星ナビ2023年7月号ご紹介
アストロアーツHPで星ナビ2023年7月号の内容が告知されています。発売は6月5日 月曜日です。
目次
- 1 今月の内容は!?
- 1.1 ■表紙
- 1.2 ■デジタルカメラで高精細な月を撮る1 望遠鏡で覗いた感じの月をミラーレス一眼で撮る(撮影・解説/山野泰照)
- 1.3 ■無限遠の瞳 最新望遠鏡テクノロジー vol.2 見えない光編 (執筆/松下安武)
- 1.4 ■日食カウントダウン 2023年4月20日 金環-皆既日食観測報告(解説/石井 馨)
- 1.5 ■Topics&Reports スマート望遠鏡で天文学に貢献(レポート/中野太郎・星ナビ編集部)
- 1.6 ◎天リフ独断ピックアップ
- 1.7 ■天文外史 どう見る家康 家康の生涯を彩る天変(解説/塚田 健)
- 1.8 ■ターゲットは小惑星 2001CC21 「はやぶさ2」の旅は終わらない(解説/吉川 真、平林正稔、早水 勉)
- 2 まとめ
今月の内容は!?
最新望遠鏡テクノロジーに迫る特集「無限遠の光」第2回は「見えない光」がテーマ。「ミラーレス一眼で月を撮る」ではお手軽に美しい月面画像を撮影する方法を紹介しています。
星ナビ7月号は「見えない光を観る最新望遠鏡」と「ミラーレス一眼で月を撮る」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13049_hoshinavi
■表紙
表紙は、今月から始まった連載「デジタルカメラで高精細な月を撮る」の山野泰照さん撮影の上弦の月。「できるだけお手軽に撮影しつつ高精細画像を得るためのアプローチ」の実践例です。見どころ満載の月をできるだけ肉眼の印象で再現しつつ高精細に描写され、「遠くから見ても近くからじっくり眺めても楽しめる」仕上がりになっています。ぜひ本誌記事と合わせてごらんください!
■デジタルカメラで高精細な月を撮る1 望遠鏡で覗いた感じの月をミラーレス一眼で撮る(撮影・解説/山野泰照)
「月に始まり月に終わる」。現サイトロンジャパンの中川昇さんもしばしば熱く語られているコンセプトですが、山野泰照さんもその体現者のお一人。月とその撮影がなぜおもしろいのか、どんな月への向き合い方が自分にとっての満足感を一番にしてくれるのか。そのための様々な撮影方法や見せるための工夫、それらの実例が詳細に語られる期待の新連載(*)。
(*)6/19追記/4回の連載とのことです。
山野泰照さんは昨年末から今年にかけて、東京・大阪のニコンサロンで写真展「虚空ノ如クナル心」を開催され、数多くの天文ファンが感銘を受けています。筆者もその一人ですが、山野さんのメッセージが多くの天文ファンに届くことを願っています。
中川光学研究室ブログ・山野泰照さんの天体写真展訪問記
http://nakagawa-opticslab.blog.jp/archives/30990073.html
たのしい天体観測・写真家の山野泰照さんの写真展にいってきました!
https://masahiko.me/yamano-san/
■無限遠の瞳 最新望遠鏡テクノロジー vol.2 見えない光編 (執筆/松下安武)
最新の望遠鏡テクノロジーに迫る連載2回目。前回は主に肉眼で見える光(可視光線)を観測する望遠鏡でしたが、今回は赤外線・電波・X線を観測する望遠鏡のお話。いずれも、天文学の視野と世界を大幅に広くし、宇宙の数多くの謎を発見し解き明かしてきたものですが、JWSTやアルマ望遠鏡、JAXAの「ひとみ」「XRISM」などの最新のテクノロジーによる現在地点が解説されています。
まったくの個人的願望なのですが、いつの日かアマチュアの天文の世界でも、こういった「見えない光」による観測・撮影が実現すると面白いなと思っています。古くは流星のFM観測、最近では波長1000nmよりも短い「近赤外線」による撮影がありますが(*)、地球上からではいかんともしがたいところもあり、ハードルはかなり高いのが現実。
(*)光害の影響を最小限にするメリットを生かした撮影方法が最近試みられるようになってきています。デジタルカメラのセンサーの感度は波長1000nm程度までしかありませんが、以前研究者の方から伺ったお話では、波長1μ〜2μ程度の近赤外線までならば、アマチュアでも入手可能なセンサーがあり、地上からアマチュアでも撮影ができる可能性があるそうです。
とはいえ、手の届かない世界であっても「イメージする」ことなら誰にでも可能。ぜひ最新の天文学の世界を覗き見してください!
