ビクセンからAXJ赤道儀正式発表
CP+で参考出品されていたビクセンのAXJ赤道儀が正式に発表されました。
AXJ赤道儀の概要
Vixen 天体望遠鏡 AXJ赤道儀https://www.vixen.co.jp/product/36951_5/
次項のスペック比較表を見ると位置づけは一目瞭然で、「AXDとSXPの間を埋める赤道儀」です。価格的にちょうど間くらい。(実売を考えるとやや高め)
ギアの誤差を駆動段階で補正する「V-PEC」をAXD同様に搭載したままで、AXDよりも各部を小型化した形です。ベルトドライブを初搭載したのにも注目。
公称駆動誤差はAXDの最新モデルAXD2の2.8秒角には若干及ばず、4秒角。ギアが小さい分、これは仕方がないでしょうか。
ニュースリリースはこちら。
コンパクトボディながら搭載可能重量22kg。 ビクセンフラッグシップ赤道儀に迫る高剛性、高機能を実現 「AXJ赤道儀」を11月30日発売
https://www.vixen.co.jp/post/171124a-3/
スペック比較表
スペック | AXJ | AXD2 | SXP |
重量(ウェイト除く) | 17.4kg | 25kg | 11kg |
最大搭載重量 | 22kg | 30kg | 16kg |
希望小売価格(税抜) | 70万 | 98万 | 40万 |
赤経軸太さ | φ40mm 炭素鋼 |
φ50mm 超超ジュラルミン |
φ40mm 炭素鋼 |
赤経ウォームギア | φ114.5mm 歯数225 |
φ135mm 歯数270 |
φ72mm 歯数180 |
赤緯軸太さ | φ40mm 炭素鋼 |
φ50mm 超超ジュラルミン |
φ40mm 炭素鋼 |
赤緯ウォームギア | φ114.5mm 歯数192 |
φ108mm 歯数216 |
φ72mm 歯数180 |
駆動・追尾精度 | 300pps 4秒角V-PEC ベルトドライブ |
400pps 2.8秒角V-PEC |
250pps |
コントローラ | → | → | SB10 |
自動導入速度 | → | 最大800倍速 | 最大 1000倍速 |
ベアリング数 | 14個 | 21個 | 15個 |
三脚 | SXG三脚 アダプタ使用で AXD三脚使用可能 |
AXD三脚 | SXG三脚 |
付属ウェイト | 1.5kg×1、 3.5kg×1 | 1.5kg×1個 7kg×1個 |
1.9kg×1個 3.7kg×1個 |
その他特筆すべき点
標準の三脚はSXシリーズ同様にSXG三脚。SXG三脚はSXPの弱点ともいえるやや「ヤワ」なものなので何とかして欲しいのですが、アダプタでAXD三脚も使用可能。重量機材を使用するならこちら一択でしょう。
また、極軸部にアクセサリシューを装備し、ポラリエ同様に「ポーラーメーター」が使用できるのも新機軸。ベランダ派にはありがたい気もしますが、方位磁石は鉄骨で簡単に狂ってしまうので、どの程度恩恵があるでしょうか。
いくつかまだ評価には早いポイントがありますが、SXPではやや足りないがAXDはでかすぎる・高すぎるという層には歓迎される仕様でしょう。
ところで、全周エンコーダーはどこに行った?!
ビクセンAXJ(仮)。SXPとAXDの間の大きさなんだとか。高精度エンコーダーを赤経赤緯に後付けでき、その場合の追尾制度はAXDの「一桁上」という野心的な赤道儀、ときいた https://t.co/eXgPVJcbUi
— 東山正宜 (@itaimecom) February 25, 2016
CP+ではAXJ赤道儀は「全周エンコーダ搭載」と発表されたと聞いていたのですが、東山さんのツイートでは「後付けでき」とありますね。
この後、追加発売されるのでしょうか?
