星ナビ2022年4月号ご紹介
アストロアーツHPで星ナビ2022年4月号の内容が告知されています。発売は3月3日木曜日です。
目次
今月の内容は!?
星空を楽しむための月刊「星ナビ」2022年4月号は3月3日(木)発売です。最近話題の「電観観望」の面白さって?今年で開所40年を迎える「野辺山宇宙電波観測所」のこれからにも迫ります。
星ナビ4月号は「CMOSカメラで宇宙を観る」と「野辺山宇宙電波観測所40年」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12456_hoshinavi
■表紙
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今月の表紙は、3月1日で開所40年となった野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡。日本の電波天文学とともに歩んできた歴史的意義を持つだけでなく、最新の受信機への搭載などで今なお天文学の最前線に立っています。特集記事「野辺山宇宙電波観測所の40年 電波天文学の開拓者」も必読です。
■野辺山宇宙電波観測所の40年 電波天文学の開拓者
国立天文台野辺山宇宙電波観測所が2022年3月で開所40年を迎えました。電波天文学を語る上で外せない野辺山観測所はこれまで多くの成果をあげてきました。財政難で注目される「ノベヤマ」の未来とは。
聖地、ノベヤマ。1982年3月1日開所の「野辺山宇宙電波観測所」の特集記事。高感度ミリ波観測の分野で、突き抜けた性能と実績を誇った野辺山の45m電波望遠鏡は、銀河中心のブラックホールの存在の証拠や、さまざまな星間分子の発見などの成果を残してきました。近年では新しい技術を用いた受信機の開発など、「広視野」を生かした「世界一の単一鏡」を目指し、アルマとの連携によって新たな謎に挑戦しようとしています。学生を対象にした観測実習も行われ(*)、次世代の人材育成の場ともなっています。
(*)編集後記で編集部の「いか」さんが、野辺山での観測の思い出を綴られています。記事中にも写り込んだ画像があるとか。
もうひとつ。ぶっちゃけ、切実な財政難の問題があります。立松所長が「心折れそうなときに何が助けてくれるか」「人々の応援なんですね」「観測所を話題にしてほしい」。本記事をお読みいただくことが、ノベヤマへの応援になります!みんなよく読むように!(*)
(*) 「みんなよく読むように!」は@hoshirokumanさんの決めセリフです。
■Deepな天体写真 市街地で星雲撮影5 SNS公開用基本処理フロー
画像処理にはいろいろな手順や工夫が必要ですが、まずは気軽に撮影して星雲撮影の楽しさを味わってみませんか? 今回は「ステライメージ9」を使って、1〜2分程度でできる簡単な画像処理法を最初に紹介します。SNSなどで自分が撮った星雲を投稿してみましょう。
自らを「邪悪」と称し、意表を突いたコンセプトで天体写真界に驚きを与えている「あぷらなーと」さんですが、今回の解説は「王道」。天体写真の画像処理を「できるだけ難しい・ややこしい処理なしに」、「1対象につき1~2分程度でできる」基本だけに(*)絞り込んで解説。使用ソフトは「ステライメージ9」です。
(*)ダーク・フラット処理は含まれません(次号で解説)。ダークもフラットも「基本ではない(最初から必須というものではない)」というコンセプトには筆者も共感!
記事で紹介した画像処理素材「網状星雲」のftsデータを提供します。記事を見ながら画像処理を体験することができます。
なんとお手本となる素材のfitsファイルをダウンロード可能。この記事と素材画像、そしてステライメージ9があれば、貴方もすぐ本記事の解説を実践可能!
◎広告ピックアップ
久しぶりにBORGの広告が登場。最近発売された「ミニボーグ54」。今、アクロマート再び!軽量なコンパクト望遠鏡です!
◎天リフ独断ピックアップ
買う買う大作戦「新版 未知の星を求めて」
名著「未知の星を求めて」が新エピソードが追加され新版となって復刊。初版が売り切れ間近との噂もあり、好調なようです。未読の方はぜひどうぞ!天リフ編集長も自信を持ってオススメできる、時間を経ても色あせない古典です!
