アストロアーツHPで星ナビ2024年1月号の内容が告知されています。発売は12月5日 火曜日です。

今月の内容は!?

特別付録は2024年の現象がまとまった「星空ハンドブック2024」。毎年恒例の「星のゆく年くる年」で、2023年の振り返りと2024年の準備をしましょう。

星ナビ1月号は特別付録「星空ハンドブック2024」と「星のゆく年くる年」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13358_hoshinavi

■表紙

今回の表紙は木原裕一さん撮影の「M45(すばる)」(星ナビギャラリーへの応募作品)。「すばる」の美しく青い星とその周りにある分子雲がとらえられています。

今月の表紙は星ナビギャラリー応募作から、木原裕一さん撮影の「M45(すばる)」。ディープスカイでは初めての採用で表紙とのこと。素晴らしいですね!

和歌山県周参見にて2022年12月撮影。

撮影者の木原裕一さんと愛機。木原さんが3名の仲間と運用されている、ほとんどすべて手作りのリモート観測所におじゃました際のものです。昨今リモート撮影が広がっています。その運用形態は様々ですが、共通するのは天体撮影に対する熱い思いだと感じました。

■綴じ込み特別付録「星空ハンドブック2024」

2024年の毎月の星図と主な天文現象、惑星の動き、天体出没表などをまとめた便利なハンドブック。星撮りや観望など、フィールドで使いやすいサイズで、観望や観測のお供に最適です。

1月号恒例の「星空ハンドブック」。毎月・毎日の基本データと主な天文現象が網羅されています。2024年のキーワードは「彗星(12P ポン・ブルックス彗星、C/2023 A3柴金山アトラス彗星)」と「掩蔽(土星食が2回、火星食が1回、プレアデス星団が1回、スピカ食が2回、アンタレス食が1回)」です。ぜひチェックしてみてください!

■星のゆく年 天文トピック総まとめ2023(解説/谷川正夫・中野太郎・塚田 健・川村 晶)

ZTF彗星や西村彗星の発見、惑星たちと月の接近などが話題になった2023年。プラネタリウム100周年や宇宙飛行士候補決定、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による観測など、天文学や天文普及分野でも話題の多い1年でした。「天文現象」「天文学・宇宙開発」「天文普及」「望遠鏡・カメラ」の4カテゴリで紹介。トピックをチェックしながら、今年の天文活動を振り返ってみませんか?

こちらも1月号恒例。2023年の天文界振り返り。ZTF彗星、西村彗星とそこそこ明るい彗星が2つ、4月の皆既日食、9月のアンタレス食など、皆さんも観察されているのではないでしょうか。

天文学・宇宙開発ではJWST(ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)の様々な成果が、天文普及ではプラネタリウム100周年など、様々な話題に賑わった2023年でしたね。

■星のくる年 天文現象ピックアップ2024(解説/浅田英夫)

2024年の天文界は、私たちにどんな天文ショーを見せてくれるでしょうか。2つの彗星や好条件のペルセウス座流星群、惑星や恒星の食など2024年も楽しみが目白押し。北アメリカを縦断する皆既日食や好条件のペルセウス座流星群といった派手な現象にも注目です。撮影や観望を120%楽しむためには事前のチェックが大切です。年が明ける前に確認しておきましょう!

そしてこちらも1月号恒例。2024年の天文現象ピックアップ。春のポン・ブルックス彗星は最大4等級、秋の柴金山・アトラス彗星はなんと0等級!過度な期待は禁物ですが、2023年の2彗星以上の期待をしても大丈夫でしょう。

4月9日には北米大陸で見られる皆既日食は、人口の多いいくつもの都市を皆既帯が横切ります。日本からも多くの人が天文界最大のドラマを求めて集結することでしょう。

前項でも触れましたが、2024年は掩蔽(惑星食、恒星食)が要チェックです。昼間に起きるものも多いのですが、昨今の自動導入赤道儀なら設置をしっかり行っておけば十分に観測できるはずです。中でも12月8日の土星食は宵の時間帯(18〜19時ごろ)と条件が良い。さらに日本の広い範囲で土星が月をかすめる「接食」となります。こちらも大注目ですね!

