アストロアーツHPで、星ナビ2021年5月号の内容が告知されています。発売は4月5日月曜日です。

今月の内容は!?

3年ぶりに全国で見られる「皆既月食」や10周年を迎える「コズミック フロント」の軌跡を紹介します。

星ナビ5月号は「スーパームーンの皆既月食」と「コズミック フロント10年」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11931_hoshinavi

■表紙

平井 智さんによる「3月14日の大火球」です。富士山に向かってまっすぐ落ちていく火球の輝きが見事な作品です。

表紙は3月14日の大火球。富士山をバックに、火球のほぼ全経路がとらえられています。精進湖の水面が青緑の「流星色」に染まっているのがスゴイ。

最近、火球の映像や動画が増えてきているのは、カメラの性能と星空にカメラを向ける人口が、飛躍的に上昇しているからでしょう。自動の全天監視カメラも数多く設置されています。数多く撮影されるようになると科学的な研究も進んでいくのではないでしょうか。それでもなお、火球は稀な現象です。その姿を見たり撮影したりすることは、天文ファンの人生の目標の一つといってもいいかもしれません。



■月と太陽による天体ショー スーパームーンの皆既月食

5月26日に日本全国で皆既月食が見られます。西日本の一部地域では欠け始めてからの月の出になるので、周りの景色と撮影するのも面白いでしょう。全国で3年ぶりに見られる月食に備えて、見どころや撮影計画の立て方をまとめました。

5月26日の夕方(欠け始めは18時45分)、全国で皆既月食が見られます。月が地球に最も近くなる近地点付近で起きるため、「スーパームーンの皆既月食」でもあります。ネット・テレビ・新聞などでも大きく話題になることでしょう。

今回の月食の特徴は、西日本以西では月の出の時点ですでに月が欠けている「月出帯食」であることと、食分が浅く皆既時間が15分程度とかなり短いこと。皆既中の月の高度は、最も条件の良い関東地方でも15°ほどです。

後半の「撮影計画を立てる」は川村晶さんが解説、読み応え十分。「みんなよく読むように」。

純粋に月食だけを考えると「悪条件」なのですが、多くの人が眼にすることができる夕方の時間帯で、月をランドマークのすぐ上で見ることができるため、ある意味絶好の条件だともいえるでしょう。

そんな今回の月食をじゅうぶんに楽しむためには、月の高度や薄明の時間などをしっかり把握して計画を立てる必要があります。記事の後半はステラナビゲータ11を活用した月食のシミュレーションによる解説。さすがのステラナビ、今回の月食をどんなテーマで撮ると面白そうなのかが一目瞭然です。

■真理を追求する魂たちの物語 『チ。-地球の運動について-』魚豊先生インタビュー

2020年9月より『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載されている漫画『チ。-地球の運動について-』は、近世ヨーロッパを舞台とし、地動説に人生を揺さぶられる人々の物語です。天文学の「あったかもしれない」を描く作者・魚豊先生にそのストーリーの背景などを語っていただきました。

「ビッグコミックスピリッツ」連載中。「地動説」に魂を奪われた者たちを描く話題作「チ。」の作者「魚豊(うおと)」さんのインタビュー記事。「チ。」とは、地であり知であり、血でもあります。

現代の天文ファンにとって「地動説」は至極当たり前の話ですが、そこに至るまではさまざまな探求と飛躍、社会との関わりからくる「血」の歴史がありました。「知性と暴力が密接に結びついていた時代の話をやりたい」「今は時代が現実に傾きすぎ」と語る魚豊さん。

Kindle版もあります。

編集部でも早速全巻購入して読んでみました。「美しい真理」の追求に殉じた「アタマのイッた人」の群像としても迫力とリアリティがありますが、人間を真理の追求に駆り立てる「そこにある宇宙の存在感」が、漫画という様式ならではの力で描かれています。ひからびたように見える科学にも、ナイフで切れば血が流れる時代があった。真理を追究する科学を、虚構の力を借りて描き直した傑作。この先の展開が大いに楽しみです。

