星ナビ2025年3月号ご紹介
アストロアーツHPで星ナビ2025年3月号の内容が告知されています。発売は2月5日 水曜日です。
目次
今月の内容は!?
3月5日のすばる食の前に観測のポイントをチェック。今月から小説家・瀬名秀明さんの連載小説がスタートします。
星ナビ3月号は「すばる食のシーズン」と「瀬名秀明さん連載小説」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13915_hoshinavi
■表紙
またもや「大化け」のC/2024 G3アトラス彗星。近日点通過の崩壊の危機を乗り越え(*)、大量のダストを吹き出し予想光度を超えた-6等級ともいわれる明るさとなりました。この詳細はぜひ本誌「Photo Topic」欄をご参照ください。
(*)結局1月下旬に核が崩壊し、2月2日現在では「尾だけ」の姿となっています。
表紙の画像は、彗星を条件の良い南半球で見るべく結成された観測チームの小林丈人さん撮影の1月19日の姿。太陽をかすめる「サングレーザー」であるこの彗星の観測は、薄明時間との勝負。南半球では位置の関係で地平高度が北半球よりも高くなるのですが、それでも太陽から日々遠ざかり暗くなる彗星と、彗星が沈む時の薄明光の明るさのせめぎ合いです。
この日は雲が立ちこめる悪天だったそうですが、奇跡的に彗星の付近に晴れ間があり、見事な彗星の姿が捉えられました。小林さん、おめでとうございます^^
ちなみに画像処理担当は不肖・天リフ編集長。今回も紫金山・アトラス彗星同様、西豪直送のrawファイルを当方が処理し、日々Twitter(現X)にアップさせていただきました。ありがとうございました!
1月19日・南半球、西オーストラリアからのアトラス彗星(C/2024 G3)。K-ASTEC川野さんの撮影です。500mmレンズに中判カメラGFX 50SIIで撮影。詳細データはALTで。 pic.twitter.com/NNVVaPrEtZ — 天リフ編集部 (@tenmonReflexion) January 20, 2025
こちらは同じ日同じ場所から、K-ASTEC 川野伴睦さんの撮影されたアトラス彗星です。
■月がプレアデス星団を隠す すばる食のシーズン(解説/早水 勉・谷川正夫)
2025年、すばる(M45 プレアデス星団)の食(掩蔽)がなんと4回も日本から見られます。本記事はその中でも特に条件の良い3月5日の現象の詳細解説と、「星食のシーズン」がなぜ周期的に訪れるか(*)、さらには輝度差の大きな月とすばるをどうやって撮影するかについての解説。
(*)月の軌道(白道)と黄道の位置関係は18.6年周期で変化してゆきます。黄道からやや離れた場所にあるすばるの場合、食のシーズンは6年にもわたります。
すばる食のシーズンは実は2023年9月から始まっているのですが、月が細くて日本から観測しやすい条件の食は、そんなに多くはありません。3月5日のすばる食はその中でも有数の好条件。ぜひ本誌を参考に「すばる食」を観測してみませんか?!
■連載小説「オリオンと猫 野尻抱影と大佛次郎物語」(作/瀬名秀明)
新企画「連載小説」がスタート。天文雑誌に小説が連載されるのは、この10年当方は見たことがありません。作者は著名なSF・ホラー作家の瀬名秀明さんです。
Wikipedia 瀬名秀明
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%90%8D%E7%A7%80%E6%98%8E
ネタバレになるので内容については触れませんが、生誕140年となる野尻抱影さんと、その実弟である作家の大佛次郎さんの2人の兄弟がテーマ。第一話は主人公(ないしは物語の語り部)であろう「千里」が勤務する、横浜の「大佛次郎記念館」に「天文雑誌の編集者」2名(*)を含む4人が取材に訪れるところから始まります。
(*)「てきぱきと仕事ができそうな可愛らしい女性の若い編集者」と「いかにも星の事なら何でも知っているという感じの無精髭の男性編集者」とありますが、星ナビのK口編集人とI川さんをイメージしました^^
さて、この先どう展開していくのでしょうか?次号以降が楽しみです!
