この記事の概要ときどきナガノによる連載企画はじまりました。「長野県は宇宙県」その魅力を訪ねてゆきます。第1回は日本の電波天文学を35年にわたって牽引してきた野辺山宇宙電波観測所です。
「ミリ波干渉計」の10mアンテナ。背景は八ヶ岳。

巨大アンテナの迫力と魅力

八ヶ岳の麓、広い敷地に並ぶ巨大なアンテナ群
この迫力こそが野辺山宇宙電波観測所の魅力です。



45m電波望遠鏡
野辺山の主砲、最大のアンテナです。
はっきりいってでかいです。存在感が半端ありません。

この巨大なアンテナは、360度回転できるテーブルに載っていて、観測する方向に自由に向けられるようになっています。

このアンテナは1982年に完成したもの。非常に精度高く作られていて、現在でもトップクラスの観測装置です。

その姿は敷地外からも垣間見ることができます。
実はこの天文台、ゆるやかな丘陵に囲まれた絶妙な場所に建てられていて、周辺からのぞき込める場所がほとんどありません。

おそらく、外部からの電波が直接届きにくいような地形を選んで建てているのでしょう。

45m電波望遠鏡とセットで使用する「干渉計」と呼ばれるアンテナ群。

「干渉計」というのは、小さな(それでも直径は10mあるのですが)アンテナを離れた場所に配置することで、小さいなアンテナでも高い解像度で宇宙の電波で見た姿をとらえられるような装置。このアンテナ群は、レールの上に乗せて敷地内を自由に配置できるようになっています。


10mアンテナを裏からみたところ。
建造から既に35年。装置群の多くはそれなりの年期を感じさせる姿になっています。実は現在ではこの干渉計は1台を除き運用を停止し、最先端の観測はアルマ望遠鏡などの最新鋭施設にその役目を譲っています。

今や野辺山は「天文学」というビッグサイエンスが歩んできた歴史の遺産としての側面もあるのです。

45m電波望遠鏡のその長年の功績によって、「IEEEマイルストーン」という賞を2016年に受賞しています。

wikipedia IEEEマイルストーン
https://ja.wikipedia.org/wiki/IEEEマイルストーン

日本が受賞したこれまでの「IEEEマイルストーン」を見ると、富士山レーダー・黒部第四発電所・日本語ワープロ・G3ファックス・ハイビジョンなど、「プロジェクトX」級の歴史遺産がずらり。その一つに加えられるほどに、この45m電波望遠鏡は大きな成果だったのです。

もっと小さなアンテナ群もあります。
こちらは「電波ヘリオグラフ」と呼ばれる、80cmのアンテナを約500mの範囲に84基ならべた観測装置。常に太陽に向けられていて、毎日太陽が見える8時間、観測を続けています。

こちらの施設は、太陽観測の主流が人工衛星に移ったことによりいったん運用終了となる予定でしたが、研究者からの運用継続の要望により寄付を世界中の研究者から募る形で運営されているそうです。

野辺山電波ヘリオグラフ
http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/html/gallery/introduction-j.html

野辺山は八ヶ岳の裾野に位置し、四季折々の八ヶ岳の姿とともにあります。このときはちょうど紅葉の季節で、白いアンテナと青空とともに素晴らしく美しい光景でした。

「ついでに寄れる」アクセスが良い立地

野辺山宇宙電波観測所は、人里から隔絶された場所に作られることが多い天文台としては意外とアクセスが良く、R141号とJR八ヶ岳高原線(旧・小海線)がすぐ近くを通っています。

しかし、R141沿いからはアンテナ群の姿をほとんど見ることができないため、近くを通ったことがあっても気づかずに見過ごしていた方が多いのではないでしょうか。


http://www.nro.nao.ac.jp/visit/access.html

観測所敷地の全景と地図。
敷地はかなり広いですが、一時間もあれば一通り回ることができます。45m電波望遠鏡と干渉計をチラ見するだけなら30分もかかりません。R141を通って八ヶ岳方面に行かれる場合は、ぜひオススメしたいスポットです。

2018/12/18追記)

https://www.nro.nao.ac.jp/visit/ippan.html
https://www.nro.nao.ac.jp/visit/ippan.html

