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みなさん、こんにちは!Web会議、活用してますか?

この記事は、これまで「Web会議」に参加したことがないという方に向けて、使い方と参加の際の注意点をまとめたものです。Web会議はたぶん「ワープロ」や「電子メール」を初めて使うよりも簡単です。まったく難しくはありません。

ただ、コロナ禍で急速にWeb会議が普及した結果、「まったく初めて」の方と「毎日のように使っている」方の落差が激しくなっている面があります。「何も知らない自分なんかが、Web会議に参加して皆に迷惑をかけるのではないか・・」そんな心配が一番のハードルになるのではないでしょうか。

でも、大丈夫です。この記事を読めば、Web会議はすぐに安心して参加できるようになります。貴方にとって大事な・そして人生を豊かにしてくれるツールになることでしょう。



【前編】である本記事では、ZOOM会議にとにかくまず参加するまでの方法を解説します。続く【後編】では、ZOOM会議のさまざまな操作と活用方法を解説します。

なぜ「ZOOM」 か?

本記事は「ZOOM」に限定した内容になっています。ZOOM以外にも「Teams」がメジャーですが、草の根的なオンライン会議やイベントを主催する立場から見ると、ほぼZOOMしか選択の余地がありません。ZOOMの最大の特徴は「ユーザー登録不要で、URLをクリックするだけで会議室に参加できる」という簡便さにあります。主催者からすると、メールやブログでURLを告知するだけ。参加者はそれをクリックするだけ。会議に参加する敷居が一番低いのがZOOM会議なのです。

事前準備:ZOOM会議に参加する前に

PCまたはスマホ、タブレット

数人から6人程度までならスマホ画面でもなんとか全員が判別できますが、それよりも参加人数が多くなってくるとスマホ画面では狭すぎます。

初めてZOOM会議に参加するならPCがオススメです。WindowsでもMacでもOK。特に高性能は要求されないので(*)、あまり古いものでなければ大丈夫でしょう。

(*)画面共有を快適に使うにはクアッドコア以上が推奨されています。

カメラ・マイクを内蔵したスマホ・タブレットは深く考えずに使える点ではよいのですが、画面が小さく数多くの参加者を一覧できないなど、PCと比べて「会議」の臨場感・操作感は大きく劣ります。ある程度ZOOMに慣れて、どうしても出先で使いたいような場合に使用するのがよいでしょう。

古いPCやOSなどをお使いの方は、下記のリンク先で必要なスペックの詳細が確認できます。

ZOOMヘルプセンター・Windows、macOS、および Linux のシステム要件
https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362023-System-Requirements-for-PC-Mac-and-Linux

マイクとカメラ

カメラ・マイク内蔵のPCなら、それをそのまま使用すればまずは充分です。ZOOMは元々音声も画質もさほど高くなく、高級なカメラ・マイクをわざわざ使用しなくても大丈夫です。

問題はマイク・カメラが内蔵されていないPCの場合です。まず、最低でもマイクは必須です。カメラなしで音声だけで会議に参加してもコミュニケーションは普通にできますが、マイクがないとほぼ片方向のコミュニケーションしかできません。マイク選びは悩み出すとキリがないのですが、初めての方にはヘッドホンとマイクが一体となった「ヘッドセット」をオススメします(*)。高くても数千円、安いモノなら1000円以下で手に入ります。

(*)ヘッドセット型はマイクが口元になるので、周囲の環境音を拾いにくくなるメリットがあります。

カメラが内蔵されていない場合、外付けの「Webカメラ」を使用します。基本的にはUSBケーブルでPCにつなぐだけで使えます。マイク込みの製品が3000円程度で手に入ります。

インターネット回線

ZOOMのシステムは回線の速さに応じて音声や画像を自動的に最適化(間引き)してくれるので、回線が遅くてもそれなりに使うことができるのですが、ある程度快適に使うには「1.5Mbps」程度の通信速度が必要(*)とされています。一般家庭の有線LAN環境・WiFi環境なら特に問題ない程度の通信速度です。4G回線でも充分でしょう(パケ死には注意!)。

