アストロアーツHPで星ナビ2022年5月号の内容が告知されています。発売は4月5日火曜日です。

今月の内容は!?

星空を楽しむための月刊「星ナビ」2022年5月号は4月5日(火)発売です。早起きして見たい「春の惑星集合」の観望・撮影ガイド。「15万円で始める電視観望」はビギナーからマニアまで必見の特集です。

星ナビ5月号は「春の朝の惑星集合」と「15万円で電視観望」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12503_hoshinavi

■表紙

谷川正夫さん撮影の「早朝の月と惑星撮影中」です。中央で輝く金星と控えめな火星、月に負けずに輝く天の川も印象的な作品です。

表紙は2月26日、月齢25の細い月が天の川のど真ん中に、そして金星、火星が。

今年の春は、今月号の特集記事にもあるように、夜明け前に惑星が集結し、次々と接近を迎えます。さまざまなロケーションを探したり、お手軽にご自宅の近くでも、楽しんでみませんか?



■15万円で始める楽しい電視観望

現在話題沸騰中の電視観望はカジュアルに星を楽しむのに最適な手段。今回は、望遠鏡ショップのスタッフが「15万円で揃える電視観望セット」を紹介。使い方から活用方法までを解説します。ビギナーからマニアまで、電視観望を始めたい人にぴったりな特集です!

これは秀記事。「電視観望実践ガイドブック」の著者でもある渡邉耕平さん(サイトロンジャパン/シュミット)による、デビュー前予備軍向けの電視観望ガイド。ご予算はパソコンを除いて15万円以下。

内容は広く電視観望の「今」を網羅していて、中級・上級者にとっても、新たな気づきや活用のヒントが散りばめられています。電視観望がどんなものか知りたい、自分でやってみたいと考えている方は必見です。

■毎朝早起き! 見る・撮る 春の惑星集合

今年の春は毎朝見たい、惑星の集合。細い月や純白に輝く金星、黄金色の木星、赤い火星が寄り添う姿はとってもドラマチック! 4月から5月に起こる見逃せない現象をピックアップし、観望の仕方・撮り方をまとめました。

4月から5月にかけて、明け方の空で火・木・金・土の4惑星が大集結。月も交えて、様々な共演が繰り広げられます。ざっくり時系列にまとめると以下の通り。

  1. 4月5日 火星と土星の大接近(20分角)
  2. 4月18日前後 木・金・火・土の4惑星等間隔(約10度)整列
  3. 4月25,26,27,28日 土・火・金・木の順に、日替わりで惑星が月に接近
  4. 5月1日 木星と金星が大接近(15分角)
  5. 5月25日 月・火星・木星が7度角内に並ぶ
  6. 5月27日 月と金星が大接近(九州南部では白昼の金星食)
  7. 5月30日 火星と木星が大接近(0.6度角)

これらの現象について、「見る」「撮る」の2面から徹底解説。まさに「毎朝早起き」したくなるシーズンの到来ですね!

■Deepな天体写真 市街地で星雲撮影6 コンポジット正攻法と爆速ウラ技

天体画像の画質を向上させるにはコンポジット処理が必要です。今回は「ステライメージ9」を使った「画像処理正攻法」の解説に加え、大量コンポジットを爆速で行うための「ウラ技」を紹介します。画像処理の基本を解説した4月号の記事も合わせて読んで目指せ画像処理マスター!

まだまだ続く、あぷらなーとさんの連載。今回は「ステライメージ9」を使用した「正攻法」のコンポジット法の解説。「邪悪度」低めと思いきや、なんと発売元の公式雑誌で「裏技」のご紹介。「ある方法」を使用すると、なんとコンポジットが爆速に!

日々様々な大技小技が開発されている画像処理界隈ですが、基本に立ち返れば仕組みはシンプル。画像処理に苦手意識を持たれている方も、この機会にデビューされてみては?

◎広告ピックアップ

新版・まんがで読む星のギリシア神話


かつて「星ナビ」に連載されていた藤井龍二さんの連載「ギリシア神話劇場」をまとめ、2005年に発行されたムック本に、「南天の新設星座」の2話の描き下ろしを加え再版。全272ページの大作。これで2200円は安い!