野辺山観測所45m電波望遠鏡の運用形態を変更しております。それに伴う観測への影響を最小限に抑えるため、12月1日より45m電波望遠鏡の周 囲のロータリー、および、45m鏡観測棟展示室での見学を中止させて頂きます。 皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

観測所の運用形態の変更により、45m望遠鏡を取り囲むロータリーと観測棟展示室が一般立ち入り禁止となりました。財政難によるものと思われますが、残念です。

2018/12/18追記おわり)

観測所の入り口。見学は無料。年末年始休業(12月29日~1月3日)を除き、毎日見学が可能です。

広い駐車場からは八ヶ岳の雄大な眺め。

観測所のすぐ近くを通るJR八ヶ岳高原線。この先が野辺山駅。

野辺山の何がすごいのか

この記事は野辺山宇宙電波観測所の「天文学」的な意義や成果を詳しく語ることが目的ではないのですが、「何が凄いのか」をごく簡単にまとめてみました。

建造当時も今も世界最先端の電波望遠鏡である

波長の短い電波で高精度の観測を行うためには、巨大なパラボラアンテナをものすごく正確に製造しなくてはならないだけでなく、アンテナ自体の重みによる「歪み」を絶えず補正しなければなりません。

この電波望遠鏡では、さまざまな技術を駆使し、1/100mmの精度を保てるような工夫がされています。また、近年では「非常に広い範囲のデータを短時間で取得(掃天)する」技術が開発され、アルマ望遠鏡のような「狭い範囲を超解像度で観測する」のとはまた違った目的の観測で使用されています。



数多くの研究成果をもたらした

野辺山宇宙電波観測所は「ミリ波」と呼ばれる電波による高精度の観測を世界に先駆けて実現し、さまざまな「星間分子(星と星の間の空間にただよう物質)」や、「原始星(生まれたての星)」の周りをとりまくガス円盤などを発見するなど、数多くの研究成果をもたらしています。

日本の電波天文学の礎となった

電波天文学は、望遠鏡(アンテナ)という観測装置だけがあればよいというものではなく、アンテナを製造・制御するための技術や、電波を測定するための受信機・データを分析するためのコンピュータ技術など多岐にわたります。また、何よりもそれらを使いこなす人材が必要です。野辺山宇宙観測所によって積み重ねられた知見と人材が、日本の電波天文学研究を支えているのです。

もっと知りたい・楽しみたい人のために

電波天文学について

目で見ることができる「可視光線」とよばれる光だけでなく、電波やX線、赤外線などのさまざまな「電磁波」で天体を観測することで天文学は飛躍的に進歩しさまざまな発見がなされています。

その中でも野辺山宇宙電波観測所は、主に特に波長の短い「ミリ波」という電波で観測するためのものです。

電波天文学入門
http://www.nro.nao.ac.jp/entry/

野辺山宇宙電波観測所のホームページにまとまった解説があります。絵だけは^^;;やさしいのですが、内容はかなり高度。まずは一読してみてください。

「国立天文台野辺山」について

野辺山宇宙電波観測所を含む「国立天文台野辺山」という組織の成り立ち・役割・歴史・研究メンバーなどが以下のリンク先に詳しく書かれています。

「国立天文台野辺山」について
http://www.nro.nao.ac.jp/public/

特別公開について

毎年夏に「特別公開」が行われ、講演会などのイベントが実施されています。

特別公開日・施設見学
http://www.nro.nao.ac.jp/visit/openday/openday_index.html

国立天文台野辺山では電波天文学研究の成果、観測所の仕事を楽しくご覧いただくために、観測施設の特別公開を年に一回行っています。

そのほかのイベント

観測所は昼間の一般公開の時間以外には立ち入ることができないのですが、不定期に夜の構内で星空の撮影を行うイベントが実施されています。

星空タイムラプスムービープロジェクト
http://www.seibundo-shinkosha.net/tenmon/tokubetsu.html


国立天文台野辺山と天文ガイドの協力のもと
南牧村の星空タイムラプスムービープロジェクトが始動します。

こちらのイベントは、地元の南牧村が主催し、国立天文台野辺山と天文雑誌が協力する形のもの。どちらかというとハイレベルなアマチュア向けの15名の限定・有料(8000円)ですが、講習付き2泊のプロジェクト。


