アストロアーツHPで、星ナビ2018年10月号の内容が告知されています。発売は9月5日です。

先月までは星ナビ様よりご提供いただいた情報を転載するだけでしたが、今月からは天リフ編集長からみた見どころのご紹介を書き加えることにしました!

今月の内容は!?

プラネタリウム映像作品やSNSで美しい星空を発表し続けているKAGAYAさん。多くの人が憧れるすばらしい写真のヒミツに、特集と付録で迫ります。機材レポートは手軽な3cmクラスの防振双眼鏡、そして西郷どんブームに乗った「天文学の明治維新」です。

アストロアーツ・月刊星ナビ2018年10月号
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10146_hoshinavi

表紙

KAGAYAさんによる、アメリカ西部の景勝地・ホースシューベンドでの夕暮れと月です。眼下の谷底まで高さ300メートル。崖の淵に立っての撮影だったそうです。

表紙はKAGAYAさんの作品。実物ではなんとなくCGっぽく見えてしまう気がしますが、これは印刷のせいもありますが、綴じ込み付録を読めば秘密がわかります。



■綴じ込み特別付録「KAGAYA「星の旅−世界編」取材ノート」

世界を旅して星空と美しい風景の写真を収めるKAGAYAさん。上映中の全天周映像作品「星の旅−世界編−」で訪れた場所の思い出と撮影エピソードを綴ります。

「星の旅-世界編-」についてKAGAYAさんは、現実の星空を追体験するというよりも「別の超体験」ではないか、と書かれています。アイスランド、北極圏のオーロラ、ニュージーランド、ウユニ塩湖、ハワイ、アリゾナ。美しい画像だけでなく、KAGAYAさんの情熱と息づかいを感じる撮影記には臨場感があります。

■星撮りの旅(写真・文/KAGAYA)

「KAGAYAさんのような天体写真を撮りたい」…KAGAYAさんの写真への憧憬から、カメラを星空に向けるようになった人も多いでしょう。今回はそのKAGAYAさんに、星空撮影の旅に出る動機や撮影スタイル、構図や色について解説していただきました。

さらにKAGAYAさん。盛りだくさんな内容ですが、注目は「月光による薄明」の時系列ショット。「ベストタイミングはわずか数分間」だそうですが、そのチャンスをいかに捉えるか。そしてその作例が。

■みんなで熱く見上げた「火星の夏」(報告/三浦飛未来)

「夏休みに幕張で火星を見よう」「目指せ1万人」のスローガンのもと、8月1日、2日に千葉県で大規模観望会が開催されました。実行委員会と学生スタッフの「やればできる」思いを結集したギネス級観望会の様子をレポート。

天リフでも何度かご紹介した幕張の火星大観望会のレポート。目標1万人には届かなかったものの、5000人を越える集客(*)で大いに盛り上がったようです。

(*)「桁数」で数値を扱う?天文学的には、 この数字は「1万人だよね!」と強弁する声も^^

レポーターは400名を越えるボランティアスタッフのお一人明星大学天文愛好会「すばる」の三浦飛未来さん。(すいません、なんとお読みするのかわかりません;;;;)おおいに価値のある経験であったことが文面から伝わってきます!

■口径3cmクラスのコンパクト防振双眼鏡(レポート/大野一郎)

キヤノン、ビクセン、ケンコー・トキナーから、口径3cmクラスのコンパクトな防振双眼鏡が相次いで発売されました。これにフジノンテクノスタビを加え、10から14倍の7機種の防振双眼鏡の天文適性を探ってみます。

これは良記事。さすが大野一郎さん。低倍率双眼鏡の対極、高倍率の防振双眼鏡。口径30mmの場合、6倍程度なら手持ちでもほとんどブレを感じず広い視野で観望できるのですが、対象をより詳しく見たいときは10倍以上が欲しくなります。でもブレる^^;; それを物理的に解決するのが「防振双眼鏡」。

防振双眼鏡の仕組み(大きく4種類あるそうです)の解説から各社製品の見え味・防振性能まで、詳しく解説されています。

◎広告ピックアップ

天文雑誌の広告はいつも同じ・・だなんて思っていませんか?!

3つの星まつり

9/23,24に関西で開催される「星をもとめて」と、10/6〜8に福島で開催される「星の村スターライトフェスティバル」、10/12〜14に長野県小海町で開催される3つの星まつりの広告が各1Pで掲載されています。前者2つは前回の集合写真が掲載されているので(*)、参加された方は自分が写っているか要チェック!

(*)前回の「星もと」は中止になってしまったので、写真は前々回のものです^^;

METASPACE「オーロラ 生命の輝き」

新掲載。不勉強ながら「METASPACE」さんは知りませんでした!プラネタリウム番組の配給会社のようです。4Kリアルタイム画像でオーロラのブレークアップ。声の出演はあの坂本真綾様。全国10箇所のプラネタリウムで上映(上映済み含む)です。

オーロラ・生命の輝き
http://aurorawonder.com/intro_jpn.htm

マルチフラットナー1.04x登場

高橋製作所(スターベース)からは新発売の高性能フラットナーの広告が。スポット図を眼を皿のようにして見つめてください!

