星ナビ2019年11月号ご紹介
アストロアーツHPで、星ナビ2019年11月号の内容が告知されています。発売は10月4日金曜日です。
目次
- 1 今月の内容は!?
- 2 まとめ
今月の内容は!?
4人の作家が見つけた自分だけの特別な星空を案内する「世界の星絶景」。1億画素を誇る中判ミラーレス「GFX100」の実力を紹介します。
星ナビ11月号は「世界の星絶景」と「中判ミラーレスGFX100の実力」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10862_hoshinavi
■表紙
表紙は、11月号恒例の「世界の星絶景」シリーズから、アイスランドのオーロラ。マントルが地下からわき上がる「海嶺」の延長線上に位置するアイスランドは、地球科学ヲタにとっても魅惑の聖地。その「地球の裂け目」から見たオーロラの姿です。
■世界の星絶景6 自分だけの星空を求めて(撮影・文/高砂淳二、谷川正夫、畑英利、川口雅也)
毎年、星ナビ11月号はこの特集を見るだけでも買う価値があります。世界の星絶景を巡る26ページ企画。冒頭のリード文で昨今の「絶景ブーム」について触れられていますが、「自分だけの星絶景がある」「この星絶景を完成させるのは、シャッターを切る自分自身だ」という言葉に、大手?カメラ雑誌が失ってしまった?写真家のモチベーションに対するリスペクトを感じました!
この特集で「氷と火と極光」を執筆されている畑英利さんの著書「ICELAND オーロラ撮影ガイド」は、アマゾンのKindle Unlimited(読み放題)の対象になっているようです。会員の方は必読ですね!
また、畑さんの写真展が東京・大阪で開催されるそうです。
■チャレンジ星景写真3「マッハの邂逅・月と太陽×飛行機を撮る」(写真・文/正根寺功有)
空が舞台の「やぶさめ」飛行機と天体のコラボレーション写真をライフワークにされている正根寺功有さんの記事。綿密な準備と計画で被写体に迫る技術と情熱。「私が生きている間に、天の川と飛行機の撮影が両立できるようなカメラを手にしたい」とおっしゃる正根寺さんのモチベーションは「結果としての画像」ではなく「自らの手で被写体に迫る」ことなのでしょう。
■星景写真のRAW現像を始める(解説・作例/茂手木秀行)
今月号から始まった写真家茂手木秀行さんの連載。第1回である本記事では、「RAW現像」という言葉の意味の再定義からはじまって、JPEGファイルの階調表現の限界、RAWファイルを扱うためのプラグイン「 Camera Raw」とそれを使うためのアプリケーションの紹介と解説が中心。
記事中に「(Raw画像に対する処理が)レタッチと呼ばれるのは間違った解釈」とあり「カラーグレーディング」という言葉が使用されています。確かに「画像処理」じゃなんのことか分からないし、「レタッチ」と呼ぶにはできることが広がりすぎていますからねえ。
でも「カラー」とつけちゃうとモノクロはどうなるんだという気もしますし・・・とはいえ、最初に言葉の意味を定義してそれで統一されているのは、読み手としては誤解が少なくなっていいですね。
■Deepな天体写真・都会で星雲を撮る4「ステライメージでセルフフラット」(解説/上山治貴)
最近ステライメージが推している「セルフフラット」によるフラット補正テクニックの解説記事。原理としては、何らかの方法で星や星雲などの対象を消し、そのデータをフラット画像として処理する方法で、「ソフトビニングフラット」と呼ばれている手法とも考え方は共通といえるでしょう。
セルフフラットにはぼかしを入れていないのですね。それだけ「スターシャープ」での星消しは強力ということなのでしょうか。ぼかしをいれるとゴミ対策にはならないので、しないで済めばそれに超したことはありません。また、通常のフラットで処理するということは減算ではなく除算による補正となりますが、そのあたりの違いも今後明確になっていくといいですね。
◎広告ピックアップ
■ユニバーサルデザイン・スマホ天体望遠鏡「mAmANDA UC」
低価格帯の望遠鏡。なんかすごいスペック・ギミック・コンセプトに見える望遠鏡なのですが、詳細は星ナビ11月号で見てください^^ Webサイトはこちらです。前身?の製品と思われる「PalPANDA」は掲載されていますが、本号発売日前のせいか、まだこの製品の情報は更新されていませんでした。発売日以降に注目ですね。
◎天リフ独断ピックアップ
■東北の若き新星たち「名取天文台」 紹介●渡邉耕平
仙台高専の学生達が作り上げた自作プラネタリウム。32基のレンズユニットで投影する本格的なもの。しかも「クラウドファンディング」で資金を募り、地域の子供のためにイベントを企画し運営されているそうです。
「クラウドファンディング」の実施は、資金面よりもむしろ認知の拡大に役に立ったとのことです。玉石混交なところもある「クラウドファンディング」ですが「玉」のお手本になるような今後のさらなる活躍を期待したいですね!
