ユニークな発想と優れたマイコン技術で、オートガイダーや小型赤道儀などの製品を製作している「SS-one」がCNCフライス盤を導入されました。

Wikipedia コンピューター数値制御
https://ja.wikipedia.org/wiki/コンピュータ数値制御

CNCフライス盤などのCNC(computerized numerical controlコンピュータライズド・ニューメリカル・コントロール)工作機械とは、その名の通りコンピュータによる数値制御で動作する工作機械です。

デジタル星野写真撮影記・SS-oneトラベラー 続報
http://honmaka.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/ss-one-18f8.html

CNC工作機械のメリットは、熟練した作業者の技量に依存しなくなるメリットが大きいのですが、CADと組み合わせて複雑な形状の部品を安定した品質で作ることが可能になるのもメリット。赤道儀のような特殊な形状・部品を使用するケースにはまさにうってつけ。



こちらがSS-oneで導入されたCNCフライス盤。資本力のある大企業でなくても、個人事業のレベルでも導入可能な価格・サイズになってきたのですね。

MDF板(木質繊維でできたボード)を使用して、赤道儀の極軸支持体の部品を試作中。このようなパーツを国内で少数で外注して製作すると、ビックリするほどのコストがかかってしまうそうです。しかも、一定数をまとめて発注しなければなりませんから、部品製作のコストは事前持ち出しになってしまい、小規模のビジネスではなかなか重荷になってしまいます。

こちらが今後制作される予定のSS-oneトラベラー赤道儀。CNC工作機械で部品を機動的に1個単位で生産できるようになれば、赤道儀のような受注生産品に近い形態の製品がより手ごろな価格と高い品質で実現できる可能性が出てきます。


多くの工業製品の生産がアジア圏にシフトしてしまったのは、まずは圧倒的な人件費の差の問題でした。しかし、このように高度な工作機械が普及してくると、安い人件費が生きる部分は少なくなり、高度な設計能力・企画力の勝負になるはずです。

その意味で、CNC工作機械の普及は人件費の内外格差を小さくする方向に働くはずなのですが、日本での生産を多くの企業があきらめてしまっている現在、逆にますます差が広がるばかり。実際には海外の方が高度な工作機械の利用は進んでいるのかもしれません。

「安すぎる海外製品にはもう勝てない」はある部分はまだ真実ですが、本格的な赤道儀のような大量生産のメリットを出しにくい製品の場合は、まだまだ可能性があるはず。そんな中でのSS-oneの動向には注目ですね。

SS-one、CNCフライス盤を導入/高品質・少量生産製品の可能性https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/07/1807136.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/07/1807136-150x150.jpg編集部マウントユニークな発想と優れたマイコン技術で、オートガイダーや小型赤道儀などの製品を製作している「SS-one」がCNCフライス盤を導入されました。 https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1019374807752761344 Wikipedia コンピューター数値制御 https://ja.wikipedia.org/wiki/コンピュータ数値制御 CNCフライス盤などのCNC(computerized numerical controlコンピュータライズド・ニューメリカル・コントロール)工作機械とは、その名の通りコンピュータによる数値制御で動作する工作機械です。 デジタル星野写真撮影記・SS-oneトラベラー 続報 http://honmaka.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/ss-one-18f8.html CNC工作機械のメリットは、熟練した作業者の技量に依存しなくなるメリットが大きいのですが、CADと組み合わせて複雑な形状の部品を安定した品質で作ることが可能になるのもメリット。赤道儀のような特殊な形状・部品を使用するケースにはまさにうってつけ。 こちらがSS-oneで導入されたCNCフライス盤。資本力のある大企業でなくても、個人事業のレベルでも導入可能な価格・サイズになってきたのですね。 MDF板(木質繊維でできたボード)を使用して、赤道儀の極軸支持体の部品を試作中。このようなパーツを国内で少数で外注して製作すると、ビックリするほどのコストがかかってしまうそうです。しかも、一定数をまとめて発注しなければなりませんから、部品製作のコストは事前持ち出しになってしまい、小規模のビジネスではなかなか重荷になってしまいます。 こちらが今後制作される予定のSS-oneトラベラー赤道儀。CNC工作機械で部品を機動的に1個単位で生産できるようになれば、赤道儀のような受注生産品に近い形態の製品がより手ごろな価格と高い品質で実現できる可能性が出てきます。 多くの工業製品の生産がアジア圏にシフトしてしまったのは、まずは圧倒的な人件費の差の問題でした。しかし、このように高度な工作機械が普及してくると、安い人件費が生きる部分は少なくなり、高度な設計能力・企画力の勝負になるはずです。 その意味で、CNC工作機械の普及は人件費の内外格差を小さくする方向に働くはずなのですが、日本での生産を多くの企業があきらめてしまっている現在、逆にますます差が広がるばかり。実際には海外の方が高度な工作機械の利用は進んでいるのかもしれません。 「安すぎる海外製品にはもう勝てない」はある部分はまだ真実ですが、本格的な赤道儀のような大量生産のメリットを出しにくい製品の場合は、まだまだ可能性があるはず。そんな中でのSS-oneの動向には注目ですね。編集部発信のオリジナルコンテンツ