■日食カウントダウン 2023年4月20日 金環-皆既日食観測報告(解説/石井 馨)
2023年4月20日の金環皆既日食。日食観測の大ベテランの石井馨さんによるレポート。オーストラリア・エクスマウスだけでなく、インドネシア・キサール島からのレポートも含まれています。
本記事を執筆された石井馨さんが講師をつとめられる講演会が6月24日に東京・足立区の「ギャラクシティ」で開催され、さまざまな日食や西オーストラリアの自然の映像がドーム投影されます。ご興味のある方はどうぞ。(事前申込制、定員170名)
天文講演会「太陽と月と人々が出会うとき~日食観測家のお話と映像による、オーストラリア皆既日食~」
https://www.galaxcity.jp/future-creation-hall/event/20230624-005515.html
こちらは天リフのまとめ記事です。こちらもぜひ!
■Topics&Reports スマート望遠鏡で天文学に貢献(レポート/中野太郎・星ナビ編集部)
ユニステラ社のeVscopeを皮切りに、各社からユニークな製品が続々と製品化されてきた「スマート望遠鏡」。ユニステラ社のCEOであるLaurent Marfisiさんが先日来日し、アストロアーツ社も訪問されたそうです。
本記事では、他社のスマート望遠鏡にないユニークな試みである「市民科学への貢献」について、Nature誌にも掲載されたディモルフォルスへの惑星防衛実験機「DART」の衝突実験の観測を中心に、日本におけるユーザーの活動や観測成果が紹介されています。
このユニステラ社のコンセプトは、古くから指摘されていたアマチュア天文家の「数の力」を、IT技術で再構築したとものといえます。eVscopeが発表された当初、筆者は恥ずかしながらeVscopeの「市民科学」コンセプトは、商品を売るための「付け足し」ではないかと邪推していました。しかし、この認識は全くの誤りで、ビジネスとして成功させなければならないプロジェクトの中で、このコンセプトを高いレベルで実現されたことには賞賛しかありません。
◎天リフ独断ピックアップ
■広告ピックアップ・モンゴル「星空」ゲルキャンプツアー/ワイルド・ナビゲーション
コロナ禍で中断されていた「モンゴル星空ゲルキャンプツアー」が復活。モンゴルの大草原の下、満天の星と「五畜(牛、羊、山羊、馬、ラクダ)」に触れてみませんか?
星ナビ協賛のモンゴルツアーです。参加者が5名以上の場合、アストロアーツ社特選の「星空インストラクター」が同行します。天リフ編集長は9月13日〜17日の五日間コースへの同行の可能性があります(*)。
(*)「五人集まればもれなく天リフ編集長がついてくる」とご期待ください。
株式会社ワイルドナビゲーション
http://www.wild-navi.co.jp
こちらは天リフ編集長が参加した、2019年のモンゴルツアーの旅行記です。ぜひ多くの方にこの素晴らしい体験をしていただけると嬉しいです!