この一冊で、88星座とギリシア神話のエピソードを俯瞰可能(*)。巻末には「人物&神々一覧」「人物相関図」「神話時代の地図」も。お手元に一冊置いて損はない、のではないでしょうか。

(*)架空のニンフ「ミウミウ」を案内役にし異なる時代を同時代にまとめるほか、オリジナルの解釈も含まれていると巻頭に書かれています。「100%の正調ギリシア神話」というわけではありません。

◎天リフ独断ピックアップ

BORG125FL/またもリアル開催中止のCP+

今年も直前でリアル開催が中止になってしまったCP+2022。ケンコー・トキナー、ビクセン、サイトロンジャパンなど各社への4ページの取材記事が「News Watch」に掲載されていますが、注目はトミーテック。なんと「BORG125FL(仮称)」が参考出品予定だったそうです。過去口径125mmの「125ED」「125SD」がありましたが、その後継機の位置づけ。鏡筒は上の画像のカーボン製。詳細はぜひ本誌で!

■ネットよ今夜もありがとう

今月は「ミッチー」さんの「ミッチーの、半笑い!天体写真!」、天リフでもおなじみ。2014年5月号以来、2度目の登場(*)。天リフでは過去、こちらの記事でご紹介させていただいたことがありました。

(*)当時のブログ名は「誰が読んでるかわからないブログ 」

ミッチーさんは基本的には「ガチ天」なのですが、「”半笑い”が最高」「笑うことができ安心して寝る場所があるだけで幸せ」のコンセプトが随所に散りばめられています。大きな「何か」があると吹き飛んでしまうのが私たち市井の小市民ですが、今日も楽しく「半笑い」の天文ライフを過ごしたいものですね!



■星ナビギャラリー

今月のトップ下はNさんの「M42」。選評に「無理をし過ぎていない」「やり過ぎていないように見せるのが腕の見せどころ」とあるように、画質・階調・色彩ともに非常にバランスが取れた秀作。一周回って「自然(な感じのする)表現」がより重視されるようになるかもしれませんね。

個人的イチオシは5人の方々による銀河全部^^ ここ数年、銀河のディテールと色彩の描出はますますハイレベルになってきていますが、いずれの作品も超一級品の仕上がり。遠い銀河の小さな構造にたっぷり萌えてください^^

■星のソムリエが紡ぐ物語 『ダブル・ダブルスター』穂高明インタビュー 前編

小説家・穂高明さんは天文ファンで、作品中に登場する天文描写も印象的です。最新作『ダブル・ダブルスター』には野辺山宇宙電波観測所などお馴染みの場所も登場! 今回は穂高さんに作品と星空についての思いを聞きました。

小説家、穂高明さんのインタビュー記事、前編。穂高さんは星空案内人の資格を持つ天文ファンで、最新作の「ダブル・ダブルスター」はもちろんこと座ε星のこと。野辺山を舞台に、電波望遠鏡や「Gホテル」などお馴染みの場所が多く出てきます。

小学生時代に仙台市天文台で小石川正弘さんから星図をもらい、実際に見える星空と比較して「自分の目で見えるものだけで『世界を知った』って言い切るのは絶対ダメなんだ」と実感された話など、天文ファンなら「なるほど^2」のお話が満載。

■鎌倉殿の星鏡 『吾妻鏡』に残された天の記録

現在NHKで放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。当時の歴史書『吾妻鏡』をベースに脚本が書かれているそうですが、それまでの歴史書と同様に『吾妻鏡』にも多くの天文記事があります。これらの記事から、武士たちと天文現象の関わりが見えてきました。

NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんだ記事。脚本の下敷きにしたという「吾妻鏡」を天文現象の視点から考察。吾妻鏡には「日食22件、月食37件、惑星70件、客星・彗星12件」の記述があるとのことです。古くから皆既日食や大彗星、惑星の接近は「不吉」なものと考えられていましたが、これらの天文現象をあるときはドライに、あるときは政治的に利用する鎌倉武士の行動を考察。

5月29日(日)に平塚市博物館で、本記事のテーマに沿った特別投影「星空の古代史5『鎌倉武士と天変』が行われるそうです。「ご興味のある方はぜひ見に来てください!」とのこと。

まとめ

いかがでしたか?

