みなさんこんにちは!

ビクセンのフラッグシップ鏡筒VSD90SS、「天リフ読者レビュー企画」が始まりました!天リフ読者の方々で天文機材を順にレビューいただく「リレーレビュー企画」です。

本記事では10月中旬まで、計5名の方にリレーされていくプロセスと同時並行で、それぞれのレビューア様が発信された情報を随時更新していきます。ぜひお見守りください!!

9月30日更新)alrichaさんのレビュー結果更新!



9月19日更新)horoさんのレビュー結果更新!

8月3日更新)mituさんのレビュー結果更新、hiroさんのレビュー開始!

広告)Vixen天体望遠鏡  VSD90SS鏡筒

レビューアー様ご紹介とレビュー状況

「Alricha」さん(8月中旬〜8月下旬)

自分のレビューがお役に立つか分かりませんが、是非いつも使用しているFSQ-106EDとの違いを実感してみたい。

レビュー三番手はAlrichaさん。主砲のタカハシFSQ-106EDで、主にディープスカイ撮影を楽しんでいらっしゃいます。天リフでもライブ配信やイベント等でいつもお世話になっています!

名機として名高いFSQ-106EDですが、VSD90SSとの直接対決?はどんな結果になるでしょうか?!

リザルト・網状星雲

望遠鏡 Vixen VSD90SS 495mm F5.5 QBPフィルターを使用 カメラ ZWO ASI2600MC Pro -5℃ Gain100 5min×20枚 画像処理 Pixinsight(BXT), Photoshop @千葉県荒木根ダム

雲が通過しているフレームもあったので、本来はもっとクッキリ写るはずです。また、下弦の月が昇ってきてQBPフィルターを使用したので、色バランスとかは合わせ切れていませんが、星像の小ささや周辺でも収差が無いのは確認できると思います。(星像はフィルターの効果もあると思いますが)

台風を含むこの夏の天候不順もあり、使用できたのは1回だけだったのは残念でした。レビュー期間が約3週間しかないのは本企画の担当としては心苦しい限りですが、VSD90SSの高性能ぶりに少しでも触れていただくことができてよかったです。

ビクセン社のVSD90SS開発担当様からは「ビクセンが作る以上は使いやすくなければならない。初心者でも性能を引き出せるように腐心した」旨のことを伺っていましたが、「とても扱いやすい機材」という評価をいただけたことは、開発者の思いがユーザーに届いたということの証ではないかと思います^^

Alrichaさん、本企画にご参加いただきありがとうございました!

「hiro」さん(7月下旬〜8月上旬)[終了]

9月19日更新)hiroさんのレビューが終了しています!以下hiroさんのブログからインプレッションをご紹介します!※更新が遅くなり申し訳ありませんでした!

手持ちの同じ仕様の鏡筒(KOWA Prominer 500mm F5.6)との性能比較をしてみたいです

hiroのフィールドノート plus
https://bloghiro.exblog.jp/

2番手のhiroさんは愛知県にお住まいで、野鳥・天体撮影を広く楽しまれていらっしゃいます。hiroさんのブログは「hiroのフィールドノート plus」ですが、天リフ編集長は天リフ開設以前より時折拝見させていただいていました。

VSD90SSの第一印象

hiroのフィールドノート plus・ビクセンVSD90SS 試用開始https://bloghiro.exblog.jp/33894259/

開梱して製品を見た印象は「でかい」でした。これはプロミナーやBORGといったコンパクトなカメラレンズを主に使ってき小生の個人的感想です。

実機が到着して初セットアップ。現在使用されているコーワ・プロミナーとほぼ同口径・焦点距離ですが、まったく違うスケール感にびっくりされた様子。理論的な限界性能まで発揮するための天体望遠鏡と、小型軽量と両立させるためのカメラレンズの違いといったところでしょうか。

眼視観望でアルビレオや月をご覧になられたとのことですが「星の像の鋭さと立体感」が極めて高いのも、天体望遠鏡ならではでしょう。イメージセンサーのピクセルピッチよりも小さな解像力は必要とされないカメラレンズでは、ある程度の収差の発生は妥協可能な要素だからです。

VSD90SSとプロミナーの比較

VSD90SSファーストライト
https://bloghiro.exblog.jp/33896256/
露出時間の不足によりプロミナーの写真よりも星雲の写りが良くない ですが、こういうワイド画像では一見、プロミナーとVSDに大きな違いは 見いだせません。

プロミナーで同じ対象を撮影されていて、両者の比較です。フルサイズ・トリミングなしの「ワイド画像」では、実際のところVSD90SSとプロミナーには顕著な差はなかったようです。しかし・・・

VSD90SS試用 NGC6888の再切り出し
https://bloghiro.exblog.jp/33899235/
星雲画像の高い精細度に驚きました。

トリミングで切り出すと両者の違いがはっきりしてきます。VSD90SSなら、大幅にトリミングして切り出しても、じゅうぶん「作品レベル」に仕上げられるとのご感想。VSD90SSの本領発揮ですね!