詳細は最新の「天文ガイド」誌をご覧下さい。

申込み締め切りは2017年11月13日(月)。
昨年、1昨年も同じようなイベントがあったので、今後継続的に実施されるのかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
野辺山という地は、「天文学」という日本のビッグサイエンスの聖地であり、また日本のアマチュア天文愛好家の聖地でもあります。

「宇宙」や「星空」にほんの少しでも関心がある方なら、ぜひ一度訪れてみたいスポットです。これから寒い季節になりますが、雪の八ヶ岳の麓の白いアンテナの美しさをぜひ一度ご覧になってみてください。

フォトギャラリー

そのほかの画像です。いずれも2017年11月1日天リフ編集部撮影によるもの。

EOS6D 200mm

敷地外から見た45m電波望遠鏡。このアングルなら、夜でも星とアンテナを撮影できるはずです。ただし遠いです。

10m干渉計のアンテナをレール上に配置可能な場所にある小さな建屋。10m干渉計はほぼ運用を停止しているので、今後年月を経るにつれてますます廃屋感が出てくることでしょう。

ずらりと並んだ干渉計のアンテナ。
ほどよい大きさで、写真の被写体としては45m電波望遠鏡よりもずっと面白い対象です。

干渉計のレールには錆が浮き出てきており、そこはかとなく廃線感が。

干渉計を移動させるためのレールは、鉄道のレールよりもずっと幅広です。

八ヶ岳をバックに。

ミリ波干渉計の説明プレート。
アンテナの裏面に歴史を感じます。

太陽を受けて。
はるか未来に、モアイ像みたいに残っているのかもしれませんね。

端正な姿。

こちらは45m電波望遠鏡。
巨大すぎて、引きで撮ると10mアンテナほどの迫力がありません^^;

