アストロアーツHPで、星ナビ2021年4月号の内容が告知されています。発売は3月5日金曜日です。

今月の内容は!?

6年に1度の「ガリレオ衛星の相互現象」やセルフフラット補正が搭載された「ステライメージ9」を紹介します。

星ナビ4月号は「ガリレオ衛星の相互現象」と「ステライメージ9でセルフフラット」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11870_hoshinavi

■表紙

沼澤茂美さんがNASAのテクスチャーマッピングデータを元に作成した、「ガリレオ衛星の食と掩蔽」です。「ガリレオ衛星の相互現象」は衛星同士の接近や重なりの様子が見どころです。

表紙は、沼澤茂美さんがNASAの画像を元に作成した、ガリレオ衛星の相互食のシミュレーション。ガリレオ衛星の見かけの大きさは最大でも1.8秒角程度(*)で非常に小さいのですが、最近のアマチュアによる最高レベルの動画撮像では表面の模様すら確認できるほど。この表紙画像のような「ダルマ状」の状態ならおそらく判別可能でしょう。今夏の天文ファンのチャレンジがどのような結果になるかが楽しみです。

(*)視直径の最も大きいガニメデの場合、木星の衝前後は約1.8秒角だそうです。ちなみに、光学理論による分解能の定義は、分解能は口径に比例し口径20cmの場合0.58秒角とされています。



■近づく、離れる、隠される ガリレオ衛星の相互現象

2021年は6年に1度の「ガリレオ衛星の相互現象」シーズン。見かけ上ある衛星が他の衛星に隠されたり、他の衛星の影に入って暗くなったりという「相互現象」が見られます。現象のしくみと、観望や撮影のポイント、今後の見やすい現象をまとめました。

というわけで、今月号の特集は「ガリレオ衛星の相互現象」。木星のガリレオ衛星は、木星の軌道面に沿ってほとんど傾くことなく(軌道傾斜角0.5度以下)回転しています。また、木星の軌道傾斜角は約3度ととても小さいこともあり、木星が太陽を公転する12年間のうち2回、木星の衛星同士の「相互現象(食と掩蔽)」が多く起きる時期ができるのです。

(*)「食」とは、衛星Aに衛星Bの太陽の影が落ちる現象で、太陽と衛星A、Bの位置関係のみで起きるかどうかが決まります。一方「掩蔽」は地球から見て衛星Aと衛星Bが重なり合う現象で、地球と衛星A、Bの位置関係のみで起きるかどうかが決まります。

本記事では、この「食と掩蔽」のメカニズムと見え方の違い、観察や撮影の仕方、30回ほどある観測可能そうな相互食の一覧、その中でも特に興味深い4つの現象がシミュレーション画像入りで詳しく解説されています。特に8月22/23日と連日起きる現象では、まるで部分月食のような姿やダルマのように接近した姿をとらえられるかもしれません。

■天文コミュニティのニューモデル 宇宙×VRでつながろう

アミューズメント施設やイベントで目にすることも増えてきた「ヴァーチャルリアリティ(VR)」。VR空間で天文・宇宙を楽しみ、多くの人とつながる場を提供する「天文仮想研究所」の活動を紹介します。

VR(仮想現実)の世界で活躍されている「ろれる(@roreru963)」さんの案内記事。個人的には「VRはまだだいぶ先なんじゃないの?」と思っていたのですが、この記事を読んで認識が変わりました。情報技術的にはもうベースは十分。高い熱量を持って、さまざまな分野で「自分の世界(「ワールド」)を(VR世界上に)構築する」人たちが増えてきました。「ろれる」さんもそのお一人です。VR世界はすでに創造の日を迎えたといえるでしょう。

4月4日には、星ナビ編集スタッフも参加するイベント「グランドツアー2021」が開催されるそうです。

VRチャットの始め方
https://drive.google.com/file/d/1UkNRBNaNkBDBWm9FQhfjg36KUISnn0vX/view

こちらにVRチャットの始め方が書かれています。試してみようと思います。

■「ステライメージ9」 撮影画像でセルフフラット補正

天体画像処理に特化した「ステライメージ」が「9」にアップグレード。画像処理時間の短縮のほか、新機能が搭載されさらに使いやすくなりました。今回は面倒なフラット補正を自動で行ってくれる「セルフフラット補正」を解説します。