■ネットよ今夜もありがとう
今月はハチベエさんの「まったりハチベエのうっかり天体撮影」といとしま星空ナビゲーターさんの「いとしま天文台」です。
ハチベエさんは今年の2月にブログを開設された、この世界では「若手」の方。「初心者まるだしの奮闘記を面白おかしく記事にしています」と書かれていますが、初心者?かどうかはともかく(この界隈は自己認知のズレが多いので^^;;)、リアルでエモーショナルな遠征記や機材インプレッションは読み応え十分。いつも良記事、楽しく読んでいます。
いとしま天文台は、移動式の天文台に望遠鏡を積んで、市内各地で観望会を絶賛実施中。編集部からも近いので一度参加したいと思っていますが、まだ実現できていません^^;;; ぜひ近いうちに!
星ナビギャラリー
今月のトップ下はYさんの月面クローズアップ。見開き4作品はすべて太陽系がテーマ。たとえ大気に覆われていても、エキスパートの撮影技術はほんとにすごい。筆者はこのあたりは少しかじっただけなので指をくわえて見ているだけですが^^;;;
個人的イチオシはKさんの蛍+天の川とIさんの月夜の海なのですが、ペルセウス座流星群の作品も見開きで5枚掲載されています。
余談ですが、編集部でも極大の夜に撮影に出かけたのですが、予想外の通行止めで目的地まで行くことができす、上の記事で書いたお楽しみの大半は実現できず^^;; それでも-5等級の大物見ることができました!ただし痕だけですが^^;;
天リフ編集部より特別プレゼント!貴方の星空写真にアクセントを添える著作権フリー「流星素材」画像です。「比較明」でレイヤーにはめこんでください!流星は推定-5等級の大物です! pic.twitter.com/Vuj6yMIczx
— 天リフ編集部 (@tenmonReflexion) September 29, 2019
さらに余談。流星といえば、先日こんなネタをかましております。「正しい流星写真」と「合成のフェイク流星写真」の違いを多くの人に理解してもらうための活動です^^(*)
(*)コラージュ合成は排除してしまうと地下に潜るだけ。明るく楽しいコラージュ合成!が広まることで、逆に「しれっと本物のふりして合成画像を世に出すのが恥ずかしくなる」に違いありません!
■1億画素の実力 富士フイルムGFX100(解説・作例/中西昭雄)
画素数100M越え、お値段は1M越えの「GFX100」。赤い星雲がよく写るフジの製品だけに天文ファンの関心も高い製品ですが、その実写レポート。これはもう作例を見てください、というところです。ええなあ、GFX100。でも比較的軽量だったGFX50Rと違って、ボディはEOS 1DXやNikonD5級にデカイそうです。
■エーゲ海の風ー第11回「星座神話の向こうに広がる古代ギリシアの天文学」 (早水勉)
「ギリシャ彫刻に触れずして古代ギリシャ文化を語ることはできません」というわけで、今月号は「天文文化を一休みにして」「人体美の表現方法が600年間も追求され発展していった」ギリシャ彫刻についての総力6ページ。
まとめ
いかがでしたか?
10月になっても暑い日が続いています。でもようやく星空のシーズンが到来する予感!今月こそ、お天気に恵まれるとよいですね!
そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!12月号も楽しみですね!