◎天リフ独断ピックアップ

■広告ピックアップ・セガトイズ HOMESTAR granity

筆者の記憶ではホームスターの広告掲載は初めて?(*)ではないでしょうか。インターネット経由で天体コンテンツを配信、光学式・デジタル式のハイブリッド、操作はスマホ・タブレット。時代の最先端のコンセプトを実現し価格は4万円切り。ちょっと驚いてしまいました。

(*)筆者がまだ本記事を担当していない過去に数回掲載があったそうです。

セガトイズ・ホームスターグラニティ
https://www.segatoys.co.jp/homestar-granity/

おうちで星空を楽しもう!【1万円で買える満天の星空】セガトイズ・ホームスタークラシック

こちらの記事はだいぶ古い(製品も「ホームスタークラシック」)レビュー記事ですが、なかなか優れものの製品です。最新の最上位機種でがどこまで進化したのか、興味津々ですね。

■News Watch 秋空に重ねるイベントの進化と期待(レポート/飯島裕)

10月末に開催された「小海星フェス(八ヶ岳 星と自然のフェスタinこうみ)」。飯島裕さんのレポートです。文中では実行委員世話人の斉藤尚敏さんの熱い思いも語られています。

天文リフレクションズは、今年からこのイベントに「ボランティアスタッフ世話人?」として協力させていただいています。今後10年、20年と続く「星まつり」をよりよい形で実現することに、微力ながらお役に立ちたいと考えています。



こちらの動画はその意気込み?を語ったもの。ご興味のある方はぜひご視聴ください!

■ネットよ今夜もありがとう

今月はKENさんの「雨男 時々嵐を呼ぶ男」。天リフブログでもおなじみ。まさに「彗星のように」現れた、ハイテク工作系のブログ。3Dプリンタを駆使し「波動ギア赤道儀」を自作したり、ちょっとびっくりなDIY系記事が満載。

雨男 時々嵐を呼ぶ男
https://mr-deep-addicted.com/

KENさんの「(赤道儀の)精度がさらに上がるならクラウドファンディングで製品化できたら」という夢が叶う日を楽しみにしています!

■星ナビギャラリー

今回のトップ下はS山さんの「NGC7331」。総露光時間6時間とリモート撮影にしては短め?ですが、銀河では総露光時間を稼ぐよりもシーイングが重要ということでしょうか。選評では「ディテール描写が素晴らしい」「もっと大きく掲載して(*)読者の皆さんにその素晴らしさを見てもらいたい」と絶賛。

(*)表紙画像のように、画像を1ページ全体に表示して、星ナビギャラリーのタイトル・コメント・撮影データをオーバーレイするのはどうでしょう^^

個人的イチオシはN田さんの「夢幻」。出没ごろの月は、気象条件や前景の選択でまさに「夢か幻か」といった光景が出現することがあります。月は毎日出没しているのでありふれた現象ですが、だからこそ根気よく「狙った姿」を追い続ける価値があるのではないでしょうか。本作品は「4年目のトライ」だそうです。

■無限遠の瞳 最新望遠鏡テクノロジー3 ニュートリノ・重力波編(執筆/松下安武)

天文学者たちが使う望遠鏡には最新テクノロジーが満載です。第3回は幽霊のような粒子「ニュートリノ」と時空のさざ波「重力波」の望遠鏡がテーマです。検出すること自体が非常に難しいこれらをどのように観測しているのでしょうか。

観測用望遠鏡の最新トレンドを紹介する連載の3回目は「ニュートリノと重力波」。可視光線や電波などの「電磁波」とはまったく異なる自然現象なので、それ捉える原理もそれぞれまったく別。

詳しくは本誌記事をお読みいただきたいのですが、ニュートリノは「カミオカンデ」、重力波は「KAGRA」と、いずれも岐阜県飛騨市(旧神岡町)に観測施設があります。また「道の駅スカイドーム神岡」には、カミオカンデを一般向けに解説・展示した「ひだ宇宙館カミオカラボ」があります。神岡を訪れる機会があればぜひお立ち寄りください。

道の駅スカイドーム神岡・ひだ宇宙館カミオカラボ
https://www.city.hida.gifu.jp/site/kamiokalab/

■ Observer’s NAVI 各現象の注目ポイント(解説/佐藤幹哉・高橋 進・早水 勉・吉本勝己)

流星群、変光星、小惑星による恒星食、彗星・新天体について、2023年の成果と2024年の注目トピックをまとめました。「そろそろ観測にも挑戦したい」と思っている天文ファンにもおすすめ。

こちらも1月号恒例。「Observer’s NAVIのゆく年くる年」拡大版。「2024のペルセ群は大注目」「変光が止まった?ベテルギウス」「ますます活況の小惑星による恒星食観測」「13P オルバース彗星も明るくなる(6〜8月に7等級)」などがトピックでしょうか。詳細はぜひ本誌で!

