アストロアーツHPで、星ナビ2019年12月号の内容が告知されています。発売は11月5日火曜日です。

今月の内容は!?

綴じ込み付録は毎年好評の「星空カレンダー2020」。史上2例目の恒星間天体「ボリソフ彗星」の最接近に向けた特集も見逃せません。

星ナビ12月号は「急速接近!ボリソフ彗星」と「星空カレンダー2020」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10927_hoshinavi

■表紙

三本松尚雄さんによる福島県の浄土平から見上げた天の川銀河です。綺羅星や天の川、散光星雲、分子雲などの表情が美しいです。

表紙は、おなじみ「分子雲の巨匠」三本松尚雄さんによる「我が銀河を仰ぐ」です。筆者もそうなのですが、オールド天文ファンは「天の川銀河」という最近?の呼称はしっくりきません^^;; やっぱり「我が銀河(系)」ですよねえ・・・まあそれはさておき、私たちの「銀河(the Galaxy)」は、こんなにも複雑な構造で満ちているんですねえ。。。!



■綴じ込み特別付録 「星空カレンダー2020」

毎年恒例のカレンダーが特別付録。表紙の臨場感たっぷりな「地球照」が目を惹きます。過去1年間の「星ナビギャラリー」掲載作から季節感あふれる9点をピックアップしました。

12月号恒例の「星空カレンダー」。星ナビGalleryに掲載された傑作9枚と、毎月の天文情報のセット。これだけでも12月号は買う価値があります!(毎月こう言ってる気がしますが^^;;)

ところで来年3連休以上は何回あると思いますか?なんと8回もあるんですよ!4連休以上も3回。日本も休みの多い国になりましたね!

■東京大学木曽観測所105cmシュミット望遠鏡「トモエゴゼンが射抜く宇宙」(解説/川村 晶)

「木曽シュミット」に新たな観測装置「トモエゴゼン」が組み込まれ、本格運用が開始されました。人工知能による解析や記録、動画といった新時代の観測には、デジタルカメラと同様のCMOSセンサーが活躍しています。プロジェクトリーダーの酒向重行さんのインタビューを交えながら、革新的な観測を進めるトモエゴゼンプロジェクトを紹介します。

いろいろな意味でユニークな、木曽観測所の「トモエゴゼン」。キヤノン製の35mmフルサイズCMOSセンサー84個をニコンの望遠鏡に乗せた。シンプルデザイン。センサーは非冷却で像面湾曲に合わせて平面センサーを傾けて配置。2fpsの動画でひたすら宇宙をスキャン。AIで生データを絞り込んで一週間蓄積。「観測」したい人はコンピュータを持ち込んでデータに自由にアクセスしてね。

「時間分解能世界一」の木曽シュミット、様々な新しい領域の「短い時間で変化する宇宙」の姿を発見してくれることでしょう。解説は川村晶さんです。

デジタル動画観測で生まれ変わる木曽観測所【連載・宇宙県の旅】第2回

トモエゴゼンについてはこちらの天リフ記事もご参照ください!

■ボリソフ彗星急接近!2例目の恒星間天体をとらえろ!(解説/小林仁美・吉田誠一・谷川正夫)

恒星間天体・ボリソフ彗星。その未知の天体は、天文学者だけでなくアマチュア天文家でも観測できる15等級まで明るくなることが期待されています。初期観測による成果や、実際の観測方法、観測用星図まで、今わかっている「ボリソフのすべて」を紹介します。

初の恒星間天体「オウムアムア」が発見されたのが2017年。プロの学者の中では「こんな天体はもう一生現れないだろう」と言われていたそうですが、それからわずか2年、2例目の恒星間天体「ボリソフ彗星」がやってきます。6ページの大特集です。

最接近は12月。15等級まで「明るく」なります。今のアマチュアの観測機材なら「余裕」ともいえる明るさ。すでに尾も現れており、小さいながらも彗星らしい姿を見ることができるでしょう。「太陽系外」のいったいどこからやってきたのか?太陽系の彗星とどのくらい似ていて何が違うのか。興味は尽きません。

記事ではステラナビゲータ11を使用したシミュレーション・位置確認の方法も解説されています。15等級と暗いので、17等までの星図データ「SANO-A2.0サブセット」を追加インストールする必要があるそうです。