■ネットよ今夜もありがとう
今月は「ぐらすのすち」さんの「ろ座矮小銀河」、天リフでもおなじみ。YouTubeチャンネルで公開されている遠征動画も必見のクオリティ。
「厨二病」をこじらせず、すくすくと大人になったかのような「ぐ同志」の文体は極めて特徴的。サービス精神にあふれるブログ記事と動画は、個人的には大ファンです^^ リレー元の「そーなのかー」さんも所属する星沼会とあわせて、今後も天文趣味界隈を盛り上げてくれることでしょう!
■星ナビギャラリー
今月のトップ下はNさんの「転倒には要注意」。Twitter界隈の方は↓のツイートに覚えがある方もいらっしゃるのでは?残念ながら「表紙」とはなりませんでしたが、堂々のトップ下採用です!
個人的イチオシはA師の「北天分子雲〜エンゼル星雲」。天の川から離れた高銀緯領域の分子雲をあぶり出すのは昨今では普通になりましたが、ここまで「色」が描出された作品は初めて拝見しました!200mmF2.5で17.5時間露出の賜物ですが、これでまた分子雲表現の新しい扉が開いたかも!?
https://twitter.com/Hoshinavi/status/1481572043196071936
■人類が手にした新たな瞳 ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
29日間の飛行を経てすでに目標のL2へと到着したジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)。これまでの望遠鏡では得ることのできない新たな宇宙像をもたらしてくれると期待されています。第1期観測のデータを待つ天文学者が紹介します。
いよいよ運用フェーズに入る「JWST」。その特徴とそれを生かしたさまざまな観測提案(プロポーザル)を概観し、JWSTが「どんな宇宙の謎にせまれるのか」を解説。本記事を執筆された尾上匡房さんのチームも50時間の割当をゲット、すばる望遠鏡が見つけた12個の遠方ブラックホールを観測される予定。
「1分間40万円(*)」のコストがかかっているというJWSTですが、どんな謎が解明され、どんな新たな謎がもたらされるのでしょうか。今後が楽しみですね!
(*)最低運用期間を5年間とした場合
■楽しい電視観望 CMOSカメラで宇宙を視る
各地の天文イベントやYouTubeライブなどでも見かけるようになったCMOSカメラでの電視観望。電視観望でよく使われる用語の解説やグラフの読み方を交えながら、電視観望の始め方を紹介します。
すっかりメジャーになった「電視観望」。ライトな機材でもディープスカイの姿を手軽に・ビジュアルに楽しめ、リザルトをすぐにSNSでシェア可能。ネット時代の宇宙と人のコンタクトポイントとして、今後ますます広まってゆくことでしょう。
この記事では、協栄産業東京店の村上将之さんが、ご自身が接してこられたお客様の声を踏まえながら、天体望遠鏡専門ショップというプロの目線で、CMOSカメラ選びや楽しみ方のポイントを解説されています。
■31年ぶりの快挙なるか ぎょしゃ座の2.6等星が小惑星に隠される
4月13日、九州の一部で小惑星アフティによる恒星食が見られます。今回の恒星食は、対象星であるぎょしゃ座θ星が2等台という垂涎ものの天文現象です。皆既日食や金環日食と同じくらい貴重な現象である今回の現象の詳細と、観測のポイントを解説します。
これはエクストリームな小惑星による恒星食。ぎょしゃ座の五角形のひとつ、θ星(2.6等級)が17.2等の小惑星アフティ(2826 Ahti)に隠されます。
「日没わずか23分後」の現象であることが観測を難しくしていますが、導入の方法から機材の選定、観測としての価値を持たせるために必須な時刻の記録方法など、たっぷり5ページで、早水勉さんが総合的に解説されています。チャレンジしがいのある現象ですが、みなさまいかがですか?!