■果てなき宇宙の最前線 NHK「コズミック フロント」10周年

NHK「コズミック フロント☆NEXT」がこの春でシリーズ放送開始から10年を迎えます。毎週欠かさず視聴している「星ナビ」読者もいるのではないでしょうか? 番組制作チームに制作の舞台裏や「コズミック フロント」のこれまで・これからを聞きました。

みんな大好き「コズミック フロント」。宇宙をテーマに10年で280本にもおよぶ「硬派な」番組を生みだしてきました。制作サイドの番組作りのコンセプトを縦軸に、「はやぶさ2」「ブラックホール」「スターゲイザー 星空の挑戦者たち」などこれまで放映されたさまざまな番組を横軸に、たっぷり8ページの特集です。

◎天リフ独断ピックアップ

■星ナビひろば・超光害地(東京23区内)での銀河の近赤外撮影

最近ブームになりつつある「近赤外」による天体写真を、第一人者である高木悟さんが解説した1ページ記事。波長の長い近赤外線は、大気の散乱が少なく市街光の強い場所でもその影響を受けにくいことを利用し、東京のど真ん中でディープスカイ天体写真を撮ろう、というコンセプトです。

高木さんは「天リフ超会議」でもご講演いただいています。ご興味のある方はぜひ上の動画もごらんください!

■広告ピックアップ

赤い六角のCMOSカメラ「Player One」。つい最近、サイトロンジャパン社が日本での販売をアナウンスした製品ですが、さっそく広告にも登場。

「Player One」社のCMOSカメラには、センサーサイズによって異なる惑星の名前が付けられるそうです。例えばMarsには1/2.8型センサー、Neptuneには1/1.8型センサー。ということは、いずれUranus 、Saturn、Jupiterといった大センサーも出るのでしょうか?並んだ五つの惑星が意味深ですね^^



■ネットよ今夜もありがとう

今月は仙台高専天文部の「天文はかせ三段目(仮)」と、「starlight_365」さんの「四季星彩」です。どちらも天リフブログではおなじみ。

天文はかせ三段目(仮)」の最近のエントリはほとんど「だいこもん」様が書かれています。ガチです。熱いです。しかし、ご本人も書かれている通り、本来は「仙台高専天文部」の活動記録のブログ。今回の掲載を機に、毎年入ってくる新入部員をガンガン巻き込んでいかれることでしょう!

「starlight_365」さんのブログ「四季星彩」は、その名前の通り作風の確立した美しい星景写真が多数。それだけでなく、ディープスカイも眼視も電視も機材も何でもオールラウンドに発信されています。過去エントリにはSky Quality Meterで各地の空の暗さを徹底的に調べまくったレポートもあり、全方位的に宇宙を楽しんでらっしゃいます。

■星ナビギャラリー

今月のトップ下は大ベテランYさんの「月面Xの月」。選評にもあるように尖鋭で階調豊か。オールドファン的には「ミニコピー+POTA的な階調」といったところでしょうか。

個人的イチオシは、Nさんの「名もなき丘に霧立ち込める」。ナトリウム灯に照らされたオレンジ、白色LEDの青、電球色の小窓。北斗七星とオレンジのα星、コルカロリ、アークツールス。すべての光の個性が柔らかく表現された、ずっと眺めていたくなる作品です。A1プリント(*)で飾りたい^^

(*)SNS時代の小さな液晶画面でも映える作品と、大サイズのプリントで見ることではじめて臨場感と美しさが伝わる作品には、別の傾向があると感じています。広い空間に小さなモチーフを散りばめた作品は、もちろん後者です。

■HOPE、天問1号、パーサビアランス… 火星探査最前線

2020年にアラブ首長国連邦、中国、アメリカから打ち上げられた火星探査機が2021年2月、火星に到着しました。各国は何を目指して火星探査を実施し、これからどんなミッションが始まるのでしょうか。各国の将来の大目標までを紹介します。

