ブログ「くわなのほしぞら 日記」に、先日オープンした長野県阿智村の星空観測施設「浪合パーク」の訪問記がアップされています。

くわなのほしぞら 日記・オープンしたての浪合パークとあららぎ高原遠征
https://kuwana.exblog.jp/29640466/

先の日曜の夜の遠征前に立ち寄ることにしました。
治部坂高原スキー場のお隣にあり、また周辺にはロッジなどがあり
結構雰囲気の良いところです。
訪問したのは午後3時ごろでしたがもう既に家族連れやカップル等々
たくさんの方々が受付に並んでおり、かなりの賑わいを見せてました。

「浪合パーク」は、「日本一の星空」ですっかりメジャーになった阿智村が、前身の温泉施設を地方創生拠点整備交付金を受け改修したもの。毎日の星空鑑賞会や解説会、専門家による星景写真講座などが開催されるそうです。

デジカメWatch・長野県阿智村に「日本一の星空 浪合パーク」がオープン
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1133153.html



注目はこの「星空デッキ」。暗幕で区切られた四畳半のスペースが10個あり、一晩5000円で借りることができます。ソファにテーブル、床はフローリングで、よりおしゃれに楽しみたい層をターゲットにしているようです。

中央の床は三脚を設置するための石の板。あまり大型の三脚ならはみ出しそうですが、問い合わせてみたところ「はみ出した状態で使ってもOK」とのことでした。

当初コンクリート製の武骨な基礎工事中の画像と電源が設置されるという情報から、ガチマニアが冷却CCDを使うような用途を想像していたのですが、それとは全く異なるコンセプトのようです。

予約は好調なようで、週末はかなり先まで予約で埋まっているようです。この施設が新しい天文ファン層の受け皿になり成功事例として確立すれば、各地の「星空で地方振興」のモデルになるのかもしれません。

くわなのほしぞら 日記・オープンしたての浪合パークとあららぎ高原遠征
https://kuwana.exblog.jp/29640466/

しかし、阿智村は日本一星空の綺麗なところという
キャッチコピーで宣伝されてることもあって
夜になると、こんなとこでも一般の車が来るは来るはで
車のライトは眩しく、
結局のところ撮影どころではありませんでした。

挙げ句に花火を楽しむ者や、馬鹿騒ぎをしている者等
とても星見にきたとは思えない状況です。
地域振興としてはいいアイデアだったのでしょうが
星空自慢というのも、考えもんです。
浪合パークとは対照的な、現状を見てしまいました。

しかし、「星空で地方振興」はいいことばかりではありません。星がよく見えた過疎地が星空で世間に認知された結果、結局「過疎地」でなくなってしまい星空が失われるのであれば、それはあまりに皮肉な結末です。

ガチなマニアは永遠にジプシーで安住の地はないのかもしれませんが、星空を楽しむためのエチケットへの認識と理解を広げていかなくてはなりません。 https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/07/9301607ec3f2851a72e757a999f6bfe2.pnghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/07/9301607ec3f2851a72e757a999f6bfe2-150x150.png編集部天文コラムブログ「くわなのほしぞら 日記」に、先日オープンした長野県阿智村の星空観測施設「浪合パーク」の訪問記がアップされています。 https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1019743242668072960 くわなのほしぞら 日記・オープンしたての浪合パークとあららぎ高原遠征 https://kuwana.exblog.jp/29640466/ 先の日曜の夜の遠征前に立ち寄ることにしました。 治部坂高原スキー場のお隣にあり、また周辺にはロッジなどがあり 結構雰囲気の良いところです。 訪問したのは午後3時ごろでしたがもう既に家族連れやカップル等々 たくさんの方々が受付に並んでおり、かなりの賑わいを見せてました。 「浪合パーク」は、「日本一の星空」ですっかりメジャーになった阿智村が、前身の温泉施設を地方創生拠点整備交付金を受け改修したもの。毎日の星空鑑賞会や解説会、専門家による星景写真講座などが開催されるそうです。 デジカメWatch・長野県阿智村に「日本一の星空 浪合パーク」がオープン https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1133153.html 注目はこの「星空デッキ」。暗幕で区切られた四畳半のスペースが10個あり、一晩5000円で借りることができます。ソファにテーブル、床はフローリングで、よりおしゃれに楽しみたい層をターゲットにしているようです。 中央の床は三脚を設置するための石の板。あまり大型の三脚ならはみ出しそうですが、問い合わせてみたところ「はみ出した状態で使ってもOK」とのことでした。 当初コンクリート製の武骨な基礎工事中の画像と電源が設置されるという情報から、ガチマニアが冷却CCDを使うような用途を想像していたのですが、それとは全く異なるコンセプトのようです。 予約は好調なようで、週末はかなり先まで予約で埋まっているようです。この施設が新しい天文ファン層の受け皿になり成功事例として確立すれば、各地の「星空で地方振興」のモデルになるのかもしれません。 くわなのほしぞら 日記・オープンしたての浪合パークとあららぎ高原遠征 https://kuwana.exblog.jp/29640466/ しかし、阿智村は日本一星空の綺麗なところという キャッチコピーで宣伝されてることもあって 夜になると、こんなとこでも一般の車が来るは来るはで 車のライトは眩しく、 結局のところ撮影どころではありませんでした。 挙げ句に花火を楽しむ者や、馬鹿騒ぎをしている者等 とても星見にきたとは思えない状況です。 地域振興としてはいいアイデアだったのでしょうが 星空自慢というのも、考えもんです。 浪合パークとは対照的な、現状を見てしまいました。 しかし、「星空で地方振興」はいいことばかりではありません。星がよく見えた過疎地が星空で世間に認知された結果、結局「過疎地」でなくなってしまい星空が失われるのであれば、それはあまりに皮肉な結末です。 ガチなマニアは永遠にジプシーで安住の地はないのかもしれませんが、星空を楽しむためのエチケットへの認識と理解を広げていかなくてはなりません。編集部発信のオリジナルコンテンツ