「一生に2度目」の太陽系外天体、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。

◎広告ピックアップ

■コニカミノルタプラネタリアTOKYO

あなたは行かれましたか?9/9で来場者が30万人を突破、12月19日で一周年を迎える東京・有楽町の「プラネタリアTOKYO」。筆者も今年2月に初めて訪れましたが、ごろりと横になっての暗黒中の星空体験にいたく感激しました。

今後一周年を記念したイベントが開催予定だそうです。一見の価値ありです。

◎天リフ独断ピックアップ

■銀ノ星 四光子の記憶199 「布良、夏の終わりに」撮影・文/飯島裕



199回目のロング連載、今回は房総半島南端の「布良(めら)」。夏の名残の傾いた天の川です。2つの台風の爪痕が通い慣れた風景にある中、それにどう向きあうか。完全な防災はありません。肥沃な大地を形作ってきたのも「自然の猛威」の結果でもあります。執筆者の意図をじっくり読みこんで、自分の立場におきかえて考えていきたい文章です。

■ネットよ今夜もありがとう

今月はmoritoさんの「晴れた日は星見しませんか」と副島勉さんの「佐賀天文協会ホームページ」です。
日本有数の星見県、北陸の某県にお住まいのmoritoさん。「一番の方法は眼視」と書かれていますが撮影もされます。星見の魅力を感じて伝える「自称・星見の伝道師」。

佐賀天文協会の副島さんは、佐賀天文界の重鎮。筆者は4月に西豪でご一緒し、時速120kmの車中で「氷の世界」を合唱させていただきました^^来年の「台湾金環日食ツアー」の首謀者のお一人でもあります。

■星ナビギャラリー


今月のトップ下はFさんの網状星雲。ナローバンドAOOとRGBのハイブリッドです。今月号はなんと見開き3作品が網状星雲、めくって次頁はパックマンが3作品。どれもスゴイ。個人的イチオシは「去りゆく夏に思いを馳せているKさん」です。星景写真に人物。いいですねえ。

上の画像には含まれていませんが、球状星団M15の中の惑星状星雲(K648)が掲載されています。講評には「星ナビギャラリー誌上、球状星団内の惑星状星雲がテーマになったのは初めてではないか」とあります。一方、天文ガイド誌に同じ対象を応募して掲載されなかった、というブログ記事がありました。この手の対象は「結構天文ガイドが好きそう」という認識があるようですが、むしろ星ナビの方が「結構好き」なのかも^^

■星撮りミラーレスの進化系 オリンパス OM-D E-M5 Mark III(解説・作例/北山輝泰)

星景写真ビギナーが苦戦する「構図合わせ」と「ピント合わせ」。「LVブースト on2」は構図やピント合わせの操作性が抜群で、星景写真ビギナーだけでなくハイアマチュアにもおすすめです。北山輝泰さんによる作例と解説で紹介します。

オリンパスの最新「OM-D」、E-M5 MarkIII。バルブ(B)モードがダイヤルに独立し、「ライブビューブースト」が改良、USB充電(*)など、小型軽量・星空撮影用の機能の充実したカメラの紹介です。

(*)「給電しながら撮影」できないのがちょっと残念なところ。

11月に行われる「オリンパスフォトフェスタ2019」で、星景写真家の北山輝泰さんと星ナビ川口編集長がトークされるそうです。会場に「星ナビ11月号(*)」を持参するとプレゼントも!

(*)今月発行の12月号ではだめで先月の「11月号」です!お間違えないように!

■天文外史 「創業70年受け継がれるビクセンのDNA」(レポート/中野太郎)

総合光学機器メーカー「ビクセン」が2019年10月に70周年を迎えました。天体望遠鏡や赤道儀をはじめ、天文グッズや星空イベントなど、天文ファンなら一度はお世話になったことがあるメーカーです。貴重なエピソードや資料とともに天文趣味を支え続けるビクセンの歩みを辿ります。

先月で創業70周年を迎えた「ビクセン」。創業から現在に至るまでをたっぷり6ページに綴った記事です。この記事はtwitterでも予告されていましたが、建て付けは「天文外史」なんですね。ビクセンの歴史は天体望遠鏡の歴史でもあります。

「ビクセンへの愛を叫んで記念グッズを手に入れよう」のプレゼントも。詳細は本誌をごらんになってくださいね!

