今日は驚愕の変態スペックのレンズをあれこれご紹介します。

デジカメInfo
キヤノンの300mm F1.8の画像が掲載

PetaPixel に、キヤノンの特殊用途向けのEFマウントレンズ「PE300mm F1.8」の画像が掲載されています。

最近のデジカメInfoより。
世界に4つしか存在しないという300mmF1.8。
F値から単純計算すると口径なんと167mm。
これで天体を撮ったらどんな画像になるのでしょうか^^

「競馬の判定用に使用された」とのことですが、昔の銀塩時代にできるだけ早いシャッターを切るためでしょうか?



昔ニコンにAi300mmF2sというレンズが約120万円で販売されていたそうです。重量7kg。

現代にこのスペックのレンズが製造されたら、いったいおいくらになるのでしょうね^^;;

デジタル備忘録
史上最強!最重量のニコンの魚眼レンズ「フィッシュアイニッコール6mm F2.8」

40年前にニコンから受注生産されたものだそうで焦点距離は6mmでレンズの画角は驚きの220°
220°の画角って現在のレンズでもそうそう見かけないですよね。
っていうか今売られている円周魚眼で180°を超える画角って無いんじゃないかなぁ~。

こちらは知る人ぞ知る、通称「毒キノコ」。
40年前にニコン(当時、日本光学工業)から受注生産で販売されていた魚眼レンズ。画角220°、重量5kg。当時の価格は40万ほどだったとか。
編集子が天文少年だった頃、ニッコールレンズのカタログに載っていたので良く覚えています。

最近オークションで1300万円で落札されたという情報が流れていましたので、それをご覧になった方も多いのではないでしょうか。

10年ほど前に、カメラマニアの掲示板にこのレンズを所有している人の話が出ていて、マニアの飲み会の最後にこのレンズをおもむろに取りだし、卓の上に置いてみんなで取り囲んで記念写真を撮ると大いに盛り上がったそうです^^

デジタル備忘録
250万円!!! レア度満点の超望遠レフレックスレンズ「Nikkor 2000mm F/11」がeBayで出品中!

今から40年ほど前にニコンから受注生産で販売されていたレフレックスニッコール2000mmがeBayオークションで出品されています。

これも同じ時代のニコンの製品、レフレックスニッコール2000mmF11。当時本体のみの価格が65万だったそうで、300本ほど生産されているとのこと。

オークションでは1000万ほどで落札されたそうですが、正直いって今なら実売10万円強のセレストロンC8(2000mmF8)で十分なような気がしますが・・

私のこだわり
ズイコー 250mm/F2

私の所有する超弩級レンズである。その重さが3.9kg。もちろん、レンズのみの重さである。一度このレンズを手持ちで使ったことがあるが、10分ほどで腕が上がらなくなった。到底振り回すことのできない重さだ。



オリンパスは、このレンズを含めて白レンズを3本発売した。180mm/F2、250mm/F2、350mm/F2.8がそれである。それぞれ高性能だが、プロ向けに作ったものの売れなかったようで、ちまたの噂では大赤字だったらしい。製造原価は発売価格の5倍ほどだったという。まあ、あくまで噂だけど。すると、このレンズ、ベンツが買えるくらいの値段だということだ。そう聞くとなんだか愉快である。

OMシリーズの頃からオリンパスのレンズはマニアックで、F2のラインナップに異様な執着がありました^^

知る人ぞ知る、ズイコーの白レンズ3兄弟。
上のレンズはその真ん中、250mmF2です。重量3.9kg。

非常に高性能だったそうですが、噂では全く売れなかったとのことで、大赤字だったとのこと。
オリンパスのこのDNAは、4/3の松ズーム35-100mmF2、14-35mmF2にしっかり継承されていると感じるのは編集子だけでしょうか^^;

編集子は10年ほど前に新宿のマップカメラで180mmF2と250mmF2が並んで販売されていたのを目撃したことがあります。思わず買いそうになったのですが、ガマンして正解だったのか失敗だったのか^^

デジカメ
Watchシグマ、「APO 200-500mm F2.8」の価格を決定

シグマは1日、望遠ズームレンズ「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」を発表した。キヤノン用、ニコン用、シグマ用が用意される。発売時期はキヤノン用が4月下旬、ニコン用とシグマ用が6月。価格は262万5,000円。

こちらは皆さんご存じ、シグマのフラグシップ望遠レンズです^^重量15.7kg。
2008年の発売ですが、今でも買えます。アマゾンで205万ちょっと。

こんな変態レンズを作って、しかも売り出してしまうとは、さすがシグマです。惚れますね^^

このシグマのDNAが、14mmF1.8という「星景用」レンズに結実したのだとすれば、まさに変態万歳です。


価格も重量も利益も、全ての要素を度外視して、可能な最高なレンズを作る・・まさにレンズ設計エンジニアの夢。

その夢が形になったさまざまの変態レンズには、利益第一、コスパ第一、マスマーケティング第一で失われたものが濃厚に詰まっています。

スマホに席巻されてしまったカメラ業界を、再び健全?な状態に戻すものは、ノスタルジーを越えてさまざまなニッチな嗜好にマッチする製品企画ではないかと、編集子は愚考する次第でした。