■「海の見える暮らしを」銀ノ星・四光子の記憶242(撮影・文/飯島裕)
総延長400kmにもおよぶ防潮堤。2020年6月号の本記事で飯島さんが感じた「津波から何を守るのかわからない」という疑問から、「防潮堤に遮られない星空」を探して訪れた海岸。
東日本大震災という、大きすぎる災禍に向き合ってきた一人のカメラマンの眼から見た、そこで暮らす人々の大きな選択のレポート。「海の見える暮らし」をなぜ住民たちは選択したのか。より多くの人に読んで何かを感じてほしい記事です。
■ネットよ今夜もありがとう
今月は「ねこめしのよなよな工房ブログ」のnekomeshi312さん。天リフ・Twitter界隈でもおなじみ。nekomeshi321さんは小学生以来の天文ファンですが、かなり尖った電子工作・プログラミングの記事に注目。
先日開催された某イベントでは、自作の「eVscopeもどき」を出展されていました。お天気が今一つで筆者は実視できなかったのが残念ですが、、ぜひどこかの星まつりで拝見したいものです。
ねこめしのよなよな工房ブログ
https://nekomeshi312.livedoor.blog/
■星ナビギャラリー
今回のトップ下は大ベテランWさんの「月光に映えるエドヒガンの古木」。この見開きはすべて桜星景。総評では「春の銀河祭り」ならぬ「春の桜祭り」と記されていました。天文界隈での「春の〜祭り」は誰が言い出したのかは不明ですが、星ナビ誌でも使用されたということは、立派な市民権を得たものといえるでしょう^^
個人的イチオシはYさんのオーロラの機内撮影三景(「オーロラ・コンポート」「オーロラ観賞特等席」「オーロラの歓送」)。ソニーα7SIIIにOMデジタルの8mmF1.8円周魚眼レンズで飛行機の座席から手持ちで撮影されたものです。赤・緑・青の三色のカラーといい、チャレンジングな撮影姿勢といい、撮影者の感激と笑顔が伝わってくる作品です。
■天文外史 どう見る家康 家康の生涯を彩る天変(解説/塚田 健)
放送中のNHK大河の主人公は徳川家康。家康の73年(1543〜1616)の生涯には数々の大きな天文現象が起きていたことが、天文界隈でも密かに話題になっています。これらの天文現象を「家康は見たのか」「見たとしたらどう見たのか」を掘り下げた6ページの記事。
取り上げられている天文現象は1549年の金環皆既日食、1572年の肉眼超新星「ティコの星」、1577年の大彗星、1580年の皆既月食中の土星食、1604年の超新星「ケプラーの星」、1607年のハレー彗星の回帰です。
「戦乱の時代に家康はどれだけ星空を見上げたのか」という疑問はあるものの、天文ファンにとっては「幸運」な家康の生涯を、私たちは平和な時代?の中でどうとらえるのか?記事末の問いかけが響く力作です。
■ターゲットは小惑星 2001CC21 「はやぶさ2」の旅は終わらない(解説/吉川 真、平林正稔、早水 勉)
「はやぶさ2」の次のミッション「はやぶさ2#」。3年後の2026年7月に小惑星2001 CC21のフライバイ(近傍をかすめる)探査が、2031年7月には小惑星1998 KY26への到着(ランデブー)が計画されています。本記事では、探査機の運用・制御といった技術的側面、高速で自転する小惑星の探査、地球を小天体からの衝突から守るプラネタリーディフェンスなど、「はやぶさ2#」ミッションの意義が解説されています。
さらに、アマチュアの観測ネットワークによる恒星掩蔽の観測キャンペーンによる成果の早水勉さんの解説。この観測により、フライバイの対象である小惑星2001 CC21の軌道がより正確に求められました。「小望遠鏡による1地点の観測がガイア星表の精度まで言及されることそのものに、掩蔽観測の真価を見た思い」とののコメントに、アマチュア天文学の底力を感じました。
まとめ
いかがでしたか?
今月号はeVscopeとはやぶさ2#の記事で紹介された「アマチュア観測ネットワーク」の記事が特に眼を惹きました。自分の力でやれることが大幅に広く深くなり、多くの人々がネットワークで繋がる現代では「アマチュアの数の力」が、かつてないほど高い潜在能力を獲得しているのではないでしょうか。
そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!7月号も楽しみですね!