■エーゲ海の風ー第12回「芸術家を魅了する女神のヌード タブーを超えたアフロディーテ」(解説/早水勉)

ヴィーナスという名前でも知られる、愛と美の女神・アフロディーテ。艶やかな裸体で描かれることが特徴の彼女はどのように生まれたのでしょうか。

アフロディーテ(ヴィーナス)。「あの大神ゼウスですら手を出さなかった」と言われる愛と美の女神です。美しさ故のサイドストーリーも多数、そしてなぜいつも裸体なのか?!文中「エロティシズムの抜け道の性格を帯び」とありますが、巧妙にスタンダードを使い分けるのがギリシャ時代からの人間の知恵なのでしょうか^^

まとめ

いかがでしたか?

11月になってようやく各地で好天が続いていますね!逆に一気に冷え込んできているので、お出かけの際は防寒を十分にしてくださいね。

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!12月号も楽しみですね!

星ナビ12月号は「急速接近!ボリソフ彗星」と「星空カレンダー2020」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10927_hoshinavi

 


※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!! https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/11/81Y6rOkQeNL-776x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/11/81Y6rOkQeNL-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで、星ナビ2019年12月号の内容が告知されています。発売は11月5日火曜日です。 今月の内容は!? 綴じ込み付録は毎年好評の「星空カレンダー2020」。史上2例目の恒星間天体「ボリソフ彗星」の最接近に向けた特集も見逃せません。 星ナビ12月号は「急速接近!ボリソフ彗星」と「星空カレンダー2020」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10927_hoshinavi ■表紙 表紙は、おなじみ「分子雲の巨匠」三本松尚雄さんによる「我が銀河を仰ぐ」です。筆者もそうなのですが、オールド天文ファンは「天の川銀河」という最近?の呼称はしっくりきません^^;; やっぱり「我が銀河(系)」ですよねえ・・・まあそれはさておき、私たちの「銀河(the Galaxy)」は、こんなにも複雑な構造で満ちているんですねえ。。。! ■綴じ込み特別付録 「星空カレンダー2020」 12月号恒例の「星空カレンダー」。星ナビGalleryに掲載された傑作9枚と、毎月の天文情報のセット。これだけでも12月号は買う価値があります!(毎月こう言ってる気がしますが^^;;) ところで来年3連休以上は何回あると思いますか?なんと8回もあるんですよ!4連休以上も3回。日本も休みの多い国になりましたね! ■東京大学木曽観測所105cmシュミット望遠鏡「トモエゴゼンが射抜く宇宙」(解説/川村 晶) いろいろな意味でユニークな、木曽観測所の「トモエゴゼン」。キヤノン製の35mmフルサイズCMOSセンサー84個をニコンの望遠鏡に乗せた。シンプルデザイン。センサーは非冷却で像面湾曲に合わせて平面センサーを傾けて配置。2fpsの動画でひたすら宇宙をスキャン。AIで生データを絞り込んで一週間蓄積。「観測」したい人はコンピュータを持ち込んでデータに自由にアクセスしてね。 「時間分解能世界一」の木曽シュミット、様々な新しい領域の「短い時間で変化する宇宙」の姿を発見してくれることでしょう。解説は川村晶さんです。 https://twitter.com/hoshirokuman/status/1185342437893402626 https://reflexions.jp/tenref/orig/2017/11/24/2753/ トモエゴゼンについてはこちらの天リフ記事もご参照ください! ■ボリソフ彗星急接近!2例目の恒星間天体をとらえろ!(解説/小林仁美・吉田誠一・谷川正夫) 初の恒星間天体「オウムアムア」が発見されたのが2017年。プロの学者の中では「こんな天体はもう一生現れないだろう」と言われていたそうですが、それからわずか2年、2例目の恒星間天体「ボリソフ彗星」がやってきます。6ページの大特集です。 最接近は12月。15等級まで「明るく」なります。今のアマチュアの観測機材なら「余裕」ともいえる明るさ。すでに尾も現れており、小さいながらも彗星らしい姿を見ることができるでしょう。「太陽系外」のいったいどこからやってきたのか?太陽系の彗星とどのくらい似ていて何が違うのか。興味は尽きません。 記事ではステラナビゲータ11を使用したシミュレーション・位置確認の方法も解説されています。