(*)高画質(720p程度)でグループミーティングを行う場合

しかし筆者の経験上、無線LANの場合は要注意です。WiFiルーターからの距離が遠かったりWiFiネットワークが乱立しているような場合、通信が不安定になり画像がカクカクになったり音声が途切れ途切れになってしまいます。特に「発表者」の立場で話をされるような場合、音声状況が悪いのはかなりのマイナスです。可能なら有線接続にする、2.4G帯ではなく5G帯のWiFiを使用する(*)などしたほうが良いでしょう。

(*)5G帯は到達距離が短くなるので一概には言い切れませんが・・

Google以外にもプロバイダなどがテストページを公開しています。この環境は下り150Mbps、上り100Mbps程度で全く問題ない速度でしたが「常にこの速度が安定して出る訳ではない」のがネットワークの難しいところです。

お使いの回線の速度を確認するには、ブラウザから「インターネット 速度」で検索すればGoogleのテストページが先頭に出ますのでそこから調べてみましょう。「下り」が会議の音声や動画を視聴する際の速度、「上り」が自分の音声や動画がアップロードされる速度になります。

アプリのインストール

アプリをインストールせずにZOOM会議室のURLをクリックしたときの画面表示。英語は不親切ですね・・本番でいきなりこの画面が出てくると戸惑うことでしょう。会議室に入るまでにけっこうな時間と手間がかかってしまいます。

「ZOOM」はアプリのインストールが必要です。インストールしていない状態でも、会議室のリンクをクリックするとインストールが促されてそこでクリックすればいいのですが、事前にインストールしておくことを強く推奨します。

インストールはZOOMの公式ページのリンクをクリックするだけです。

参加するだけならアカウント登録は不要

ネットで「ZOOMの始め方」を検索すると、ご丁寧にトップに手順が出るのですが、ハッキリ言ってミスリード。他の検索上位記事の多くも「アカウント登録不要」をメリットとして書いておきながら、アカウント作成の解説から始めているものが多いという矛盾。会議を主催するのではなく参加するだけなら全部不要です。サインアップもアカウント作成も無視して大丈夫(*)です。

(*)企業内での使用などでは、参加者を「アカウント保有者に限定する」ような運用がされる場合があり、そんな場合はアカウント登録が必要になります。しかし、不特定多数に対するイベントのような場合は、そんな運用は普通やりません。

ZOOM会議に参加するまで

URLのクリック

ZOOM会議の招待状はこんな形で送られてきます。

ZOOM会議室に入室するには、主催者から送られてくるURLをクリックするだけです。ミーティングIDとパスコードで入室することもできますが、圧倒的に簡単なのはURLのクリックです。

ZOOM会議の「招待状」にはゴチャゴチャいろんなことが書かれていますが、基本無視してOK。主催者側も、URLとミーティングIDとパスコード(*)だけを送る方が混乱がないと思います。

(*)パスコードは環境によっては入力を要求される場合があります。「トラブルシューティング」参照。

「主催者の操作待ち」になる場合

待機室の有無は主催者の設定ですが「待機室あり」の設定の方が一般的です。

ZOOM会議のURLをクリックすると、インストールされているZOOMアプリが起動します。そのまま会議室に入れる場合もありますが、上の画面のような「待ち(待機室画面)」になることがあります。この状態では、主催者が入室を許可するまで待つことになります。

「コンピューターオーディオに参加する」

「電話で参加」は通常使うことはありません。「ミーティングの接続時に、自動的にコンピューターでオーディオに接続」のチェックをONにしておくことを推奨します。

主催者が入室を許可すると「オーディオ」と「ビデオ」をどうするかを聞いてきます。基本的に「コンピュータオーディオに参加する」「ビデオありで参加」です。オーディオもビデオも、会議室入室後にOFFにすることができるので、入室時に聞かれたときは「あり」にしましょう。