星ナビ7月号は「見えない光を観る最新望遠鏡」と「ミラーレス一眼で月を撮る」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13049_hoshinavi
※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。
天文ガイドも合わせて読みたいですね!!
天文ガイド誌では、天リフ編集長がオーストラリア皆既日食でも使用した、衛星インターネット「STARLINK」による天文現象のライブ配信についての記事を書かせていただきました。ぜひごらんください!
https://reflexions.jp/tenref/orig/2023/06/04/15426/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2023/06/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2023/06/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg雑誌・書籍星ナビアストロアーツHPで星ナビ2023年7月号の内容が告知されています。発売は6月5日 月曜日です。 今月の内容は!? 最新望遠鏡テクノロジーに迫る特集「無限遠の光」第2回は「見えない光」がテーマ。「ミラーレス一眼で月を撮る」ではお手軽に美しい月面画像を撮影する方法を紹介しています。 星ナビ7月号は「見えない光を観る最新望遠鏡」と「ミラーレス一眼で月を撮る」 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13049_hoshinavi ■表紙 表紙は、今月から始まった連載「デジタルカメラで高精細な月を撮る」の山野泰照さん撮影の上弦の月。「できるだけお手軽に撮影しつつ高精細画像を得るためのアプローチ」の実践例です。見どころ満載の月をできるだけ肉眼の印象で再現しつつ高精細に描写され、「遠くから見ても近くからじっくり眺めても楽しめる」仕上がりになっています。ぜひ本誌記事と合わせてごらんください! ■デジタルカメラで高精細な月を撮る1 望遠鏡で覗いた感じの月をミラーレス一眼で撮る(撮影・解説/山野泰照) 「月に始まり月に終わる」。現サイトロンジャパンの中川昇さんもしばしば熱く語られているコンセプトですが、山野泰照さんもその体現者のお一人。月とその撮影がなぜおもしろいのか、どんな月への向き合い方が自分にとっての満足感を一番にしてくれるのか。そのための様々な撮影方法や見せるための工夫、それらの実例が詳細に語られる期待の新連載(*)。 (*)6/19追記/4回の連載とのことです。 山野泰照さんは昨年末から今年にかけて、東京・大阪のニコンサロンで写真展「虚空ノ如クナル心」を開催され、数多くの天文ファンが感銘を受けています。筆者もその一人ですが、山野さんのメッセージが多くの天文ファンに届くことを願っています。 中川光学研究室ブログ・山野泰照さんの天体写真展訪問記 http://nakagawa-opticslab.blog.jp/archives/30990073.html たのしい天体観測・写真家の山野泰照さんの写真展にいってきました! https://masahiko.me/yamano-san/ ■無限遠の瞳 最新望遠鏡テクノロジー vol.2 見えない光編 (執筆/松下安武) 最新の望遠鏡テクノロジーに迫る連載2回目。前回は主に肉眼で見える光(可視光線)を観測する望遠鏡でしたが、今回は赤外線・電波・X線を観測する望遠鏡のお話。いずれも、天文学の視野と世界を大幅に広くし、宇宙の数多くの謎を発見し解き明かしてきたものですが、JWSTやアルマ望遠鏡、JAXAの「ひとみ」「XRISM」などの最新のテクノロジーによる現在地点が解説されています。 まったくの個人的願望なのですが、いつの日かアマチュアの天文の世界でも、こういった「見えない光」による観測・撮影が実現すると面白いなと思っています。古くは流星のFM観測、最近では波長1000nmよりも短い「近赤外線」による撮影がありますが(*)、地球上からではいかんともしがたいところもあり、ハードルはかなり高いのが現実。 (*)光害の影響を最小限にするメリットを生かした撮影方法が最近試みられるようになってきています。