フラットを制すもの、天体写真を制す。ステライメージ9で実装された「セルフフラット補正」の解説6ページです。「セルフフラット」とは、フラットフレームを別撮りするのではなく、撮像画像そのものからフラットフレームを自動生成し補正する機能ですが、特に「日の丸構図」で威力を発揮します。

逆に大きく広がった分子雲などの対象には向かないところもあるのですが、それは道具の使い分け。どんなときに「キマる」のか、どんな風にパラメータを調整すればよりうまくいくのかを徹底解説。これはぜひ使ってみたい機能ですね!

◎天リフ独断ピックアップ

■天文学とプラネタリウム(高橋直紘/平松正顕)

200回を越える連載「天文学とプラネタリウム」が、今月号から1ページに拡大。連載開始当時はまだ修士の学生だった執筆者お二人がこれまでを振り返ります。「斜陽感→一念発起→プラネタリウムと連携→居心地良い!→ん??(何のための活動だっけ??)→大きな転機→再構築→唯一の頼りは自分が面白いと感じるかどうか!」

「割れ面白い故に我あり」。この境地に天リフも学ばせていただきます!

■ネットよ今夜もありがとう

今月はHIROPONさんの「Starry Urban Sky」と、「くまくま」さんの「星三昧」です。お二人とも、創意工夫で独自の境地を邁進する超ベテラン。

HIROPONさんは天リフのごく初期の記事でも紹介させていただいた筋金入りの超ド変態(褒めてます^^)。しかし、このサイト「Starry Urban Sky」は広いターゲットに向けた「主に都会からの天体撮影ガイド」となっています。初心者から上級者まで、このサイト全体を通読することで、天体写真が「2db(*)」は上達するはず!

(*)初めて使う表現ですが、総露光時間換算で1.26倍ぶんくらい〜劇的ではないけど確かに違うことが分かる最小単位くらい〜は向上するだろう、という意味です^^;;

「くまくま」さんの星三昧も、天リフ読者にはお馴染みでしょう。筋金入りのNikon党で、ZノクトF0.95やヨンニッパ、ニーニーなどの超弩級レンズを駆使し、固定撮影の「短秒(1〜5秒)多数枚(とはいっても5枚〜30枚くらい)」で傑作を量産されています。

■星ナビギャラリー

今月のトップ下はFさんの「りょうけん座M94」。二重リング構造が美しい銀河ですが、複雑な腕の構造とスターバースト領域の色彩が印象的な作品です。撮影地の神野山は比較的市街光の影響を受ける場所ですが、銀河の撮影は空の暗さよりもシーイング、何より撮影・処理技術が重要であることがわかります。



個人的イチオシは、Nさんの「星降る夜に」。「星がたくさん降っていたので傘をさしました」。透明な傘がナイス!これからは星景撮影の必需品かも!?

■マユコの星ナビch 突撃!ラボ訪問file8 アルマ望遠鏡で見る衝突銀河! そしてコロナ禍の研究者の本音(紹介/マユコ)

YouTubeチャンネル「アスナロサイエンス」で情報発信を行うマユコさん。今回のゲストは「電波天文学」の研究者。コロナ禍の海外研究者の本音にも迫ります。記事のこぼれ話はYouTubeチャンネルにて!

今回のゲストは電波天文学が専門の道山知成さん。研究テーマは「衝突銀河」。アルマ電波望遠鏡などで衝突銀河を観測し、そのメカニズムを解き明かすことだそうです。外野からは最先端の花形の分野に見えますが、コロナ禍に翻弄される、一人の若手研究者の実像もまた伝わってきます。

今後は日本で新たなテーマ(ブラックホール)にチャレンジされるとのこと。「眼を輝かせて語る」道山さんのコラボ動画も必見ですね!

