この記事の概要凄い星空ってどんなものなの?
キレイな星空を見たい!」星空デビューしてみたいと思っている貴方のために、誰もが感動するような「満天の星(空)」から、お庭やベランダで見上げる「マチナカの星空」まで、「どのくらい星が見えるのか」を表す「星空レベル」をわかりやすく3段階に分類してみました!

 

★★★三つ星レベル・満天の星(空)


誰もが感動
します!
空を見上げるとそれは経験したことのないような別世界。天の川は雲のように白く輝いています。空一面に無数の星がびっしりとまたたき、明るい星はキラキラと輝きます。
一度この世界を体験すると、あなたはもう星空の虜です!

例1・八重山諸島の離島



人工光のほとんどない離島。雲が天の川でシルエットに。

例2・南アルプスの高原

肉眼で見たイメージに近づけてみました。
南アルプスは山が深く人里から離れているので、日本有数の星空を見ることができます。

こんな星空が見られる場所

人里離れた山奥にある高原、高い山の山頂、離島など。明るい街灯や人家、ホテルなどの明るい照明からは500mは離れたいものです。

ワンポイントアドバイス

最低5分くらいは明かりを全部消して、暗闇によく目を慣らしましょう。

★★二つ星レベル・キレイな星空


誰もが楽しめます

天の川はうっすらと、でもはっきりと流れているはずです。主な星座はほとんど追うことができます。
街灯りはそれなりに空を照らしているはずですが、人々の生活の息吹の中に星空を感じられるに違いありません。
一度この世界を体験すると、もう一度、そしてもっと美しい星空を眺めてみたくなることでしょう!

例1・有明海の海岸

佐賀市街から20キロの海岸。対岸の街が空を照らしていますが、天の川がうっすらと。

例2・玄界灘の海岸

人口150万の福岡市と人口100万人の北九州市のちょうど中間。
このレベルでは街灯りからは逃れることはできません。
海岸は標高は低いので山地ほど空が澄んでいないのですが、海の方角は街灯りがないため、漁り火さえなければ狙い目です。

こんな星空が見られる場所

近くに大きな街や強い光がない郊外地、海岸など。市街地からは最低10kmは離れる必要があります。首都圏・名古屋圏・大阪圏はかなり厳しいですが、人口の少ない方角を向けばキレイな星空が見られることも。

ワンポイントアドバイス

街灯りが近くにある場合は、薄雲やもやは大敵。できるだけ空気の澄んだ日を選びましょう。

★一つ星レベル・マチナカの星空

楽しむためには脳内補正が必要です!
街灯りに圧倒されて、数えられるくらいしか星は見えません。でも、有名な星座くらいなら追えるかも。天の川は心眼を使ってもたぶん無理。
でも貴方の見ている光は、まぎれもなく宇宙の彼方から長い年月をかけてやってきた、ホンモノの星の光です。
まずは一度、身近な場所から星空を経験してみましょう!

例1・150万都市オフィス街に面した海岸



福岡市の海岸、埋め立て地に広がるオフィス街と巨大ホテル。
夜景としては素晴らしい眺めですが、星はほんのかすか・・

例2・150万都市のベランダ

オリオン座がかろうじてたどれる程度ですが、自宅からなら毎日でもOK!

 

こんな星空が見られる場所

オフィス街、繁華街、住宅街など、日本の都市近郊ならどこででも!

ワンポイントアドバイス

広い公園や河原など、近くに強い光源の少ない場所を選びましょう。街中でも、探せば意外とそういう場所はあります!
でもくれぐれも安全にはご注意を。

番外・曇り空

残念です。曇っていては星は見えません・・・
そうなんです、どんなに星がよく見えるはずの場所に行ったとしても、晴れなきゃ星は見られないんです・・・
でもめげないで!少し待てば晴れてくるかもしれません。
一度この世界を体験しても、めげないで次のチャンスを待ちましょう。