IEEEマイルストーンの銘板とともに。
いつまでも一線で活躍してほしいものです。

裏側から。
小さなアパートならすっぽりと入るほどの大きさです。

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/11/IMG_2523_m-1024x683.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/11/IMG_2523_m-150x150.jpg編集部施設・企業ときどきナガノ  この記事の概要ときどきナガノによる連載企画はじまりました。「長野県は宇宙県」その魅力を訪ねてゆきます。第1回は日本の電波天文学を35年にわたって牽引してきた野辺山宇宙電波観測所です。 巨大アンテナの迫力と魅力 八ヶ岳の麓、広い敷地に並ぶ巨大なアンテナ群。 この迫力こそが野辺山宇宙電波観測所の魅力です。 45m電波望遠鏡。 野辺山の主砲、最大のアンテナです。 はっきりいってでかいです。存在感が半端ありません。 この巨大なアンテナは、360度回転できるテーブルに載っていて、観測する方向に自由に向けられるようになっています。 このアンテナは1982年に完成したもの。非常に精度高く作られていて、現在でもトップクラスの観測装置です。 その姿は敷地外からも垣間見ることができます。 実はこの天文台、ゆるやかな丘陵に囲まれた絶妙な場所に建てられていて、周辺からのぞき込める場所がほとんどありません。 おそらく、外部からの電波が直接届きにくいような地形を選んで建てているのでしょう。 45m電波望遠鏡とセットで使用する「干渉計」と呼ばれるアンテナ群。 「干渉計」というのは、小さな(それでも直径は10mあるのですが)アンテナを離れた場所に配置することで、小さいなアンテナでも高い解像度で宇宙の電波で見た姿をとらえられるような装置。このアンテナ群は、レールの上に乗せて敷地内を自由に配置できるようになっています。 10mアンテナを裏からみたところ。 建造から既に35年。装置群の多くはそれなりの年期を感じさせる姿になっています。実は現在ではこの干渉計は1台を除き運用を停止し、最先端の観測はアルマ望遠鏡などの最新鋭施設にその役目を譲っています。 今や野辺山は「天文学」というビッグサイエンスが歩んできた歴史の遺産としての側面もあるのです。 45m電波望遠鏡のその長年の功績によって、「IEEEマイルストーン」という賞を2016年に受賞しています。 wikipedia IEEEマイルストーン https://ja.wikipedia.org/wiki/IEEEマイルストーン 日本が受賞したこれまでの「IEEEマイルストーン」を見ると、富士山レーダー・黒部第四発電所・日本語ワープロ・G3ファックス・ハイビジョンなど、「プロジェクトX」級の歴史遺産がずらり。その一つに加えられるほどに、この45m電波望遠鏡は大きな成果だったのです。 もっと小さなアンテナ群もあります。 こちらは「電波ヘリオグラフ」と呼ばれる、80cmのアンテナを約500mの範囲に84基ならべた観測装置。常に太陽に向けられていて、毎日太陽が見える8時間、観測を続けています。 こちらの施設は、太陽観測の主流が人工衛星に移ったことによりいったん運用終了となる予定でしたが、研究者からの運用継続の要望により寄付を世界中の研究者から募る形で運営されているそうです。 野辺山電波ヘリオグラフ http://solar.nro.nao.ac.jp/norh/html/gallery/introduction-j.html 野辺山は八ヶ岳の裾野に位置し、四季折々の八ヶ岳の姿とともにあります。このときはちょうど紅葉の季節で、白いアンテナと青空とともに素晴らしく美しい光景でした。 「ついでに寄れる」アクセスが良い立地 野辺山宇宙電波観測所は、人里から隔絶された場所に作られることが多い天文台としては意外とアクセスが良く、R141号とJR八ヶ岳高原線(旧・小海線)がすぐ近くを通っています。 しかし、R141沿いからはアンテナ群の姿をほとんど見ることができないため、近くを通ったことがあっても気づかずに見過ごしていた方が多いのではないでしょうか。 http://www.nro.nao.ac.jp/visit/access.html 観測所敷地の全景と地図。 敷地はかなり広いですが、一時間もあれば一通り回ることができます。45m電波望遠鏡と干渉計をチラ見するだけなら30分もかかりません。R141を通って八ヶ岳方面に行かれる場合は、ぜひオススメしたいスポットです。 2018/12/18追記) https://www.nro.nao.ac.jp/visit/ippan.html 野辺山観測所45m電波望遠鏡の運用形態を変更しております。それに伴う観測への影響を最小限に抑えるため、12月1日より45m電波望遠鏡の周 囲のロータリー、および、45m鏡観測棟展示室での見学を中止させて頂きます。 皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。 観測所の運用形態の変更により、45m望遠鏡を取り囲むロータリーと観測棟展示室が一般立ち入り禁止となりました。財政難によるものと思われますが、残念です。 2018/12/18追記おわり) 観測所の入り口。見学は無料。年末年始休業(12月29日~1月3日)を除き、毎日見学が可能です。 広い駐車場からは八ヶ岳の雄大な眺め。 観測所のすぐ近くを通るJR八ヶ岳高原線。この先が野辺山駅。 