福岡、東京では桜が満開を過ぎ、本記事公開時には桜前線が北上していることでしょう。季節が巡り、星々は規則正しく時を刻んでゆきます。そんな日常が当たり前に迎えられる幸せ。今月も安定の天文雑誌のご紹介をお届けできる幸せを感じております^^

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!5月号も楽しみですね!

星ナビ5月号は「春の朝の惑星集合」と「15万円で電視観望」
http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12503_hoshinavi


 

※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!!

 

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/04/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-2-1024x576.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2022/04/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-2-150x150.jpg編集部雑誌・書籍アストロアーツHPで星ナビ2022年5月号の内容が告知されています。発売は4月5日火曜日です。 今月の内容は!? 星空を楽しむための月刊「星ナビ」2022年5月号は4月5日(火)発売です。早起きして見たい「春の惑星集合」の観望・撮影ガイド。「15万円で始める電視観望」はビギナーからマニアまで必見の特集です。 星ナビ5月号は「春の朝の惑星集合」と「15万円で電視観望」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12503_hoshinavi ■表紙 表紙は2月26日、月齢25の細い月が天の川のど真ん中に、そして金星、火星が。 今年の春は、今月号の特集記事にもあるように、夜明け前に惑星が集結し、次々と接近を迎えます。さまざまなロケーションを探したり、お手軽にご自宅の近くでも、楽しんでみませんか? ■15万円で始める楽しい電視観望 これは秀記事。「電視観望実践ガイドブック」の著者でもある渡邉耕平さん(サイトロンジャパン/シュミット)による、デビュー前予備軍向けの電視観望ガイド。ご予算はパソコンを除いて15万円以下。 内容は広く電視観望の「今」を網羅していて、中級・上級者にとっても、新たな気づきや活用のヒントが散りばめられています。電視観望がどんなものか知りたい、自分でやってみたいと考えている方は必見です。 ■毎朝早起き! 見る・撮る 春の惑星集合 4月から5月にかけて、明け方の空で火・木・金・土の4惑星が大集結。月も交えて、様々な共演が繰り広げられます。ざっくり時系列にまとめると以下の通り。 4月5日 火星と土星の大接近(20分角) 4月18日前後 木・金・火・土の4惑星等間隔(約10度)整列 4月25,26,27,28日 土・火・金・木の順に、日替わりで惑星が月に接近 5月1日 木星と金星が大接近(15分角) 5月25日 月・火星・木星が7度角内に並ぶ 5月27日 月と金星が大接近(九州南部では白昼の金星食) 5月30日 火星と木星が大接近(0.6度角) これらの現象について、「見る」「撮る」の2面から徹底解説。まさに「毎朝早起き」したくなるシーズンの到来ですね! ■Deepな天体写真 市街地で星雲撮影6 コンポジット正攻法と爆速ウラ技 まだまだ続く、あぷらなーとさんの連載。今回は「ステライメージ9」を使用した「正攻法」のコンポジット法の解説。「邪悪度」低めと思いきや、なんと発売元の公式雑誌で「裏技」のご紹介。「ある方法」を使用すると、なんとコンポジットが爆速に! 日々様々な大技小技が開発されている画像処理界隈ですが、基本に立ち返れば仕組みはシンプル。画像処理に苦手意識を持たれている方も、この機会にデビューされてみては? ◎広告ピックアップ 新版・まんがで読む星のギリシア神話 かつて「星ナビ」に連載されていた藤井龍二さんの連載「ギリシア神話劇場」をまとめ、2005年に発行されたムック本に、「南天の新設星座」の2話の描き下ろしを加え再版。全272ページの大作。これで2200円は安い! この一冊で、88星座とギリシア神話のエピソードを俯瞰可能(*)。