1インチセンサーでM27亜鈴星雲を撮影

VSD90SS 作例 M27
https://bloghiro.exblog.jp/33902971/
1″のセンサーに替えて小さな星雲を撮りました。トリミング1100mm相当。高い解像度を維持しています。ただこの鏡筒は広い画角で撮った方が気持ちいいみたいです。

非常に高い解像度を誇るVSD90SS。トリミング前提でフルサイズカメラで撮るのであれば、小センサーカメラで撮影しても同じ結果が得られるはず、との考え方で1インチセンサーのASI533MCでの作例。

上の作例はさらにトリミングしていますが、素晴らしい写りですね!どんなセンサーサイズのカメラを使用しても、それぞれに合った楽しみ方ができるのがVSD90SSのいいところです。

hiroさんの「広い画角で撮った方が気持ちいい」とのご感想には、天リフ編集長もまったく同感です。この「気持ちよさ」こそ、最大のVSD90SSの良いところだと感じています。

網状星雲

VSD90SS 作例 網状星雲
https://bloghiro.exblog.jp/33903641/
NGC6992(トリミング)まさに「網状星雲」。精細なベール構造がよく写りました。
NGC6960(トリミング)

こちらは網状星雲。元画像は両方が写っていますが、東西それぞれトリミングで切り出し。0.71xのレデューサーを使用して焦点距離350mm、カメラはAPS-CのASI2600MCPです。

APS-Cサイズのカメラで使用する場合、直焦点だと若干画角が狭くなります。レデューサーV0.71xを使用すれば、画角・明るさともに、ベストマッチになるようですね!

チューリップ星雲・ダークもフラットもなし!

VSD90SS 作例 チュ-リップ星雲 sh2-101
https://bloghiro.exblog.jp/33904533/
ASI2600MC DUOはノイズが少ないためDARKは撮っていません。デザリングやっていれば十分。 VSDではAPS-Cを使う限り周辺減光対策は不要と思い、FLATなしです。 これらは良い機材の恩恵ですね。

こちらの作例は、なんとダークもフラットもなし。ノイズの少ない冷却CMOSカメラであれば、ダークを省略しても充分な画質が得られるようです。しかもAPS-Cに直焦点なら、フラットもほぼ不要。まさに「よい機材の恩恵」!

まとめ・「さよならするのは寂しかったです」

VSD90SS試用 まとめ
https://bloghiro.exblog.jp/33919228/
本日で試用終了となりました。8月に入って天候不良で使えなかったのがすこし残念。 ただ撮影、眼視共に広く浅く試せました。 使いやすく周辺機器ともすっかり馴染んでいたため、さよならするのは寂しかったです。

撮影に眼視に広く試していただき、楽しんでいただけたようで何よりです。さよならするには寂しすぎる鏡筒ですが、、、ぜひ「いつかはVSD90SS」で!

(全体評価)
非常に丁寧なモノづくりで、高度な光学性能とも相まって、「所有する喜び」をいつまでも感じさせてくれる望遠鏡です。高額ですがその価値は十分と思います。
手持ちのPROMINARは仕様は同じですがカメラレンズであり、眼視はできないので、撮影も眼視も高度に楽しめる天体望遠鏡はいいものだと感じました。

大変高い評価をいただきました。ビクセンの渾身のフラッグシップ鏡筒「VSD90SS」が、ユーザー様にしっかりと刺さったといえるでしょう!

hiroさん、大変有益なレビューと作例をありがとうございました!

「mitu」さん(6月下旬〜7月中旬)[終了]

8月3日更新)mituさんのレビューが終了しました!以下頂戴したインプレッションをまとめています。

似たようなレンズ構成のTeleVue NP-101、似たような口径のTeleVue TV-85、高ストレール謳うFOA-60での過剰倍率星像比較(主に接近している二重星や月面)、また広視野低倍率観望比較(視野フラット度合い)とかやってみたいです。

性能評価

トップバッターはmituさん。今回の5名のレビューアーの中では随一の眼視派。高性能な屈折鏡筒を複数お持ちで、VSD90SSの眼視性能を評価いただくには最適任の方。

VSD90SSの美しい焦点内外像。キレイな真円、極めて少ない軸上色収差、内外像の対称性、どれをとっても一級品です。スマホでこのように焦点内外像を記録できるとは、イイ時代になりましたね!