デジタルカメラのセンサーの感度は波長1000nm程度までしかありませんが、以前研究者の方から伺ったお話では、波長1μ〜2μ程度の近赤外線までならば、アマチュアでも入手可能なセンサーがあり、地上からアマチュアでも撮影ができる可能性があるそうです。 とはいえ、手の届かない世界であっても「イメージする」ことなら誰にでも可能。ぜひ最新の天文学の世界を覗き見してください! ■日食カウントダウン 2023年4月20日 金環-皆既日食観測報告(解説/石井 馨) 2023年4月20日の金環皆既日食。日食観測の大ベテランの石井馨さんによるレポート。オーストラリア・エクスマウスだけでなく、インドネシア・キサール島からのレポートも含まれています。 本記事を執筆された石井馨さんが講師をつとめられる講演会が6月24日に東京・足立区の「ギャラクシティ」で開催され、さまざまな日食や西オーストラリアの自然の映像がドーム投影されます。ご興味のある方はどうぞ。(事前申込制、定員170名) 天文講演会「太陽と月と人々が出会うとき~日食観測家のお話と映像による、オーストラリア皆既日食~」 https://www.galaxcity.jp/future-creation-hall/event/20230624-005515.html https://reflexions.jp/tenref/orig/2023/06/01/15229/ こちらは天リフのまとめ記事です。こちらもぜひ! ■Topics&Reports スマート望遠鏡で天文学に貢献(レポート/中野太郎・星ナビ編集部) ユニステラ社のeVscopeを皮切りに、各社からユニークな製品が続々と製品化されてきた「スマート望遠鏡」。ユニステラ社のCEOであるLaurent Marfisiさんが先日来日し、アストロアーツ社も訪問されたそうです。 本記事では、他社のスマート望遠鏡にないユニークな試みである「市民科学への貢献」について、Nature誌にも掲載されたディモルフォルスへの惑星防衛実験機「DART」の衝突実験の観測を中心に、日本におけるユーザーの活動や観測成果が紹介されています。 このユニステラ社のコンセプトは、古くから指摘されていたアマチュア天文家の「数の力」を、IT技術で再構築したとものといえます。eVscopeが発表された当初、筆者は恥ずかしながらeVscopeの「市民科学」コンセプトは、商品を売るための「付け足し」ではないかと邪推していました。しかし、この認識は全くの誤りで、ビジネスとして成功させなければならないプロジェクトの中で、このコンセプトを高いレベルで実現されたことには賞賛しかありません。 ◎天リフ独断ピックアップ ■広告ピックアップ・モンゴル「星空」ゲルキャンプツアー/ワイルド・ナビゲーション コロナ禍で中断されていた「モンゴル星空ゲルキャンプツアー」が復活。モンゴルの大草原の下、満天の星と「五畜(牛、羊、山羊、馬、ラクダ)」に触れてみませんか? 星ナビ協賛のモンゴルツアーです。参加者が5名以上の場合、アストロアーツ社特選の「星空インストラクター」が同行します。天リフ編集長は9月13日〜17日の五日間コースへの同行の可能性があります(*)。 (*)「五人集まればもれなく天リフ編集長がついてくる」とご期待ください。 株式会社ワイルドナビゲーション http://www.wild-navi.co.jp https://reflexions.jp/tenref/navi/enjoy/hoshitani/10362/ こちらは天リフ編集長が参加した、2019年のモンゴルツアーの旅行記です。ぜひ多くの方にこの素晴らしい体験をしていただけると嬉しいです! ■「海の見える暮らしを」銀ノ星・四光子の記憶242(撮影・文/飯島裕) 総延長400kmにもおよぶ防潮堤。2020年6月号の本記事で飯島さんが感じた「津波から何を守るのかわからない」という疑問から、「防潮堤に遮られない星空」を探して訪れた海岸。 東日本大震災という、大きすぎる災禍に向き合ってきた一人のカメラマンの眼から見た、そこで暮らす人々の大きな選択のレポート。「海の見える暮らし」をなぜ住民たちは選択したのか。より多くの人に読んで何かを感じてほしい記事です。 ■ネットよ今夜もありがとう 今月は「ねこめしのよなよな工房ブログ」のnekomeshi312さん。天リフ・Twitter界隈でもおなじみ。