前回の記事、たいへん好評で、一日のページビューは新記録でした^^ 読者の皆様、あぷらなーとさん、ありがとうございます。

http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/196

というわけで、“「変態」とは最上級の褒め言葉”シリーズ化してゆくことにしました。

今回は、知る人ぞ知る(Facebook界隈では皆知っている?)、某巨大掲示板でその名も「変態」という名のコテハンを持つ紳士(この呼称はご本人直々のご要望ですw)、HUQさんです。



HUQさんの変態性が最も現れているのがこの機材構成。
ご本人曰く「ポタ赤」だそうです。某巨大掲示板では「変態さんの合体ロボ」と呼ばれているとか^^;

傍目には何がどうなっているのか皆目わからないほどいろんなパーツが付いているのですが、「二軸オートガイド」「電視ファインダ」「USBスティック型WindowsPC」などの最新電子機器がびっしり。バランスウェイト代わりに巻き付けてあるのはモバイルバッテリーです。

しかも驚くことに、これだけの機材が、撤収するとこれだけに。重量は40キロ近くにもなるそうですが、驚くほどコンパクト。しかも機材の設置も撤収も早いこと!

HUQさんは車の免許をお持ちでないそうで、これらの荷物は全て公共交通手段と徒歩で運搬されるそうです。
軟弱な天文屋には真似のしようがないその根性。

これは、タダの変態ではない!

HUQさんの真骨頂は、広くアンテナを張り巡らせ集めてきた機材を、徹底的に使い込んで適材適所に組み合わせ、納得のいくまで検証する実証精神です。
上の図は、その中でどうしても既存品では実現できないことを解決するためのカスタムパーツの設計イメージ。

SWAT
ワンオフ製作Cマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャー。
写真はSWATユーザー様から特注でご依頼いただいたCマウントレンズ用の「テーパーアダプター」と「テーパーキャッチャー」です。複数のCマウントレズをお持ちなのですが、暗闇でのねじ込み交換が不便なので、ワンタッチで脱着できるようにとのご希望をいただき設計しました。真鍮削り出しにクロームメッキをつけましたので、ピカピカな仕上がりとなっています。

このパーツは、ユニテックさんによって特注製造され、その後何名かの希望者の方にも販売されたとのこと。
アイデアを形にし、メーカーを動かしてワンオフ製造とはいえ同じニーズを持つ他のユーザにも製品化の恩恵をもたらすとは。

これを「変態」と呼ぶのは失礼かもしれません。
才能の無駄遣いというのはさらに失礼^^;
やっぱり、

「ド変態」

と呼ばせていただくしかありません。




HUQさんの斬新なアプローチは機材だけに向いているのではありません。

この投稿だけではわかりにくいのですが、「99/3511」という数字に注目。
意訳すると、「α7Sの高感度特性を生かして、6秒露出のガイドなし固定の多数枚撮影をやってみたけど、枚数が増えすぎて収拾が付かないほどデータが大きくなってしまったことよ、これはイカン。

天体撮影で長秒の少数枚がいいのか、短秒の多数枚がいいのかの議論と検証はさまざまなところで行われていますが、1周先を行く「6秒」という短時間露出。
それならガイドなしの固定撮影もありだろうという実証精神。

 

そして見事なリザルト。3500枚撮って600枚を厳選するのも見事な変態ぶり。
これを開拓精神(=フロンティアスピリット)の勝利と呼ばずして何と呼びましょう。

普通ここまでやるかね〜

そう思ったそこのあなた。
ここまで読まれたあなたはたぶん変態かもしれないけど、少なくとも「超ド変態」ではありませんね?!


HUQさんの変態エピソードはまだまだあってしかも日々絶賛量産中なのですが、今回はここまでにしておきます。
(特に、「ベランダ撮りでどこまでの天体写真が撮れるか」を追求する「マチナカシリーズ」については、改めてご紹介したいと考えています)

