※鎌倉の「星月夜」と「星月の井」
以前の以下の記事をお読みいただいた方から、鎌倉の「星月夜」と「星月井」についての情報をいただきましたのでご紹介したいと思います。
http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/727
鎌倉には「星月夜」という地名がかつてあり、今も「星月の井」という井戸がその名残として残っているそうです。
かまくら観光・鎌倉十井
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/meisho/1110sei.html
鎌倉は昔から水に恵まれず、良質の井戸が大切にされてきたそうです。それらの井戸の中から、鎌倉が観光地化した江戸時代に「鎌倉十井」が定められたそうです。
「星月の井」もその一つ。
鎌倉十井案内図・星月の井
http://www.kcn-net.org/10ido/hosizuki.htm
新編鎌倉志に次のように述べています。 「昔はこの井戸の中に、昼でも星の影が見えたのでこの名が付けられた。 ある日、近所の人が誤って包丁を井戸の中に落としたので、このとき以来星影が見えなくなりました。」
井戸の中からは昼間も星の影が見えたとの言い伝えがあります。
「星月の井」周辺地図。江ノ電長谷駅を下車し海岸に向いて御霊神社の西、虚空蔵堂の手前。
鎌倉十井案内図・星月の井
http://www.kcn-net.org/10ido/hosizuki.htm
星月夜は昔は地名であったとの説があります。北国紀行(ほっこくきこう)によると「極楽寺に到る途中に、 大変に暗い山道に星月夜と云う所があり、昔はこの道に星月堂がありました。 古僧の言うには歌に「今もなを星月夜こそのこるらめ、寺なきたにの、闇の燈」とある。 星御堂と云は、この虚空蔵堂の事であると言はれています。今按ずるに、この谷の名を星月夜と云う。 あながち井の名にあらず。」と昔からの地名であると述べてます。
「星月夜」という地名があったという説。
地図で見ても「星月の井」から極楽寺までの間は谷あいの山道です。街灯りの皆無の時代、谷と樹木に星明かりをも遮られる中の暗さは、いかほどだったことでしょうか。
撮影:RIBE様
現在の「星月の井」周辺。
なかなか気づきにくい場所にあるそうです。
撮影:RIBE様
「鎌倉十井」は、この「星月の井」も含めて、現在は使用されていないそうです。
撮影:RIBE様
昭和二年建立の碑。昭和初期まではこの井戸の水が売られていたそうです。
撮影:RIBE様
今も「星の井通り」という地名が残っています。
鎌倉市立第一小学校
http://www.kamakura.ed.jp/~itisyou/
鎌倉市立第一小学校の校章。
星と月がかたどられています。
当時のような星空は見られなくなってしまった鎌倉ですが、過去の歴史に思いをはせて町と星を振り返るのもよいものですね。興味のある方はぜひ立ち寄られてみてはと思います。
情報提供いただきましたRIBE様、ありがとうございました!
https://reflexions.jp/tenref/orig/2017/07/22/1620/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/07/01.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/07/01-150x150.jpgカルチャー以前の以下の記事をお読みいただいた方から、鎌倉の「星月夜」と「星月井」についての情報をいただきましたのでご紹介したいと思います。 http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/727 鎌倉には「星月夜」という地名がかつてあり、今も「星月の井」という井戸がその名残として残っているそうです。 かまくら観光・鎌倉十井 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/meisho/1110sei.html 鎌倉は昔から水に恵まれず、良質の井戸が大切にされてきたそうです。それらの井戸の中から、鎌倉が観光地化した江戸時代に「鎌倉十井」が定められたそうです。 「星月の井」もその一つ。 鎌倉十井案内図・星月の井 http://www.kcn-net.org/10ido/hosizuki.htm 新編鎌倉志に次のように述べています。 「昔はこの井戸の中に、昼でも星の影が見えたのでこの名が付けられた。 ある日、近所の人が誤って包丁を井戸の中に落としたので、このとき以来星影が見えなくなりました。」 井戸の中からは昼間も星の影が見えたとの言い伝えがあります。 「星月の井」周辺地図。江ノ電長谷駅を下車し海岸に向いて御霊神社の西、虚空蔵堂の手前。 鎌倉十井案内図・星月の井 http://www.kcn-net.org/10ido/hosizuki.htm 星月夜は昔は地名であったとの説があります。北国紀行(ほっこくきこう)によると「極楽寺に到る途中に、 大変に暗い山道に星月夜と云う所があり、昔はこの道に星月堂がありました。 古僧の言うには歌に「今もなを星月夜こそのこるらめ、寺なきたにの、闇の燈」とある。 星御堂と云は、この虚空蔵堂の事であると言はれています。今按ずるに、この谷の名を星月夜と云う。 あながち井の名にあらず。」と昔からの地名であると述べてます。 「星月夜」という地名があったという説。 地図で見ても「星月の井」から極楽寺までの間は谷あいの山道です。街灯りの皆無の時代、谷と樹木に星明かりをも遮られる中の暗さは、いかほどだったことでしょうか。 撮影:RIBE様 現在の「星月の井」周辺。 なかなか気づきにくい場所にあるそうです。 撮影:RIBE様 「鎌倉十井」は、この「星月の井」も含めて、現在は使用されていないそうです。 撮影:RIBE様 昭和二年建立の碑。昭和初期まではこの井戸の水が売られていたそうです。 撮影:RIBE様 今も「星の井通り」という地名が残っています。 鎌倉市立第一小学校 http://www.kamakura.ed.jp/~itisyou/ 鎌倉市立第一小学校の校章。 星と月がかたどられています。 当時のような星空は見られなくなってしまった鎌倉ですが、過去の歴史に思いをはせて町と星を振り返るのもよいものですね。興味のある方はぜひ立ち寄られてみてはと思います。 情報提供いただきましたRIBE様、ありがとうございました! 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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