まとめ
いかがでしたか?
コロナがまだ収束しない中、今度は戦争が始まってしまいました。天リフは基本的には政治的主義主張とは無縁・無力な存在です。しかし今回の件は、人間社会の幸福と存続を脅かす明確な暴挙として、強く非難するものです。
そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、今月は3日木曜日の天文雑誌!4月号も楽しみですね!
星ナビ4月号は「CMOSカメラで宇宙を観る」と「野辺山宇宙電波観測所40年」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12456_hoshinavi
※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。
天文ガイドも合わせて読みたいですね!!
https://reflexions.jp/tenref/orig/2022/03/02/13652/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/03/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/03/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg雑誌・書籍アストロアーツHPで星ナビ2022年4月号の内容が告知されています。発売は3月3日木曜日です。
今月の内容は!?
星空を楽しむための月刊「星ナビ」2022年4月号は3月3日(木)発売です。最近話題の「電観観望」の面白さって?今年で開所40年を迎える「野辺山宇宙電波観測所」のこれからにも迫ります。
星ナビ4月号は「CMOSカメラで宇宙を観る」と「野辺山宇宙電波観測所40年」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12456_hoshinavi
■表紙
今月の表紙は、3月1日で開所40年となった野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡。日本の電波天文学とともに歩んできた歴史的意義を持つだけでなく、最新の受信機への搭載などで今なお天文学の最前線に立っています。特集記事「野辺山宇宙電波観測所の40年 電波天文学の開拓者」も必読です。
■野辺山宇宙電波観測所の40年 電波天文学の開拓者
聖地、ノベヤマ。1982年3月1日開所の「野辺山宇宙電波観測所」の特集記事。高感度ミリ波観測の分野で、突き抜けた性能と実績を誇った野辺山の45m電波望遠鏡は、銀河中心のブラックホールの存在の証拠や、さまざまな星間分子の発見などの成果を残してきました。近年では新しい技術を用いた受信機の開発など、「広視野」を生かした「世界一の単一鏡」を目指し、アルマとの連携によって新たな謎に挑戦しようとしています。学生を対象にした観測実習も行われ(*)、次世代の人材育成の場ともなっています。
(*)編集後記で編集部の「いか」さんが、野辺山での観測の思い出を綴られています。記事中にも写り込んだ画像があるとか。
もうひとつ。ぶっちゃけ、切実な財政難の問題があります。立松所長が「心折れそうなときに何が助けてくれるか」「人々の応援なんですね」「観測所を話題にしてほしい」。本記事をお読みいただくことが、ノベヤマへの応援になります!みんなよく読むように!(*)
(*) 「みんなよく読むように!」は@hoshirokumanさんの決めセリフです。
■Deepな天体写真 市街地で星雲撮影5 SNS公開用基本処理フロー
自らを「邪悪」と称し、意表を突いたコンセプトで天体写真界に驚きを与えている「あぷらなーと」さんですが、今回の解説は「王道」。天体写真の画像処理を「できるだけ難しい・ややこしい処理なしに」、「1対象につき1~2分程度でできる」基本だけに(*)絞り込んで解説。使用ソフトは「ステライメージ9」です。
(*)ダーク・フラット処理は含まれません(次号で解説)。ダークもフラットも「基本ではない(最初から必須というものではない)」というコンセプトには筆者も共感!
記事で紹介した画像処理素材「網状星雲」のftsデータを提供します。記事を見ながら画像処理を体験することができます。
なんとお手本となる素材のfitsファイルをダウンロード可能。この記事と素材画像、そしてステライメージ9があれば、貴方もすぐ本記事の解説を実践可能!
◎広告ピックアップ
久しぶりにBORGの広告が登場。最近発売された「ミニボーグ54」。今、アクロマート再び!軽量なコンパクト望遠鏡です!