また、HUQさんの作例の数々は、こちらで凝縮してご覧になれます。
Google画像検索

「天文リフレクションズ」としては、今後もHUQさんの「ド変態」精神をウォッチしていきたいと思います。

最後に・・

なんと謎のお題が!
このお題目が今後どう展開するかも期待ですね。 https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/04/e0f59b68999bcf2b9bbe3af3ae559c13.pnghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/04/e0f59b68999bcf2b9bbe3af3ae559c13-150x150.png編集部天文マニア変態とは最上級の褒め言葉前回の記事、たいへん好評で、一日のページビューは新記録でした^^ 読者の皆様、あぷらなーとさん、ありがとうございます。 http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/196 というわけで、'「変態」とは最上級の褒め言葉'をシリーズ化してゆくことにしました。 今回は、知る人ぞ知る(Facebook界隈では皆知っている?)、某巨大掲示板でその名も「変態」という名のコテハンを持つ紳士(この呼称はご本人直々のご要望ですw)、HUQさんです。 HUQさんの変態性が最も現れているのがこの機材構成。 ご本人曰く「ポタ赤」だそうです。某巨大掲示板では「変態さんの合体ロボ」と呼ばれているとか^^; 傍目には何がどうなっているのか皆目わからないほどいろんなパーツが付いているのですが、「二軸オートガイド」「電視ファインダ」「USBスティック型WindowsPC」などの最新電子機器がびっしり。バランスウェイト代わりに巻き付けてあるのはモバイルバッテリーです。 しかも驚くことに、これだけの機材が、撤収するとこれだけに。重量は40キロ近くにもなるそうですが、驚くほどコンパクト。しかも機材の設置も撤収も早いこと! HUQさんは車の免許をお持ちでないそうで、これらの荷物は全て公共交通手段と徒歩で運搬されるそうです。 軟弱な天文屋には真似のしようがないその根性。 これは、タダの変態ではない! HUQさんの真骨頂は、広くアンテナを張り巡らせ集めてきた機材を、徹底的に使い込んで適材適所に組み合わせ、納得のいくまで検証する実証精神です。 上の図は、その中でどうしても既存品では実現できないことを解決するためのカスタムパーツの設計イメージ。 SWAT ワンオフ製作Cマウントレンズ用テーパーアダプター&キャッチャー。 写真はSWATユーザー様から特注でご依頼いただいたCマウントレンズ用の「テーパーアダプター」と「テーパーキャッチャー」です。複数のCマウントレズをお持ちなのですが、暗闇でのねじ込み交換が不便なので、ワンタッチで脱着できるようにとのご希望をいただき設計しました。真鍮削り出しにクロームメッキをつけましたので、ピカピカな仕上がりとなっています。 このパーツは、ユニテックさんによって特注製造され、その後何名かの希望者の方にも販売されたとのこと。 アイデアを形にし、メーカーを動かしてワンオフ製造とはいえ同じニーズを持つ他のユーザにも製品化の恩恵をもたらすとは。 これを「変態」と呼ぶのは失礼かもしれません。 才能の無駄遣いというのはさらに失礼^^; やっぱり、 「ド変態」 と呼ばせていただくしかありません。 HUQさんの斬新なアプローチは機材だけに向いているのではありません。 この投稿だけではわかりにくいのですが、「99/3511」という数字に注目。 意訳すると、「α7Sの高感度特性を生かして、6秒露出のガイドなし固定の多数枚撮影をやってみたけど、枚数が増えすぎて収拾が付かないほどデータが大きくなってしまったことよ、これはイカン。」 天体撮影で長秒の少数枚がいいのか、短秒の多数枚がいいのかの議論と検証はさまざまなところで行われていますが、1周先を行く「6秒」という短時間露出。 それならガイドなしの固定撮影もありだろうという実証精神。   そして見事なリザルト。3500枚撮って600枚を厳選するのも見事な変態ぶり。 これを開拓精神(=フロンティアスピリット)の勝利と呼ばずして何と呼びましょう。 「普通ここまでやるかね〜」 そう思ったそこのあなた。 ここまで読まれたあなたはたぶん変態かもしれないけど、少なくとも「超ド変態」ではありませんね?! HUQさんの変態エピソードはまだまだあってしかも日々絶賛量産中なのですが、今回はここまでにしておきます。 (特に、「ベランダ撮りでどこまでの天体写真が撮れるか」を追求する「マチナカシリーズ」については、改めてご紹介したいと考えています) また、HUQさんの作例の数々は、こちらで凝縮してご覧になれます。 Google画像検索 「天文リフレクションズ」としては、今後もHUQさんの「ド変態」精神をウォッチしていきたいと思います。 最後に・・ なんと謎のお題が! このお題目が今後どう展開するかも期待ですね。編集部発信のオリジナルコンテンツ