日本各地の学校天文サークルに「スマート望遠鏡」を体験していただく「スマート望遠鏡・学校天文サークルモニタープログラム」が始まりました!

本記事では、本プログラムに参加いただくサークル様をご紹介するとともに、現在進行中の状況を随時ご報告していきます。

DWARF3追加しました!「スマート望遠鏡・学校天文サークルモニタープログラム」エントリ募集!


 

モニター枠のエントリは全て締め切っています。エントリ頂いた皆様、ありがとうございました!

Odyssey PRO

東京理科大学天文研究部

理科大学のキャンパスは新宿区にあります。そして私たち天文研究部はそのキャンパスに天文ドームを保有し、こそから日々観測を行っています。今回、スマート望遠鏡を貸し出していただくことによって、新宿区のような光害の大きな地でも十分に観測することができるということをアピールできます!また、当部は月に3回ほど関東圏の光害の少ない場所へ遠征に行くので、光害の少ない地でのスマート望遠鏡の有用性もアピール出来るはずです!

11/21)使用レポートを更新しました! [期間]9月下旬〜10月中旬

instagram 東京理科大学天文研究部
https://www.instagram.com/tenmon.tus.kagura/
Twitter(現X)東京理科大学天文研究部
https://x.com/tus_tenmon

東京のど真ん中、新宿区にキャンパスを構える東京理科大学ですが、都会からでもOdyssey Proが大活躍したようです。頂戴したアンケートでもスマート望遠鏡の使用感についてほとんどの項目で「期待以上」との評価をいただきました。

※レベル補正で少し明るさを持ち上げています。提供)東京理科大学天文研究部 様

特に良かった点(使用後レポートより)
見かけの大きさが小さかったり、都内からではフィルターなしで撮れなかったりする天体を簡単に導入、撮影出来たこと。

Odyssey Proは「光害カットフィルター」を備えていないスマート望遠鏡ですが、それでも都心からこんな星雲の姿を見ることができるのです。

覗くという行為によってより一層楽しく観望できる。

Odyssey Proの電子接眼レンズ機能についても良い評価をいただきました(*)。

(*)ただし「星の美しさ」についてのみ「普通」のご回答でした。現在の液晶パネルの輝度範囲では仕方ないところではありますが、今後の進化に期待したいところです。

提供)東京理科大学天文研究部 様

マイナス評価としては「簡単とはいえつまずくところがあった」「月の導入の際に追尾エラーが発生した」「スタック中に振動があるとスタックが止まってしまう」との声をいただきました。こちらについては、販売元にフィードバックさせていただきます。

活用しようか気になっていたスマート望遠鏡をじっくり使うことのできる良い機会になりました。ありがとうございました。

こちらこそ、モニターにご参加いただきありがとうございました!ぜひ、今後の活用の参考にしてきただければと思います!

東北大学天文同好会

星雲星団が大学敷地内からも観察できることを知ってもらい、サークルメンバーの日常生活の中に星雲星団が入り込んでくるように、活用したいです。

「日常生活の中に星雲星団が入り込んでくる」ステキな表現ですね!星雲星団ライフのレポートを楽しみにしております!

11/25)使用レポートを更新しました! [期間]10月中旬〜10月下旬
11/29)リザルト画像を追加しました!

Twitter(現X)東北大学天文同好会
https://twitter.com/tohoku10mon

感想①紫金山アトラス彗星、亜鈴状星雲等を観察した。彗星の中心部を綺麗に観察できた他、星雲の方に関しては、その場でフルカラーの画像を確認でき感動した。操作も簡単で、非常に満足のいく観察ができた。 
感想②紫金山アトラス彗星、亜鈴状星雲 お手軽でばっちり写るので楽しいです! 
感想③電子観望初めてだったけど楽しかったです! 
感想④ 自動で特定の天体にフォーカスする様子が、機械好きとしてもかっこよくて面白い。

画面右側に尾を引いた紫金山・アトラス彗星が見えています。

幸運にも紫金山・アトラス彗星もご覧になれたようですね!「その場でフルカラーの画像を確認できる」というのもスマート望遠鏡の本領発揮というところでしょうか。操作も簡単だとのご評価でした。

