星ナビ2022年12月号ご紹介
アストロアーツHPで星ナビ2022年11月号の内容が告知されています。発売は11月5日土曜日です。
目次
今月の内容は!?
特別付録は毎年恒例「星空カレンダー2023」。宇宙へのロマンが満載のプラネ番組『まだ見ぬ宇宙へ』の上坂監督こだわりポイントや、マウナケア山頂の「星空ライブカメラ」の軌跡を紹介。
星ナビ12月号は「星空カレンダー2023」と「監督独白!『まだ見ぬ宇宙へ』」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12740_hoshinavi
■表紙
今月の表紙は上坂浩光さん監督のプラネタリウム番組「まだ見ぬ宇宙へ」。本誌で詳細がたっぷり語られていますが、宇宙の姿を最新の「科学」と「デジタル映像技術」で表現した傑作の試写会ビジュアルです。
■最新天文学データでプラネ番組 MAKING OF 「まだ見ぬ宇宙へ」(解説/上坂浩光)
絶賛のプラネタリウムフルドーム作品「まだ見ぬ宇宙へ」。「本物に近い宇宙を描ければ、観客の皆さんはそこから何かを感じ取ってくれるのではないか」。「ガイア」などの観測衛星の最新のデータとCGを駆使し、地球を飛び出した「視点」が銀河系をはるかに越えて宇宙の彼方にまで向かう過程の映像が精緻に描かれます。
なぜこの作品を作ろうと考えたのか。現在の技術を持ってしても表現が困難な宇宙の姿にどんな工夫でリアリティを与えたのか。観測データがない世界をどうやって補ったのか。その中での天体写真家としてのこだわり。上坂浩光監督自らが10ページをかけて語り尽くすメイキングストーリーです。
2022年最大・ひょっとしたらこの10年でも最大のオススメ映像作品です。まだごらんになっていない方はぜひ。激しく強く激賞!宇宙に対する神秘と憧れ、そして「見えないものを見たい」という思いを一歩先に進めてくれることでしょう。
■星空ライブカメラ@ハワイ・マウナケア山頂 最高の星空生中継(報告/東山正宜)
「有志」の担当者たちがほとんど「手弁当」のような形で始めた星空のライブ中継が、国立天文台と新聞社が組織をあげて取り組むプロジェクトに。YouTubeチャンネル「朝日新聞宇宙部」を運営する東山正宜さんのレポート。長野県の木曽天文台で始まったプロジェクトが常時多数の視聴者を惹きつける人気チャンネルになり、ハワイのマウナケアのすばる望遠鏡にもカメラが設置され、星空ライブがほぼ24時間安定して配信されるようになりました。そして今回の正式な協定の締結へ。
「天文」という一見浮世離れした世界であっても、「新しいこと」を実現し大きく育てることは可能である。そんな文脈でも読めるレポートです。
■綴じ込み特別付録 星空カレンダー2023
12月号恒例の星空カレンダー。星ナビギャラリー掲載作から9点。表紙は昨年11月の「限りなく皆既に近い部分月食」と明石海峡大橋です。
7/8月は、宙玉を風鈴に加工し天の川を映した作品。他の月も季節感溢れる作品ばかりです。デスクの前に、リビングに、トイレの壁(*)に、1年間楽しめるカレンダーです。
(*)天リフではこちらが定位置となっております^^
■輝度差1万倍の観察&撮影方法 チャレンジ!シリウスB 後編(解説/今村和義)
「ひとりでも多く、シリウスBや白色矮星に興味を持つ人が増えてくれれば」という願いで始まったこの「チャレンジ!シリウスB」プロジェクト。先月に引き続き今回の後編では、シリウスBチャレンジを成功させるためのテクニックと事例の紹介。口径と倍率の目安や好シーイングのとらえ方などの「王道」から、天体用CMOSカメラを使用した撮影や電視、エアリーディスクとエアリーパターン(ジフラクションリング)のシミュレーションやマスクによる回避方法など、かなり濃い内容。チャレンジに成功した方々からの投稿画像の紹介も多数。中には口径12cmでの成功例も!