ALMA・アルマで学ぶ①  大学院生、世界に挑む
https://alma-telescope.jp/column/studyatalma_michiyama

こちらは2018年、国立天文台所属の大学院生だったころの道山さんへのインタビュー記事です。

■「はやぶさ2」ミッションレポート#18 サンプル取り出し作業は順調に進行中

現在リュウグウのサンプルは観察・計量の真っ最中。これまでの取り出し作業の流れをおさらいしつつ、最新の進捗状況をチェックしましょう

世界でたった一つの「カタログ」を作成中。リュウグウが回収したサンプル粒子は、個別に重量・サイズなどが測定されカタログ化されるそうです。それを元に様々な研究者に試料が分配されるとか。

当初計画の約50倍(5.4g)もの試料を持ち帰ることができたはやぶさ2ですが、一部の「大物の粒」は将来の研究のために宇宙空間と同じ真空中に長期保管され、残りは6月頃から個別の研究が始まるそうです。どんな成果が出てくるのか楽しみですね!

■エーゲ海の風 第20回「キャラ立ち魔女の個性は古代ギリシアの社会を映す鏡」(早水勉)

ギリシア神話に登場する魔女たちは、メデューサやメディアなど個性的で魅力的なキャラクターばかりです。そんな彼女たちの物語の中では、当時の社会背景を反映したと考えられる描写を数多く見ることができます。

メデューサにゴルゴン、メディア、キルケ、セイレーン、そしてアマゾン族。今月は彼女ら、強烈な個性とエピソードに彩られたギリシア神話の魔女たちのお話です。当時のギリシア社会における女性に対する社会背景(女性嫌悪・蔑視)が、神話の中にも投影されていると分析されています。

編集長の個人的見解ですが、女性に対して男性はいつの時代も「コワイ」という感情や認識が存在しているのではないでしょうか。それを社会と家庭の平和にうまく折り合いをつけるための試行錯誤が「女性史」なのかもしれません。「髪が毒蛇で一目見たら石になる」という、メデューサのあんまり過ぎる設定は、単純な「嫌悪・蔑視」から出たとは思えません^^;;;

そんな「それを言っちゃぁ、おしまい」なところには敢えて触れず、行間にその思いを込める早水さんの筆力は、いつもながらスゴイなあと思って毎回愛読しております^^;;

まとめ

 

いかがでしたか?

天リフは、この3月1日でなんとはや4周年を迎えました。そして、2018年6月号から始まった「星ナビ紹介」も来月で丸3年になります。全てが手探りだった初期の頃とくらべて、毎日・毎月の「お約束」的業務が増えてくる一方、今月の2つの特集「ガリレオ衛星の相互現象」も「宇宙×VR」も、自分にとっては始めて触れる知見でした。

宇宙も、そのほとんどは予測可能な「日常」で満ちています。でも、その中に・そして見えないところに「謎」と「意外性」が潜んでいます。日常と非日常。変わらないものと変わるもの。その組み合わせを体感し楽しむことこそ、あらゆるものに通じる「生きるヨロコビ」であると、改めて思いいる今日この頃です。

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!4月号も楽しみですね!

星ナビ4月号は「ガリレオ衛星の相互現象」と「ステライメージ9でセルフフラット」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11870_hoshinavi

※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!!

 

 