野尻抱影生誕130年は冥王星イヤー☆ 「星の抱影と弟・大佛次郎」
◎天リフ独断ピックアップ
■広告ピックアップ・ZWO Seestar S30
Seestar S30 特設ページ
https://www.vixen.co.jp/lp/seestar/
ZWO社のスマート望遠鏡「Seestar」シリーズがビクセン社で販売されるようになり、天文雑誌の「表3」見開きにカラー広告が掲載。
より小型で広角カメラも搭載した「Seestar S30」の登場で、スマート望遠鏡が一般層に対しての、星と宇宙への関心を高める起爆剤となってほしいものですね!
■News Watch「天文系VTuberがプラネ解説」レポート/星見まどか(惑星科学者VTuber)
星ナビ誌にもたびたび登場しているVTuberの「星見まどか」さんが、今度はプラネタリウムドームに登場!平塚市博物館でコラボ番組「VTuber 星見まどかと探る 太陽系の衛星のヒミツ」が始まっています。投影は4月6日までの土/日曜・春休みの水/木曜です。ぜひお近くの方は足を運んでみてくださいね!
YouTube 星見まどか*hoshimi madoka
https://www.youtube.com/c/MadokaHoshimi
遅ればせながら告知です!当館では2月1日(土)より惑星科学者VTuber星見まどかさんとコラボしたプラネタリウム番組「VTuber星見まどかと探る 太陽系の衛星のヒミツ」を投影します。その舞台挨拶を2月15日(土)に開催、現在申込受付中です。詳細は当館webページをご覧ください。https://t.co/19pBwBctcX https://t.co/bdrVt56bkK
— 平塚市博物館【公式】 (@hirahaku_) January 9, 2025
■星ナビギャラリー
今回のトップ下は小林直樹さんの「八ヶ岳にロンギヌスの槍が降る」。ふたご座流星群の夜の12月14日の撮影。今シーズンのふたご群はあいにくの満月期でしたが、逆に月光が八ヶ岳を明るく照らし素晴らしい作品となりました。2.5秒露光の2コマ比較明合成ですが、この露光時間でひたすら連写されていたのでしょう。火球が撮れるかどうかは運の要素が大きいですが、現場で待ち構えていたからこそ実現した作品です。
個人的注目は田中忍さんの「M63ひまわり銀河」と岩片かおりさんの「NGC1313 “The Topsy Turvy Galaxy”」。田中さんはLRGBHa合成、岩片さんはIRBHa(*)合成と波長域は異なりますが、いずれも長時間露光で中心部や腕の微細構造だけでなく、銀河外縁のIFN(Integrated Flux Nebua)と呼ばれる淡い雲のような部分を描出されているのが特徴。ディープスカイ天体写真の表現の幅がますます広がってきていますね!
(*)岩片さんは「リコー天体撮影サービス(リコリモ)」での撮影ですが、フィルターに測光観測用の「V」「Rc」「 Ic」が使えるようになったようです。Icが700〜900nmあたりの近赤外線を透過するフィルターです。
■ 天文外史 野尻抱影生誕140周年(解説/塚田 健)
今年生誕140周年の「星の文人」野尻抱影さん。1977年の没年から50年近く経過した今でも、天文愛好家の中にはその名が刻み込まれています。今回の「天文外史」は野尻さんの生涯を綴る10ページ。今月から連載の始まった「オリオンと猫 野尻抱影と大佛次郎物語」にも登場する愛機「ロング・トム」や「大佛次郎記念館」にも触れられています。
天リフ編集長の星空デビューのガイドブックは野尻抱影さんの「新星座めぐり・秋の巻(昭和21年刊)」。ペルセウス座の二重星団を見つけたときには(*)まさに「眼も覺めるやうな美観」でした。
(*)1973年ごろなので、野尻先生はご在命のころです。今見返してみると二重星団の場所を示す星図のようなものはなく、漠然と「ペルセウス座とカシオペヤ座の間」「長剣の柄もと」との記述があるだけで、これを頼りに見つけたのか、他の星図か何かを参照したのかは記憶に定かではありません。
■エーゲ海の風 第31回 変わる古代ギリシアの歴史 (案内/早水 勉)
「歴史の真実はひとつしかないはず」ですが、「定説」とされていたことが新たな研究や発見によってたびたび覆ることがあるのは、「科学の真実」と同様、けっこう普通にあることです。
今月の「エーゲ海の風」では、古代ギリシアについてのそういった事例「アクロポリスの丘のフェファイストス神殿」や「海底遺跡カノープス」」などを解説。