眼視機材としての使い勝手

VSD90SSの接眼部は写真用途を想定した大きく頑丈なもの。眼視用途では「ライト感覚」とはいきませんが、逆にピントを動かしても視野がズレにくいメリットがありそうです。

眼視用途にはピントの調整幅が約33mmと短いのが気になるところです。延ばすには延長リングを入れればよいのですが、繰り込む側が足りるかがポイント。メガネのマツモト製の正立ミラーシステムEMS-UMBとイーソス13mmでも合焦したとこのことで一安心。

予想どおり、、フードの使い勝手には要望が。フードを装着した状態でキャップができないのはやはり不便なようです。簡単に外れるとはいえ、、1アクション操作が増えるのは大きな違い。ぜひ改良を検討いただきたいところですね。

こちらはフードを装着しキャップを外した状態。この状態でキャップを嵌めるのは簡単なのですが、キャップを外すのが微妙に難しい。キャップに取っ手があるといいのですが。

別売の専用キャリングケースの評価は眼視用途にも高いようです。外径が大きく横に飛び出た正立ミラーシステム(EMS)を装着状態で収納可能。一方で鏡筒ハンドルを外付けするとケースに収納できない問題は、なんとか解決してほしいものです。

「映える」機材画像

mituさんの「ブツ撮り」はハイレベル^^ こんなヤバい画像を見せられると物欲を刺激しますね・・(煽

なんとAZ-GTi(最大搭載重量5kg)に搭載。若干過積載ですが(VSD90SSハ鏡筒本体4.3kg、鏡筒バンド・接眼レンズ・正立プリズムを含めると5kgを越えます)載らないことはないようです。ただし自己責任で!

VSD90SSによる天体スケッチ

mituさんは天体スケッチの名手でもあります。最後の晩に、月面スケッチ!月面の見え味にもご満足いただけたようで、よかったです!

まとめ

しよういただいた期間はもろに梅雨中で心苦しいのですが、複数の晴れ間があったことは不幸中の幸いでした。眼視派のmituさんに使用いただけてよかったです。ありがとうございました!

「HIROPON」さん(9月上旬〜9月中旬)

せっかくなので「ED103S(SD103SII相当改造済)+SDレデューサーHDキット」との比較に加え、光害地での適性を見てみたいと思います。一般の評判が良くても、光害地だと内面反射が気になる例もあるので……。

レビュー四番手、HIROPONさん。天リフ・Twitter界隈ではもはや知らない人がいないほど、活発に活動されています。ビクセン製品ではSD103SIIなどを所有され、ご自宅近くの東京都心で撮影されています。市街地での天体撮影」の先鞭をつけられた方といってもよいでしょう。

CP+などでの「ビクセンウォッチャー」ぶりもディープ。こちらは本年のCP+2024のレポートですが、真っ先にビクセン、そして熱く濃い。ビクセン愛?溢れるHIROPONさんのレポートに期待です!

「蒼月城」さん(9月下旬〜10月上旬)

蒼月城と申します。
自身は大した機材を持ち合わせておらず、普段は他人様から頂戴したデータを基に肩身の狭い思ひで画像処理の解説動画を YouTubeで垂れ流している不届き者なので、ここいらで究極の屈折望遠鏡と噂されるVSD90SSを使って自分で撮影した画像を是が非でも手に入れ、気のすむまで画像処理したいと思いまして応募させていただきました。
カメラも架台もソフトウェアも中国製が世界を席巻している昨今、光学系だけは最高性能品がメイド・イン・ジャパンであることを肌で実感し、その感動を広く世の中にお伝えしたいと思っています。

YouTube 蒼月城
https://www.youtube.com/@sougetsu

リレーレビューのトリは蒼月城さん。「イケボ」なPixInsight解説のYouTube動画は、皆さん一度はご視聴されたことがあるのではないでしょうか。

↑の意気込みでは若干ご謙遜されていますが、氏が天体画像処理の第一人者であるのは周知の通り。「金棒」であるVSD90SSで、さらにパワーアップしたリザルトが拝見できるかと期待しています!

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VSD90SSとは?

