発売二ヵ月・シグマ135mmF1.8Art評価まとめ
天文ファン注目のシグマ135mmf1.8Artが発売されて2ヶ月。
ぽつぽつ実写画像やカメラ系サイトの性能評価も出そろってきたようです。
デジカメInfo シグマ135mm F1.8 Art はこれまでテストした中で最高のレンズ |
|
おなじみデジカメinfoから。photozoneのレビュー記事紹介。
天文用途的に見ると悪い評価が見当たらないほどですが、
- 周辺光量落ち:開放で1.4EV、F2.2で0.69EV、F2.8で0.35EV
- 像面の湾曲は少ない
- 85mmArtをさらにしのぐ解像力
- 開放付近では僅かに軸上色収差あり
というあたりが注目です。
周辺光量の豊富さは、強い強調をかける星野撮影では大いにプラス要素です。F2.8まで絞れば実質十分ともいえる値です。
天文Youtuber 883 Enifさんによる、実写して最終処理まで仕上げた上での評価動画。結論的には非常に高い評価です。
気になるパープルフリンジは85mmF1.4Artよりは少ないとのこと。カメラ系レビューでは軸上色収差を定量的に比較してくれないので、実写によるレビューには価値がありますね。
周辺での星像の放射状の流れや肥大が指摘されています。これについては、個体差やたわみなどの要因の可能性もあり断言はできませんが、他のブログ記事等でも共通する評価のようです。
ただし、中央部の超絶な解像力ゆえに、周辺像の評価の眼がより厳しくなっていることには考慮が必要です。
いかがでしたか?
シグマ期待の135mmF1.8Art、AFも使え、リーズナブルな価格と相まって天文ファンにはアポゾナーに代わりうる選択肢という評価が固まってきたといえそうです。
一方、超絶に重いレンズのため、鏡胴を安定して保持するには工夫が必要かもしれません。サードベンダから固定用のバンドが出るという話はまだ聞きませんし、その点ではバンド付きアポゾナーには優位性がありそうです。
参考リンク)
K-ASTEC BLOG
SIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写画像
絞りF2での四隅中央の等倍比較画像があります。「色収差ではSIGMAが優位で周辺像ではApo Sonnarが勝るのではという予想通り」とのコメント。
シグマ山木社長のtwitter。
「天使の雑誌」に訂正させていただきます。 https://t.co/tqWFPqLHkw
— Kazuto Yamaki (@KazutoYamaki) May 16, 2017
「悪魔の雑誌」という言葉はもうすっかり市民権を得たのかと思いきや。
天文には無縁のカメラファンの「本屋で天文ガイドの評価記事を読んだら大絶賛だった」というツイートへの反応。
細かいところまでチェックされていますね^^ https://reflexions.jp/tenref/orig/2017/06/05/711/カメラレンズ天文ファン注目のシグマ135mmf1.8Artが発売されて2ヶ月。 ぽつぽつ実写画像やカメラ系サイトの性能評価も出そろってきたようです。 デジカメInfo シグマ135mm F1.8 Art はこれまでテストした中で最高のレンズ photozone に、シグマの望遠単焦点レンズ「135mm F1.8 DG HSM Art」のレビューが掲載されています。 ・Sigma 135mm f/1.8 DG HSM ART (Canon) おなじみデジカメinfoから。photozoneのレビュー記事紹介。 天文用途的に見ると悪い評価が見当たらないほどですが、 周辺光量落ち:開放で1.4EV、F2.2で0.69EV、F2.8で0.35EV 像面の湾曲は少ない 85mmArtをさらにしのぐ解像力 開放付近では僅かに軸上色収差あり というあたりが注目です。 周辺光量の豊富さは、強い強調をかける星野撮影では大いにプラス要素です。F2.8まで絞れば実質十分ともいえる値です。 https://www.youtube.com/watch?v=b9MezHQZ6W8 天文Youtuber 883 Enifさんによる、実写して最終処理まで仕上げた上での評価動画。結論的には非常に高い評価です。 気になるパープルフリンジは85mmF1.4Artよりは少ないとのこと。カメラ系レビューでは軸上色収差を定量的に比較してくれないので、実写によるレビューには価値がありますね。 周辺での星像の放射状の流れや肥大が指摘されています。これについては、個体差やたわみなどの要因の可能性もあり断言はできませんが、他のブログ記事等でも共通する評価のようです。 ただし、中央部の超絶な解像力ゆえに、周辺像の評価の眼がより厳しくなっていることには考慮が必要です。 いかがでしたか? シグマ期待の135mmF1.8Art、AFも使え、リーズナブルな価格と相まって天文ファンにはアポゾナーに代わりうる選択肢という評価が固まってきたといえそうです。 一方、超絶に重いレンズのため、鏡胴を安定して保持するには工夫が必要かもしれません。サードベンダから固定用のバンドが出るという話はまだ聞きませんし、その点ではバンド付きアポゾナーには優位性がありそうです。 参考リンク) K-ASTEC BLOG SIGMA135mm F1.8 DG HSMの試写画像 絞りF2での四隅中央の等倍比較画像があります。「色収差ではSIGMAが優位で周辺像ではApo Sonnarが勝るのではという予想通り」とのコメント。 シグマ山木社長のtwitter。 https://twitter.com/KazutoYamaki/status/864450997975830528?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=http%3A%2F%2Ffoxfoto.exblog.jp%2F26861300%2F 「悪魔の雑誌」という言葉はもうすっかり市民権を得たのかと思いきや。 天文には無縁のカメラファンの「本屋で天文ガイドの評価記事を読んだら大絶賛だった」というツイートへの反応。 細かいところまでチェックされていますね^^編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
コメントを残す