「スピーカーとマイクをテスト」は、入室前に自分で音声がちゃんとやりとりできるかをチェックするための機能ですが、これは別項で解説します。

会議室に入ってまずやること

すぐに音声と映像がONになるわけではない

会議室に入ると、PCの場合は上のような「会議室画面」が表示されます。ここで参加者の音声が聞こえていて、自分の発言が他の参加者にも聞こえていれば、まずはハッピー、OK!なのですが、ZOOM会議では、音声・映像が「開通」するまでには、正しい設定でも少し時間(10秒〜30秒くらい?)かかります。まずは落ち着いて、様子を確認しましょう。

他の参加者の映像は見えているか

ZOOM会議に接続すると、その時点での参加者が上の画面のような形で表示されます。まずここまでは、回線が正常であれば問題なく到達できるはずです。

音声と映像の状態の確認と設定方法

画面の左下を見てください。マイク(ミュート)とカメラ(ビデオ)のアイコンがあるはずです(表示されていないときは、マウスを画面左下に当ててみましょう)。この2つのアイコンは、それぞれクリックすることでON/OFFの状態が切り替わります。OFFの状態では、音声・映像は会議室には送られませんので、ONになっているかを確認し、OFFならクリックしてONにします。



マイク(ミュート)とカメラ(ビデオ)のアイコンの右にある矢印をクリックすると、詳細の設定メニューが表示されます。

PCに複数のマイク・スピーカー・カメラが接続されている場合は、このメニューから使用するデバイスを選択します。音声が聞こえない・会議室に届かない・ビデオが表示されない場合は、このメニューで目的のデバイスが詮索されているかを確認しましょう。

スピーカーとマイクのレベル

Web会議では、実は映像よりも音声の品質が重要です。会議室の音量(スピーカー)やマイクの音量が小さすぎる・大きすぎる場合は、マイクの右をクリックすると出てくるメニューの「オーディオ設定(上の画面)」から調整することができます。

自分の名前を設定する

会議室の中での「自分の名前」を設定しましょう。名前は会議での「名札」のようなものです。きちんと設定しておくことで、自分が何者かを参加者に明確に伝えることができます。

設定方法は、会議室の中の「自分のカメラ映像」の右上にマウスを当てると表示される「・・・」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「名前の変更」を選択します。

背景の設定

筆者の現在の背景は「後立連峰からの剣岳の夜明け」です^^

必須の設定ではありませんが「バーチャル背景」を設定することで、自分の生活感あふれる?部屋の中を隠すことができます。設定は簡単で「名前の変更」と同じメニューにある「バーチャル背景」を選択します。あらかじめ設定されてある画像があればそれを選んでもよし、右にある「+」ボタンでお好きな画像を登録して使用することもできます。

会議の退出

最後に、会議室から退出する方法。画面右下にある「退出」の赤ボタンをクリックします。ここから「ミーティングから退出」をクリックすればOKです。会議室のウィンドウを閉じる操作を行っても同じように退出できます。

ZOOM 会議は仮に誤って退出してしまっても、再度会議室URLをクリックすれば再入室することができます(*)。

(*)「待機室」が設定されている場合は再度主催者が入室を許可するまで待つことになります。

トラブルシューティング

Q1.ZOOMが起動しません

A1.チャットツールからURLを開いていませんか?

よくあるケースが、PC/スマホのチャットトールでURLを送ってもらった場合。これらのツールは独自のブラウザを内包していてその画面で表示しようとします。一方、ZOOMアプリはCromeやSafariなど、一部の対応ブラウザからしか起動しません。そんなときはURLをコピーして別のブラウザに貼り付けて画面を開けば、ZOOMが起動します。

A1.1 「リンク切れ」でパスコードを要求される場合があります。

メールソフトなどでURLを送った場合、強制改行が入ったりすると「パスコード」が要求されることがあります。この場合は同時に(たぶん)送られてきている「ミーティングパスコード」を入力してください。わからない場合は、主催者に問い合わせてください。