火星が熱い。UAEの「HOPE」、中国の「天問1号」、NASAの「パーサビアランス」。昨年夏相次いで打ち上げられた火星探査機が2月にそろって火星に到着しました。各国の火星探査の概要から将来計画まで、科学ライターの秋山文野さんの解説です。

ロケット技術は近年おおいに進歩し、火星は「身近な存在」になりつつあります。月よりも遠いものの、半年ほどで到達でき、気候や通信条件が金星のように苛酷ではない火星は、宇宙開発の可能性を検証する壮大な実験場なのかもしれません。

着陸せず火星周回軌道から観測する「HOPE」、サンプルリターンまでを見越した「パーサビアランス」など、それぞれのミッションは多様です。火星に人を送り込み定住とするという「壮大な夢」が今後どう進んでいくのか、その現状を理解する意味で必読の記事です。

■エーゲ海の風 第21回「ヘルクレスが創設!? 古代オリンピックのはじまり」(早水勉)

多くの人が熱狂するスポーツの祭典・オリンピック。そんなオリンピックの元祖・古代オリンピックの詳細が、考古学研究によって明らかになってきました。その中から、競技会創設にまつわる神話や、開催準備などのエピソードを紹介します。

1000年間にわたって開催されていた古代オリンピック。大英博物館のレポートを元に、そのさまざまなエピソードをギリシャ神話を交えながら語る読み物です。わずか125年の近代オリンピックですら、さまざまな栄光と悲劇がありました。いわんや、古代オリンピック。

その一つ一つはぜひ記事を読んでいただきたいのですが、さらりと書かれたラストが衝撃です。本稿の元になった「大英博物館のレポート」には、事実とは到底考えられない「ある解釈」が書かれていたのです。歴史は常に真ならず、という早水さんのメッセージなのでしょうか。「理想を追求してきたオリンピックの精神」も改めて噛みしめたいと思います。

まとめ

 

いかがでしたか?

今号の「News Watch」では、CP+2021のオンライン開催とその中での天文関連セミナーの紹介記事もありました。Samさんによる「電視観望にチャレンジしてみよう」では、(歴史的ともいえる)新たな可能性が見えてきた、との記述があります。

厄災がもたらした飛躍となるか。人間は大きな歴史や自然に対しては無力な存在ですが、切られて血を流すことを厭わない強さも合わせ持っているはず。まだまだ先は長そうですが、さまざまなチャレンジが続くことでしょう。

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!5月号も楽しみですね!

星ナビ5月号は「スーパームーンの皆既月食」と「コズミック フロント10年」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11931_hoshinavi

※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!!

 