まとめ

 

いかがでしたか?

2018年6月号から、このような形の星ナビ誌面紹介を担当させていただいてきました。これで5回目の「1月号」の紹介となります。いえ、別に今月が最終回ってことではないですよ^^

多くの事象がそれぞれの周期で繰り返されているのが宇宙ですが、人間界でも継続することは力である、継続するものにはそれぞれの「命」があると感じる今日この頃。2024年もよろしくお願い申し上げます。

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね!

星ナビ1月号は特別付録「星空ハンドブック2024」と「星のゆく年くる年」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13358_hoshinavi

※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!!

 

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2023/12/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x529.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2023/12/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg編集部雑誌・書籍星ナビアストロアーツHPで星ナビ2024年1月号の内容が告知されています。発売は12月5日 火曜日です。 今月の内容は!? 特別付録は2024年の現象がまとまった「星空ハンドブック2024」。毎年恒例の「星のゆく年くる年」で、2023年の振り返りと2024年の準備をしましょう。 星ナビ1月号は特別付録「星空ハンドブック2024」と「星のゆく年くる年」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13358_hoshinavi ■表紙 今月の表紙は星ナビギャラリー応募作から、木原裕一さん撮影の「M45(すばる)」。ディープスカイでは初めての採用で表紙とのこと。素晴らしいですね! やりました!!!!!!星ナビ1月号の表紙に採用いただけました(^^)/先月惑星の土星で初めて星ナビに採用いただき、今回はDSOでは初めての採用で表紙採用です。もう感激でございます。https://t.co/BNrDXOQfck#星ナビ pic.twitter.com/cOk6G8soFd — きはらっち (@diver_yuchan) November 30, 2023 撮影者の木原裕一さんと愛機。木原さんが3名の仲間と運用されている、ほとんどすべて手作りのリモート観測所におじゃました際のものです。昨今リモート撮影が広がっています。その運用形態は様々ですが、共通するのは天体撮影に対する熱い思いだと感じました。 ■綴じ込み特別付録「星空ハンドブック2024」 1月号恒例の「星空ハンドブック」。毎月・毎日の基本データと主な天文現象が網羅されています。2024年のキーワードは「彗星(12P ポン・ブルックス彗星、C/2023 A3柴金山アトラス彗星)」と「掩蔽(土星食が2回、火星食が1回、プレアデス星団が1回、スピカ食が2回、アンタレス食が1回)」です。ぜひチェックしてみてください! ■星のゆく年 天文トピック総まとめ2023(解説/谷川正夫・中野太郎・塚田 健・川村 晶) こちらも1月号恒例。2023年の天文界振り返り。ZTF彗星、西村彗星とそこそこ明るい彗星が2つ、4月の皆既日食、9月のアンタレス食など、皆さんも観察されているのではないでしょうか。 天文学・宇宙開発ではJWST(ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)の様々な成果が、天文普及ではプラネタリウム100周年など、様々な話題に賑わった2023年でしたね。 ■星のくる年 天文現象ピックアップ2024(解説/浅田英夫) そしてこちらも1月号恒例。2024年の天文現象ピックアップ。春のポン・ブルックス彗星は最大4等級、秋の柴金山・アトラス彗星はなんと0等級!過度な期待は禁物ですが、2023年の2彗星以上の期待をしても大丈夫でしょう。 4月9日には北米大陸で見られる皆既日食は、人口の多いいくつもの都市を皆既帯が横切ります。日本からも多くの人が天文界最大のドラマを求めて集結することでしょう。 前項でも触れましたが、2024年は掩蔽(惑星食、恒星食)が要チェックです。昼間に起きるものも多いのですが、昨今の自動導入赤道儀なら設置をしっかり行っておけば十分に観測できるはずです。中でも12月8日の土星食は宵の時間帯(18〜19時ごろ)と条件が良い。さらに日本の広い範囲で土星が月をかすめる「接食」となります。こちらも大注目ですね! ◎天リフ独断ピックアップ ■広告ピックアップ・セガトイズ HOMESTAR granity 筆者の記憶ではホームスターの広告掲載は初めて?