「スマート望遠鏡」という機械そのものに対してもご興味を持って頂けたようです。メカ(機械)・オプト(光学)・ソフトウェアの3つが一体化した最新のテクノロジの結晶がスマート望遠鏡だといえるでしょう。

覗けるということにより、目で宇宙を見てる感を強く感じることができた。電視観望でも眼視のように楽しむことができた。少し強めに強調されているので、ノイズのざらざら感があるのは気になった。解像度は適度だと感じた。

「覗ける」というユニステラ社のスマート望遠鏡の特徴もご評価いただきました。「少し強めに強調されている」というのも鋭い指摘で、対象によっては滑らかに見えるまでやや時間を要することには注意が必要そうですね(*)。

(*)スマート望遠鏡メインで楽しむ場合は、なるべく明るい(平均輝度の高い)天体を選ぶ方がよいと思います。一方で、光学望遠鏡を併用する場合など、ある程度長時間放置できるような場合は、淡い天体にチャレンジするのも面白いでしょう。

導入に時間がかかってしまう

空の条件にも左右されますが、当方で計測した際は一天体の導入に3〜4分ほど要しました。もう少し速くなってほしいという気もしますが、ある程度スローな気持ちで接するのが吉かもしれませんね。

観望風景の画像、ありがとうございます^^ 

ぜひ、今後の活動でスマート望遠鏡を役立ててください!モニターへのご参加ありがとうございました!

早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 天文プロジェクト

私たちWASA天文プロジェクトは、早稲田大学理工学術院公認の歴史ある天文サークルです。この夏休みには観望会を4回と合宿を開催する予定で、望遠鏡を実際に使って試す機会は沢山あります。会員数170人ほどの大規模なサークルなので天文初心者も多く、望遠鏡による観望の楽しみをサークル員に知ってもらい、天文に興味を抱くきっかけとしたいと考えております。

終了しました! [期間]8月上旬〜8月下旬

instagram/早稲田大学宇宙航空研究会-WASA- 天文Project
https://www.instagram.com/wasa_tenmon_pro/
Twitter(現X)/早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 天文プロジェクトhttps://x.com/wasa_tenmon_pro?s=21

トップバッターの早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 天文プロジェクト様。会員数170と大規模なサークルなのですね!ぜひ広い層の方々にスマート望遠鏡を体験いただけると嬉しいです!

大阪大学天文同好会

9/20更新)使用レポートを更新しました!

モニターが終了し、レポートをいただきました。上の画像はOdessey Proを使用した星雲と星団です。

メンバーが電視観望に興味を持ってもらうきっかけとなってよかった。また、高額な機材を実際に使用することができて貴重な体験となった。

多くのメンバーに想定以上に興味関心を持っていただき、大いに盛り上がったそうです!複数の端末から同時に望遠鏡に接続して画像が見られるのも評価が高かったそうです。

また、機材がシンプルで簡単に使えることも高評価でした。デジタルネイティブ世代にとって、スマート望遠鏡は「お茶の子さいさい(表現が古いですが・・)」だったようです。

こちらは土星。Odysseyより前にリリースされた「eVscope2」を使用したことがある天リフ編集長にとって、この画像は驚きです。これまでスマート望遠鏡は「月惑星は苦手」とされていましたが、Odysseyシリーズでは微細ピクセルのセンサーを搭載し、惑星や月に対しては別の画像処理を行うことで、ディテールの描写が大幅にアップしているようです。

「スマートフォンとの接続が安定しなかった」というご意見も頂戴しました。WiFiの到達距離の問題なのか、複数端末接続時の問題なのかは不明ですが、こちらはユニステラ社にもフィードバックしたいと思います。

今回のモニター参加で「天体観測の沼」を多くのメンバーに体験いただけたかと思います。このたびはモニターへのご参加ありがとうございました!


スマート望遠鏡を用いて、今年度入部したメンバーを天体観測の沼に引きずり込みます!また、これをきっかけに部の機材を触る仲間を増やしていこうと思っています!

終了しました! [期間]8月下旬〜9月中旬

instagram 大阪大学天文同好会
https://www.instagram.com/ouasc_official
Twitter(現X)大阪大学天文同好会
https://x.com/ouasc_official

「天体観測の沼に引きずり込む」、その意気やよし^^ 楽しい天体観測を実践くださいね!