シリウスBチャレンジ
http://www.ananscience.jp/siriusb/
◎天リフ独断ピックアップ
■「企業活動と天文学」天文学とプラネタリウム vol.223/高梨直紘・平松正顕
俗世間とは縁遠い?天文学。でも、本当にそうなの?論理的に思考し、仮説を導き、具体的に検証する。何より、現状をさまざまな角度で把握し前提条件を踏まえた上で「何をするべきか、何が可能か」を着想する。
これって、企業活動と何の違いがあるのだろう。いや、ないはずだ。それなら、企業の人材育成の教材として天文学が使えるのでは?
「天プラ」ではすでにこのような試みが始まっているそうです。「研修に関わっている皆さん、興味があればぜひお声がけを!」とのこと。
■ネットよ今夜もありがとう
今月はRambさんの「天の川のしらなみ」。天リフでもおなじみのU30の若者。「天体写真はスローペース」とのことですが、赤道儀のモータードライブ製作など、多方面にわたる尖った記事や、「桜先輩」のアクリルスタンドを前景にした星景写真にも注目!
天の川のしらなみ
https://ramb-astro.hatenadiary.jp/
■星ナビギャラリー
今回のトップ下はMさんの「キンメリア人の海〜シレーンの海とISS」。エクストリームなISSと火星の同時撮影です。「あぷらなーと氏の連載記事を参考にビームスプリッターを自作」してL-C同時撮影。なんと邪悪な^^
個人的イチオシはAさんの「ゆかちゃんと銀河」。講評にあるように、モデル様の腰のひねりが素敵^^ シャドウからハイライトまでフルに生かした星空スナップの傑作。といっても、星空は5秒6枚のコンポジット。実はこの見開き全てが「別撮りコンポジット(いわゆる新星景)」の作品。講評含めてじっくり味わいたい作品揃いです。
■News Watch 天体の軌道を人間が変える NASAの実験機DART(解説/中野太郎)
史上初めて、人類が天体の運動を観測可能なレベルで変えることに成功した「DART(Double Asteroid Redirection Test)」。二重小惑星系「ディディモス・ディモルフォス(直径それぞれ約780m、約170m)」の「ディモルフォス」に約500kgの「DART」を正面衝突させ、ディモルフォスの公転周期を32分短くすることに成功したのです。
本記事ではミッションとリザルトの詳細や「地球接近天体(NEO)から地球を守る」という根本となる「惑星防衛」の現状をレポート。衝突で生じた尾やJWSTとHSTの同時観測なども興味深い内容です。
■天文外史 諏訪天文同好会100年のあゆみ(執筆/原 智子)
創立100年。「日本最古級」の天文同好会、諏訪天文同好会の歴史を綴った記録。三澤勝衛、河西嘉彦、五味一明、古畑正秋、青木正博、藤森賢一、小城正巳(いずれも敬称略)はじめ多くの人材を輩出するなど、その歩みはアマチュア天文史そのもの。そして現在も「使っていない天体望遠鏡を子供達に贈るプロジェクト」を開催するなど活発に活動されています。
市民科学プロジェクト
https://shiminkagaku-pj.org/
直近では11月18日(金)に諏訪市で開催されるシンポジウム『「長野県は宇宙県」の天文史100年と市民科学』を諏訪天文同好会が後援され、現会長の茅野勝彦さんが「諏訪天文同好会の活動の変遷」というタイトルで講演されるそうです。
まとめ
いかがでしたか?
夏の天候不順がウソのような好天に恵まれている昨今。天文ファンはむしろ「晴れすぎて困る」レベルかも。そんな中、11月8日の「皆既月食×天王星食」が目前に迫ってきました!またとない機会、たっぷり楽しんでくださいね!
そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!12月号も楽しみですね!
