2月末に発売された中判デジタルカメラGFXですが、天体写真・星景写真界隈でも静かに熱い注目を浴びています。 まずはおさらい。

のくログ
富士フイルム 中判ミラーレス GFX 50S を考えてみる

(画像は富士フイルムGFXより転載)

発売前のブログ記事ですが、いろいろ整理されているのでご紹介しました。

  • 中判(43.8mm×32.9mm、35mmフルサイズ比面積1.7倍
  • 5060万画素
  • ミラーレス
  • フランジバック26.8mm
  • X-Transではない、手振れ補正がない

これに加えて、



  • ボディ重量825g(EVFなし)
  • 実売価格72万3650円(税抜、カカクコム本日最安値)

各社のフラグシップ一眼よりさらにお高いカメラですが、大きなセンサーに5000万画素、5D4よりも軽量なボディなど、非常に魅力的なカメラであることは間違いありません。

しかし問題は、レンズですね。 純正レンズの現在わかっているラインナップは以下の通り。

 品名  価格(税込)
GF23mmF4 R LM WR(6月発売)  295,974円 (キタムラ)
GF45mmF2.8 R WR(開発発表、2017年後半発売)  未定
GF63mmF2.8 R WR  175,702円 (Amazon)
GF110mmF2 R LM WR(6月発売)  315,414円 (キタムラ)
GF120mmF4 R LM OIS WR Macro  308,751円 (Amazon)
GF32-64mmF4 R LM WR   261,954円 (Amazon)

参考) デジカメWatch 富士フイルム、GFX用の「望遠単焦点レンズ」を2018年に発売

純正のレンズはどれもとても高価です。(5000万画素に耐える高性能レンズとの噂ですが)

天体用には110mmF2、星景用には23mmF4が注目ですが、どちらも30万円クラスです。ボディと合わせて100万円コース。

しかし。
GFXのフランジバック26.8mmは、M4/3とソニーEマウントを除く、ほとんど全てのレンズが装着可能であることを意味します。

デジカメWatch
KIPON、FUJIFILM GFX 50S対応のマウントアダプター
新東京物産株式会社は、KIPON製のFUJIFILM GFX 50S対応マウントアダプター22モデルを3月末から順次発売する。

このKIPONの製品は電子接点がないようなので、EFレンズやニコンのGレンズでは絞りの問題がありますが、天体用途ならなんとかなるでしょう。

(EFの場合、バルブ露出中にレンズを外すという荒技で任意の絞りで固定することも可能ですが、メーカー保証外のため自己責任で!)

また、直焦点撮影であれば、ニコン・キャノンマウント経由で装着することが可能です。(この場合、ケラレがどの程度発生するかは情報がありませんが)

でも、単に装着可能とはいっても、元々中判用だったレンズならともかく、35mmフルサイズ用のレンズは1.7倍のセンサー面積をカバーできるのでしょうか??



現在ネット上で流れている情報によると、「望遠系レンズはそれなりにケラレなく使用できそう」「広角系はレンズ次第だが使えそうなレンズもある?」ような状況のようです^^;

GFXユーザーで天体写真も撮られる(^^;;) アストロドラゴンさんのツイートから。 上の愛犬の写真はEF300mmF2.8LIS IIとGFXによるもの。 天体撮影時の周辺像は不明ですが、周辺光量的にはこのくらいあれば十分使えそうですね。

(銀塩時代から言われていることですが、各社の328クラスのレンズはマウント内径さえ拡大すれば、67版をカバーできるくらいイメージサークルが大きいそうです)

シグマの85mmF1.4Art、135mmF1.8Art、アポゾナー135mmF2などのレンズをGFXで撮るとどうなるのか、是非見てみたいものです。

さらにこんな動きも。

デジカメInfo
中一光学がGFX用の「65mm F1.4」と「85mm F1.2」を参考出品
中一光学が、海外での富士フイルムGマウント用の「SPEEDMASTER 65mm F1.4」と「SPEEDMASTER 85mm F1.2」を参考展示しています。