星のギリシア神話研究 星座を彩る物語と文化 ~エーゲ海の風~ https://www.astroarts.co.jp/products/aegean_sea/index-j.shtml
■ほのかな天体の輝きを引き出す「ステライメージ10」3月発売(紹介/上山治貴)
「ステライメージ10」が4年ぶりに大型バージョンアップ(3月発売予定)。なんとあの「あぷらなーと」氏考案の「コスミカット」「クールファイル補正」「ピクセルマッピング」などの「邪悪」?な機能が実装されました。
ブログ更新しました♪
3月発売予定のステライメージ10に実装された拙作『センサー時系列解析』&『ソフトウェアピクセルマッピング法』について、紹介しました。
※掲載画像は「開発中」のSI10によるものである点をご了承の上、お楽しみください。https://t.co/EXJRilUJW9 — あぷらなーと (@PG1wvzio4yvwFXW) February 1, 2025
さらに、「周辺減光/カブリ補正」を複数の基準点を指定することで効果的に補正可能に、特定の階調領域を強力にストレッチする「ピンポイント・トーンカーブ調整」をはじめとする様々な機能強化、操作ガイド強化・処理ヒストリーの保存・実行などの操作性向上などが図られています。
まとめ
いかがでしたか?
またまたやってきた大彗星!マイナス等級が3ヶ月で2個とは、運を使い果たしたのかと心配になるレベルですが^^、、、夜に晴れあれば曇りあり、人生山あり谷あり、天界にも動あり静あり。美しい過去の記憶を反芻して楽しみつつ、静かな日常の中まだ見ぬ次に来たるべき大イベントに備えましょう!
そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね!
星ナビ3月号は「すばる食のシーズン」と「瀬名秀明さん連載小説」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13915_hoshinavi
※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。
天文ガイドも合わせて読みたいですね!!
https://reflexions.jp/tenref/orig/2025/02/05/17337/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2025/02/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2025/02/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg雑誌・書籍星ナビアストロアーツHPで星ナビ2025年3月号の内容が告知されています。発売は2月5日 水曜日です。 今月の内容は!? 3月5日のすばる食の前に観測のポイントをチェック。今月から小説家・瀬名秀明さんの連載小説がスタートします。 星ナビ3月号は「すばる食のシーズン」と「瀬名秀明さん連載小説」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/13915_hoshinavi ■表紙 またもや「大化け」のC/2024 G3アトラス彗星。近日点通過の崩壊の危機を乗り越え(*)、大量のダストを吹き出し予想光度を超えた-6等級ともいわれる明るさとなりました。この詳細はぜひ本誌「Photo Topic」欄をご参照ください。 (*)結局1月下旬に核が崩壊し、2月2日現在では「尾だけ」の姿となっています。 表紙の画像は、彗星を条件の良い南半球で見るべく結成された観測チームの小林丈人さん撮影の1月19日の姿。太陽をかすめる「サングレーザー」であるこの彗星の観測は、薄明時間との勝負。南半球では位置の関係で地平高度が北半球よりも高くなるのですが、それでも太陽から日々遠ざかり暗くなる彗星と、彗星が沈む時の薄明光の明るさのせめぎ合いです。 この日は雲が立ちこめる悪天だったそうですが、奇跡的に彗星の付近に晴れ間があり、見事な彗星の姿が捉えられました。小林さん、おめでとうございます^^ ちなみに画像処理担当は不肖・天リフ編集長。今回も紫金山・アトラス彗星同様、西豪直送のrawファイルを当方が処理し、日々Twitter(現X)にアップさせていただきました。