エクタクロームと星ナビが繋いだ縁・表紙の記憶
コダックのリバーサルフィルム「エクタクローム」が再販されるというニュースが昨日流れましたが、それをきっかけに20年前に「すれ違った」2人の天文ファンが繋がる、ということがありました。
余談
自分が初めて買った天文誌が「スカイウォッチャー」(星ナビの前身)の97年11月号だったんですが、その表紙がエクタクロームで撮影されたM31だったかな?
あんな写真をいつか撮ってみたいなぁと思ってるうちに時代はデジタルになってしまいましたが、自分の天体写真への原点はそこにあると思ってます— Zakky
きっかけはこちらのツイート。Zakkyさんが初めて購入した天文雑誌の表紙が「エクタクロームで撮影されたM31(*)」それが自分の天体写真の原点だったと。
(*)実はこれは記憶違いで実際はフジのG400Aceだったそうです。
おぉなんと、そうだったんですか!ちょっと胸が高鳴ってます(^-^)
フジだったんですね、これは失礼しました。他の作品と勘違いしてたんだと思います。
小学生の頃なのではっきりしたことは覚えてないのですが、あの時代のカラー天体写真=エクタクロームというイメージでした。— Zakky
ここでそのM31の撮影者であるM&Mさんが登場。こういうリアルタイム・インタラクティブな感じがTwitterですね!
当時スカイウォッチャー編集長(現・星ナビ編集人)の川口です。20年前の表紙写真が元になって星仲間がつながるお手伝いができたこと、たいへん嬉しく思います。
スカイウオッチャー 1997年11月号表紙です。 pic.twitter.com/CfxS73RXPA
— 「星ナビ」公式 (@Hoshinavi) October 18, 2018
盛り上がる中、当時のスカイウォッチャー(*)の編集長だった川口雅也さん(現・星ナビ編集人)が降臨。天文業界は狭いと言ってしまうと身も蓋もありませんが^^;;;、20年という長い時間をかけて、再び天文の世界で巡り会うというのも不思議な縁ですね。
(*)スカイウォッチャー・・編集子は創刊号を今も実家に確保しています。(その中には若かれし日の川口編集長始め、若かれし日の天文業界関係者が多数・・・そのうちこっそり公開しようかな・・)
雑誌の表紙という記憶
ここから先はネット以前の昔話ですが、少しだけ語ります。
編集子が初めて天文雑誌を買ったのが1974年の5月。このときの表紙は今も良く覚えています。毎号毎号隅から隅まで読んでいて、年月と表紙と記事内容は全て頭に入っていました。表紙からすり込まれた記憶は、長い間残り続けました。
古い方同士が会話すると今回のM&MさんとZakkyさんのように「あのときの○年×月号のあの写真が・・」という話題で盛り上がることでしょう。
実はこちらの天文ガイドの表紙は、編集子にとっての思い出の号。この号を今年の福島SLFに持ち込んで、大野裕明さんにサインをお願いしようと思っていたのですが・・・来年こそは^^
まあ何が言いたいかというと、昔の雑誌とその表紙が人々の記憶に刻んできたようなことは、今の時代ではいったい何になるのだろうか、ということです。ネットのように右から左に流れていくのではない、人々の記憶に残るコンテンツを形にしたいと思う今日この頃でした。 https://reflexions.jp/tenref/orig/2018/10/20/6705/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/10/DpzEmrWUcAIDQvX.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/10/DpzEmrWUcAIDQvX-150x150.jpg天文マニアコダックのリバーサルフィルム「エクタクローム」が再販されるというニュースが昨日流れましたが、それをきっかけに20年前に「すれ違った」2人の天文ファンが繋がる、ということがありました。 https://twitter.com/Zakky76532170/status/1052731541065854976 きっかけはこちらのツイート。Zakkyさんが初めて購入した天文雑誌の表紙が「エクタクロームで撮影されたM31(*)」それが自分の天体写真の原点だったと。 (*)実はこれは記憶違いで実際はフジのG400Aceだったそうです。 https://twitter.com/Zakky76532170/status/1052796334107844609 ここでそのM31の撮影者であるM&Mさんが登場。こういうリアルタイム・インタラクティブな感じがTwitterですね! https://twitter.com/Hoshinavi/status/1052932607170633728 盛り上がる中、当時のスカイウォッチャー(*)の編集長だった川口雅也さん(現・星ナビ編集人)が降臨。天文業界は狭いと言ってしまうと身も蓋もありませんが^^;;;、20年という長い時間をかけて、再び天文の世界で巡り会うというのも不思議な縁ですね。 (*)スカイウォッチャー・・編集子は創刊号を今も実家に確保しています。(その中には若かれし日の川口編集長始め、若かれし日の天文業界関係者が多数・・・そのうちこっそり公開しようかな・・) 雑誌の表紙という記憶 ここから先はネット以前の昔話ですが、少しだけ語ります。 編集子が初めて天文雑誌を買ったのが1974年の5月。このときの表紙は今も良く覚えています。毎号毎号隅から隅まで読んでいて、年月と表紙と記事内容は全て頭に入っていました。表紙からすり込まれた記憶は、長い間残り続けました。 古い方同士が会話すると今回のM&MさんとZakkyさんのように「あのときの○年×月号のあの写真が・・」という話題で盛り上がることでしょう。 実はこちらの天文ガイドの表紙は、編集子にとっての思い出の号。この号を今年の福島SLFに持ち込んで、大野裕明さんにサインをお願いしようと思っていたのですが・・・来年こそは^^ まあ何が言いたいかというと、昔の雑誌とその表紙が人々の記憶に刻んできたようなことは、今の時代ではいったい何になるのだろうか、ということです。ネットのように右から左に流れていくのではない、人々の記憶に残るコンテンツを形にしたいと思う今日この頃でした。編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
>編集子が初めて天文雑誌を買ったのが1974年の5月
私は、それよりもちょっと前だと思う。
「今世紀最大の彗星がやってくる、その名はコホーテク」というコピーだけは未だによく覚えている。
たぶん、それが最初の天文雑誌で、それ以外の記憶がほとんどない。
実はその頃、同級生にもう1人天体趣味なやつがいて、最初の数か月は「天文ガイド」と「天文と気象」を分担して買い、回し読みしていた。
なので、上のコピーフレーズがどちらの雑誌のものかすらわからない。
記憶に残る写真ってあるんですよね。
雑誌を買い始めたと同じころ(だと思う)、たまたま見たB4サイズぐらいの写真集(詳細不明)の中に、オリオン周辺が見開きでドーンと写っていて、見ていると星空に吸い込まれるような感覚がし、こんな写真を撮ってみたいと思ったことをよく覚えている。
その時に、その写真集の持ち主が、『その部分を「バーナードループ」っていうんだよ。』といわれた記憶もあるのだが、そのバーナードループの色がなぜかきれいな”青紫”だったという記憶になっている。
今回の記事のように、幼い頃の記憶って長い月日の中で記憶違いが発生するもんだぁ、と。
しかし、あの頃、どうやってバーナードループをカラーで撮ったんだろ?
<長文、ぐだぐだ内容で失礼>