Q2.映像がカクカクします

A2.普通のことです^^ 

ZOOMでは、参加者が多くなるほど、ZOOMサーバー側の負担が大きくなってきます。そのため、ZOOMのシステムが自動的に映像を「間引き」して配信しているようで、映像が滑らかな動きにならないことがあります。基本的にやれることはほとんどありません。

Q3.音声が途切れ途切れになります

A3.割と・・普通のことです^^ が、自分のネットワーク環境を確認しましょう。

ZOOMでは(おそらく)映像よりも音声の方を重視してリソースを配分しています。映像がカクカクすることがあっても音声はまだ維持されていることが多いのですが、それでも途切れ途切れになる場合があります。多くの場合、それは話者のネットワーク環境に問題があるようです。4G回線のデザリングやWiFiルーターから遠く離れた場合に発生することが多いようです。みんながんばれ。

A.3.1 カメラをOFFにすると改善することがあります。

自分の音声が切れる→自分の環境の上り回線速度が低い→自分の映像(カメラ)をOFFにすると転送すべきデータ量が減る、という理屈です。中途半端に映像と音声がカクカク、切れ切れになるくらいなら、いっそカメラはOFFにしてしまえ、という訳です。

Q4.どうしようもないときは

A4.1リセットしてみる

ZOOM会議で一番多いトラブルは「音が聞こえない(異常な音声)」「映像が映らない」です。あれこれやってもダメな場合は、原始的ですが「リセット」です。まずZOOM会議室から退出して入り直します。それでもダメなら、PCを再起動します。

A4.2アプリのバージョンは最新かどうか

ZOOMはかなり頻繁にアップデートが入っています。マメにバージョンアップをすることをオススメします・・が、アップデートで逆に問題が起きるかもしれません。このへんは筆者はなんら保証できないのですが・・・

ただし、ひとつ問題があります。ZOOMはユーザー登録してログインしていれば、メニューなどから簡単にアップデートを確認できるのですが、登録しないで使用しているときは、ZOOMのHPから最新版をダウンロードしてインストールしなければなりません。

まとめ

いかがでしたか?