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/07/tmpimg1311131538n220131113154906962.pnghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/07/tmpimg1311131538n220131113154906962-150x150.png編集部カメラレンズ今日は驚愕の変態スペックのレンズをあれこれご紹介します。 デジカメInfo キヤノンの300mm F1.8の画像が掲載 PetaPixel に、キヤノンの特殊用途向けのEFマウントレンズ「PE300mm F1.8」の画像が掲載されています。 最近のデジカメInfoより。 世界に4つしか存在しないという300mmF1.8。 F値から単純計算すると口径なんと167mm。 これで天体を撮ったらどんな画像になるのでしょうか^^ 「競馬の判定用に使用された」とのことですが、昔の銀塩時代にできるだけ早いシャッターを切るためでしょうか? 昔ニコンにAi300mmF2sというレンズが約120万円で販売されていたそうです。重量7kg。 現代にこのスペックのレンズが製造されたら、いったいおいくらになるのでしょうね^^;; デジタル備忘録 史上最強!最重量のニコンの魚眼レンズ「フィッシュアイニッコール6mm F2.8」 40年前にニコンから受注生産されたものだそうで焦点距離は6mmでレンズの画角は驚きの220° 220°の画角って現在のレンズでもそうそう見かけないですよね。 っていうか今売られている円周魚眼で180°を超える画角って無いんじゃないかなぁ~。 こちらは知る人ぞ知る、通称「毒キノコ」。 40年前にニコン(当時、日本光学工業)から受注生産で販売されていた魚眼レンズ。画角220°、重量5kg。当時の価格は40万ほどだったとか。 編集子が天文少年だった頃、ニッコールレンズのカタログに載っていたので良く覚えています。 最近オークションで1300万円で落札されたという情報が流れていましたので、それをご覧になった方も多いのではないでしょうか。 10年ほど前に、カメラマニアの掲示板にこのレンズを所有している人の話が出ていて、マニアの飲み会の最後にこのレンズをおもむろに取りだし、卓の上に置いてみんなで取り囲んで記念写真を撮ると大いに盛り上がったそうです^^ デジタル備忘録 250万円!!! レア度満点の超望遠レフレックスレンズ「Nikkor 2000mm F/11」がeBayで出品中! 今から40年ほど前にニコンから受注生産で販売されていたレフレックスニッコール2000mmがeBayオークションで出品されています。 これも同じ時代のニコンの製品、レフレックスニッコール2000mmF11。当時本体のみの価格が65万だったそうで、300本ほど生産されているとのこと。 オークションでは1000万ほどで落札されたそうですが、正直いって今なら実売10万円強のセレストロンC8(2000mmF8)で十分なような気がしますが・・ 私のこだわり ズイコー 250mm/F2 私の所有する超弩級レンズである。その重さが3.9kg。もちろん、レンズのみの重さである。一度このレンズを手持ちで使ったことがあるが、10分ほどで腕が上がらなくなった。到底振り回すことのできない重さだ。 オリンパスは、このレンズを含めて白レンズを3本発売した。180mm/F2、250mm/F2、350mm/F2.8がそれである。それぞれ高性能だが、プロ向けに作ったものの売れなかったようで、ちまたの噂では大赤字だったらしい。製造原価は発売価格の5倍ほどだったという。まあ、あくまで噂だけど。すると、このレンズ、ベンツが買えるくらいの値段だということだ。そう聞くとなんだか愉快である。 OMシリーズの頃からオリンパスのレンズはマニアックで、F2のラインナップに異様な執着がありました^^ 知る人ぞ知る、ズイコーの白レンズ3兄弟。 上のレンズはその真ん中、250mmF2です。重量3.9kg。 非常に高性能だったそうですが、噂では全く売れなかったとのことで、大赤字だったとのこと。 オリンパスのこのDNAは、4/3の松ズーム35-100mmF2、14-35mmF2にしっかり継承されていると感じるのは編集子だけでしょうか^^; 編集子は10年ほど前に新宿のマップカメラで180mmF2と250mmF2が並んで販売されていたのを目撃したことがあります。思わず買いそうになったのですが、ガマンして正解だったのか失敗だったのか^^ デジカメ Watchシグマ、「APO 200-500mm F2.8」の価格を決定 シグマは1日、望遠ズームレンズ「APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG」を発表した。キヤノン用、ニコン用、シグマ用が用意される。発売時期はキヤノン用が4月下旬、ニコン用とシグマ用が6月。価格は262万5,000円。 こちらは皆さんご存じ、シグマのフラグシップ望遠レンズです^^重量15.7kg。 2008年の発売ですが、今でも買えます。アマゾンで205万ちょっと。 こんな変態レンズを作って、しかも売り出してしまうとは、さすがシグマです。惚れますね^^ このシグマのDNAが、14mmF1.8という「星景用」レンズに結実したのだとすれば、まさに変態万歳です。 価格も重量も利益も、全ての要素を度外視して、可能な最高なレンズを作る・・まさにレンズ設計エンジニアの夢。 その夢が形になったさまざまの変態レンズには、利益第一、コスパ第一、マスマーケティング第一で失われたものが濃厚に詰まっています。 スマホに席巻されてしまったカメラ業界を、再び健全?な状態に戻すものは、ノスタルジーを越えてさまざまなニッチな嗜好にマッチする製品企画ではないかと、編集子は愚考する次第でした。  編集部発信のオリジナルコンテンツ