ワンポイントアドバイス

日頃から善行を心がけましょう^^
晴れ男、晴れ女と一緒に行くのも手です。

星空レベル別の空の明るさ大比較

3つのレベルの作例に対して、同じ場所で撮影した、同じ露出条件の全天写真(*)を追加し、背景の空の明るさを比較できるまとめを作ってみました。

(*)魚眼レンズを頭の上に向けて撮影した、空が全部映り込んだ写真

星空レベルによって背景の空の明るさが全く違うことがわかります。

★★★三つ星レベル・満天の星
誰もが感動する
八重山諸島
  • 経験したことのないような別世界。
  • 天の川は雲のように白く輝く
  • 一度この世界を体験すると星空の虜に
  • 日本でこれほどの星空が見られる場所は少ない
  • 人里離れた山奥にある高原、高い山の山頂、離島などで見られる

南アルプスの高原
★★二つ星レベル・キレイな星空
誰もが楽しめる
有明海の海岸
  • 天の川はうっすらだがはっきり見える 
  • 主な星座をほとんど追うことができる
  • 人々の生活の息吹の中に星空が楽しめる
  • 大都市圏では厳しいが、市街地から最低10km離れた、近くに強い光がない郊外地、海岸などで見られる
玄界灘の海岸
★一つ星レベル・マチナカの星空
脳内補正で楽しむ
150万都市オフィス街
  •  街灯りに圧倒され数えられるほどしか星は見えない
  • 明るい星、有名な星座なら視認できる
  • 天の川を見るのは無理
  • 夜景として見れば美しい
  • オフィス街、繁華街、住宅街など、日本の都市近郊ならどこからでも見られ
150万都市のベランダ

・全天写真の撮影条件はISO3200、F4、90秒相当。
一つ星レベルのみ、あまりにも背景の明るさが異なるため、-1段の露出補正をかけています。

まとめ

いかがでしたか?

誰もが感動できる三つ星レベルの星空が見られる場所は、日本ではとても少ないのが残念ですが、場所と条件を選べば、じゅうぶんに星空を楽しめる場所がたくさんあります!