nekomeshi321さんは小学生以来の天文ファンですが、かなり尖った電子工作・プログラミングの記事に注目。 先日開催された某イベントでは、自作の「eVscopeもどき」を出展されていました。お天気が今一つで筆者は実視できなかったのが残念ですが、、ぜひどこかの星まつりで拝見したいものです。 ねこめしのよなよな工房ブログ https://nekomeshi312.livedoor.blog/ ■星ナビギャラリー 今回のトップ下は大ベテランWさんの「月光に映えるエドヒガンの古木」。この見開きはすべて桜星景。総評では「春の銀河祭り」ならぬ「春の桜祭り」と記されていました。天文界隈での「春の〜祭り」は誰が言い出したのかは不明ですが、星ナビ誌でも使用されたということは、立派な市民権を得たものといえるでしょう^^ 個人的イチオシはYさんのオーロラの機内撮影三景(「オーロラ・コンポート」「オーロラ観賞特等席」「オーロラの歓送」)。ソニーα7SIIIにOMデジタルの8mmF1.8円周魚眼レンズで飛行機の座席から手持ちで撮影されたものです。赤・緑・青の三色のカラーといい、チャレンジングな撮影姿勢といい、撮影者の感激と笑顔が伝わってくる作品です。 ■天文外史 どう見る家康 家康の生涯を彩る天変(解説/塚田 健) 放送中のNHK大河の主人公は徳川家康。家康の73年(1543〜1616)の生涯には数々の大きな天文現象が起きていたことが、天文界隈でも密かに話題になっています。これらの天文現象を「家康は見たのか」「見たとしたらどう見たのか」を掘り下げた6ページの記事。 取り上げられている天文現象は1549年の金環皆既日食、1572年の肉眼超新星「ティコの星」、1577年の大彗星、1580年の皆既月食中の土星食、1604年の超新星「ケプラーの星」、1607年のハレー彗星の回帰です。 「戦乱の時代に家康はどれだけ星空を見上げたのか」という疑問はあるものの、天文ファンにとっては「幸運」な家康の生涯を、私たちは平和な時代?の中でどうとらえるのか?記事末の問いかけが響く力作です。 ■ターゲットは小惑星 2001CC21 「はやぶさ2」の旅は終わらない(解説/吉川 真、平林正稔、早水 勉) 「はやぶさ2」の次のミッション「はやぶさ2#」。3年後の2026年7月に小惑星2001 CC21のフライバイ(近傍をかすめる)探査が、2031年7月には小惑星1998 KY26への到着(ランデブー)が計画されています。本記事では、探査機の運用・制御といった技術的側面、高速で自転する小惑星の探査、地球を小天体からの衝突から守るプラネタリーディフェンスなど、「はやぶさ2#」ミッションの意義が解説されています。 さらに、アマチュアの観測ネットワークによる恒星掩蔽の観測キャンペーンによる成果の早水勉さんの解説。この観測により、フライバイの対象である小惑星2001 CC21の軌道がより正確に求められました。「小望遠鏡による1地点の観測がガイア星表の精度まで言及されることそのものに、掩蔽観測の真価を見た思い」とののコメントに、アマチュア天文学の底力を感じました。 まとめ いかがでしたか? 今月号はeVscopeとはやぶさ2#の記事で紹介された「アマチュア観測ネットワーク」の記事が特に眼を惹きました。自分の力でやれることが大幅に広く深くなり、多くの人々がネットワークで繋がる現代では「アマチュアの数の力」が、かつてないほど高い潜在能力を獲得しているのではないでしょうか。 そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!7月号も楽しみですね! 星ナビ7月号は「見えない光を観る最新望遠鏡」と「ミラーレス一眼で月を撮る」 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13049_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!! 天文ガイド誌では、天リフ編集長がオーストラリア皆既日食でも使用した、衛星インターネット「STARLINK」による天文現象のライブ配信についての記事を書かせていただきました。ぜひごらんください! 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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