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【番外編】天体撮影のトリセツ【第四回】
エントリ一眼・キットレンズで星空撮影:FUJIFILM X-T100の巻
https://torisetsu.biz/news/2019/1004_w008_tentai2_11.html

「エントリ一眼」「キットレンズ」で星空を撮る、という企画の第四弾。「赤に強い」フジのX-T100です。この機材のレビューのために、なんとモンゴルまでの遠征を決行。最高の星空の下でのレビューでした!

記事の内容

 X-T100 23mmF2 F2.8 ISO3200 30秒×20枚コンポジット 赤道儀で追尾撮影

フジは「赤い星雲がよく写る」。天文ファンの中では広く周知されつつある事実ですが、実際に使って見てその威力を実感しました。

確かに「改造機」ほどは写らないのですが、ノーマル機との差は歴然です。むしろ「赤が出過ぎない」意味では改造機よりも豊かな色が出るともいえます。

例えば北アメリカ星雲やケフェウス・カシオペアの付近を改造機で撮影すると、背景が赤かぶりするくらいにHII領域が写ります。このため、天の川の中に点在する「青が優勢な領域」が若干埋もれてしまうきらいがあります。上の画像で言えば北アメリカ星雲の下側や、銀河の周辺部分などです。その点、フジ機は赤の出方がマイルドなので、暗黒星雲の周りの茶色との色の対比が出しやすいといえるでしょう。

何よりも「改造なし」で使えるのは、カメラを何台も買うわけでもないエントリ層にとっては、一般撮影と全く問題がなく併用できること、故障時の修理対応が普通に可能である(*)ことは大きなメリットです。

(*)改造機はメーカーにすんなり修理してもらえないことがあります。筆者はシャッターユニットの故障で修理に出したことがありますが、「まずセンサーユニットをまるごとノーマルに換装してからのシャッターユニット交換」といわれてしまい、新品を買えるほどの見積額に途方に暮れたことがあります。

若干の記事補足

いくつか書けなかった点を補足しておきます。

赤い星雲の写り具合

上の夏の大三角の作例の撮って出し(露出補正+1段のみ)。「赤がよく写る」とはいえ、実際はこのくらいです。D810Aよりも若干赤の感度が低いくらいでしょうか。

「ひたすら淡い赤いところを撮りたい」のであればやはり改造機に分があります。しかし、フジのカメラが一番生きるのはそういう使い方ではないでしょう。繰り返しになりますが、普通のカメラで普通に撮って、普通に赤い星雲が写る、というのが良いところです。

カメラ・ガジェットとしての魅力

好みの領域ではありますが、フジのカメラは「昔ながらのカメラのテイスト」を色濃く残しています。その点は次回のソニー機と対照的で、オリンパスのOMDと似たところがあります(*)。

(*)ニコンも高級機はカメラらしい感じですが、エントリ機になるほど「迎合」というか「カメラらしいカメラは高級機の特権」的な感じですねえ。個人の感想です^^;;;

個人的には慣れないボタンの操作体系がちょっと辛かったですが、使い込めば愛着が湧くだろうと思いました。何より「フルサイズの上位機」がないのが潔い。フジのカメラはGFXに飛ばない限り、浮気せずに「APS-C一筋」な生き方ができます。結果論かも知れませんが、このフジのラインナップは大いに評価できると思います。

とはいえ筆者はフジ機ユーザーではないのですが、これは単に人生の巡り合わせでしょう。ビアンカと結婚するも人生、フローラと結婚するも人生。デボラを選んだ人にも幸せな人生。もし生まれ変わったら、筆者は最初の1台に間違いなくフジ機を選んでいるはずです。

連載最終回の次回はソニーのα6000です。もう原稿は入稿済みなのでそのうち公開されると思います。ドラクエに例えるとスライムナイトのような使える奴です^^ お楽しみに!

ハッシュタグ#天体撮影のトリセツ

Twitterに投稿されたハッシュタグ「#天体撮影のトリセツ」で記事に対するご質問・ご感想をお待ちしています!もれなくリプライさせていただきます。
また、画像を添えていただければアドバイスもさせていただきます!