星ナビ12月号は「星空カレンダー2023」と「監督独白!『まだ見ぬ宇宙へ』」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12740_hoshinavi
※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。
天文ガイドも合わせて読みたいですね!!
https://reflexions.jp/tenref/orig/2022/11/04/14643/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/11/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/11/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg雑誌・書籍星ナビアストロアーツHPで星ナビ2022年11月号の内容が告知されています。発売は11月5日土曜日です。 今月の内容は!? 特別付録は毎年恒例「星空カレンダー2023」。宇宙へのロマンが満載のプラネ番組『まだ見ぬ宇宙へ』の上坂監督こだわりポイントや、マウナケア山頂の「星空ライブカメラ」の軌跡を紹介。 星ナビ12月号は「星空カレンダー2023」と「監督独白!『まだ見ぬ宇宙へ』」 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12740_hoshinavi ■表紙 今月の表紙は上坂浩光さん監督のプラネタリウム番組「まだ見ぬ宇宙へ」。本誌で詳細がたっぷり語られていますが、宇宙の姿を最新の「科学」と「デジタル映像技術」で表現した傑作の試写会ビジュアルです。 ■最新天文学データでプラネ番組 MAKING OF 「まだ見ぬ宇宙へ」(解説/上坂浩光) 絶賛のプラネタリウムフルドーム作品「まだ見ぬ宇宙へ」。「本物に近い宇宙を描ければ、観客の皆さんはそこから何かを感じ取ってくれるのではないか」。「ガイア」などの観測衛星の最新のデータとCGを駆使し、地球を飛び出した「視点」が銀河系をはるかに越えて宇宙の彼方にまで向かう過程の映像が精緻に描かれます。 なぜこの作品を作ろうと考えたのか。現在の技術を持ってしても表現が困難な宇宙の姿にどんな工夫でリアリティを与えたのか。観測データがない世界をどうやって補ったのか。その中での天体写真家としてのこだわり。上坂浩光監督自らが10ページをかけて語り尽くすメイキングストーリーです。 2022年最大・ひょっとしたらこの10年でも最大のオススメ映像作品です。まだごらんになっていない方はぜひ。激しく強く激賞!宇宙に対する神秘と憧れ、そして「見えないものを見たい」という思いを一歩先に進めてくれることでしょう。 ■星空ライブカメラ@ハワイ・マウナケア山頂 最高の星空生中継(報告/東山正宜) 「有志」の担当者たちがほとんど「手弁当」のような形で始めた星空のライブ中継が、国立天文台と新聞社が組織をあげて取り組むプロジェクトに。YouTubeチャンネル「朝日新聞宇宙部」を運営する東山正宜さんのレポート。長野県の木曽天文台で始まったプロジェクトが常時多数の視聴者を惹きつける人気チャンネルになり、ハワイのマウナケアのすばる望遠鏡にもカメラが設置され、星空ライブがほぼ24時間安定して配信されるようになりました。そして今回の正式な協定の締結へ。 「天文」という一見浮世離れした世界であっても、「新しいこと」を実現し大きく育てることは可能である。そんな文脈でも読めるレポートです。 ■綴じ込み特別付録 星空カレンダー2023 12月号恒例の星空カレンダー。星ナビギャラリー掲載作から9点。表紙は昨年11月の「限りなく皆既に近い部分月食」と明石海峡大橋です。 7/8月は、宙玉を風鈴に加工し天の川を映した作品。他の月も季節感溢れる作品ばかりです。デスクの前に、リビングに、トイレの壁(*)に、1年間楽しめるカレンダーです。 (*)天リフではこちらが定位置となっております^^ ■輝度差1万倍の観察&撮影方法 チャレンジ!シリウスB 後編(解説/今村和義) 「ひとりでも多く、シリウスBや白色矮星に興味を持つ人が増えてくれれば」という願いで始まったこの「チャレンジ!シリウスB」プロジェクト。先月に引き続き今回の後編では、シリウスBチャレンジを成功させるためのテクニックと事例の紹介。口径と倍率の目安や好シーイングのとらえ方などの「王道」から、天体用CMOSカメラを使用した撮影や電視、エアリーディスクとエアリーパターン(ジフラクションリング)のシミュレーションやマスクによる回避方法など、かなり濃い内容。