繰り返しになりますが、ZOOM会議に参加するのは簡単です。ぜひ最初の一歩を踏み出して活用してみましょう。

次回の【後編】では、ZOOM会議にひとまず参加できるようになった方を対象に、ZOOM会議の使いこなし方を徹底解説します。ぜひこちらもご一読ください。

ZOOM会議参加マニュアル【後編】操作と活用徹底解説

https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/09/88a40976d0f5ab6caeaa62eff494d1db-1024x655.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/09/88a40976d0f5ab6caeaa62eff494d1db-150x150.jpg編集部イベント・セミナーみなさん、こんにちは!Web会議、活用してますか? この記事は、これまで「Web会議」に参加したことがないという方に向けて、使い方と参加の際の注意点をまとめたものです。Web会議はたぶん「ワープロ」や「電子メール」を初めて使うよりも簡単です。まったく難しくはありません。 ただ、コロナ禍で急速にWeb会議が普及した結果、「まったく初めて」の方と「毎日のように使っている」方の落差が激しくなっている面があります。「何も知らない自分なんかが、Web会議に参加して皆に迷惑をかけるのではないか・・」そんな心配が一番のハードルになるのではないでしょうか。 でも、大丈夫です。この記事を読めば、Web会議はすぐに安心して参加できるようになります。貴方にとって大事な・そして人生を豊かにしてくれるツールになることでしょう。 【前編】である本記事では、ZOOM会議にとにかくまず参加するまでの方法を解説します。続く【後編】では、ZOOM会議のさまざまな操作と活用方法を解説します。 なぜ「ZOOM」 か? 本記事は「ZOOM」に限定した内容になっています。ZOOM以外にも「Teams」がメジャーですが、草の根的なオンライン会議やイベントを主催する立場から見ると、ほぼZOOMしか選択の余地がありません。ZOOMの最大の特徴は「ユーザー登録不要で、URLをクリックするだけで会議室に参加できる」という簡便さにあります。主催者からすると、メールやブログでURLを告知するだけ。参加者はそれをクリックするだけ。会議に参加する敷居が一番低いのがZOOM会議なのです。 事前準備:ZOOM会議に参加する前に PCまたはスマホ、タブレット 初めてZOOM会議に参加するならPCがオススメです。WindowsでもMacでもOK。特に高性能は要求されないので(*)、あまり古いものでなければ大丈夫でしょう。 (*)画面共有を快適に使うにはクアッドコア以上が推奨されています。 カメラ・マイクを内蔵したスマホ・タブレットは深く考えずに使える点ではよいのですが、画面が小さく数多くの参加者を一覧できないなど、PCと比べて「会議」の臨場感・操作感は大きく劣ります。ある程度ZOOMに慣れて、どうしても出先で使いたいような場合に使用するのがよいでしょう。 古いPCやOSなどをお使いの方は、下記のリンク先で必要なスペックの詳細が確認できます。 ZOOMヘルプセンター・Windows、macOS、および Linux のシステム要件 https://support.zoom.us/hc/ja/articles/201362023-System-Requirements-for-PC-Mac-and-Linux マイクとカメラ カメラ・マイク内蔵のPCなら、それをそのまま使用すればまずは充分です。ZOOMは元々音声も画質もさほど高くなく、高級なカメラ・マイクをわざわざ使用しなくても大丈夫です。 問題はマイク・カメラが内蔵されていないPCの場合です。まず、最低でもマイクは必須です。カメラなしで音声だけで会議に参加してもコミュニケーションは普通にできますが、マイクがないとほぼ片方向のコミュニケーションしかできません。マイク選びは悩み出すとキリがないのですが、初めての方にはヘッドホンとマイクが一体となった「ヘッドセット」をオススメします(*)。高くても数千円、安いモノなら1000円以下で手に入ります。 (*)ヘッドセット型はマイクが口元になるので、周囲の環境音を拾いにくくなるメリットがあります。 カメラが内蔵されていない場合、外付けの「Webカメラ」を使用します。基本的にはUSBケーブルでPCにつなぐだけで使えます。マイク込みの製品が3000円程度で手に入ります。 インターネット回線 ZOOMのシステムは回線の速さに応じて音声や画像を自動的に最適化(間引き)してくれるので、回線が遅くてもそれなりに使うことができるのですが、ある程度快適に使うには「1.5Mbps」程度の通信速度が必要(*)とされています。一般家庭の有線LAN環境・WiFi環境なら特に問題ない程度の通信速度です。4G回線でも充分でしょう(パケ死には注意!)。 (*)高画質(720p程度)でグループミーティングを行う場合 しかし筆者の経験上、無線LANの場合は要注意です。WiFiルーターからの距離が遠かったりWiFiネットワークが乱立しているような場合、通信が不安定になり画像がカクカクになったり音声が途切れ途切れになってしまいます。特に「発表者」の立場で話をされるような場合、音声状況が悪いのはかなりのマイナスです。可能なら有線接続にする、2.4G帯ではなく5G帯のWiFiを使用する(*)などしたほうが良いでしょう。 (*)5G帯は到達距離が短くなるので一概には言い切れませんが・・ お使いの回線の速度を確認するには、ブラウザから「インターネット 速度」で検索すればGoogleのテストページが先頭に出ますのでそこから調べてみましょう。「下り」が会議の音声や動画を視聴する際の速度、「上り」が自分の音声や動画がアップロードされる速度になります。 アプリのインストール 「ZOOM」はアプリのインストールが必要です。インストールしていない状態でも、会議室のリンクをクリックするとインストールが促されてそこでクリックすればいいのですが、事前にインストールしておくことを強く推奨します。 インストールはZOOMの公式ページのリンクをクリックするだけです。 参加するだけならアカウント登録は不要 ネットで「ZOOMの始め方」を検索すると、ご丁寧にトップに手順が出るのですが、ハッキリ言ってミスリード。他の検索上位記事の多くも「アカウント登録不要」をメリットとして書いておきながら、アカウント作成の解説から始めているものが多いという矛盾。会議を主催するのではなく参加するだけなら全部不要です。サインアップもアカウント作成も無視して大丈夫(*)です。 (*)企業内での使用などでは、参加者を「アカウント保有者に限定する」ような運用がされる場合があり、そんな場合はアカウント登録が必要になります。しかし、不特定多数に対するイベントのような場合は、そんな運用は普通やりません。 ZOOM会議に参加するまで URLのクリック ZOOM会議室に入室するには、主催者から送られてくるURLをクリックするだけです。ミーティングIDとパスコードで入室することもできますが、圧倒的に簡単なのはURLのクリックです。 ZOOM会議の「招待状」にはゴチャゴチャいろんなことが書かれていますが、基本無視してOK。主催者側も、URLとミーティングIDとパスコード(*)だけを送る方が混乱がないと思います。 (*)パスコードは環境によっては入力を要求される場合があります。「トラブルシューティング」参照。 「主催者の操作待ち」になる場合 ZOOM会議のURLをクリックすると、インストールされているZOOMアプリが起動します。そのまま会議室に入れる場合もありますが、上の画面のような「待ち(待機室画面)」になることがあります。この状態では、主催者が入室を許可するまで待つことになります。 「コンピューターオーディオに参加する」 主催者が入室を許可すると「オーディオ」と「ビデオ」をどうするかを聞いてきます。基本的に「コンピュータオーディオに参加する」「ビデオありで参加」です。オーディオもビデオも、会議室入室後にOFFにすることができるので、入室時に聞かれたときは「あり」にしましょう。 「スピーカーとマイクをテスト」は、入室前に自分で音声がちゃんとやりとりできるかをチェックするための機能ですが、これは別項で解説します。 会議室に入ってまずやること すぐに音声と映像がONになるわけではない 会議室に入ると、PCの場合は上のような「会議室画面」が表示されます。ここで参加者の音声が聞こえていて、自分の発言が他の参加者にも聞こえていれば、まずはハッピー、OK!なのですが、ZOOM会議では、音声・映像が「開通」するまでには、正しい設定でも少し時間(10秒〜30秒くらい?)かかります。まずは落ち着いて、様子を確認しましょう。 他の参加者の映像は見えているか ZOOM会議に接続すると、その時点での参加者が上の画面のような形で表示されます。まずここまでは、回線が正常であれば問題なく到達できるはずです。 音声と映像の状態の確認と設定方法 画面の左下を見てください。マイク(ミュート)とカメラ(ビデオ)のアイコンがあるはずです(表示されていないときは、マウスを画面左下に当ててみましょう)。この2つのアイコンは、それぞれクリックすることでON/OFFの状態が切り替わります。OFFの状態では、音声・映像は会議室には送られませんので、ONになっているかを確認し、OFFならクリックしてONにします。 マイク(ミュート)とカメラ(ビデオ)のアイコンの右にある矢印をクリックすると、詳細の設定メニューが表示されます。 PCに複数のマイク・スピーカー・カメラが接続されている場合は、このメニューから使用するデバイスを選択します。音声が聞こえない・会議室に届かない・ビデオが表示されない場合は、このメニューで目的のデバイスが詮索されているかを確認しましょう。 スピーカーとマイクのレベル Web会議では、実は映像よりも音声の品質が重要です。