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/04/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2021/04/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで、星ナビ2021年5月号の内容が告知されています。発売は4月5日月曜日です。 今月の内容は!? 3年ぶりに全国で見られる「皆既月食」や10周年を迎える「コズミック フロント」の軌跡を紹介します。 星ナビ5月号は「スーパームーンの皆既月食」と「コズミック フロント10年」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11931_hoshinavi ■表紙 表紙は3月14日の大火球。富士山をバックに、火球のほぼ全経路がとらえられています。精進湖の水面が青緑の「流星色」に染まっているのがスゴイ。 最近、火球の映像や動画が増えてきているのは、カメラの性能と星空にカメラを向ける人口が、飛躍的に上昇しているからでしょう。自動の全天監視カメラも数多く設置されています。数多く撮影されるようになると科学的な研究も進んでいくのではないでしょうか。それでもなお、火球は稀な現象です。その姿を見たり撮影したりすることは、天文ファンの人生の目標の一つといってもいいかもしれません。 ■月と太陽による天体ショー スーパームーンの皆既月食 5月26日の夕方(欠け始めは18時45分)、全国で皆既月食が見られます。月が地球に最も近くなる近地点付近で起きるため、「スーパームーンの皆既月食」でもあります。ネット・テレビ・新聞などでも大きく話題になることでしょう。 今回の月食の特徴は、西日本以西では月の出の時点ですでに月が欠けている「月出帯食」であることと、食分が浅く皆既時間が15分程度とかなり短いこと。皆既中の月の高度は、最も条件の良い関東地方でも15°ほどです。 純粋に月食だけを考えると「悪条件」なのですが、多くの人が眼にすることができる夕方の時間帯で、月をランドマークのすぐ上で見ることができるため、ある意味絶好の条件だともいえるでしょう。 そんな今回の月食をじゅうぶんに楽しむためには、月の高度や薄明の時間などをしっかり把握して計画を立てる必要があります。記事の後半はステラナビゲータ11を活用した月食のシミュレーションによる解説。さすがのステラナビ、今回の月食をどんなテーマで撮ると面白そうなのかが一目瞭然です。 ■真理を追求する魂たちの物語 『チ。-地球の運動について-』魚豊先生インタビュー 「ビッグコミックスピリッツ」連載中。「地動説」に魂を奪われた者たちを描く話題作「チ。」の作者「魚豊(うおと)」さんのインタビュー記事。「チ。」とは、地であり知であり、血でもあります。 現代の天文ファンにとって「地動説」は至極当たり前の話ですが、そこに至るまではさまざまな探求と飛躍、社会との関わりからくる「血」の歴史がありました。「知性と暴力が密接に結びついていた時代の話をやりたい」「今は時代が現実に傾きすぎ」と語る魚豊さん。 編集部でも早速全巻購入して読んでみました。「美しい真理」の追求に殉じた「アタマのイッた人」の群像としても迫力とリアリティがありますが、人間を真理の追求に駆り立てる「そこにある宇宙の存在感」が、漫画という様式ならではの力で描かれています。ひからびたように見える科学にも、ナイフで切れば血が流れる時代があった。真理を追究する科学を、虚構の力を借りて描き直した傑作。この先の展開が大いに楽しみです。 https://twitter.com/uotouoto/status/1376832126780276738 ■果てなき宇宙の最前線 NHK「コズミック フロント」10周年 みんな大好き「コズミック フロント」。宇宙をテーマに10年で280本にもおよぶ「硬派な」番組を生みだしてきました。制作サイドの番組作りのコンセプトを縦軸に、「はやぶさ2」「ブラックホール」「スターゲイザー 星空の挑戦者たち」などこれまで放映されたさまざまな番組を横軸に、たっぷり8ページの特集です。 ◎天リフ独断ピックアップ ■星ナビひろば・超光害地(東京23区内)での銀河の近赤外撮影 最近ブームになりつつある「近赤外」による天体写真を、第一人者である高木悟さんが解説した1ページ記事。波長の長い近赤外線は、大気の散乱が少なく市街光の強い場所でもその影響を受けにくいことを利用し、東京のど真ん中でディープスカイ天体写真を撮ろう、というコンセプトです。 高木さんは「天リフ超会議」でもご講演いただいています。ご興味のある方はぜひ上の動画もごらんください! ■広告ピックアップ 赤い六角のCMOSカメラ「Player One」。つい最近、サイトロンジャパン社が日本での販売をアナウンスした製品ですが、さっそく広告にも登場。 