ありがとうございました! 1月19日・南半球、西オーストラリアからのアトラス彗星(C/2024 G3)。K-ASTEC川野さんの撮影です。500mmレンズに中判カメラGFX 50SIIで撮影。詳細データはALTで。 pic.twitter.com/NNVVaPrEtZ — 天リフ編集部 (@tenmonReflexion) January 20, 2025 こちらは同じ日同じ場所から、K-ASTEC 川野伴睦さんの撮影されたアトラス彗星です。 ■月がプレアデス星団を隠す すばる食のシーズン(解説/早水 勉・谷川正夫) 2025年、すばる(M45 プレアデス星団)の食(掩蔽)がなんと4回も日本から見られます。本記事はその中でも特に条件の良い3月5日の現象の詳細解説と、「星食のシーズン」がなぜ周期的に訪れるか(*)、さらには輝度差の大きな月とすばるをどうやって撮影するかについての解説。 (*)月の軌道(白道)と黄道の位置関係は18.6年周期で変化してゆきます。黄道からやや離れた場所にあるすばるの場合、食のシーズンは6年にもわたります。 すばる食のシーズンは実は2023年9月から始まっているのですが、月が細くて日本から観測しやすい条件の食は、そんなに多くはありません。3月5日のすばる食はその中でも有数の好条件。ぜひ本誌を参考に「すばる食」を観測してみませんか?! ■連載小説「オリオンと猫 野尻抱影と大佛次郎物語」(作/瀬名秀明) 新企画「連載小説」がスタート。天文雑誌に小説が連載されるのは、この10年当方は見たことがありません。作者は著名なSF・ホラー作家の瀬名秀明さんです。 Wikipedia 瀬名秀明https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%90%8D%E7%A7%80%E6%98%8E ネタバレになるので内容については触れませんが、生誕140年となる野尻抱影さんと、その実弟である作家の大佛次郎さんの2人の兄弟がテーマ。第一話は主人公(ないしは物語の語り部)であろう「千里」が勤務する、横浜の「大佛次郎記念館」に「天文雑誌の編集者」2名(*)を含む4人が取材に訪れるところから始まります。 (*)「てきぱきと仕事ができそうな可愛らしい女性の若い編集者」と「いかにも星の事なら何でも知っているという感じの無精髭の男性編集者」とありますが、星ナビのK口編集人とI川さんをイメージしました^^ さて、この先どう展開していくのでしょうか?次号以降が楽しみです! https://osaragijiro-museum.jp/theme-exhibition/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%9E%E5%B1%95%E7%A4%BA%E2%85%B2%E3%80%80%E9%87%8E%E5%B0%BB%E6%8A%B1%E5%BD%B1%E7%94%9F%E8%AA%95130%E5%B9%B4%E3%81%AF%E5%86%A5%E7%8E%8B%E6%98%9F%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC ◎天リフ独断ピックアップ ■広告ピックアップ・ZWO Seestar S30 Seestar S30 特設ページhttps://www.vixen.co.jp/lp/seestar/ ZWO社のスマート望遠鏡「Seestar」シリーズがビクセン社で販売されるようになり、天文雑誌の「表3」見開きにカラー広告が掲載。 より小型で広角カメラも搭載した「Seestar S30」の登場で、スマート望遠鏡が一般層に対しての、星と宇宙への関心を高める起爆剤となってほしいものですね! ■News Watch「天文系VTuberがプラネ解説」レポート/星見まどか(惑星科学者VTuber) 星ナビ誌にもたびたび登場しているVTuberの「星見まどか」さんが、今度はプラネタリウムドームに登場!平塚市博物館でコラボ番組「VTuber 星見まどかと探る 太陽系の衛星のヒミツ」が始まっています。投影は4月6日までの土/日曜・春休みの水/木曜です。ぜひお近くの方は足を運んでみてくださいね! YouTube 星見まどか*hoshimi madokahttps://www.youtube.com/c/MadokaHoshimi 遅ればせながら告知です!