天体写真で一番奥の深いテクニック。それは「フラット」。
今回は、そのフラットフレーム撮像を支援するツールをご紹介します。

その1・LEDフラットジェネレータ

星見屋.com
LEDフラットジェネレータ160mm用
フラット補正がきちんと行われた時、天体写真のクオリティーは数段上がります。 LED発光によるフラットフィールドジェネレーターはライトボックス、ライトパネルと同様な仕組みで均一な白色散乱光を発します。

こちらはライトボックスと同じような仕組み。
LEDで乳白色の樹脂を照らして均一な光を生成します。
160mm径で税込25,344円、372mm径で税込48,000円。
(他に210mm径、260mm径もあり)

決して安くはありませんが、A4のライトパネルでも3万くらいするようなので、それに比べれば特に割高といえるものでもないでしょう。

参考)サンキダイレクトショップ・ライトパネル ライトパネルCL-5300 LEDシリーズ
http://www.asanumashoukai.co.jp/sanki_direct/category/c20302.php

この製品、ごらんのとおり大口径の筒先にネジで固定できるようになっています。
後述するELシートやタブレット端末の場合、筒先にしっかり垂直を保って装着するには工作したり工夫が必要ですが、この構造ならポンとかぶせるだけ。

また、長焦点の光学系だけでなく、広角や中望遠のカメラレンズで星野撮影する場合のフラットにも適用できそうです。

手軽に高品質のフラットを得るには有効な選択肢といえそうです。

ショップへのリンク)
星見屋.com/フラット補正グッズ
http://hoshimiya.com/?mode=cate&cbid=1143130&csid=9&sort=n

参考リンク)
星の牧場
フラットジェネレーターのご紹介(星見屋)
http://ml29050.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-b51c.html
紹介動画(Youtube)
https://www.youtube.com/watch?v=FFi7ATZL3Vg

その2・EL シート

Google画像検索
ELシート フラット 

ELシートとは、電圧をかけると発光する性質を持った材料でできた薄いシート。
Google検索するといろいろひっかかってきます。自分でELシートだけを購入して細かい部分は自作するパターンが多いようです。

アイティ・アソシエーツ株式会社
天体望遠鏡等の周辺減光補正(フラット処理)
 天体望遠鏡等の光学機器の周辺減光補正(フラット画像作成)や反射望遠鏡の光軸チェックに、弊社取り扱いのELシートをご利用戴いております。なお弊社取扱いのELシート(中国製)はドット(非発光点)や発光ムラが多少あります。また発光に支障のない程度の凹みがあります。予めご了承ください。

こちらのページは、天体用途に対するELシートの納品実績のある会社様のものです。
ELシートの基礎知識から天体用フラットとして使用するための注意点などが詳しく書かれています。

費用は、発光させるために必要な機器である「インバータ」が数千円、A3サイズのELシートが1万円強。

ELシートは薄手のフィルム状なので、シートのカット・筒先への固定方法は何らか自作しなければいけませんし、ELシート独特の発光ムラ(発光させるための配線のパターンでムラが出る)、色の偏りの対策も必要になります。
(トレーシングペーパーや色のついたシートを挟むことが行われているようです)

ただし、ELシートは最近はずいぶん安いものが売られていることもあるようです。いろいろ工夫して楽しみながら安く上げるつもりであれば、有効な選択肢かもしれません。

参考リンク)
K-ASTEC BLOG
フラット撮影用ELシート
http://k-astec.cocolog-nifty.com/main/2012/02/el-d49e.html

Starry Urban Sky
フラットフレームの撮影と処理
https://urbansky.sakura.ne.jp/flatframe.html

その3・タブレット端末流用

龍之介のブログ
はじめてのフラット処理

iPadなどのタブレットの画面を使用してフラットを撮る方法。
対角9.7インチのiPadの場合、短辺サイズは148mm、対角12.9インチのiPad Proの場合は短辺サイズ197mm。

20cm以下の中・小口径機であればサイズ的には足りそうです。
既にiPadなどデバイスを持っているのであれば、追加コストなしで使えるのもメリット。

ただし、注意が必要なのは、液晶画面は表面からの角度によって明るさが大きく異なってしまうこと。
長焦点ならともかく、中望遠〜広角のカメラレンズではそのままではうまくいかないようです。

参考リンク)
スターリフレクションズ
シグマ85MMF1.4ART導入(3)フラットを追い込む
http://reflexions.jp/blog/star/archives/925
iPadでフラットフレームを作成する
http://reflexions.jp/blog/star/archives/50


いかがでしたか?