Seesar S50

京都大学天文同好会KUALA

観望や撮影は活発ですがスマート望遠鏡を試した会員はいないので、新入生含め大勢で楽しめる機会に試してみたいと思います。KUALAは約100人の規模があり、晴れれば月に数回観望会を開いたり、大学構内から天体観望をしたりと活発に活動しています。6月には京都大学のサイト内のページでも紹介されました(https://www.thats.pr.kyoto-u.ac.jp/2024/06/26/14586/)。

11/22)使用レポートを更新しました! [期間]9月下旬〜10月上旬

instagram 京都大学天文同好会KUALA
https://www.instagram.com/kuala_hp
X(現Twitter)京都大学天文同好会KUALA
https://x.com/kyodai_tenmon

設置から天体を導入して手元で写真を見られるようになるまでがスピーディーだった点が良かったです。見てみたい天体を次々に入れて楽しむことができました。しかも、町中でも予想以上に明るく撮影でき、性能の高さに驚きました。

Seestar S50で撮影されたディープスカイ天体。一番露光時間の長い網状星雲(左から3番目)でも15分。これなら次から次へと天体を見ていくことが可能でしょう。

起動後アプリで天体を選択するだけで観測することができ、とても使いやすかったです。初めて見る天体や導入が大変な天体も気軽に観測でき、予想以上に面白く楽しみながら使わせていただきました。

望遠鏡を触ったことがない人でも簡単に使うことができるので、色んな人に天体観測の面白さを知ってもらえると思います。 最初に天体を導入する際、自動導入が少しずれていて手動で導入することがありました。そのため望遠鏡が向いている方向をおおまかに知れるファインダーのようなものがあっても良いと感じました。

KUALAは100名を越える大所帯とのことですが、多くのメンバーの方に「天体観測の面白さ」を体験いただけたのではないかと思います。

折しも紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が接近していた時期でしたが、見事な彗星の姿の撮影に成功されています。薄明中で恒星がほとんど写っていない難しい条件ですが、おそらく月を導入して望遠鏡に向きをある程度認識させた上で彗星を一発導入・構図調整されたのでしょう(*)。非常にハイレベルな使い方で感心しました!

(*)「追尾はできましたが、画像のスタックができませんでした」とのこと。薄明中の彗星基準スタックは今後の機能追加に期待したいですね。

右は「冥王星」。なかなか渋い対象セレクトですね!



接続しようとしても繋がらず、理由を探ると接続人数上限らしいと分かった。詳しく見ていないが3台ぐらいが上限だろうか。可能なら、もう少し増やしたり、接続しなくとも多くの人がスマホで見たり取り込める(近くでseestarアプリを開いていれば簡単に共有できるなど)システムがあると嬉しい。
 
ネット環境の悪いところであったためか、最初の自動導入がうまく行かず、リモコン操作による導入が必要であった。可能であれば、簡易的なファインダーをつける(調整があまり要らないよう内蔵だとありがたい)などあるとありがたい。

気になった点、要望点から。スマート望遠鏡全般にいえることかもしれませんが、特に接続端末数が多くなった際の接続安定性に若干不安があるようです。正直当方では原因や解決策は思いつかないのですが、大学サークルなどで多人数で使用されるケースは今後増えてくるものと推測されます。製品側での対応を希望したいところです。

「最初の導入」については、今後発売予定の「Seestar S30」の広角カメラが有効に機能することに期待したいですね。

スマート望遠鏡 Seestar S30
https://www.hoshimiya.com/?pid=183535995

大学のキャンパス内でしょうか?マンホールの上にさりげなく置かれたSeestar S50でアンドロメダ銀河を観察中。KUALA様からはたくさんの作例とフィードバックをいただきました。モニターへのご参加、ありがとうございました!

Seestar S50による太陽(左)と月(右)。

近畿大学工学部天体観測同好会

機材が15年前のものが最新ととても機材に困窮しています。もしモニターに選んでいただけた暁には正式導入も熟慮させていただきます、何卒宜しくお願いします

11/26)使用レポートを更新しました! [期間]10月中旬〜11月上旬

近畿大学工学部天体観測同好会
https://x.com/kindaiengtenkas

高価な天文機材はなかなか導入するのにもハードルが高いものと推察します。ぜひSeestar S50を活用いただき、会の活動にお役立てくださいね!

