ここ数日の巷のニュースを見ていると「ストロベリームーン」が大はやり。


撮影:編集部

ネットメディア的には安定してページビューが稼げるネタ、天文ファン的には「またか・・」と思われている方も多いのではないでしょうか。

「6月の低い満月が赤色だから・・」というもっともらしい理由付けの記事も見ますが、元々は北米でイチゴの収穫が行われるためだそうです。



何より、地平線近くの低い満月はいつ見ても赤いんですけど・・・馬鹿馬鹿しいのでリンクは貼りませんが、通販サイトも真っ青の刺激的な煽り記事が満載です。

今日の月はどんな月? 月百景 Studio観月工房 Blog
世界の満月の名前・呼び名

暦の基となり、古くから狩猟や農作業の目安にされてきた月には、様々な名前がつけられています。アメリカには農業暦(Farmers’ Almanac)というものがあり、各月の満月に名前が記されているそうです。農業暦に記された満月の名前は、ネイティブ・アメリカンが古くから呼んでいた満月の呼び名を記したのが始まりだと言われています。

調べてみると、世界各地の各月の満月の愛称がリストアップされているブログを発見。もちろんストロベリームーンも。
もしかして、多くのネットメディアライターはこの記事を参考にして記事を「造って」いるのかも?

いつの間にやらもっともらしい愛称がでっちあげ?られるのがイヤならば、先回りして「天文ファンの納得のいく、一般にも受け入れられる満月の愛称」を決めて(?)しまえばどうか?
というのが今日の主旨。



上のブログから、候補をピックアップしてみました。

 1月  Wolf Moon(狼月。真冬の飢えた狼の嘆きの遠吠えにちなみ)
Ice Moon(氷月)
 睦月
(むつき)
2 月  Snow Moon(雪月)
Budding Moon(出芽月)
 如月
(きさらぎ)
3月  Crust Moon(堅雪月。日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付いて表面の固くなった雪を表している)
Moon of Winds(風の月)
 弥生
(やよい)
4月  Pink Moon(桃色月。開花の早い野花にちなみ)
Peony Moon(牡丹月)
Seed Moon(種月)
 卯月
(うづき)
5月  Flower Moon(花月)
Milk Moon(牛乳月)
Bright Moon(輝月)
Grass Moon(牧草月)
 皐月
(さつき)
6月  Strawberry Moon(苺月。主に北米でイチゴの収穫が行われるため)
Rose Moon(薔薇月)
 水無月
(みなづき)
7月  Thunder Moon(雷月。この月に夏の嵐が多発するため)
Buck Moon(男鹿月。オスの鹿は7月にツノが生え替わるため)
 文月
(ふみづき・ふづき)
8月  Red Moon赤月。夏のもやで赤みを帯びることがよくあるため)
Lightening Moon(稲妻月)
 葉月
(はづき)
中秋の名月
9月  Harvest Moon(収穫月。作物を収穫する秋分後の時期を表している)
Barley Moon(大麦月)
 長月
(ながつき)
10月  Hunter’s Moon(狩猟月。夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適した月であるため)
Blackberry Moon(ブラックベリー月)
Dying Grass Moon(枯れ草月)
 神無月
(かんなづき)
11月  Frost Moon(霜月)
White Moon(白月)
Tree Moon(樹木月)
 霜月
(しもつき)
12 月  Cold Moon(寒月)
Long Night Moon(長夜月)
Peach Moon(桃月)
 師走
(しわす)

出典:今日の月はどんな月? 月百景 Studio観月工房 Blogほか

青字は、編集部がなんとなくウケそうに思った名前です。

併記しているのは、日本古来の旧暦の月の呼び名。これは十二分に味わい深い日本古来の伝統
ただ、こよみの単位である「月」の名前なので、「満月の愛称」にはやや不向きな名前があるのがちょっと残念。
でも「今週末は、水田に映えるフル水無月を眺めよう!」だったら、ちょっとはその気になりませんか?
スーパームーンとかぶったら「スーパー水無月」となって小売店みたいですが・・

今回は候補ピックアップのみで結論はありません。
よさげな愛称候補がありましたら、ぜひお寄せ下さい^^

天文リフレクションズ」が大きなメディアに成長した暁には、毎満月毎に愛称を設定し、○○月キャンペーンを実施することをお約束します。

 