会議室の音量(スピーカー)やマイクの音量が小さすぎる・大きすぎる場合は、マイクの右をクリックすると出てくるメニューの「オーディオ設定(上の画面)」から調整することができます。 自分の名前を設定する 会議室の中での「自分の名前」を設定しましょう。名前は会議での「名札」のようなものです。きちんと設定しておくことで、自分が何者かを参加者に明確に伝えることができます。 設定方法は、会議室の中の「自分のカメラ映像」の右上にマウスを当てると表示される「・・・」ボタンをクリックし、表示されるメニューから「名前の変更」を選択します。 背景の設定 必須の設定ではありませんが「バーチャル背景」を設定することで、自分の生活感あふれる?部屋の中を隠すことができます。設定は簡単で「名前の変更」と同じメニューにある「バーチャル背景」を選択します。あらかじめ設定されてある画像があればそれを選んでもよし、右にある「+」ボタンでお好きな画像を登録して使用することもできます。 会議の退出 最後に、会議室から退出する方法。画面右下にある「退出」の赤ボタンをクリックします。ここから「ミーティングから退出」をクリックすればOKです。会議室のウィンドウを閉じる操作を行っても同じように退出できます。 ZOOM 会議は仮に誤って退出してしまっても、再度会議室URLをクリックすれば再入室することができます(*)。 (*)「待機室」が設定されている場合は再度主催者が入室を許可するまで待つことになります。 トラブルシューティング Q1.ZOOMが起動しません A1.チャットツールからURLを開いていませんか? よくあるケースが、PC/スマホのチャットトールでURLを送ってもらった場合。これらのツールは独自のブラウザを内包していてその画面で表示しようとします。一方、ZOOMアプリはCromeやSafariなど、一部の対応ブラウザからしか起動しません。そんなときはURLをコピーして別のブラウザに貼り付けて画面を開けば、ZOOMが起動します。 A1.1 「リンク切れ」でパスコードを要求される場合があります。 メールソフトなどでURLを送った場合、強制改行が入ったりすると「パスコード」が要求されることがあります。この場合は同時に(たぶん)送られてきている「ミーティングパスコード」を入力してください。わからない場合は、主催者に問い合わせてください。 Q2.映像がカクカクします A2.普通のことです^^  ZOOMでは、参加者が多くなるほど、ZOOMサーバー側の負担が大きくなってきます。そのため、ZOOMのシステムが自動的に映像を「間引き」して配信しているようで、映像が滑らかな動きにならないことがあります。基本的にやれることはほとんどありません。 Q3.音声が途切れ途切れになります A3.割と・・普通のことです^^ が、自分のネットワーク環境を確認しましょう。 ZOOMでは(おそらく)映像よりも音声の方を重視してリソースを配分しています。映像がカクカクすることがあっても音声はまだ維持されていることが多いのですが、それでも途切れ途切れになる場合があります。多くの場合、それは話者のネットワーク環境に問題があるようです。4G回線のデザリングやWiFiルーターから遠く離れた場合に発生することが多いようです。みんながんばれ。 A.3.1 カメラをOFFにすると改善することがあります。 自分の音声が切れる→自分の環境の上り回線速度が低い→自分の映像(カメラ)をOFFにすると転送すべきデータ量が減る、という理屈です。中途半端に映像と音声がカクカク、切れ切れになるくらいなら、いっそカメラはOFFにしてしまえ、という訳です。 Q4.どうしようもないときは A4.1リセットしてみる ZOOM会議で一番多いトラブルは「音が聞こえない(異常な音声)」「映像が映らない」です。あれこれやってもダメな場合は、原始的ですが「リセット」です。まずZOOM会議室から退出して入り直します。それでもダメなら、PCを再起動します。 A4.2アプリのバージョンは最新かどうか ZOOMはかなり頻繁にアップデートが入っています。マメにバージョンアップをすることをオススメします・・が、アップデートで逆に問題が起きるかもしれません。このへんは筆者はなんら保証できないのですが・・・ ただし、ひとつ問題があります。ZOOMはユーザー登録してログインしていれば、メニューなどから簡単にアップデートを確認できるのですが、登録しないで使用しているときは、ZOOMのHPから最新版をダウンロードしてインストールしなければなりません。 まとめ いかがでしたか? 繰り返しになりますが、ZOOM会議に参加するのは簡単です。ぜひ最初の一歩を踏み出して活用してみましょう。 次回の【後編】では、ZOOM会議にひとまず参加できるようになった方を対象に、ZOOM会議の使いこなし方を徹底解説します。ぜひこちらもご一読ください。 https://reflexions.jp/tenref/orig/2021/09/17/12998/編集部発信のオリジナルコンテンツ