VSD90SSは2023年11月に発売された、株式会社ビクセンの天体望遠鏡です。SDレンズ(スーパーEDレンズ)を2枚、EDレンズを1枚使用した高性能な5枚玉構成で、収差を徹底的に補正し非常に高い写真撮影性能と眼視観測性能を両立させています。

【フラッグシップ】ビクセンVSD90SS鏡筒レビュー【Underエアリーディスク収差補正】

VSD90SSの詳細については、この天リフレビュー記事をぜひご参照ください!

今回のレビュー企画の概要

ざっくり今回のレビュー企画の流れは以下のようなものです。

  1. メーカー様は、レビュー対象製品を一定期間天リフに貸与する
  2. 天リフが対象製品に対するレビューアーを募る
  3. 天リフからレビューアーに一定期間製品を貸与
  4. レビューアーはレビュー結果を自分のブログ・SNS等にアップ、ないしはレビュー結果を天リフにレポート
  5. 天リフはレビューアーのリザルトを適宜記事化する

メーカー様のメリットは「評価してほしい製品を貸し出す」だけで、様々な視点のレビュー記事がネットに放流されること。レビューアー様のメリットは、興味のある製品を実際に試すことができること。天リフのメリットは、読者に広く製品紹介を発信できることです。まさに「win-win-win」のスキーム!(*)

(*)このようなレビュー企画の実施をご希望されるメーカー・販売店様、ご興味がございましたら天リフ編集部までお問い合わせください!

まとめ

いかがでしたか?

ビクセン渾身のフラッグシップ天体望遠鏡VSD90SSが、5人のレビューアーにどんな体験をもたらすのか?レビューアー様のご紹介文ではずいぶん煽ってハードルを上げてしまったかもしれませんが(汗)、本レビューの趣旨はレビューアー様の率直な感想と体験をお伝えするのが目的です。フラッグシップだからといってフラッグシップな「リザルト」を求めているのでは全くありません。

せひ、最高の望遠鏡で素晴らしい体験をしていただけることをお祈りしています! Clear Sky!