近畿大学工学部(*)天体観測同好会様よりレポートをいただきました。「食欲の秋」とSeestar。いきなり七輪でサンマを焼くとは、これは只者ではない!

(*)「近畿大学工学部」のキャンパスは東広島市にあります。工学部が設置されたのは1959年、呉市でした。東広島のキャンパスが新設されたのは1991年です。

ピントが合わなかった

ここで一つお詫びがあります。今回のモニターではSeestar S50の「AF」操作についての説明ができていなかったため、多くの画像でピンボケ画像となってしまいました。せっかくご使用いただいたのに、充分に性能を発揮していただくことができず、申し訳ないことをしました・・・

今後の対策としては、モニター様にもう少しフォローができるように、コミュニケーション手段をきちんと確立(*1)するようにいたします。また、到着後の初使用の際には結果をフィードバックいただき(*2)、適切なアドバイスが可能になるようにしたいと思います。

(*1)メールでのコミュニケーションはもちろん行っているのですが、LINEのオープンチャットグループを設けるなど、より即時性の高い手段を検討します。

(*2)今回は当方からの発送の連絡と先方からの受領の連絡以外には特に取り決めていなかったのですが、終了後のフィードバック(レポート)を含め、プロシージャをもう少し細かく取り決めて事前に共有することを検討します。

導入難易度が低く,スマホ一つで天体写真を撮影することができたこと.

ピントが甘かったのは残念でしたが、簡単な操作性については高い評価をいただきました!

複数人での共有が難しく,一人で盛り上がってしまっていたこと

あるあるですね^^ ただ、複数端末でSeestarに接続することも実は可能です。天文サークルへの貸出の際は複数のユーザーが使うことは充分想定できることでした。こちらも次回はその旨の案内をするようにしたいと思います。

モニター終了後に、このような素敵なコラージュ画像をいただきました^^ このたびはモニターにご参加いただき、ありがとうございました!

名古屋大学天体研究会

到着しました! 早速後輩たちが試してくれています。 色々撮れた写真を見せてもらおうと思います。

部員に天体観測の魅力をアピールできれば嬉しいです!

終了しました!! [期間]8月上旬〜8月中旬

名古屋大学天体研究会
https://www.nuasa.org/
instagram 名古屋大学天体研究会
https://www.instagram.com/_nuasa
Twitter(現X)名古屋大学天体研究会
https://x.com/_NuASA

シンプルに「天体観測の魅力をアピールする」。これぞ天文普及の原点です。スマート望遠鏡をお役立てください!

おかやま山陽高等学校天文同好会

9/20更新)使用レポートを更新しました!

 

 Seestarの観測会への出動は、8月24日の地元市の花火大会会場での出張観測会と、9月7日に本校天文台で行いました公開観測会の2回でした。花火大会では日が落ちるまで太陽をご覧いただきました。日没後はあいにく曇りとなり、星を見ることはできませんでした。

モニターが終了し、レポートをいただきました。おかやま山陽高校様は、地元の一般の方を対象とした観望会を開催されており、そこにSeestar S50をご活用いただきました。Seestar S50は昼間の太陽も簡単に観察できるのは、市民向け観望会にとって強力なツールといえそうです。

 9月7日の公開観測会では活躍してくれました。その前の週に当地を襲ったゲリラ雷雨のため、本校天文台の主砲の50㎝の制御系がエラーを起こし、サブ望遠鏡(PENTAX105ED)等で土星を見ていただいたのですが、その際にseestarで亜鈴状星雲などを導入しました。子どもたちには「こっちの方が良く見える」と好評でした。

小さなお子さんでもこういう形で天体に触れることができるのはスマート望遠鏡ならではのメリットです。接眼レンズを「覗く」のは、特に子供にとっては簡単ではないのですが、モニター画面なら楽々。

 この度は大変興味深い体験をさせていただきました。あまりにも簡単によく写るので、これまでの天体写真に対する価値観が大きく揺らぎました。特に50㎝の望遠鏡を導入したばかりというタイミングでしたので、実は大口径望遠鏡はもう必要なかったのではないかと、少し悩んだりもしました。