(*)ではないでしょうか。インターネット経由で天体コンテンツを配信、光学式・デジタル式のハイブリッド、操作はスマホ・タブレット。時代の最先端のコンセプトを実現し価格は4万円切り。ちょっと驚いてしまいました。 (*)筆者がまだ本記事を担当していない過去に数回掲載があったそうです。 セガトイズ・ホームスターグラニティhttps://www.segatoys.co.jp/homestar-granity/ https://reflexions.jp/tenref/navi/goods/goodsetc/4915/ こちらの記事はだいぶ古い(製品も「ホームスタークラシック」)レビュー記事ですが、なかなか優れものの製品です。最新の最上位機種でがどこまで進化したのか、興味津々ですね。 ■News Watch 秋空に重ねるイベントの進化と期待(レポート/飯島裕) 10月末に開催された「小海星フェス(八ヶ岳 星と自然のフェスタinこうみ)」。飯島裕さんのレポートです。文中では実行委員世話人の斉藤尚敏さんの熱い思いも語られています。 天文リフレクションズは、今年からこのイベントに「ボランティアスタッフ世話人?」として協力させていただいています。今後10年、20年と続く「星まつり」をよりよい形で実現することに、微力ながらお役に立ちたいと考えています。 こちらの動画はその意気込み?を語ったもの。ご興味のある方はぜひご視聴ください! ■ネットよ今夜もありがとう 今月はKENさんの「雨男 時々嵐を呼ぶ男」。天リフブログでもおなじみ。まさに「彗星のように」現れた、ハイテク工作系のブログ。3Dプリンタを駆使し「波動ギア赤道儀」を自作したり、ちょっとびっくりなDIY系記事が満載。 雨男 時々嵐を呼ぶ男https://mr-deep-addicted.com/ KENさんの「(赤道儀の)精度がさらに上がるならクラウドファンディングで製品化できたら」という夢が叶う日を楽しみにしています! ■星ナビギャラリー 今回のトップ下はS山さんの「NGC7331」。総露光時間6時間とリモート撮影にしては短め?ですが、銀河では総露光時間を稼ぐよりもシーイングが重要ということでしょうか。選評では「ディテール描写が素晴らしい」「もっと大きく掲載して(*)読者の皆さんにその素晴らしさを見てもらいたい」と絶賛。 (*)表紙画像のように、画像を1ページ全体に表示して、星ナビギャラリーのタイトル・コメント・撮影データをオーバーレイするのはどうでしょう^^ 個人的イチオシはN田さんの「夢幻」。出没ごろの月は、気象条件や前景の選択でまさに「夢か幻か」といった光景が出現することがあります。月は毎日出没しているのでありふれた現象ですが、だからこそ根気よく「狙った姿」を追い続ける価値があるのではないでしょうか。本作品は「4年目のトライ」だそうです。 ■無限遠の瞳 最新望遠鏡テクノロジー3 ニュートリノ・重力波編(執筆/松下安武) 観測用望遠鏡の最新トレンドを紹介する連載の3回目は「ニュートリノと重力波」。可視光線や電波などの「電磁波」とはまったく異なる自然現象なので、それ捉える原理もそれぞれまったく別。 詳しくは本誌記事をお読みいただきたいのですが、ニュートリノは「カミオカンデ」、重力波は「KAGRA」と、いずれも岐阜県飛騨市(旧神岡町)に観測施設があります。また「道の駅スカイドーム神岡」には、カミオカンデを一般向けに解説・展示した「ひだ宇宙館カミオカラボ」があります。神岡を訪れる機会があればぜひお立ち寄りください。 道の駅スカイドーム神岡・ひだ宇宙館カミオカラボhttps://www.city.hida.gifu.jp/site/kamiokalab/ ■ Observer's NAVI 各現象の注目ポイント(解説/佐藤幹哉・高橋 進・早水 勉・吉本勝己) こちらも1月号恒例。「Observer's NAVIのゆく年くる年」拡大版。「2024のペルセ群は大注目」「変光が止まった?ベテルギウス」「ますます活況の小惑星による恒星食観測」「13P オルバース彗星も明るくなる(6〜8月に7等級)」などがトピックでしょうか。詳細はぜひ本誌で! まとめ   いかがでしたか? 2018年6月号から、このような形の星ナビ誌面紹介を担当させていただいてきました。これで5回目の「1月号」の紹介となります。いえ、別に今月が最終回ってことではないですよ^^ 多くの事象がそれぞれの周期で繰り返されているのが宇宙ですが、人間界でも継続することは力である、継続するものにはそれぞれの「命」があると感じる今日この頃。2024年もよろしくお願い申し上げます。 そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね! 星ナビ1月号は特別付録「星空ハンドブック2024」と「星のゆく年くる年」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13358_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!    編集部発信のオリジナルコンテンツ