お会いしましょう! 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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