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  • 本記事は株式会社ビクセン様より機材貸与と協賛を受け、天文リフレクションズ編集部が独自の判断で作成したものです。文責は全て天文リフレクションズ編集部にあります。
  • 記事に関するご質問・お問い合わせなどは天文リフレクションズ編集部宛にお願いいたします。
  • 製品の購入およびお問い合わせはメーカー様・販売店様にお願いいたします。
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https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2024/07/7d4f571add6c6e8c91b26198c546b49f-1024x576.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2024/07/7d4f571add6c6e8c91b26198c546b49f-150x150.jpg編集部望遠鏡望遠鏡みなさんこんにちは! ビクセンのフラッグシップ鏡筒VSD90SS、「天リフ読者レビュー企画」が始まりました!天リフ読者の方々で天文機材を順にレビューいただく「リレーレビュー企画」です。 本記事では10月中旬まで、計5名の方にリレーされていくプロセスと同時並行で、それぞれのレビューア様が発信された情報を随時更新していきます。ぜひお見守りください!! 9月30日更新)alrichaさんのレビュー結果更新! 9月19日更新)horoさんのレビュー結果更新! 8月3日更新)mituさんのレビュー結果更新、hiroさんのレビュー開始! レビューアー様ご紹介とレビュー状況 「Alricha」さん(8月中旬〜8月下旬) 自分のレビューがお役に立つか分かりませんが、是非いつも使用しているFSQ-106EDとの違いを実感してみたい。 レビュー三番手はAlrichaさん。主砲のタカハシFSQ-106EDで、主にディープスカイ撮影を楽しんでいらっしゃいます。天リフでもライブ配信やイベント等でいつもお世話になっています! 名機として名高いFSQ-106EDですが、VSD90SSとの直接対決?はどんな結果になるでしょうか?! リザルト・網状星雲 雲が通過しているフレームもあったので、本来はもっとクッキリ写るはずです。また、下弦の月が昇ってきてQBPフィルターを使用したので、色バランスとかは合わせ切れていませんが、星像の小ささや周辺でも収差が無いのは確認できると思います。(星像はフィルターの効果もあると思いますが) 台風を含むこの夏の天候不順もあり、使用できたのは1回だけだったのは残念でした。レビュー期間が約3週間しかないのは本企画の担当としては心苦しい限りですが、VSD90SSの高性能ぶりに少しでも触れていただくことができてよかったです。 ビクセン社のVSD90SS開発担当様からは「ビクセンが作る以上は使いやすくなければならない。初心者でも性能を引き出せるように腐心した」旨のことを伺っていましたが、「とても扱いやすい機材」という評価をいただけたことは、開発者の思いがユーザーに届いたということの証ではないかと思います^^ Alrichaさん、本企画にご参加いただきありがとうございました! 「hiro」さん(7月下旬〜8月上旬) 9月19日更新)hiroさんのレビューが終了しています!以下hiroさんのブログからインプレッションをご紹介します!※更新が遅くなり申し訳ありませんでした! 手持ちの同じ仕様の鏡筒(KOWA Prominer 500mm F5.6)との性能比較をしてみたいです hiroのフィールドノート plushttps://bloghiro.exblog.jp/ 2番手のhiroさんは愛知県にお住まいで、野鳥・天体撮影を広く楽しまれていらっしゃいます。hiroさんのブログは「hiroのフィールドノート plus」ですが、天リフ編集長は天リフ開設以前より時折拝見させていただいていました。 VSD90SSの第一印象 hiroのフィールドノート plus・ビクセンVSD90SS 試用開始https://bloghiro.exblog.jp/33894259/ 開梱して製品を見た印象は「でかい」でした。これはプロミナーやBORGといったコンパクトなカメラレンズを主に使ってき小生の個人的感想です。 実機が到着して初セットアップ。現在使用されているコーワ・プロミナーとほぼ同口径・焦点距離ですが、まったく違うスケール感にびっくりされた様子。理論的な限界性能まで発揮するための天体望遠鏡と、小型軽量と両立させるためのカメラレンズの違いといったところでしょうか。 眼視観望でアルビレオや月をご覧になられたとのことですが「星の像の鋭さと立体感」が極めて高いのも、天体望遠鏡ならではでしょう。イメージセンサーのピクセルピッチよりも小さな解像力は必要とされないカメラレンズでは、ある程度の収差の発生は妥協可能な要素だからです。 VSD90SSとプロミナーの比較 VSD90SSファーストライトhttps://bloghiro.exblog.jp/33896256/ プロミナーで同じ対象を撮影されていて、両者の比較です。フルサイズ・トリミングなしの「ワイド画像」では、実際のところVSD90SSとプロミナーには顕著な差はなかったようです。しかし・・・ VSD90SS試用 NGC6888の再切り出しhttps://bloghiro.exblog.jp/33899235/ トリミングで切り出すと両者の違いがはっきりしてきます。VSD90SSなら、大幅にトリミングして切り出しても、じゅうぶん「作品レベル」に仕上げられるとのご感想。VSD90SSの本領発揮ですね! 1インチセンサーでM27亜鈴星雲を撮影 VSD90SS 作例 M27https://bloghiro.exblog.jp/33902971/ 非常に高い解像度を誇るVSD90SS。トリミング前提でフルサイズカメラで撮るのであれば、小センサーカメラで撮影しても同じ結果が得られるはず、との考え方で1インチセンサーのASI533MCでの作例。 