 

 

http://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/10/1004_w008_tentai2_11_ogp-1024x538.jpghttp://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/10/1004_w008_tentai2_11_ogp-150x150.jpg編集部天体撮影のトリセツクリックで「トリセツ」連載記事にジャンプします。 【番外編】天体撮影のトリセツ【第四回】 エントリ一眼・キットレンズで星空撮影:FUJIFILM X-T100の巻 https://torisetsu.biz/news/2019/1004_w008_tentai2_11.html 「エントリ一眼」「キットレンズ」で星空を撮る、という企画の第四弾。「赤に強い」フジのX-T100です。この機材のレビューのために、なんとモンゴルまでの遠征を決行。最高の星空の下でのレビューでした! 記事の内容 フジは「赤い星雲がよく写る」。天文ファンの中では広く周知されつつある事実ですが、実際に使って見てその威力を実感しました。 確かに「改造機」ほどは写らないのですが、ノーマル機との差は歴然です。むしろ「赤が出過ぎない」意味では改造機よりも豊かな色が出るともいえます。 例えば北アメリカ星雲やケフェウス・カシオペアの付近を改造機で撮影すると、背景が赤かぶりするくらいにHII領域が写ります。このため、天の川の中に点在する「青が優勢な領域」が若干埋もれてしまうきらいがあります。上の画像で言えば北アメリカ星雲の下側や、銀河の周辺部分などです。その点、フジ機は赤の出方がマイルドなので、暗黒星雲の周りの茶色との色の対比が出しやすいといえるでしょう。 何よりも「改造なし」で使えるのは、カメラを何台も買うわけでもないエントリ層にとっては、一般撮影と全く問題がなく併用できること、故障時の修理対応が普通に可能である(*)ことは大きなメリットです。 (*)改造機はメーカーにすんなり修理してもらえないことがあります。筆者はシャッターユニットの故障で修理に出したことがありますが、「まずセンサーユニットをまるごとノーマルに換装してからのシャッターユニット交換」といわれてしまい、新品を買えるほどの見積額に途方に暮れたことがあります。 若干の記事補足 いくつか書けなかった点を補足しておきます。 赤い星雲の写り具合 上の夏の大三角の作例の撮って出し(露出補正+1段のみ)。「赤がよく写る」とはいえ、実際はこのくらいです。D810Aよりも若干赤の感度が低いくらいでしょうか。 「ひたすら淡い赤いところを撮りたい」のであればやはり改造機に分があります。しかし、フジのカメラが一番生きるのはそういう使い方ではないでしょう。繰り返しになりますが、普通のカメラで普通に撮って、普通に赤い星雲が写る、というのが良いところです。 カメラ・ガジェットとしての魅力 好みの領域ではありますが、フジのカメラは「昔ながらのカメラのテイスト」を色濃く残しています。その点は次回のソニー機と対照的で、オリンパスのOMDと似たところがあります(*)。 (*)ニコンも高級機はカメラらしい感じですが、エントリ機になるほど「迎合」というか「カメラらしいカメラは高級機の特権」的な感じですねえ。個人の感想です^^;;; 個人的には慣れないボタンの操作体系がちょっと辛かったですが、使い込めば愛着が湧くだろうと思いました。何より「フルサイズの上位機」がないのが潔い。フジのカメラはGFXに飛ばない限り、浮気せずに「APS-C一筋」な生き方ができます。結果論かも知れませんが、このフジのラインナップは大いに評価できると思います。 とはいえ筆者はフジ機ユーザーではないのですが、これは単に人生の巡り合わせでしょう。ビアンカと結婚するも人生、フローラと結婚するも人生。デボラを選んだ人にも幸せな人生。もし生まれ変わったら、筆者は最初の1台に間違いなくフジ機を選んでいるはずです。 連載最終回の次回はソニーのα6000です。もう原稿は入稿済みなのでそのうち公開されると思います。ドラクエに例えるとスライムナイトのような使える奴です^^ お楽しみに! ハッシュタグ#天体撮影のトリセツ Twitterに投稿されたハッシュタグ「#天体撮影のトリセツ」で記事に対するご質問・ご感想をお待ちしています!もれなくリプライさせていただきます。 また、画像を添えていただければアドバイスもさせていただきます!    編集部発信のオリジナルコンテンツ