◎天リフ独断ピックアップ
買う買う大作戦「新版 未知の星を求めて」
名著「未知の星を求めて」が新エピソードが追加され新版となって復刊。初版が売り切れ間近との噂もあり、好調なようです。未読の方はぜひどうぞ!天リフ編集長も自信を持ってオススメできる、時間を経ても色あせない古典です!
■ネットよ今夜もありがとう
今月は「ぐらすのすち」さんの「ろ座矮小銀河」、天リフでもおなじみ。YouTubeチャンネルで公開されている遠征動画も必見のクオリティ。
「厨二病」をこじらせず、すくすくと大人になったかのような「ぐ同志」の文体は極めて特徴的。サービス精神にあふれるブログ記事と動画は、個人的には大ファンです^^ リレー元の「そーなのかー」さんも所属する星沼会とあわせて、今後も天文趣味界隈を盛り上げてくれることでしょう!
■星ナビギャラリー
今月のトップ下はNさんの「転倒には要注意」。Twitter界隈の方は↓のツイートに覚えがある方もいらっしゃるのでは?残念ながら「表紙」とはなりませんでしたが、堂々のトップ下採用です!
個人的イチオシはA師の「北天分子雲〜エンゼル星雲」。天の川から離れた高銀緯領域の分子雲をあぶり出すのは昨今では普通になりましたが、ここまで「色」が描出された作品は初めて拝見しました!200mmF2.5で17.5時間露出の賜物ですが、これでまた分子雲表現の新しい扉が開いたかも!?
https://twitter.com/Hoshinavi/status/1481572043196071936
■人類が手にした新たな瞳 ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
いよいよ運用フェーズに入る「JWST」。その特徴とそれを生かしたさまざまな観測提案(プロポーザル)を概観し、JWSTが「どんな宇宙の謎にせまれるのか」を解説。本記事を執筆された尾上匡房さんのチームも50時間の割当をゲット、すばる望遠鏡が見つけた12個の遠方ブラックホールを観測される予定。
「1分間40万円(*)」のコストがかかっているというJWSTですが、どんな謎が解明され、どんな新たな謎がもたらされるのでしょうか。今後が楽しみですね!
(*)最低運用期間を5年間とした場合
■楽しい電視観望 CMOSカメラで宇宙を視る
すっかりメジャーになった「電視観望」。ライトな機材でもディープスカイの姿を手軽に・ビジュアルに楽しめ、リザルトをすぐにSNSでシェア可能。ネット時代の宇宙と人のコンタクトポイントとして、今後ますます広まってゆくことでしょう。
この記事では、協栄産業東京店の村上将之さんが、ご自身が接してこられたお客様の声を踏まえながら、天体望遠鏡専門ショップというプロの目線で、CMOSカメラ選びや楽しみ方のポイントを解説されています。
■31年ぶりの快挙なるか ぎょしゃ座の2.6等星が小惑星に隠される
これはエクストリームな小惑星による恒星食。ぎょしゃ座の五角形のひとつ、θ星(2.6等級)が17.2等の小惑星アフティ(2826 Ahti)に隠されます。
「日没わずか23分後」の現象であることが観測を難しくしていますが、導入の方法から機材の選定、観測としての価値を持たせるために必須な時刻の記録方法など、たっぷり5ページで、早水勉さんが総合的に解説されています。チャレンジしがいのある現象ですが、みなさまいかがですか?!
まとめ
いかがでしたか?
コロナがまだ収束しない中、今度は戦争が始まってしまいました。天リフは基本的には政治的主義主張とは無縁・無力な存在です。しかし今回の件は、人間社会の幸福と存続を脅かす明確な暴挙として、強く非難するものです。
そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、今月は3日木曜日の天文雑誌!4月号も楽しみですね!
星ナビ4月号は「CMOSカメラで宇宙を観る」と「野辺山宇宙電波観測所40年」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12456_hoshinavi
https://youtu.be/C5v9J6FOftk
※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。
天文ガイドも合わせて読みたいですね!!
編集部山口
千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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