15等級と暗いので、17等までの星図データ「SANO-A2.0サブセット」を追加インストールする必要があるそうです。 「一生に2度目」の太陽系外天体、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。 ◎広告ピックアップ ■コニカミノルタプラネタリアTOKYO あなたは行かれましたか?9/9で来場者が30万人を突破、12月19日で一周年を迎える東京・有楽町の「プラネタリアTOKYO」。筆者も今年2月に初めて訪れましたが、ごろりと横になっての暗黒中の星空体験にいたく感激しました。 今後一周年を記念したイベントが開催予定だそうです。一見の価値ありです。 ◎天リフ独断ピックアップ ■銀ノ星 四光子の記憶199 「布良、夏の終わりに」撮影・文/飯島裕 199回目のロング連載、今回は房総半島南端の「布良(めら)」。夏の名残の傾いた天の川です。2つの台風の爪痕が通い慣れた風景にある中、それにどう向きあうか。完全な防災はありません。肥沃な大地を形作ってきたのも「自然の猛威」の結果でもあります。執筆者の意図をじっくり読みこんで、自分の立場におきかえて考えていきたい文章です。 ■ネットよ今夜もありがとう 今月はmoritoさんの「晴れた日は星見しませんか」と副島勉さんの「佐賀天文協会ホームページ」です。 日本有数の星見県、北陸の某県にお住まいのmoritoさん。「一番の方法は眼視」と書かれていますが撮影もされます。星見の魅力を感じて伝える「自称・星見の伝道師」。 佐賀天文協会の副島さんは、佐賀天文界の重鎮。筆者は4月に西豪でご一緒し、時速120kmの車中で「氷の世界」を合唱させていただきました^^来年の「台湾金環日食ツアー」の首謀者のお一人でもあります。 ■星ナビギャラリー 今月のトップ下はFさんの網状星雲。ナローバンドAOOとRGBのハイブリッドです。今月号はなんと見開き3作品が網状星雲、めくって次頁はパックマンが3作品。どれもスゴイ。個人的イチオシは「去りゆく夏に思いを馳せているKさん」です。星景写真に人物。いいですねえ。 上の画像には含まれていませんが、球状星団M15の中の惑星状星雲(K648)が掲載されています。講評には「星ナビギャラリー誌上、球状星団内の惑星状星雲がテーマになったのは初めてではないか」とあります。一方、天文ガイド誌に同じ対象を応募して掲載されなかった、というブログ記事がありました。この手の対象は「結構天文ガイドが好きそう」という認識があるようですが、むしろ星ナビの方が「結構好き」なのかも^^ ■星撮りミラーレスの進化系 オリンパス OM-D E-M5 Mark III(解説・作例/北山輝泰) オリンパスの最新「OM-D」、E-M5 MarkIII。バルブ(B)モードがダイヤルに独立し、「ライブビューブースト」が改良、USB充電(*)など、小型軽量・星空撮影用の機能の充実したカメラの紹介です。 (*)「給電しながら撮影」できないのがちょっと残念なところ。 11月に行われる「オリンパスフォトフェスタ2019」で、星景写真家の北山輝泰さんと星ナビ川口編集長がトークされるそうです。会場に「星ナビ11月号(*)」を持参するとプレゼントも! (*)今月発行の12月号ではだめで先月の「11月号」です!お間違えないように! ■天文外史 「創業70年受け継がれるビクセンのDNA」(レポート/中野太郎) 先月で創業70周年を迎えた「ビクセン」。創業から現在に至るまでをたっぷり6ページに綴った記事です。この記事はtwitterでも予告されていましたが、建て付けは「天文外史」なんですね。ビクセンの歴史は天体望遠鏡の歴史でもあります。 「ビクセンへの愛を叫んで記念グッズを手に入れよう」のプレゼントも。詳細は本誌をごらんになってくださいね! ■エーゲ海の風ー第12回「芸術家を魅了する女神のヌード タブーを超えたアフロディーテ」(解説/早水勉) アフロディーテ(ヴィーナス)。「あの大神ゼウスですら手を出さなかった」と言われる愛と美の女神です。美しさ故のサイドストーリーも多数、そしてなぜいつも裸体なのか?!文中「エロティシズムの抜け道の性格を帯び」とありますが、巧妙にスタンダードを使い分けるのがギリシャ時代からの人間の知恵なのでしょうか^^ まとめ いかがでしたか? 11月になってようやく各地で好天が続いていますね!逆に一気に冷え込んできているので、お出かけの際は防寒を十分にしてくださいね。 そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!12月号も楽しみですね! 星ナビ12月号は「急速接近!ボリソフ彗星」と「星空カレンダー2020」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10927_hoshinavi   ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!編集部発信のオリジナルコンテンツ