巻末には「人物&神々一覧」「人物相関図」「神話時代の地図」も。お手元に一冊置いて損はない、のではないでしょうか。 (*)架空のニンフ「ミウミウ」を案内役にし異なる時代を同時代にまとめるほか、オリジナルの解釈も含まれていると巻頭に書かれています。「100%の正調ギリシア神話」というわけではありません。 ◎天リフ独断ピックアップ BORG125FL/またもリアル開催中止のCP+ 今年も直前でリアル開催が中止になってしまったCP+2022。ケンコー・トキナー、ビクセン、サイトロンジャパンなど各社への4ページの取材記事が「News Watch」に掲載されていますが、注目はトミーテック。なんと「BORG125FL(仮称)」が参考出品予定だったそうです。過去口径125mmの「125ED」「125SD」がありましたが、その後継機の位置づけ。鏡筒は上の画像のカーボン製。詳細はぜひ本誌で! ■ネットよ今夜もありがとう 今月は「ミッチー」さんの「ミッチーの、半笑い!天体写真!」、天リフでもおなじみ。2014年5月号以来、2度目の登場(*)。天リフでは過去、こちらの記事でご紹介させていただいたことがありました。 (*)当時のブログ名は「誰が読んでるかわからないブログ 」 ミッチーさんは基本的には「ガチ天」なのですが、「”半笑い”が最高」「笑うことができ安心して寝る場所があるだけで幸せ」のコンセプトが随所に散りばめられています。大きな「何か」があると吹き飛んでしまうのが私たち市井の小市民ですが、今日も楽しく「半笑い」の天文ライフを過ごしたいものですね! ■星ナビギャラリー 今月のトップ下はNさんの「M42」。選評に「無理をし過ぎていない」「やり過ぎていないように見せるのが腕の見せどころ」とあるように、画質・階調・色彩ともに非常にバランスが取れた秀作。一周回って「自然(な感じのする)表現」がより重視されるようになるかもしれませんね。 個人的イチオシは5人の方々による銀河全部^^ ここ数年、銀河のディテールと色彩の描出はますますハイレベルになってきていますが、いずれの作品も超一級品の仕上がり。遠い銀河の小さな構造にたっぷり萌えてください^^ ■星のソムリエが紡ぐ物語 『ダブル・ダブルスター』穂高明インタビュー 前編 小説家、穂高明さんのインタビュー記事、前編。穂高さんは星空案内人の資格を持つ天文ファンで、最新作の「ダブル・ダブルスター」はもちろんこと座ε星のこと。野辺山を舞台に、電波望遠鏡や「Gホテル」などお馴染みの場所が多く出てきます。 小学生時代に仙台市天文台で小石川正弘さんから星図をもらい、実際に見える星空と比較して「自分の目で見えるものだけで『世界を知った』って言い切るのは絶対ダメなんだ」と実感された話など、天文ファンなら「なるほど^2」のお話が満載。 ■鎌倉殿の星鏡 『吾妻鏡』に残された天の記録 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にちなんだ記事。脚本の下敷きにしたという「吾妻鏡」を天文現象の視点から考察。吾妻鏡には「日食22件、月食37件、惑星70件、客星・彗星12件」の記述があるとのことです。古くから皆既日食や大彗星、惑星の接近は「不吉」なものと考えられていましたが、これらの天文現象をあるときはドライに、あるときは政治的に利用する鎌倉武士の行動を考察。 5月29日(日)に平塚市博物館で、本記事のテーマに沿った特別投影「星空の古代史5『鎌倉武士と天変』が行われるそうです。「ご興味のある方はぜひ見に来てください!」とのこと。 まとめ いかがでしたか? 福岡、東京では桜が満開を過ぎ、本記事公開時には桜前線が北上していることでしょう。季節が巡り、星々は規則正しく時を刻んでゆきます。そんな日常が当たり前に迎えられる幸せ。今月も安定の天文雑誌のご紹介をお届けできる幸せを感じております^^ そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!5月号も楽しみですね! 星ナビ5月号は「春の朝の惑星集合」と「15万円で電視観望」 http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12503_hoshinavi https://youtu.be/mr1Lx8p7AxQ   ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!    編集部発信のオリジナルコンテンツ