 一方で、公開観測会の際に、曇りがちの空の中でわずかに見える一等星を50㎝で観察して大喜びで帰っていく子供を見て、やはり「のぞき込む」という体験自体にも大きな価値があるのだと、再確認もしました。

 今後seestarをはじめとするスマート望遠鏡を導入するかは予算の関係もあり未定ですが、工夫することで教育場面での利用価値は大いにあるものと考えます。

「あまりにも簡単によく写る」ことは、天文普及・天文活動にとって大きなインパクトをもたらします。「大口径望遠鏡はもう必要なかった」ということは、ある部分では真かもしれませんが、逆に「大きな望遠鏡を覗き込む」という体験の価値をより明確にしてくれるのかもしれません。

https://www.okayama-sanyo-hs.ed.jp/club_blog/おかやま山陽高校天文台-開所式%E3%80%80命名「きらぼし/

ちなみに、おかやま山陽高校の屋上には、口径50cmのナスミス反射望遠鏡「きらぼし望遠鏡」が設置されています。トラス式・ドームレスで筒内気流の影響を受けにくく、見え味の評価が非常に高いそうです。50cmの大口径なのに接眼部が低く、ナスミス式+経緯台マウントなので高さも一定。背の低い生徒にも覗きやすそうですね。スマート望遠鏡と大口径望遠鏡をうまく組み合わせた今後のご活用に期待しています!

このたびはモニターへのご参加ありがとうございました!


このたび校内に天文台が完成し、天文同好会の部員が20名を変えました。これから地域の子供たちを対象に公開観測会を企画・運営していきます。その際に手軽に星を体験できる機材を紹介したいと思います。

終了しました! [期間]8月下旬〜9月中旬

おかやま山陽高等学校
https://www.okayama-sanyo-hs.ed.jp/
おかやま山陽高等学校天文同好会
https://www.okayama-sanyo-hs.ed.jp/cat_club/culture/astronomy/

高校から、校長先生直々のエントリです。おかやま山陽高校には口径50cmのクーデ式天体望遠鏡(きらぼし)を備えたドームがあり、一般向けの観望会も開催されているそうです。スマート望遠鏡を加えることでそれぞれの長所が生かせるといいですね!

モニタープログラムで使用するスマート望遠鏡の概要と特徴

今回モニターを募集して感じたのは、スマート望遠鏡は学生に全くリーチしていないということ。この機会に、ぜひスマート望遠鏡をサークル活動に生かしていただければと思います!

ユニステラ社・Odyssey Pro(オデッセイプロ)

https://www.unistellar.com/ja/discovery/
Odyssey スマート望遠鏡
https://www.unistellar.com/ja/discovery/

「Odyssey Pro」は、スマート望遠鏡を世界で初めて世に送り出したユニステラ社の最新モデルです。この製品の最大の特長は「口径85mm」というスマート望遠鏡の中では大型の主鏡を使用していることと、ニコンの技術を使用した「電子ビューファインダー」で光学望遠鏡と同様の眼視体験が可能であること。

さらには、本製品を使用することで、彗星や小惑星などを観測する「市民天文学」に参加することもできます(*)。

(*)アプリからユーザー登録することで、さまざまな「観測ミッション」に参加でき、観測したデータはネット経由で集約され実際の天文学研究に役立てられています。

提供は当製品の日本代理店である「日本ビジネス開発」様です。

新時代のデジタル天体望遠鏡・eVscope2レビュー

今回モニターいただく製品とは異なりますが、同じユニステラ社の「Evscope2(*)」のレビュー記事(2022年2月公開)です。こちらもぜひごらんください!