https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/03/4910134810412-01_0301-1-1024x576.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/03/4910134810412-01_0301-1-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで、星ナビ2021年4月号の内容が告知されています。発売は3月5日金曜日です。 今月の内容は!? 6年に1度の「ガリレオ衛星の相互現象」やセルフフラット補正が搭載された「ステライメージ9」を紹介します。 星ナビ4月号は「ガリレオ衛星の相互現象」と「ステライメージ9でセルフフラット」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11870_hoshinavi ■表紙 表紙は、沼澤茂美さんがNASAの画像を元に作成した、ガリレオ衛星の相互食のシミュレーション。ガリレオ衛星の見かけの大きさは最大でも1.8秒角程度(*)で非常に小さいのですが、最近のアマチュアによる最高レベルの動画撮像では表面の模様すら確認できるほど。この表紙画像のような「ダルマ状」の状態ならおそらく判別可能でしょう。今夏の天文ファンのチャレンジがどのような結果になるかが楽しみです。 (*)視直径の最も大きいガニメデの場合、木星の衝前後は約1.8秒角だそうです。ちなみに、光学理論による分解能の定義は、分解能は口径に比例し口径20cmの場合0.58秒角とされています。 ■近づく、離れる、隠される ガリレオ衛星の相互現象 というわけで、今月号の特集は「ガリレオ衛星の相互現象」。木星のガリレオ衛星は、木星の軌道面に沿ってほとんど傾くことなく(軌道傾斜角0.5度以下)回転しています。また、木星の軌道傾斜角は約3度ととても小さいこともあり、木星が太陽を公転する12年間のうち2回、木星の衛星同士の「相互現象(食と掩蔽)」が多く起きる時期ができるのです。 (*)「食」とは、衛星Aに衛星Bの太陽の影が落ちる現象で、太陽と衛星A、Bの位置関係のみで起きるかどうかが決まります。一方「掩蔽」は地球から見て衛星Aと衛星Bが重なり合う現象で、地球と衛星A、Bの位置関係のみで起きるかどうかが決まります。 本記事では、この「食と掩蔽」のメカニズムと見え方の違い、観察や撮影の仕方、30回ほどある観測可能そうな相互食の一覧、その中でも特に興味深い4つの現象がシミュレーション画像入りで詳しく解説されています。特に8月22/23日と連日起きる現象では、まるで部分月食のような姿やダルマのように接近した姿をとらえられるかもしれません。 ■天文コミュニティのニューモデル 宇宙×VRでつながろう VR(仮想現実)の世界で活躍されている「ろれる(@roreru963)」さんの案内記事。個人的には「VRはまだだいぶ先なんじゃないの?」と思っていたのですが、この記事を読んで認識が変わりました。情報技術的にはもうベースは十分。高い熱量を持って、さまざまな分野で「自分の世界(「ワールド」)を(VR世界上に)構築する」人たちが増えてきました。「ろれる」さんもそのお一人です。VR世界はすでに創造の日を迎えたといえるでしょう。 https://twitter.com/vsp_vrc/status/1358408464549117952 4月4日には、星ナビ編集スタッフも参加するイベント「グランドツアー2021」が開催されるそうです。 VRチャットの始め方 https://drive.google.com/file/d/1UkNRBNaNkBDBWm9FQhfjg36KUISnn0vX/view こちらにVRチャットの始め方が書かれています。試してみようと思います。 ■「ステライメージ9」 撮影画像でセルフフラット補正 フラットを制すもの、天体写真を制す。ステライメージ9で実装された「セルフフラット補正」の解説6ページです。「セルフフラット」とは、フラットフレームを別撮りするのではなく、撮像画像そのものからフラットフレームを自動生成し補正する機能ですが、特に「日の丸構図」で威力を発揮します。 逆に大きく広がった分子雲などの対象には向かないところもあるのですが、それは道具の使い分け。どんなときに「キマる」のか、どんな風にパラメータを調整すればよりうまくいくのかを徹底解説。これはぜひ使ってみたい機能ですね! ◎天リフ独断ピックアップ ■天文学とプラネタリウム(高橋直紘/平松正顕) 200回を越える連載「天文学とプラネタリウム」が、今月号から1ページに拡大。連載開始当時はまだ修士の学生だった執筆者お二人がこれまでを振り返ります。「斜陽感→一念発起→プラネタリウムと連携→居心地良い!→ん??(何のための活動だっけ??)→大きな転機→再構築→唯一の頼りは自分が面白いと感じるかどうか!」 「割れ面白い故に我あり」。この境地に天リフも学ばせていただきます! ■ネットよ今夜もありがとう 今月はHIROPONさんの「Starry Urban Sky」と、「くまくま」さんの「星三昧」です。お二人とも、創意工夫で独自の境地を邁進する超ベテラン。 