CRUXマウント

天文ハウスTOMITAからは話題のハーモニックドライブマウント「CRUX」の1P広告!Webでのコピー「時代はウエイトレス」は「バランスウェイトはもう不要です!」に変わっていますね^^

アストロアーツ天文講習会

写真の画像処理を基礎から学びたい方に、天体写真家古庄歩さんによる有料画像処理講座。全四回、各2時間、池袋コミュニティカレッジで。



◎天リフ独断ピックアップ

目に留まった記事をいくつかご紹介します。

中京圏の望遠鏡ショールーム

名古屋の天文ショップ「スコーピオ」さんの建物内に「サイトロンジャパン」のショールームが誕生。比較的低価格で購入しやすい「スカイウォッチャー」「セレストロン」などの天体望遠鏡や、LAOWA(ラオワ)のカメラレンズ群が展示されているそうです。実物を直接体験できる場が増えましたね!

【天文ショップ訪問】(10)スコーピオ(名古屋市)

豪雨の爪痕にペルセ群が降る

これは雑誌を手にとって見ていただきたいです。うずたかく積み上げられた被災地のがれきの山、それを照らさんばかりの火球。

西日本豪雨で多くの天文台が被災しました。その被災のリアル、天文愛好家による支援の輪などのレポートです。

ジャコビニ・チンナー彗星が星雲星団に連続接近

光度6等台、各所で盛り上がっているこの彗星。天の川を縦断、様々な星雲星団をかすめていきます。日々の彗星の位置を星野写真にプロットした図が役に立つことでしょう。

ネットよ今夜もありがとう

今月は「Romantic Nightlife」の「さすらい」さんと「天体写真はじめるよ」の「にゃあ」さんです!

星ナビギャラリー

毎月のことながら、下手なことが言えない力作揃い。編集子のお気に入りは「玉ボケ空中星景」!

天リフで提唱予定の?ジャンル「ほしぞら記念写真(ほしぞらスナップ?)」も3作品。
驚愕のダイオウイカと超精細”変態”暗黒星雲も素晴らしい!

■天文学の明治維新 前編「開国ビフォー→アフター」(解説/中村 士)

2018年は、明治維新から150年の節目となる年です。230年も続いた鎖国体制を解き、近代国家として大急ぎで欧米の先進国のレベルに追いつく必要に迫られた日本が、天文学をはじめとした科学技術の分野でどのように「開国」していったかを紹介します。

維新前後の天文学事情。年表を傍らにじっくり読んでみたい。こういう記事はWebでは読めない。雑誌の持つ文化的役割といえるでしょう。

■「はやぶさ2」ミッションレポート(報告/中野太郎)

順調にミッションをこなす「はやぶさ2」の月次レポートがスタート。初回は8月23日のプレス発表を中心に、リュウグウ着陸に関する情報やこれまでの成果をまとめました。

紡錘型のクランキーチョコ、リュウグウ。10月下旬の着陸ミッションを控え、3つの着陸候補地点などの最新状況レポート。

 

まとめ

いかがでしたか?

天リフ編集部の独自レビュー、好評でしたら続けていきます!ご声援のほどお願いいたします!

 