「Player One」社のCMOSカメラには、センサーサイズによって異なる惑星の名前が付けられるそうです。例えばMarsには1/2.8型センサー、Neptuneには1/1.8型センサー。ということは、いずれUranus 、Saturn、Jupiterといった大センサーも出るのでしょうか?並んだ五つの惑星が意味深ですね^^ ■ネットよ今夜もありがとう 今月は仙台高専天文部の「天文はかせ三段目(仮)」と、「starlight_365」さんの「四季星彩」です。どちらも天リフブログではおなじみ。 「天文はかせ三段目(仮)」の最近のエントリはほとんど「だいこもん」様が書かれています。ガチです。熱いです。しかし、ご本人も書かれている通り、本来は「仙台高専天文部」の活動記録のブログ。今回の掲載を機に、毎年入ってくる新入部員をガンガン巻き込んでいかれることでしょう! 「starlight_365」さんのブログ「四季星彩」は、その名前の通り作風の確立した美しい星景写真が多数。それだけでなく、ディープスカイも眼視も電視も機材も何でもオールラウンドに発信されています。過去エントリにはSky Quality Meterで各地の空の暗さを徹底的に調べまくったレポートもあり、全方位的に宇宙を楽しんでらっしゃいます。 ■星ナビギャラリー 今月のトップ下は大ベテランYさんの「月面Xの月」。選評にもあるように尖鋭で階調豊か。オールドファン的には「ミニコピー+POTA的な階調」といったところでしょうか。 個人的イチオシは、Nさんの「名もなき丘に霧立ち込める」。ナトリウム灯に照らされたオレンジ、白色LEDの青、電球色の小窓。北斗七星とオレンジのα星、コルカロリ、アークツールス。すべての光の個性が柔らかく表現された、ずっと眺めていたくなる作品です。A1プリント(*)で飾りたい^^ (*)SNS時代の小さな液晶画面でも映える作品と、大サイズのプリントで見ることではじめて臨場感と美しさが伝わる作品には、別の傾向があると感じています。広い空間に小さなモチーフを散りばめた作品は、もちろん後者です。 ■HOPE、天問1号、パーサビアランス… 火星探査最前線 火星が熱い。UAEの「HOPE」、中国の「天問1号」、NASAの「パーサビアランス」。昨年夏相次いで打ち上げられた火星探査機が2月にそろって火星に到着しました。各国の火星探査の概要から将来計画まで、科学ライターの秋山文野さんの解説です。 ロケット技術は近年おおいに進歩し、火星は「身近な存在」になりつつあります。月よりも遠いものの、半年ほどで到達でき、気候や通信条件が金星のように苛酷ではない火星は、宇宙開発の可能性を検証する壮大な実験場なのかもしれません。 着陸せず火星周回軌道から観測する「HOPE」、サンプルリターンまでを見越した「パーサビアランス」など、それぞれのミッションは多様です。火星に人を送り込み定住とするという「壮大な夢」が今後どう進んでいくのか、その現状を理解する意味で必読の記事です。 ■エーゲ海の風 第21回「ヘルクレスが創設!? 古代オリンピックのはじまり」(早水勉) 1000年間にわたって開催されていた古代オリンピック。大英博物館のレポートを元に、そのさまざまなエピソードをギリシャ神話を交えながら語る読み物です。わずか125年の近代オリンピックですら、さまざまな栄光と悲劇がありました。いわんや、古代オリンピック。 その一つ一つはぜひ記事を読んでいただきたいのですが、さらりと書かれたラストが衝撃です。本稿の元になった「大英博物館のレポート」には、事実とは到底考えられない「ある解釈」が書かれていたのです。歴史は常に真ならず、という早水さんのメッセージなのでしょうか。「理想を追求してきたオリンピックの精神」も改めて噛みしめたいと思います。 まとめ   いかがでしたか? 今号の「News Watch」では、CP+2021のオンライン開催とその中での天文関連セミナーの紹介記事もありました。Samさんによる「電視観望にチャレンジしてみよう」では、(歴史的ともいえる)新たな可能性が見えてきた、との記述があります。 厄災がもたらした飛躍となるか。人間は大きな歴史や自然に対しては無力な存在ですが、切られて血を流すことを厭わない強さも合わせ持っているはず。まだまだ先は長そうですが、さまざまなチャレンジが続くことでしょう。 そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!5月号も楽しみですね! 星ナビ5月号は「スーパームーンの皆既月食」と「コズミック フロント10年」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11931_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!    編集部発信のオリジナルコンテンツ