HIROPONさんは天リフのごく初期の記事でも紹介させていただいた筋金入りの超ド変態(褒めてます^^)。しかし、このサイト「Starry Urban Sky」は広いターゲットに向けた「主に都会からの天体撮影ガイド」となっています。初心者から上級者まで、このサイト全体を通読することで、天体写真が「2db(*)」は上達するはず! (*)初めて使う表現ですが、総露光時間換算で1.26倍ぶんくらい〜劇的ではないけど確かに違うことが分かる最小単位くらい〜は向上するだろう、という意味です^^;; 「くまくま」さんの星三昧も、天リフ読者にはお馴染みでしょう。筋金入りのNikon党で、ZノクトF0.95やヨンニッパ、ニーニーなどの超弩級レンズを駆使し、固定撮影の「短秒(1〜5秒)多数枚(とはいっても5枚〜30枚くらい)」で傑作を量産されています。 ■星ナビギャラリー 今月のトップ下はFさんの「りょうけん座M94」。二重リング構造が美しい銀河ですが、複雑な腕の構造とスターバースト領域の色彩が印象的な作品です。撮影地の神野山は比較的市街光の影響を受ける場所ですが、銀河の撮影は空の暗さよりもシーイング、何より撮影・処理技術が重要であることがわかります。 個人的イチオシは、Nさんの「星降る夜に」。「星がたくさん降っていたので傘をさしました」。透明な傘がナイス!これからは星景撮影の必需品かも!? ■マユコの星ナビch 突撃!ラボ訪問file8 アルマ望遠鏡で見る衝突銀河! そしてコロナ禍の研究者の本音(紹介/マユコ) 今回のゲストは電波天文学が専門の道山知成さん。研究テーマは「衝突銀河」。アルマ電波望遠鏡などで衝突銀河を観測し、そのメカニズムを解き明かすことだそうです。外野からは最先端の花形の分野に見えますが、コロナ禍に翻弄される、一人の若手研究者の実像もまた伝わってきます。 https://youtu.be/RdFBst1BXSI 今後は日本で新たなテーマ(ブラックホール)にチャレンジされるとのこと。「眼を輝かせて語る」道山さんのコラボ動画も必見ですね! ALMA・アルマで学ぶ①  大学院生、世界に挑む https://alma-telescope.jp/column/studyatalma_michiyama こちらは2018年、国立天文台所属の大学院生だったころの道山さんへのインタビュー記事です。 ■「はやぶさ2」ミッションレポート#18 サンプル取り出し作業は順調に進行中 世界でたった一つの「カタログ」を作成中。リュウグウが回収したサンプル粒子は、個別に重量・サイズなどが測定されカタログ化されるそうです。それを元に様々な研究者に試料が分配されるとか。 当初計画の約50倍(5.4g)もの試料を持ち帰ることができたはやぶさ2ですが、一部の「大物の粒」は将来の研究のために宇宙空間と同じ真空中に長期保管され、残りは6月頃から個別の研究が始まるそうです。どんな成果が出てくるのか楽しみですね! ■エーゲ海の風 第20回「キャラ立ち魔女の個性は古代ギリシアの社会を映す鏡」(早水勉) メデューサにゴルゴン、メディア、キルケ、セイレーン、そしてアマゾン族。今月は彼女ら、強烈な個性とエピソードに彩られたギリシア神話の魔女たちのお話です。当時のギリシア社会における女性に対する社会背景(女性嫌悪・蔑視)が、神話の中にも投影されていると分析されています。 編集長の個人的見解ですが、女性に対して男性はいつの時代も「コワイ」という感情や認識が存在しているのではないでしょうか。それを社会と家庭の平和にうまく折り合いをつけるための試行錯誤が「女性史」なのかもしれません。「髪が毒蛇で一目見たら石になる」という、メデューサのあんまり過ぎる設定は、単純な「嫌悪・蔑視」から出たとは思えません^^;;; そんな「それを言っちゃぁ、おしまい」なところには敢えて触れず、行間にその思いを込める早水さんの筆力は、いつもながらスゴイなあと思って毎回愛読しております^^;; まとめ   いかがでしたか? 天リフは、この3月1日でなんとはや4周年を迎えました。そして、2018年6月号から始まった「星ナビ紹介」も来月で丸3年になります。全てが手探りだった初期の頃とくらべて、毎日・毎月の「お約束」的業務が増えてくる一方、今月の2つの特集「ガリレオ衛星の相互現象」も「宇宙×VR」も、自分にとっては始めて触れる知見でした。 宇宙も、そのほとんどは予測可能な「日常」で満ちています。でも、その中に・そして見えないところに「謎」と「意外性」が潜んでいます。日常と非日常。変わらないものと変わるもの。その組み合わせを体感し楽しむことこそ、あらゆるものに通じる「生きるヨロコビ」であると、改めて思いいる今日この頃です。 そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!4月号も楽しみですね! 星ナビ4月号は「ガリレオ衛星の相互現象」と「ステライメージ9でセルフフラット」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11870_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!    編集部発信のオリジナルコンテンツ