野辺山の何がすごいのか この記事は野辺山宇宙電波観測所の「天文学」的な意義や成果を詳しく語ることが目的ではないのですが、「何が凄いのか」をごく簡単にまとめてみました。 建造当時も今も世界最先端の電波望遠鏡である 波長の短い電波で高精度の観測を行うためには、巨大なパラボラアンテナをものすごく正確に製造しなくてはならないだけでなく、アンテナ自体の重みによる「歪み」を絶えず補正しなければなりません。 この電波望遠鏡では、さまざまな技術を駆使し、1/100mmの精度を保てるような工夫がされています。また、近年では「非常に広い範囲のデータを短時間で取得(掃天)する」技術が開発され、アルマ望遠鏡のような「狭い範囲を超解像度で観測する」のとはまた違った目的の観測で使用されています。 数多くの研究成果をもたらした 野辺山宇宙電波観測所は「ミリ波」と呼ばれる電波による高精度の観測を世界に先駆けて実現し、さまざまな「星間分子(星と星の間の空間にただよう物質)」や、「原始星(生まれたての星)」の周りをとりまくガス円盤などを発見するなど、数多くの研究成果をもたらしています。 日本の電波天文学の礎となった 電波天文学は、望遠鏡(アンテナ)という観測装置だけがあればよいというものではなく、アンテナを製造・制御するための技術や、電波を測定するための受信機・データを分析するためのコンピュータ技術など多岐にわたります。また、何よりもそれらを使いこなす人材が必要です。野辺山宇宙観測所によって積み重ねられた知見と人材が、日本の電波天文学研究を支えているのです。 もっと知りたい・楽しみたい人のために 電波天文学について 目で見ることができる「可視光線」とよばれる光だけでなく、電波やX線、赤外線などのさまざまな「電磁波」で天体を観測することで天文学は飛躍的に進歩しさまざまな発見がなされています。 その中でも野辺山宇宙電波観測所は、主に特に波長の短い「ミリ波」という電波で観測するためのものです。 電波天文学入門 http://www.nro.nao.ac.jp/entry/ 野辺山宇宙電波観測所のホームページにまとまった解説があります。絵だけは^^;;やさしいのですが、内容はかなり高度。まずは一読してみてください。 「国立天文台野辺山」について 野辺山宇宙電波観測所を含む「国立天文台野辺山」という組織の成り立ち・役割・歴史・研究メンバーなどが以下のリンク先に詳しく書かれています。 「国立天文台野辺山」について http://www.nro.nao.ac.jp/public/ 特別公開について 毎年夏に「特別公開」が行われ、講演会などのイベントが実施されています。 特別公開日・施設見学 http://www.nro.nao.ac.jp/visit/openday/openday_index.html 国立天文台野辺山では電波天文学研究の成果、観測所の仕事を楽しくご覧いただくために、観測施設の特別公開を年に一回行っています。 そのほかのイベント 観測所は昼間の一般公開の時間以外には立ち入ることができないのですが、不定期に夜の構内で星空の撮影を行うイベントが実施されています。 星空タイムラプスムービープロジェクト http://www.seibundo-shinkosha.net/tenmon/tokubetsu.html 国立天文台野辺山と天文ガイドの協力のもと 南牧村の星空タイムラプスムービープロジェクトが始動します。 こちらのイベントは、地元の南牧村が主催し、国立天文台野辺山と天文雑誌が協力する形のもの。どちらかというとハイレベルなアマチュア向けの15名の限定・有料(8000円)ですが、講習付き2泊のプロジェクト。 詳細は最新の「天文ガイド」誌をご覧下さい。 申込み締め切りは2017年11月13日(月)。 昨年、1昨年も同じようなイベントがあったので、今後継続的に実施されるのかもしれません。 まとめ いかがでしたか? 野辺山という地は、「天文学」という日本のビッグサイエンスの聖地であり、また日本のアマチュア天文愛好家の聖地でもあります。 「宇宙」や「星空」にほんの少しでも関心がある方なら、ぜひ一度訪れてみたいスポットです。これから寒い季節になりますが、雪の八ヶ岳の麓の白いアンテナの美しさをぜひ一度ご覧になってみてください。 フォトギャラリー そのほかの画像です。いずれも2017年11月1日天リフ編集部撮影によるもの。 敷地外から見た45m電波望遠鏡。このアングルなら、夜でも星とアンテナを撮影できるはずです。ただし遠いです。 10m干渉計のアンテナをレール上に配置可能な場所にある小さな建屋。10m干渉計はほぼ運用を停止しているので、今後年月を経るにつれてますます廃屋感が出てくることでしょう。 ずらりと並んだ干渉計のアンテナ。 ほどよい大きさで、写真の被写体としては45m電波望遠鏡よりもずっと面白い対象です。 干渉計のレールには錆が浮き出てきており、そこはかとなく廃線感が。 干渉計を移動させるためのレールは、鉄道のレールよりもずっと幅広です。 八ヶ岳をバックに。 ミリ波干渉計の説明プレート。 アンテナの裏面に歴史を感じます。 太陽を受けて。 はるか未来に、モアイ像みたいに残っているのかもしれませんね。 端正な姿。 こちらは45m電波望遠鏡。 巨大すぎて、引きで撮ると10mアンテナほどの迫力がありません^^; IEEEマイルストーンの銘板とともに。 いつまでも一線で活躍してほしいものです。 裏側から。 小さなアパートならすっぽりと入るほどの大きさです。  編集部発信のオリジナルコンテンツ