最近なにかと頑張っている中一光学。
Gマウント用レンズを開発中とのこと。
85mmF1.2は、従来の35mmフルサイズ用モデルのマウント換装品のようですが、65mmF1.4は専用設計、注目のスペックですね。 何よりお値段に期待です。


いかがでしょうか。 お値段的になかなか手の届かない中判フォーマットカメラですが、GFXの登場でようやく天体用途にも「辛うじて」手が届くレンジになってきましたね。

天体用にはIR改造などまだハードルがありますが、Xシリーズの長波長感度特性が継承されているなら、無改造でもけっこうイケるのかもしれませんね。

ネット上ではまだあまり作例を見かけませんが、夏頃には出そろってくるでしょうか。その時はまたご紹介したいと思います。 編集部カメラレンズ2月末に発売された中判デジタルカメラGFXですが、天体写真・星景写真界隈でも静かに熱い注目を浴びています。 まずはおさらい。 のくログ 富士フイルム 中判ミラーレス GFX 50S を考えてみる (画像は富士フイルムGFXより転載) 発売前のブログ記事ですが、いろいろ整理されているのでご紹介しました。 中判(43.8mm×32.9mm、35mmフルサイズ比面積1.7倍) 5060万画素 ミラーレス フランジバック26.8mm X-Transではない、手振れ補正がない これに加えて、 ボディ重量825g(EVFなし) 実売価格72万3650円(税抜、カカクコム本日最安値) 各社のフラグシップ一眼よりさらにお高いカメラですが、大きなセンサーに5000万画素、5D4よりも軽量なボディなど、非常に魅力的なカメラであることは間違いありません。 しかし問題は、レンズですね。 純正レンズの現在わかっているラインナップは以下の通り。  品名  価格(税込) GF23mmF4 R LM WR(6月発売)  295,974円 (キタムラ) GF45mmF2.8 R WR(開発発表、2017年後半発売)  未定 GF63mmF2.8 R WR  175,702円 (Amazon) GF110mmF2 R LM WR(6月発売)  315,414円 (キタムラ) GF120mmF4 R LM OIS WR Macro  308,751円 (Amazon) GF32-64mmF4 R LM WR   261,954円 (Amazon) 参考) デジカメWatch 富士フイルム、GFX用の「望遠単焦点レンズ」を2018年に発売 純正のレンズはどれもとても高価です。(5000万画素に耐える高性能レンズとの噂ですが) 天体用には110mmF2、星景用には23mmF4が注目ですが、どちらも30万円クラスです。ボディと合わせて100万円コース。 しかし。 GFXのフランジバック26.8mmは、M4/3とソニーEマウントを除く、ほとんど全てのレンズが装着可能であることを意味します。 デジカメWatch KIPON、FUJIFILM GFX 50S対応のマウントアダプター 新東京物産株式会社は、KIPON製のFUJIFILM GFX 50S対応マウントアダプター22モデルを3月末から順次発売する。 このKIPONの製品は電子接点がないようなので、EFレンズやニコンのGレンズでは絞りの問題がありますが、天体用途ならなんとかなるでしょう。 (EFの場合、バルブ露出中にレンズを外すという荒技で任意の絞りで固定することも可能ですが、メーカー保証外のため自己責任で!) また、直焦点撮影であれば、ニコン・キャノンマウント経由で装着することが可能です。(この場合、ケラレがどの程度発生するかは情報がありませんが) でも、単に装着可能とはいっても、元々中判用だったレンズならともかく、35mmフルサイズ用のレンズは1.7倍のセンサー面積をカバーできるのでしょうか?? 現在ネット上で流れている情報によると、「望遠系レンズはそれなりにケラレなく使用できそう」「広角系はレンズ次第だが使えそうなレンズもある?」ような状況のようです^^; GFX50S + EF300mm F2.8L...編集部発信のオリジナルコンテンツ