(*)口径114mmとより大口径の主鏡を備えたOdysseyシリーズの上位モデル

ZWO社・Seestar S50(シースターS50)

https://hoshimiya.com/?mode=cate&cbid=2561446&csid=9
オールインワン天体望遠鏡 Seestar S50
https://hoshimiya.com/?mode=cate&cbid=2561446&csid=9

「Seestar S50」は、天体用CMOSカメラ「ASIシリーズ」や天体撮像ツール「ASIAIR」で知られたZWO社のスマート望遠鏡です。小型の筐体と使いやすい操作アプリ、そして低価格でスマート望遠鏡の市場を大きく広げた製品です。

この製品の最大の特長は、市街地でも星雲を観測できる強力な「光害カットフィルター」を内蔵していること。アプリでの操作1つでフィルターを切り替えることができ、空の暗い場所に出かけなくてもカラフルな「輝線星雲」を楽しむことができます。他には「ソーラーフィルター(*)」が付属し太陽黒点も簡単に観測することができます。

(*)光量を大幅に減衰させるだけの減光フィルターで、太陽望遠鏡のようにプロミネンスや彩層を観測することはできません。

提供は当製品の日本代理店である「星見屋」様です。

【新時代のスマート望遠鏡】Seestar S50レビュー【天体観測のゲームチェンジャー】

天リフによるレビュー記事(2023年10月公開)もぜひごらんください!

まとめ

いかがでしたか?

スマート望遠鏡はまだ新しい製品カテゴリですが、天体観測や天文趣味の幅を大きく広げるインパクトがあります。ぜひこの機会に時代のビッグウェーブを体験いただき、皆様のサークル活動に生かしていただければと思います。

レビュー終了まで、サークル活動を見守ってくださいね!


  • 本モニタープログラムは以下の各社様より協賛および機材貸与を受け、天文リフレクションズ編集部が実施するものです。
    -日本ビジネス開発様(Odyssay Pro)
    -星見屋様(Seestar S50)
  • 記事に関するご質問・お問い合わせなどは天文リフレクションズ編集部宛にお願いいたします。
  • 製品の購入および購入に関するお問い合わせはメーカー様・販売店様にお願いいたします。
  • 本記事によって読者様に発生した事象については、その一切について編集部では責任を取りかねますことをご了承ください。
  • 特に注記のない画像は編集部で撮影したものです。
  • 記事中の製品仕様および価格は注記のないものを除き執筆時(2024年7月)のものです。
  • 記事中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標です。