チャレンジに成功した方々からの投稿画像の紹介も多数。中には口径12cmでの成功例も! シリウスBチャレンジ http://www.ananscience.jp/siriusb/ ◎天リフ独断ピックアップ ■「企業活動と天文学」天文学とプラネタリウム vol.223/高梨直紘・平松正顕 俗世間とは縁遠い?天文学。でも、本当にそうなの?論理的に思考し、仮説を導き、具体的に検証する。何より、現状をさまざまな角度で把握し前提条件を踏まえた上で「何をするべきか、何が可能か」を着想する。 これって、企業活動と何の違いがあるのだろう。いや、ないはずだ。それなら、企業の人材育成の教材として天文学が使えるのでは? 「天プラ」ではすでにこのような試みが始まっているそうです。「研修に関わっている皆さん、興味があればぜひお声がけを!」とのこと。 ■ネットよ今夜もありがとう 今月はRambさんの「天の川のしらなみ」。天リフでもおなじみのU30の若者。「天体写真はスローペース」とのことですが、赤道儀のモータードライブ製作など、多方面にわたる尖った記事や、「桜先輩」のアクリルスタンドを前景にした星景写真にも注目! 天の川のしらなみ https://ramb-astro.hatenadiary.jp/ ■星ナビギャラリー 今回のトップ下はMさんの「キンメリア人の海〜シレーンの海とISS」。エクストリームなISSと火星の同時撮影です。「あぷらなーと氏の連載記事を参考にビームスプリッターを自作」してL-C同時撮影。なんと邪悪な^^ 個人的イチオシはAさんの「ゆかちゃんと銀河」。講評にあるように、モデル様の腰のひねりが素敵^^ シャドウからハイライトまでフルに生かした星空スナップの傑作。といっても、星空は5秒6枚のコンポジット。実はこの見開き全てが「別撮りコンポジット(いわゆる新星景)」の作品。講評含めてじっくり味わいたい作品揃いです。 ■News Watch 天体の軌道を人間が変える NASAの実験機DART(解説/中野太郎) 史上初めて、人類が天体の運動を観測可能なレベルで変えることに成功した「DART(Double Asteroid Redirection Test)」。二重小惑星系「ディディモス・ディモルフォス(直径それぞれ約780m、約170m)」の「ディモルフォス」に約500kgの「DART」を正面衝突させ、ディモルフォスの公転周期を32分短くすることに成功したのです。 本記事ではミッションとリザルトの詳細や「地球接近天体(NEO)から地球を守る」という根本となる「惑星防衛」の現状をレポート。衝突で生じた尾やJWSTとHSTの同時観測なども興味深い内容です。 ■天文外史 諏訪天文同好会100年のあゆみ(執筆/原 智子) 創立100年。「日本最古級」の天文同好会、諏訪天文同好会の歴史を綴った記録。三澤勝衛、河西嘉彦、五味一明、古畑正秋、青木正博、藤森賢一、小城正巳(いずれも敬称略)はじめ多くの人材を輩出するなど、その歩みはアマチュア天文史そのもの。そして現在も「使っていない天体望遠鏡を子供達に贈るプロジェクト」を開催するなど活発に活動されています。 市民科学プロジェクト https://shiminkagaku-pj.org/ 直近では11月18日(金)に諏訪市で開催されるシンポジウム『「長野県は宇宙県」の天文史100年と市民科学』を諏訪天文同好会が後援され、現会長の茅野勝彦さんが「諏訪天文同好会の活動の変遷」というタイトルで講演されるそうです。 まとめ いかがでしたか? 夏の天候不順がウソのような好天に恵まれている昨今。天文ファンはむしろ「晴れすぎて困る」レベルかも。そんな中、11月8日の「皆既月食×天王星食」が目前に迫ってきました!またとない機会、たっぷり楽しんでくださいね! そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!12月号も楽しみですね! 星ナビ12月号は「星空カレンダー2023」と「監督独白!『まだ見ぬ宇宙へ』」 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12740_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!! 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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