星ナビ11月号は「世界の星絶景」と「中判ミラーレスGFX100の実力」
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10862_hoshinavi
※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。
天文ガイドも合わせて読みたいですね!! https://reflexions.jp/tenref/orig/2019/10/03/9585/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/10/18425_1911_485x640px.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2019/10/18425_1911_485x640px-150x150.jpg雑誌・書籍アストロアーツHPで、星ナビ2019年11月号の内容が告知されています。発売は10月4日金曜日です。 今月の内容は!? 4人の作家が見つけた自分だけの特別な星空を案内する「世界の星絶景」。1億画素を誇る中判ミラーレス「GFX100」の実力を紹介します。 星ナビ11月号は「世界の星絶景」と「中判ミラーレスGFX100の実力」 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10862_hoshinavi ■表紙 表紙は、11月号恒例の「世界の星絶景」シリーズから、アイスランドのオーロラ。マントルが地下からわき上がる「海嶺」の延長線上に位置するアイスランドは、地球科学ヲタにとっても魅惑の聖地。その「地球の裂け目」から見たオーロラの姿です。 ■世界の星絶景6 自分だけの星空を求めて(撮影・文/高砂淳二、谷川正夫、畑英利、川口雅也) 毎年、星ナビ11月号はこの特集を見るだけでも買う価値があります。世界の星絶景を巡る26ページ企画。冒頭のリード文で昨今の「絶景ブーム」について触れられていますが、「自分だけの星絶景がある」「この星絶景を完成させるのは、シャッターを切る自分自身だ」という言葉に、大手?カメラ雑誌が失ってしまった?写真家のモチベーションに対するリスペクトを感じました! この特集で「氷と火と極光」を執筆されている畑英利さんの著書「ICELAND オーロラ撮影ガイド」は、アマゾンのKindle Unlimited(読み放題)の対象になっているようです。会員の方は必読ですね! また、畑さんの写真展が東京・大阪で開催されるそうです。 ■チャレンジ星景写真3「マッハの邂逅・月と太陽×飛行機を撮る」(写真・文/正根寺功有) 空が舞台の「やぶさめ」飛行機と天体のコラボレーション写真をライフワークにされている正根寺功有さんの記事。綿密な準備と計画で被写体に迫る技術と情熱。「私が生きている間に、天の川と飛行機の撮影が両立できるようなカメラを手にしたい」とおっしゃる正根寺さんのモチベーションは「結果としての画像」ではなく「自らの手で被写体に迫る」ことなのでしょう。 ■星景写真のRAW現像を始める(解説・作例/茂手木秀行) 今月号から始まった写真家茂手木秀行さんの連載。第1回である本記事では、「RAW現像」という言葉の意味の再定義からはじまって、JPEGファイルの階調表現の限界、RAWファイルを扱うためのプラグイン「 Camera Raw」とそれを使うためのアプリケーションの紹介と解説が中心。 記事中に「(Raw画像に対する処理が)レタッチと呼ばれるのは間違った解釈」とあり「カラーグレーディング」という言葉が使用されています。確かに「画像処理」じゃなんのことか分からないし、「レタッチ」と呼ぶにはできることが広がりすぎていますからねえ。 でも「カラー」とつけちゃうとモノクロはどうなるんだという気もしますし・・・とはいえ、最初に言葉の意味を定義してそれで統一されているのは、読み手としては誤解が少なくなっていいですね。 ■Deepな天体写真・都会で星雲を撮る4「ステライメージでセルフフラット」(解説/上山治貴) 最近ステライメージが推している「セルフフラット」によるフラット補正テクニックの解説記事。原理としては、何らかの方法で星や星雲などの対象を消し、そのデータをフラット画像として処理する方法で、「ソフトビニングフラット」と呼ばれている手法とも考え方は共通といえるでしょう。 セルフフラットにはぼかしを入れていないのですね。それだけ「スターシャープ」での星消しは強力ということなのでしょうか。ぼかしをいれるとゴミ対策にはならないので、しないで済めばそれに超したことはありません。また、通常のフラットで処理するということは減算ではなく除算による補正となりますが、そのあたりの違いも今後明確になっていくといいですね。 ◎広告ピックアップ ■ユニバーサルデザイン・スマホ天体望遠鏡「mAmANDA UC」 低価格帯の望遠鏡。なんかすごいスペック・ギミック・コンセプトに見える望遠鏡なのですが、詳細は星ナビ11月号で見てください^^ Webサイトはこちらです。前身?の製品と思われる「PalPANDA」は掲載されていますが、本号発売日前のせいか、まだこの製品の情報は更新されていませんでした。発売日以降に注目ですね。 ◎天リフ独断ピックアップ ■東北の若き新星たち「名取天文台」 紹介●渡邉耕平 仙台高専の学生達が作り上げた自作プラネタリウム。32基のレンズユニットで投影する本格的なもの。しかも「クラウドファンディング」で資金を募り、地域の子供のためにイベントを企画し運営されているそうです。 「クラウドファンディング」の実施は、資金面よりもむしろ認知の拡大に役に立ったとのことです。玉石混交なところもある「クラウドファンディング」ですが「玉」のお手本になるような今後のさらなる活躍を期待したいですね! ■ネットよ今夜もありがとう 今月はハチベエさんの「まったりハチベエのうっかり天体撮影」といとしま星空ナビゲーターさんの「いとしま天文台」です。 ハチベエさんは今年の2月にブログを開設された、この世界では「若手」の方。「初心者まるだしの奮闘記を面白おかしく記事にしています」と書かれていますが、初心者?かどうかはともかく(この界隈は自己認知のズレが多いので^^;;)、リアルでエモーショナルな遠征記や機材インプレッションは読み応え十分。いつも良記事、楽しく読んでいます。 いとしま天文台は、移動式の天文台に望遠鏡を積んで、市内各地で観望会を絶賛実施中。編集部からも近いので一度参加したいと思っていますが、まだ実現できていません^^;;; ぜひ近いうちに! 星ナビギャラリー 今月のトップ下はYさんの月面クローズアップ。見開き4作品はすべて太陽系がテーマ。たとえ大気に覆われていても、エキスパートの撮影技術はほんとにすごい。筆者はこのあたりは少しかじっただけなので指をくわえて見ているだけですが^^;;; 個人的イチオシはKさんの蛍+天の川とIさんの月夜の海なのですが、ペルセウス座流星群の作品も見開きで5枚掲載されています。 http://reflexions.jp/tenref/navi/know/starguide/9990/ 余談ですが、編集部でも極大の夜に撮影に出かけたのですが、予想外の通行止めで目的地まで行くことができす、上の記事で書いたお楽しみの大半は実現できず^^;; それでも-5等級の大物見ることができました!ただし痕だけですが^^;; https://twitter.com/tenmonReflexion/status/1178181186247516160 さらに余談。流星といえば、先日こんなネタをかましております。「正しい流星写真」と「合成のフェイク流星写真」の違いを多くの人に理解してもらうための活動です^^(*) (*)コラージュ合成は排除してしまうと地下に潜るだけ。明るく楽しいコラージュ合成!が広まることで、逆に「しれっと本物のふりして合成画像を世に出すのが恥ずかしくなる」に違いありません! ■1億画素の実力 富士フイルムGFX100(解説・作例/中西昭雄) 画素数100M越え、お値段は1M越えの「GFX100」。赤い星雲がよく写るフジの製品だけに天文ファンの関心も高い製品ですが、その実写レポート。これはもう作例を見てください、というところです。ええなあ、GFX100。でも比較的軽量だったGFX50Rと違って、ボディはEOS 1DXやNikonD5級にデカイそうです。 ■エーゲ海の風ー第11回「星座神話の向こうに広がる古代ギリシアの天文学」 (早水勉) 「ギリシャ彫刻に触れずして古代ギリシャ文化を語ることはできません」というわけで、今月号は「天文文化を一休みにして」「人体美の表現方法が600年間も追求され発展していった」ギリシャ彫刻についての総力6ページ。 まとめ いかがでしたか? 10月になっても暑い日が続いています。でもようやく星空のシーズンが到来する予感!今月こそ、お天気に恵まれるとよいですね! そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ。そして毎月5日は天文雑誌!12月号も楽しみですね! 星ナビ11月号は「世界の星絶景」と「中判ミラーレスGFX100の実力」 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10862_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
コメントを残す