また、「街灯り」が星空をどれだけ蝕んでしまうのか、ぜひここに上げた具体例で実感していただければと思います。

人間の生活に灯りは不可欠ですが、ほしぞらの自然を大事にするためにも、メリハリをつけて、不用な灯りや無駄に明るすぎる灯りは減らしたいものですね! https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/06/level-453x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/06/level-150x150.jpg編集部星空入門  この記事の概要凄い星空ってどんなものなの? 「キレイな星空を見たい!」星空デビューしてみたいと思っている貴方のために、誰もが感動するような「満天の星(空)」から、お庭やベランダで見上げる「マチナカの星空」まで、「どのくらい星が見えるのか」を表す「星空レベル」をわかりやすく3段階に分類してみました!   ★★★三つ星レベル・満天の星(空) 誰もが感動します! 空を見上げるとそれは経験したことのないような別世界。天の川は雲のように白く輝いています。空一面に無数の星がびっしりとまたたき、明るい星はキラキラと輝きます。 一度この世界を体験すると、あなたはもう星空の虜です! 例1・八重山諸島の離島 人工光のほとんどない離島。雲が天の川でシルエットに。 例2・南アルプスの高原 肉眼で見たイメージに近づけてみました。 南アルプスは山が深く人里から離れているので、日本有数の星空を見ることができます。 こんな星空が見られる場所 人里離れた山奥にある高原、高い山の山頂、離島など。明るい街灯や人家、ホテルなどの明るい照明からは500mは離れたいものです。 ワンポイントアドバイス 最低5分くらいは明かりを全部消して、暗闇によく目を慣らしましょう。 ★★二つ星レベル・キレイな星空 誰もが楽しめます! 天の川はうっすらと、でもはっきりと流れているはずです。主な星座はほとんど追うことができます。 街灯りはそれなりに空を照らしているはずですが、人々の生活の息吹の中に星空を感じられるに違いありません。 一度この世界を体験すると、もう一度、そしてもっと美しい星空を眺めてみたくなることでしょう! 例1・有明海の海岸 佐賀市街から20キロの海岸。対岸の街が空を照らしていますが、天の川がうっすらと。 例2・玄界灘の海岸 人口150万の福岡市と人口100万人の北九州市のちょうど中間。 このレベルでは街灯りからは逃れることはできません。 海岸は標高は低いので山地ほど空が澄んでいないのですが、海の方角は街灯りがないため、漁り火さえなければ狙い目です。 こんな星空が見られる場所 近くに大きな街や強い光がない郊外地、海岸など。市街地からは最低10kmは離れる必要があります。首都圏・名古屋圏・大阪圏はかなり厳しいですが、人口の少ない方角を向けばキレイな星空が見られることも。 ワンポイントアドバイス 街灯りが近くにある場合は、薄雲やもやは大敵。できるだけ空気の澄んだ日を選びましょう。 ★一つ星レベル・マチナカの星空 楽しむためには脳内補正が必要です! 街灯りに圧倒されて、数えられるくらいしか星は見えません。でも、有名な星座くらいなら追えるかも。天の川は心眼を使ってもたぶん無理。 でも貴方の見ている光は、まぎれもなく宇宙の彼方から長い年月をかけてやってきた、ホンモノの星の光です。 まずは一度、身近な場所から星空を経験してみましょう! 例1・150万都市オフィス街に面した海岸 福岡市の海岸、埋め立て地に広がるオフィス街と巨大ホテル。 夜景としては素晴らしい眺めですが、星はほんのかすか・・ 例2・150万都市のベランダ オリオン座がかろうじてたどれる程度ですが、自宅からなら毎日でもOK!   こんな星空が見られる場所 オフィス街、繁華街、住宅街など、日本の都市近郊ならどこででも! ワンポイントアドバイス 広い公園や河原など、近くに強い光源の少ない場所を選びましょう。街中でも、探せば意外とそういう場所はあります! でもくれぐれも安全にはご注意を。 番外・曇り空 残念です。曇っていては星は見えません・・・ そうなんです、どんなに星がよく見えるはずの場所に行ったとしても、晴れなきゃ星は見られないんです・・・ でもめげないで!少し待てば晴れてくるかもしれません。 一度この世界を体験しても、めげないで次のチャンスを待ちましょう。 ワンポイントアドバイス 日頃から善行を心がけましょう^^ 晴れ男、晴れ女と一緒に行くのも手です。 星空レベル別の空の明るさ大比較 3つのレベルの作例に対して、同じ場所で撮影した、同じ露出条件の全天写真(*)を追加し、背景の空の明るさを比較できるまとめを作ってみました。 (*)魚眼レンズを頭の上に向けて撮影した、空が全部映り込んだ写真 星空レベルによって背景の空の明るさが全く違うことがわかります。 ★★★三つ星レベル・満天の星 <誰もが感動する> 八重山諸島 経験したことのないような別世界。 天の川は雲のように白く輝く 一度この世界を体験すると星空の虜に 日本でこれほどの星空が見られる場所は少ない 人里離れた山奥にある高原、高い山の山頂、離島などで見られる 南アルプスの高原 ★★二つ星レベル・キレイな星空 <誰もが楽しめる> 有明海の海岸 天の川はうっすらだがはっきり見える  主な星座をほとんど追うことができる 人々の生活の息吹の中に星空が楽しめる 大都市圏では厳しいが、市街地から最低10km離れた、近くに強い光がない郊外地、海岸などで見られる 玄界灘の海岸 ★一つ星レベル・マチナカの星空 <脳内補正で楽しむ> 150万都市オフィス街  街灯りに圧倒され数えられるほどしか星は見えない 明るい星、有名な星座なら視認できる 天の川を見るのは無理 夜景として見れば美しい オフィス街、繁華街、住宅街など、日本の都市近郊ならどこからでも見られる 150万都市のベランダ ・全天写真の撮影条件はISO3200、F4、90秒相当。 一つ星レベルのみ、あまりにも背景の明るさが異なるため、-1段の露出補正をかけています。 まとめ いかがでしたか? 誰もが感動できる三つ星レベルの星空が見られる場所は、日本ではとても少ないのが残念ですが、場所と条件を選べば、じゅうぶんに星空を楽しめる場所がたくさんあります! また、「街灯り」が星空をどれだけ蝕んでしまうのか、ぜひここに上げた具体例で実感していただければと思います。 人間の生活に灯りは不可欠ですが、ほしぞらの自然を大事にするためにも、メリハリをつけて、不用な灯りや無駄に明るすぎる灯りは減らしたいものですね!編集部発信のオリジナルコンテンツ