編集子の体験的にはスカイフラットも良い結果が得られる気がしていますが、明るさが急激に変わっていく薄明中に安定した画像を取得するのはなかなか難しいものだと感じました。
何より、薄明時間まで待たなければならないので、放置して寝て夜明けを迎えることができません- -;

また、センサーのゴミ対策的には、毎回撮影現場で撮るのが理想。その意味で、手軽に平坦な光源が得られるフラットフレーム撮像グッズを活用したいものですね。

 

 

編集部アクセサリ天体写真で一番奥の深いテクニック。それは「フラット」。 今回は、そのフラットフレーム撮像を支援するツールをご紹介します。 その1・LEDフラットジェネレータ 星見屋.com LEDフラットジェネレータ160mm用 フラット補正がきちんと行われた時、天体写真のクオリティーは数段上がります。 LED発光によるフラットフィールドジェネレーターはライトボックス、ライトパネルと同様な仕組みで均一な白色散乱光を発します。 こちらはライトボックスと同じような仕組み。 LEDで乳白色の樹脂を照らして均一な光を生成します。 160mm径で税込25,344円、372mm径で税込48,000円。 (他に210mm径、260mm径もあり) 決して安くはありませんが、A4のライトパネルでも3万くらいするようなので、それに比べれば特に割高といえるものでもないでしょう。 参考)サンキダイレクトショップ・ライトパネル ライトパネルCL-5300 LEDシリーズ http://www.asanumashoukai.co.jp/sanki_direct/category/c20302.php この製品、ごらんのとおり大口径の筒先にネジで固定できるようになっています。 後述するELシートやタブレット端末の場合、筒先にしっかり垂直を保って装着するには工作したり工夫が必要ですが、この構造ならポンとかぶせるだけ。 また、長焦点の光学系だけでなく、広角や中望遠のカメラレンズで星野撮影する場合のフラットにも適用できそうです。 手軽に高品質のフラットを得るには有効な選択肢といえそうです。 ショップへのリンク) 星見屋.com/フラット補正グッズ http://hoshimiya.com/?mode=cate&cbid=1143130&csid=9&sort=n 参考リンク) 星の牧場 フラットジェネレーターのご紹介(星見屋) http://ml29050.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-b51c.html 紹介動画(Youtube) https://www.youtube.com/watch?v=FFi7ATZL3Vg その2・EL シート Google画像検索 ELシート フラット  ELシートとは、電圧をかけると発光する性質を持った材料でできた薄いシート。 Google検索するといろいろひっかかってきます。自分でELシートだけを購入して細かい部分は自作するパターンが多いようです。 アイティ・アソシエーツ株式会社 天体望遠鏡等の周辺減光補正(フラット処理)  天体望遠鏡等の光学機器の周辺減光補正(フラット画像作成)や反射望遠鏡の光軸チェックに、弊社取り扱いのELシートをご利用戴いております。なお弊社取扱いのELシート(中国製)はドット(非発光点)や発光ムラが多少あります。また発光に支障のない程度の凹みがあります。予めご了承ください。 こちらのページは、天体用途に対するELシートの納品実績のある会社様のものです。 ELシートの基礎知識から天体用フラットとして使用するための注意点などが詳しく書かれています。 費用は、発光させるために必要な機器である「インバータ」が数千円、A3サイズのELシートが1万円強。 ELシートは薄手のフィルム状なので、シートのカット・筒先への固定方法は何らか自作しなければいけませんし、ELシート独特の発光ムラ(発光させるための配線のパターンでムラが出る)、色の偏りの対策も必要になります。 (トレーシングペーパーや色のついたシートを挟むことが行われているようです) ただし、ELシートは最近はずいぶん安いものが売られていることもあるようです。いろいろ工夫して楽しみながら安く上げるつもりであれば、有効な選択肢かもしれません。 参考リンク) K-ASTEC BLOG フラット撮影用ELシート http://k-astec.cocolog-nifty.com/main/2012/02/el-d49e.html Starry Urban Sky フラットフレームの撮影と処理 https://urbansky.sakura.ne.jp/flatframe.html その3・タブレット端末流用 龍之介のブログ はじめてのフラット処理 iPadなどのタブレットの画面を使用してフラットを撮る方法。 対角9.7インチのiPadの場合、短辺サイズは148mm、対角12.9インチのiPad Proの場合は短辺サイズ197mm。 20cm以下の中・小口径機であればサイズ的には足りそうです。 既にiPadなどデバイスを持っているのであれば、追加コストなしで使えるのもメリット。 ただし、注意が必要なのは、液晶画面は表面からの角度によって明るさが大きく異なってしまうこと。 長焦点ならともかく、中望遠〜広角のカメラレンズではそのままではうまくいかないようです。 参考リンク) スターリフレクションズ シグマ85MMF1.4ART導入(3)フラットを追い込む http://reflexions.jp/blog/star/archives/925 iPadでフラットフレームを作成する http://reflexions.jp/blog/star/archives/50 いかがでしたか? 編集子の体験的にはスカイフラットも良い結果が得られる気がしていますが、明るさが急激に変わっていく薄明中に安定した画像を取得するのはなかなか難しいものだと感じました。 何より、薄明時間まで待たなければならないので、放置して寝て夜明けを迎えることができません- -; また、センサーのゴミ対策的には、毎回撮影現場で撮るのが理想。その意味で、手軽に平坦な光源が得られるフラットフレーム撮像グッズを活用したいものですね。    編集部発信のオリジナルコンテンツ