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2024/08/7750bcc4e6539ae71cd85aa6e4eeb822-1-1024x576.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2024/08/7750bcc4e6539ae71cd85aa6e4eeb822-1-150x150.jpg編集部望遠鏡望遠鏡スマート望遠鏡日本各地の学校天文サークルに「スマート望遠鏡」を体験していただく「スマート望遠鏡・学校天文サークルモニタープログラム」が始まりました! 本記事では、本プログラムに参加いただくサークル様をご紹介するとともに、現在進行中の状況を随時ご報告していきます。 https://reflexions.jp/tenref/orig/2024/07/29/16891/   モニター枠のエントリは全て締め切っています。エントリ頂いた皆様、ありがとうございました! Odyssey PRO 東京理科大学天文研究部 理科大学のキャンパスは新宿区にあります。そして私たち天文研究部はそのキャンパスに天文ドームを保有し、こそから日々観測を行っています。今回、スマート望遠鏡を貸し出していただくことによって、新宿区のような光害の大きな地でも十分に観測することができるということをアピールできます!また、当部は月に3回ほど関東圏の光害の少ない場所へ遠征に行くので、光害の少ない地でのスマート望遠鏡の有用性もアピール出来るはずです! 11/21)使用レポートを更新しました! 9月下旬〜10月中旬 instagram 東京理科大学天文研究部https://www.instagram.com/tenmon.tus.kagura/ Twitter(現X)東京理科大学天文研究部https://x.com/tus_tenmon 天文リフ編集部様 @tenmonReflexion ご協力のもと、スマート望遠鏡モニタープログラムに参加しました✨Unistellar社のODYSSEY PROを大学のある新宿と遠征地で使用しました。悪天候により、観測機会は少なかったものの貴重な体験でした🔭詳しいレポートは後日お知らせします✍️#天文 #天文なう pic.twitter.com/bIM2sEMSI0 — 東京理科大学天文研究部 (@tus_tenmon) October 7, 2024 東京のど真ん中、新宿区にキャンパスを構える東京理科大学ですが、都会からでもOdyssey Proが大活躍したようです。頂戴したアンケートでもスマート望遠鏡の使用感についてほとんどの項目で「期待以上」との評価をいただきました。 特に良かった点(使用後レポートより)見かけの大きさが小さかったり、都内からではフィルターなしで撮れなかったりする天体を簡単に導入、撮影出来たこと。 Odyssey Proは「光害カットフィルター」を備えていないスマート望遠鏡ですが、それでも都心からこんな星雲の姿を見ることができるのです。 覗くという行為によってより一層楽しく観望できる。 Odyssey Proの電子接眼レンズ機能についても良い評価をいただきました(*)。 (*)ただし「星の美しさ」についてのみ「普通」のご回答でした。現在の液晶パネルの輝度範囲では仕方ないところではありますが、今後の進化に期待したいところです。 マイナス評価としては「簡単とはいえつまずくところがあった」「月の導入の際に追尾エラーが発生した」「スタック中に振動があるとスタックが止まってしまう」との声をいただきました。こちらについては、販売元にフィードバックさせていただきます。 活用しようか気になっていたスマート望遠鏡をじっくり使うことのできる良い機会になりました。ありがとうございました。 こちらこそ、モニターにご参加いただきありがとうございました!ぜひ、今後の活用の参考にしてきただければと思います! 東北大学天文同好会 星雲星団が大学敷地内からも観察できることを知ってもらい、サークルメンバーの日常生活の中に星雲星団が入り込んでくるように、活用したいです。 「日常生活の中に星雲星団が入り込んでくる」ステキな表現ですね!星雲星団ライフのレポートを楽しみにしております! 11/25)使用レポートを更新しました! 10月中旬〜10月下旬11/29)リザルト画像を追加しました! Twitter(現X)東北大学天文同好会https://twitter.com/tohoku10mon 感想①紫金山アトラス彗星、亜鈴状星雲等を観察した。彗星の中心部を綺麗に観察できた他、星雲の方に関しては、その場でフルカラーの画像を確認でき感動した。操作も簡単で、非常に満足のいく観察ができた。 感想②紫金山アトラス彗星、亜鈴状星雲 お手軽でばっちり写るので楽しいです! 感想③電子観望初めてだったけど楽しかったです! 感想④ 自動で特定の天体にフォーカスする様子が、機械好きとしてもかっこよくて面白い。 幸運にも紫金山・アトラス彗星もご覧になれたようですね!「その場でフルカラーの画像を確認できる」というのもスマート望遠鏡の本領発揮というところでしょうか。操作も簡単だとのご評価でした。 「スマート望遠鏡」という機械そのものに対してもご興味を持って頂けたようです。メカ(機械)・オプト(光学)・ソフトウェアの3つが一体化した最新のテクノロジの結晶がスマート望遠鏡だといえるでしょう。 覗けるということにより、目で宇宙を見てる感を強く感じることができた。電視観望でも眼視のように楽しむことができた。少し強めに強調されているので、ノイズのざらざら感があるのは気になった。解像度は適度だと感じた。 「覗ける」というユニステラ社のスマート望遠鏡の特徴もご評価いただきました。「少し強めに強調されている」というのも鋭い指摘で、対象によっては滑らかに見えるまでやや時間を要することには注意が必要そうですね(*)。 (*)スマート望遠鏡メインで楽しむ場合は、なるべく明るい(平均輝度の高い)天体を選ぶ方がよいと思います。一方で、光学望遠鏡を併用する場合など、ある程度長時間放置できるような場合は、淡い天体にチャレンジするのも面白いでしょう。 導入に時間がかかってしまう 空の条件にも左右されますが、当方で計測した際は一天体の導入に3〜4分ほど要しました。もう少し速くなってほしいという気もしますが、ある程度スローな気持ちで接するのが吉かもしれませんね。 ぜひ、今後の活動でスマート望遠鏡を役立ててください!モニターへのご参加ありがとうございました! 早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 天文プロジェクト 私たちWASA天文プロジェクトは、早稲田大学理工学術院公認の歴史ある天文サークルです。この夏休みには観望会を4回と合宿を開催する予定で、望遠鏡を実際に使って試す機会は沢山あります。会員数170人ほどの大規模なサークルなので天文初心者も多く、望遠鏡による観望の楽しみをサークル員に知ってもらい、天文に興味を抱くきっかけとしたいと考えております。 終了しました! 8月上旬〜8月下旬 instagram/早稲田大学宇宙航空研究会-WASA- 天文Projecthttps://www.instagram.com/wasa_tenmon_pro/ Twitter(現X)/早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 天文プロジェクトhttps://x.com/wasa_tenmon_pro?s=21 天文リフレクションズ編集部さんから、UNISTELLAR社 Odyssey Proをお試しする機会を頂け、早速本日の観望会で使用しました!眼で眺めるだけの観望会と違い、星雲や銀河を見ることができるのはサークル員にとって新鮮な体験で、大人気な機材となりました。詳しいレポートはのちほど! pic.twitter.com/fLeusEkYzx — WASA 天文project (@wasa_tenmon_pro) August 3, 2024 トップバッターの早稲田大学宇宙航空研究会 WASA 天文プロジェクト様。会員数170と大規模なサークルなのですね!ぜひ広い層の方々にスマート望遠鏡を体験いただけると嬉しいです! 大阪大学天文同好会 9/20更新)使用レポートを更新しました! モニターが終了し、レポートをいただきました。上の画像はOdessey Proを使用した星雲と星団です。 メンバーが電視観望に興味を持ってもらうきっかけとなってよかった。また、高額な機材を実際に使用することができて貴重な体験となった。 多くのメンバーに想定以上に興味関心を持っていただき、大いに盛り上がったそうです!複数の端末から同時に望遠鏡に接続して画像が見られるのも評価が高かったそうです。 また、機材がシンプルで簡単に使えることも高評価でした。デジタルネイティブ世代にとって、スマート望遠鏡は「お茶の子さいさい(表現が古いですが・・)」だったようです。 こちらは土星。Odysseyより前にリリースされた「eVscope2」を使用したことがある天リフ編集長にとって、この画像は驚きです。これまでスマート望遠鏡は「月惑星は苦手」とされていましたが、Odysseyシリーズでは微細ピクセルのセンサーを搭載し、惑星や月に対しては別の画像処理を行うことで、ディテールの描写が大幅にアップしているようです。 「スマートフォンとの接続が安定しなかった」というご意見も頂戴しました。WiFiの到達距離の問題なのか、複数端末接続時の問題なのかは不明ですが、こちらはユニステラ社にもフィードバックしたいと思います。 今回のモニター参加で「天体観測の沼」を多くのメンバーに体験いただけたかと思います。このたびはモニターへのご参加ありがとうございました! スマート望遠鏡を用いて、今年度入部したメンバーを天体観測の沼に引きずり込みます!また、これをきっかけに部の機材を触る仲間を増やしていこうと思っています! 終了しました! 8月下旬〜9月中旬 instagram 大阪大学天文同好会https://www.instagram.com/ouasc_official Twitter(現X)大阪大学天文同好会https://x.com/ouasc_official 「天体観測の沼に引きずり込む」、その意気やよし^^ 楽しい天体観測を実践くださいね! Seesar S50 京都大学天文同好会KUALA 観望や撮影は活発ですがスマート望遠鏡を試した会員はいないので、新入生含め大勢で楽しめる機会に試してみたいと思います。KUALAは約100人の規模があり、晴れれば月に数回観望会を開いたり、大学構内から天体観望をしたりと活発に活動しています。6月には京都大学のサイト内のページでも紹介されました(https://www.thats.pr.kyoto-u.ac.jp/2024/06/26/14586/)。 11/22)使用レポートを更新しました! 9月下旬〜10月上旬 instagram 京都大学天文同好会KUALAhttps://www.instagram.com/kuala_hp X(現Twitter)京都大学天文同好会KUALAhttps://x.com/kyodai_tenmon 天文リフレクションズ様の「スマート望遠鏡・学校天文サークルモニタープログラム」でSeestarを貸していただきました!Seestar はスマート望遠鏡で、市街地でも星雲を観測できる強力な「光害カットフィルター」を内蔵しています。アプリでの操作1つでフィルターを切り替えることもできました! pic.twitter.com/Q8dAj8QkYB — 京都大学天文同好会 -KUALA- (@kyodai_tenmon) October...編集部発信のオリジナルコンテンツ