上の作例はさらにトリミングしていますが、素晴らしい写りですね!どんなセンサーサイズのカメラを使用しても、それぞれに合った楽しみ方ができるのがVSD90SSのいいところです。 hiroさんの「広い画角で撮った方が気持ちいい」とのご感想には、天リフ編集長もまったく同感です。この「気持ちよさ」こそ、最大のVSD90SSの良いところだと感じています。 網状星雲 VSD90SS 作例 網状星雲https://bloghiro.exblog.jp/33903641/ こちらは網状星雲。元画像は両方が写っていますが、東西それぞれトリミングで切り出し。0.71xのレデューサーを使用して焦点距離350mm、カメラはAPS-CのASI2600MCPです。 APS-Cサイズのカメラで使用する場合、直焦点だと若干画角が狭くなります。レデューサーV0.71xを使用すれば、画角・明るさともに、ベストマッチになるようですね! チューリップ星雲・ダークもフラットもなし! VSD90SS 作例 チュ-リップ星雲 sh2-101https://bloghiro.exblog.jp/33904533/ こちらの作例は、なんとダークもフラットもなし。ノイズの少ない冷却CMOSカメラであれば、ダークを省略しても充分な画質が得られるようです。しかもAPS-Cに直焦点なら、フラットもほぼ不要。まさに「よい機材の恩恵」! まとめ・「さよならするのは寂しかったです」 VSD90SS試用 まとめhttps://bloghiro.exblog.jp/33919228/ 撮影に眼視に広く試していただき、楽しんでいただけたようで何よりです。さよならするには寂しすぎる鏡筒ですが、、、ぜひ「いつかはVSD90SS」で! (全体評価) 非常に丁寧なモノづくりで、高度な光学性能とも相まって、「所有する喜び」をいつまでも感じさせてくれる望遠鏡です。高額ですがその価値は十分と思います。 手持ちのPROMINARは仕様は同じですがカメラレンズであり、眼視はできないので、撮影も眼視も高度に楽しめる天体望遠鏡はいいものだと感じました。 大変高い評価をいただきました。ビクセンの渾身のフラッグシップ鏡筒「VSD90SS」が、ユーザー様にしっかりと刺さったといえるでしょう! hiroさん、大変有益なレビューと作例をありがとうございました! 「mitu」さん(6月下旬〜7月中旬) 8月3日更新)mituさんのレビューが終了しました!以下頂戴したインプレッションをまとめています。 似たようなレンズ構成のTeleVue NP-101、似たような口径のTeleVue TV-85、高ストレール謳うFOA-60での過剰倍率星像比較(主に接近している二重星や月面)、また広視野低倍率観望比較(視野フラット度合い)とかやってみたいです。 写真やらない私のところに、かの「VSD90SS鏡筒」が天リフさんのレビュー企画でやってきた!ストレール比96.7%というメーカー公表値はFOA-60をわずかに超えてる。手持ちのアポ屈折たちといろいろ比較したいところだけど、あいにくの雨。。#VSD90SS pic.twitter.com/V1J0uwxLo3 — mitu (@mitu0715) June 28, 2024 性能評価 トップバッターはmituさん。今回の5名のレビューアーの中では随一の眼視派。高性能な屈折鏡筒を複数お持ちで、VSD90SSの眼視性能を評価いただくには最適任の方。 画像のコントラスト高めるとこういう感じ。やはりストレール比の高さが写真での星像の細さにつながるような。。 pic.twitter.com/QyzniyuVFe — mitu (@mitu0715) July 3, 2024 フォトビジュアル鏡筒って写真用だけど眼視もそこそこ見えるぐらいの意味合いのイメージ持っていたけどビジュアル機としてもフラッグシップかも。見てよこの美しい焦点内外像。(TOE3.3mmにiPhoneコリメート 今日は経緯台だったので北極星を) pic.twitter.com/wfr68WrKbL — mitu (@mitu0715) June 29, 2024 VSD90SSの美しい焦点内外像。キレイな真円、極めて少ない軸上色収差、内外像の対称性、どれをとっても一級品です。スマホでこのように焦点内外像を記録できるとは、イイ時代になりましたね! 眼視機材としての使い勝手 まず気になるといえば接眼部。TeleVueのスルスル感やタカハシのじっとり感で意のままに動く接眼部は正直気持ちいいUI。出し戻しで視野が動くやつとか正直しんどい。VSD90SSはどうだろう?わずかにザラっとした駆動感はあるが、さすが写真鏡。NP101に比べて大きく堅牢。本気感が伝わる。#VSD90SS pic.twitter.com/AL7O2WSOoB — mitu (@mitu0715) June 28, 2024 VSD90SSの接眼部は写真用途を想定した大きく頑丈なもの。眼視用途では「ライト感覚」とはいきませんが、逆にピントを動かしても視野がズレにくいメリットがありそうです。 ドローチューブの稼働幅は33mmと短い。正立ミラーシステム(EMS)で合焦できるか?遠景でテスト。EMS-UMB+ETHOS 13mmで約5mmほど残して合焦できた。視界も期待できる鮮明さ。んー返却期限は7月下旬だが、これ持って3連休のタイミングあたりとか遠征したくなってきたぞ。。#VSD90SS pic.twitter.com/uzrs9nna53 — mitu (@mitu0715) June 29, 2024 眼視用途にはピントの調整幅が約33mmと短いのが気になるところです。延ばすには延長リングを入れればよいのですが、繰り込む側が足りるかがポイント。メガネのマツモト製の正立ミラーシステムEMS-UMBとイーソス13mmでも合焦したとこのことで一安心。 昨日使ってみてやっぱ思ったのがフード部分。一旦観測中断するときにキャップしたいだけなのにフード外さないといけないのが面倒。ではめる時暗闇でフードのネジ山合わせるのは少しだけ難易度高い。なんでスライドフードにしなかったのだろう。#VSD90SS pic.twitter.com/Uibshqvsde — mitu (@mitu0715) June 30,...編集部発信のオリジナルコンテンツ