  編集部天文コラムここ数日の巷のニュースを見ていると「ストロベリームーン」が大はやり。 撮影:編集部 ネットメディア的には安定してページビューが稼げるネタ、天文ファン的には「またか・・」と思われている方も多いのではないでしょうか。 「6月の低い満月が赤色だから・・」というもっともらしい理由付けの記事も見ますが、元々は北米でイチゴの収穫が行われるためだそうです。 何より、地平線近くの低い満月はいつ見ても赤いんですけど・・・馬鹿馬鹿しいのでリンクは貼りませんが、通販サイトも真っ青の刺激的な煽り記事が満載です。 今日の月はどんな月? 月百景 Studio観月工房 Blog 世界の満月の名前・呼び名 暦の基となり、古くから狩猟や農作業の目安にされてきた月には、様々な名前がつけられています。アメリカには農業暦(Farmers' Almanac)というものがあり、各月の満月に名前が記されているそうです。農業暦に記された満月の名前は、ネイティブ・アメリカンが古くから呼んでいた満月の呼び名を記したのが始まりだと言われています。 調べてみると、世界各地の各月の満月の愛称がリストアップされているブログを発見。もちろんストロベリームーンも。 もしかして、多くのネットメディアライターはこの記事を参考にして記事を「造って」いるのかも? いつの間にやらもっともらしい愛称がでっちあげ?られるのがイヤならば、先回りして「天文ファンの納得のいく、一般にも受け入れられる満月の愛称」を決めて(?)しまえばどうか? というのが今日の主旨。 上のブログから、候補をピックアップしてみました。  1月  Wolf Moon(狼月。真冬の飢えた狼の嘆きの遠吠えにちなみ) Ice Moon(氷月)  睦月 (むつき) 2 月  Snow Moon(雪月) Budding Moon(出芽月)  如月 (きさらぎ) 3月  Crust Moon(堅雪月。日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付いて表面の固くなった雪を表している) Moon of Winds(風の月)  弥生 (やよい) 4月  Pink Moon(桃色月。開花の早い野花にちなみ) Peony Moon(牡丹月) Seed Moon(種月)  卯月 (うづき) 5月  Flower Moon(花月) Milk Moon(牛乳月) Bright Moon(輝月) Grass Moon(牧草月)  皐月 (さつき) 6月  Strawberry Moon(苺月。主に北米でイチゴの収穫が行われるため) Rose Moon(薔薇月)  水無月 (みなづき) 7月  Thunder Moon(雷月。この月に夏の嵐が多発するため) Buck Moon(男鹿月。オスの鹿は7月にツノが生え替わるため)  文月 (ふみづき・ふづき) 8月  Red Moon(赤月。夏のもやで赤みを帯びることがよくあるため) Lightening Moon(稲妻月)  葉月 (はづき) 中秋の名月 9月  Harvest Moon(収穫月。作物を収穫する秋分後の時期を表している) Barley Moon(大麦月)  長月 (ながつき) 10月  Hunter's Moon(狩猟月。夏の間に太ったシカやキツネを狩るのに適した月であるため) Blackberry Moon(ブラックベリー月) Dying Grass Moon(枯れ草月)  神無月 (かんなづき) 11月  Frost Moon(霜月) White Moon(白月) Tree Moon(樹木月)  霜月 (しもつき) 12 月  Cold Moon(寒月) Long Night Moon(長夜月) Peach Moon(桃月)  師走 (しわす) 出典:今日の月はどんな月? 月百景 Studio観月工房 Blogほか 青字は、編集部がなんとなくウケそうに思った名前です。 併記しているのは、日本古来の旧暦の月の呼び名。これは十二分に味わい深い日本古来の伝統。 ただ、こよみの単位である「月」の名前なので、「満月の愛称」にはやや不向きな名前があるのがちょっと残念。 でも「今週末は、水田に映えるフル水無月を眺めよう!」だったら、ちょっとはその気になりませんか? スーパームーンとかぶったら「スーパー水無月」となって小売店みたいですが・・ 今回は候補ピックアップのみで結論はありません。 よさげな愛称候補がありましたら、ぜひお寄せ下さい^^ 「天文リフレクションズ」が大きなメディアに成長した暁には、毎満月毎に愛称を設定し、○○月キャンペーンを実施することをお約束します。    編集部発信のオリジナルコンテンツ