当館では2月1日(土)より惑星科学者VTuber星見まどかさんとコラボしたプラネタリウム番組「VTuber星見まどかと探る 太陽系の衛星のヒミツ」を投影します。その舞台挨拶を2月15日(土)に開催、現在申込受付中です。詳細は当館webページをご覧ください。https://t.co/19pBwBctcX https://t.co/bdrVt56bkK — 平塚市博物館【公式】 (@hirahaku_) January 9, 2025 ■星ナビギャラリー 今回のトップ下は小林直樹さんの「八ヶ岳にロンギヌスの槍が降る」。ふたご座流星群の夜の12月14日の撮影。今シーズンのふたご群はあいにくの満月期でしたが、逆に月光が八ヶ岳を明るく照らし素晴らしい作品となりました。2.5秒露光の2コマ比較明合成ですが、この露光時間でひたすら連写されていたのでしょう。火球が撮れるかどうかは運の要素が大きいですが、現場で待ち構えていたからこそ実現した作品です。 個人的注目は田中忍さんの「M63ひまわり銀河」と岩片かおりさんの「NGC1313 'The Topsy Turvy Galaxy'」。田中さんはLRGBHa合成、岩片さんはIRBHa(*)合成と波長域は異なりますが、いずれも長時間露光で中心部や腕の微細構造だけでなく、銀河外縁のIFN(Integrated Flux Nebua)と呼ばれる淡い雲のような部分を描出されているのが特徴。ディープスカイ天体写真の表現の幅がますます広がってきていますね! (*)岩片さんは「リコー天体撮影サービス(リコリモ)」での撮影ですが、フィルターに測光観測用の「V」「Rc」「 Ic」が使えるようになったようです。Icが700〜900nmあたりの近赤外線を透過するフィルターです。 ■ 天文外史 野尻抱影生誕140周年(解説/塚田 健) 今年生誕140周年の「星の文人」野尻抱影さん。1977年の没年から50年近く経過した今でも、天文愛好家の中にはその名が刻み込まれています。今回の「天文外史」は野尻さんの生涯を綴る10ページ。今月から連載の始まった「オリオンと猫 野尻抱影と大佛次郎物語」にも登場する愛機「ロング・トム」や「大佛次郎記念館」にも触れられています。 天リフ編集長の星空デビューのガイドブックは野尻抱影さんの「新星座めぐり・秋の巻(昭和21年刊)」。ペルセウス座の二重星団を見つけたときには(*)まさに「眼も覺めるやうな美観」でした。 (*)1973年ごろなので、野尻先生はご在命のころです。今見返してみると二重星団の場所を示す星図のようなものはなく、漠然と「ペルセウス座とカシオペヤ座の間」「長剣の柄もと」との記述があるだけで、これを頼りに見つけたのか、他の星図か何かを参照したのかは記憶に定かではありません。 ■エーゲ海の風 第31回 変わる古代ギリシアの歴史 (案内/早水 勉) 「歴史の真実はひとつしかないはず」ですが、「定説」とされていたことが新たな研究や発見によってたびたび覆ることがあるのは、「科学の真実」と同様、けっこう普通にあることです。 今月の「エーゲ海の風」では、古代ギリシアについてのそういった事例「アクロポリスの丘のフェファイストス神殿」や「海底遺跡カノープス」」などを解説。 星のギリシア神話研究 星座を彩る物語と文化 ~エーゲ海の風~ https://www.astroarts.co.jp/products/aegean_sea/index-j.shtml ■ほのかな天体の輝きを引き出す「ステライメージ10」3月発売(紹介/上山治貴) 「ステライメージ10」が4年ぶりに大型バージョンアップ(3月発売予定)。なんとあの「あぷらなーと」氏考案の「コスミカット」「クールファイル補正」「ピクセルマッピング」などの「邪悪」?な機能が実装されました。 ブログ更新しました♪3月発売予定のステライメージ10に実装された拙作『センサー時系列解析』&『ソフトウェアピクセルマッピング法』について、紹介しました。※掲載画像は「開発中」のSI10によるものである点をご了承の上、お楽しみください。https://t.co/EXJRilUJW9 — あぷらなーと (@PG1wvzio4yvwFXW) February...編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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