AXJ赤道儀(仮)の仕様表を入手した。重量19.5kg、搭載量22kg。ウォームホイールは赤経φ114.5真鍮225山、赤緯φ102真鍮200山。ベアリング16個。ウェイト軸はφ25 pic.twitter.com/Tc2C5zfXGP
— 東山正宜 (@itaimecom) February 27, 2016
全周エンコーダを搭載すると、上の表で「赤緯赤経座標表示」とあるように、望遠鏡が今どこを向いているのかをエンコーダからの情報で判別できるようになります。
つまり、理論的にはクランプフリーで動作させても位置情報は失われない。そうなると大いに便利になるのですが。
こちらがどうなるのか注目ですが、リリース文・製品仕様に一切触れられていないのが気になります。
続報があれば今後追記していきます。
まずは速報でした。
追記12/1)
ビクセン新妻社長のツイートによるとエンコーダーは発売時期未定だが予定されているとのこと。また、AXJ専用品となるようです。
エンコーダーは予定されていますが、発売時期は未定となります。
— ビクセン 新妻和重 (@22kazu) November 27, 2017
https://reflexions.jp/tenref/orig/2017/11/27/2802/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/11/img2-1024x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/11/img2-150x150.jpg望遠鏡CP+で参考出品されていたビクセンのAXJ赤道儀が正式に発表されました。 AXJ赤道儀の概要 Vixen 天体望遠鏡 AXJ赤道儀https://www.vixen.co.jp/product/36951_5/ 次項のスペック比較表を見ると位置づけは一目瞭然で、「AXDとSXPの間を埋める赤道儀」です。価格的にちょうど間くらい。(実売を考えるとやや高め) ギアの誤差を駆動段階で補正する「V-PEC」をAXD同様に搭載したままで、AXDよりも各部を小型化した形です。ベルトドライブを初搭載したのにも注目。 公称駆動誤差はAXDの最新モデルAXD2の2.8秒角には若干及ばず、4秒角。ギアが小さい分、これは仕方がないでしょうか。 ニュースリリースはこちら。 コンパクトボディながら搭載可能重量22kg。 ビクセンフラッグシップ赤道儀に迫る高剛性、高機能を実現 「AXJ赤道儀」を11月30日発売 https://www.vixen.co.jp/post/171124a-3/ スペック比較表 スペック AXJ AXD2 SXP 重量(ウェイト除く) 17.4kg 25kg 11kg 最大搭載重量 22kg 30kg 16kg 希望小売価格(税抜) 70万 98万 40万 赤経軸太さ φ40mm 炭素鋼 φ50mm 超超ジュラルミン φ40mm 炭素鋼 赤経ウォームギア φ114.5mm 歯数225 φ135mm 歯数270 φ72mm 歯数180 赤緯軸太さ φ40mm 炭素鋼 φ50mm 超超ジュラルミン φ40mm 炭素鋼 赤緯ウォームギア φ114.5mm 歯数192 φ108mm 歯数216 φ72mm 歯数180 駆動・追尾精度 300pps 4秒角V-PEC ベルトドライブ 400pps 2.8秒角V-PEC 250pps コントローラ → → SB10 自動導入速度 → 最大800倍速 最大 1000倍速 ベアリング数 14個 21個 15個 三脚 SXG三脚 アダプタ使用で AXD三脚使用可能 AXD三脚 SXG三脚 付属ウェイト 1.5kg×1、 3.5kg×1 1.5kg×1個 7kg×1個 1.9kg×1個 3.7kg×1個 その他特筆すべき点 標準の三脚はSXシリーズ同様にSXG三脚。SXG三脚はSXPの弱点ともいえるやや「ヤワ」なものなので何とかして欲しいのですが、アダプタでAXD三脚も使用可能。重量機材を使用するならこちら一択でしょう。 また、極軸部にアクセサリシューを装備し、ポラリエ同様に「ポーラーメーター」が使用できるのも新機軸。ベランダ派にはありがたい気もしますが、方位磁石は鉄骨で簡単に狂ってしまうので、どの程度恩恵があるでしょうか。 いくつかまだ評価には早いポイントがありますが、SXPではやや足りないがAXDはでかすぎる・高すぎるという層には歓迎される仕様でしょう。 ところで、全周エンコーダーはどこに行った?! https://twitter.com/itaimecom/status/702738512089477120 CP+ではAXJ赤道儀は「全周エンコーダ搭載」と発表されたと聞いていたのですが、東山さんのツイートでは「後付けでき」とありますね。 この後、追加発売されるのでしょうか? https://twitter.com/itaimecom/status/703502531901534208 全周エンコーダを搭載すると、上の表で「赤緯赤経座標表示」とあるように、望遠鏡が今どこを向いているのかをエンコーダからの情報で判別できるようになります。 つまり、理論的にはクランプフリーで動作させても位置情報は失われない。そうなると大いに便利になるのですが。 こちらがどうなるのか注目ですが、リリース文・製品仕様に一切触れられていないのが気になります。 続報があれば今後追記していきます。 まずは速報でした。 追記12/1) ビクセン新妻社長のツイートによるとエンコーダーは発売時期未定だが予定されているとのこと。また、AXJ専用品となるようです。 https://twitter.com/22kazu/status/935167780290150401編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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