※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!! https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/09/1810-03.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/09/1810-03-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで、星ナビ2018年10月号の内容が告知されています。発売は9月5日です。 先月までは星ナビ様よりご提供いただいた情報を転載するだけでしたが、今月からは天リフ編集長からみた見どころのご紹介を書き加えることにしました! 今月の内容は!? プラネタリウム映像作品やSNSで美しい星空を発表し続けているKAGAYAさん。多くの人が憧れるすばらしい写真のヒミツに、特集と付録で迫ります。機材レポートは手軽な3cmクラスの防振双眼鏡、そして西郷どんブームに乗った「天文学の明治維新」です。 アストロアーツ・月刊星ナビ2018年10月号 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10146_hoshinavi 表紙 表紙はKAGAYAさんの作品。実物ではなんとなくCGっぽく見えてしまう気がしますが、これは印刷のせいもありますが、綴じ込み付録を読めば秘密がわかります。 ■綴じ込み特別付録「KAGAYA「星の旅−世界編」取材ノート」 「星の旅-世界編-」についてKAGAYAさんは、現実の星空を追体験するというよりも「別の超体験」ではないか、と書かれています。アイスランド、北極圏のオーロラ、ニュージーランド、ウユニ塩湖、ハワイ、アリゾナ。美しい画像だけでなく、KAGAYAさんの情熱と息づかいを感じる撮影記には臨場感があります。 ■星撮りの旅(写真・文/KAGAYA) さらにKAGAYAさん。盛りだくさんな内容ですが、注目は「月光による薄明」の時系列ショット。「ベストタイミングはわずか数分間」だそうですが、そのチャンスをいかに捉えるか。そしてその作例が。 ■みんなで熱く見上げた「火星の夏」(報告/三浦飛未来) 天リフでも何度かご紹介した幕張の火星大観望会のレポート。目標1万人には届かなかったものの、5000人を越える集客(*)で大いに盛り上がったようです。 (*)「桁数」で数値を扱う?天文学的には、 この数字は「1万人だよね!」と強弁する声も^^ レポーターは400名を越えるボランティアスタッフのお一人明星大学天文愛好会「すばる」の三浦飛未来さん。(すいません、なんとお読みするのかわかりません;;;;)おおいに価値のある経験であったことが文面から伝わってきます! ■口径3cmクラスのコンパクト防振双眼鏡(レポート/大野一郎) これは良記事。さすが大野一郎さん。低倍率双眼鏡の対極、高倍率の防振双眼鏡。口径30mmの場合、6倍程度なら手持ちでもほとんどブレを感じず広い視野で観望できるのですが、対象をより詳しく見たいときは10倍以上が欲しくなります。でもブレる^^;; それを物理的に解決するのが「防振双眼鏡」。 防振双眼鏡の仕組み(大きく4種類あるそうです)の解説から各社製品の見え味・防振性能まで、詳しく解説されています。 ◎広告ピックアップ 天文雑誌の広告はいつも同じ・・だなんて思っていませんか?! 3つの星まつり 9/23,24に関西で開催される「星をもとめて」と、10/6〜8に福島で開催される「星の村スターライトフェスティバル」、10/12〜14に長野県小海町で開催される3つの星まつりの広告が各1Pで掲載されています。前者2つは前回の集合写真が掲載されているので(*)、参加された方は自分が写っているか要チェック! (*)前回の「星もと」は中止になってしまったので、写真は前々回のものです^^; METASPACE「オーロラ 生命の輝き」 新掲載。不勉強ながら「METASPACE」さんは知りませんでした!プラネタリウム番組の配給会社のようです。4Kリアルタイム画像でオーロラのブレークアップ。声の出演はあの坂本真綾様。全国10箇所のプラネタリウムで上映(上映済み含む)です。 オーロラ・生命の輝き http://aurorawonder.com/intro_jpn.htm マルチフラットナー1.04x登場 高橋製作所(スターベース)からは新発売の高性能フラットナーの広告が。スポット図を眼を皿のようにして見つめてください! CRUXマウント 天文ハウスTOMITAからは話題のハーモニックドライブマウント「CRUX」の1P広告!Webでのコピー「時代はウエイトレス」は「バランスウェイトはもう不要です!」に変わっていますね^^ アストロアーツ天文講習会 写真の画像処理を基礎から学びたい方に、天体写真家古庄歩さんによる有料画像処理講座。全四回、各2時間、池袋コミュニティカレッジで。 ◎天リフ独断ピックアップ 目に留まった記事をいくつかご紹介します。 中京圏の望遠鏡ショールーム 名古屋の天文ショップ「スコーピオ」さんの建物内に「サイトロンジャパン」のショールームが誕生。比較的低価格で購入しやすい「スカイウォッチャー」「セレストロン」などの天体望遠鏡や、LAOWA(ラオワ)のカメラレンズ群が展示されているそうです。実物を直接体験できる場が増えましたね! https://reflexions.jp/tenref/orig/2018/05/31/5177/ 豪雨の爪痕にペルセ群が降る これは雑誌を手にとって見ていただきたいです。うずたかく積み上げられた被災地のがれきの山、それを照らさんばかりの火球。 西日本豪雨で多くの天文台が被災しました。その被災のリアル、天文愛好家による支援の輪などのレポートです。 ジャコビニ・チンナー彗星が星雲星団に連続接近 光度6等台、各所で盛り上がっているこの彗星。天の川を縦断、様々な星雲星団をかすめていきます。日々の彗星の位置を星野写真にプロットした図が役に立つことでしょう。 ネットよ今夜もありがとう 今月は「Romantic Nightlife」の「さすらい」さんと「天体写真はじめるよ」の「にゃあ」さんです! 星ナビギャラリー 毎月のことながら、下手なことが言えない力作揃い。編集子のお気に入りは「玉ボケ空中星景」! 天リフで提唱予定の?ジャンル「ほしぞら記念写真(ほしぞらスナップ?)」も3作品。 驚愕のダイオウイカと超精細'変態'暗黒星雲も素晴らしい! ■天文学の明治維新 前編「開国ビフォー→アフター」(解説/中村 士) 維新前後の天文学事情。年表を傍らにじっくり読んでみたい。こういう記事はWebでは読めない。雑誌の持つ文化的役割といえるでしょう。 ■「はやぶさ2」ミッションレポート(報告/中野太郎) 紡錘型のクランキーチョコ、リュウグウ。10月下旬の着陸ミッションを控え、3つの着陸候補地点などの最新状況レポート。   まとめ いかがでしたか? 天リフ編集部の独自レビュー、好評でしたら続けていきます!ご声援のほどお願いいたします!   ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!編集部発信のオリジナルコンテンツ