【天文ショップ訪問】(10)スコーピオ(名古屋市)
全国の天文ショップをお訪ねする「天文ショップ訪問」。
第10回は愛知県名古屋市の「スコーピオ」さんです!
名古屋の天体望遠鏡専門店 天文ショップ スコーピオ
http://www.tele-scorpio.jp
夜空を眺めてみたい方、銀河や星団などを望遠鏡で楽しみたい方、星景写真から本格的な星雲、星団の天体写真を楽しみたい方まで幅広くフォローできる天文ショップです。
目次
気軽に入れる天文ショップ
スコーピオさんの店内に足を踏み入れると、まず驚くのが明るくオシャレな店内。
入り口には天文グッズ、ジュエリーの数々が並び、お店の雰囲気を柔らかなものにしています。小物類から大物まで、各種商品が整理され見やすく展示されています。
初心者に優しい品揃え
店内に陳列されている天体望遠鏡は、威圧感のある?巨砲は少なめで、初心者向けやコスパの高い手頃な価格帯の製品が充実しています。
「入門機の一つ上」のクラスも充実。写真中央は120mmの大口径ながら低価格で眼視派に人気のあるケンコー・NEWスカイエクスプローラーSE120と、セレストロンの赤道儀Omni CG4。
自動導入の経緯台、ケンコーSE-GT70AとミードETX-125。中古品。左はスカイウォッチャーの20cmニュートン反射望遠鏡とEQ6PRO赤道儀。
店頭の展示機には大型機材は少ないのですが、ビクセン・タカハシを含め上級者向けの製品ももちろん取り扱われています。
店長の桑村さんは筋金入りの天文ファン。写真のAXJ赤道儀は桑村店長のお話ではノータッチガイド精度が素晴らしかったとのこと。
サイトロンジャパン社のショールームが併設
2019/11/20追記)
スコーピオさんのお店と同じ建物の中に、サイトロンジャパン社のショールームが開設されています。Sky-Watcher、セレストロン、LAOWA(ラオワ)、サイトロンの各社の製品を実際に見ることができます。以下の記事もぜひごらんください!
サポートがやりたくてお店を始めました!
スコーピオさんは2015年11月の開店、いま一番新しい天文ショップです。店長の桑村さんにお話をお聞きすると、開口一番、「ユーザーサポートをやりたくてこのお店を始めたんです」。
天文趣味をいざ始めてみると、誰もがぶつかるいくつもの壁、そして果てしなく奥の深い世界。でも「難しいこと」をやりたくて始めた訳じゃない。皆、何か「楽しそう」だから始めたはず。そんな人がもっと楽しめるように、さらに次のステップに進んでいけるように、直接お客様をサポートするビジネスがやりたくてスコーピオを始められたそうです。
店舗近くの川原で撮影のサポート中。ちょっと雲が出てきましたが月や木星を撮影していただいてます。 pic.twitter.com/0OINlm6CNq
— scorpio (@scorpio_info) May 20, 2018
お客様と撮影や観望に同行されることもしばしばとか。また、お店の前で観望会を随時開催されているそうで、その様子は公式Twitterにも上がっています。
桑村さんは名古屋地区の某大手リサイクルショップのご出身。中古のカメラや天体望遠鏡の買取・販売に長く携わってこられたそうです。その経験と「あるべきショップの理想像」が、品揃えから商品のレイアウトをはじめ、店舗のすみずみにまで行き届いているように感じました。
必要なものが揃うグッズ類
天体望遠鏡や赤道儀、専用パーツ類だけでなく「天文趣味で必要になるもの」がほとんど揃っているのもスコーピオさんの特徴。
定番の天文雑誌・書籍はもちろん、乾電池、使い捨てカイロ、レンズクリーニングキット、ケースなどの小物類。
メモリカード、乾燥剤、ブロアーブラシ、キャップ類、タイマーリモコン、そしてルーペ。
ソフトフィルターやカメラ用電池、コンパスといったライトな小物から、バーティノフマスク、観望用のイスといったマニアな小物まで。
変な例えですが、遠征前にスコーピオさんのショップ内を一巡りすれば、忘れ物チェックができるのではないかと思ったほど^^;
カメラとカメラレンズの取り扱いも
中古カメラ、レンズの取り扱いがあるのもスコーピオさんの特徴。カメラは天体改造機も多数。ショップオリジナルの天体改造もやっているそうです。
サムヤンをはじめ、新品レンズも取り扱われています。「点像に厳しい天文用途では、一般用途を想定した量販店のサポートでは不足することがあります。サムヤンの製品は天文適性が高い製品が多いので、天文ショップならではのサポートを提供できると考えています」と桑村さん。
写真も眼視も、マニア向け機材群
「初心者に対する敷居を下げること」がスコーピオさんのポリシーですが、それはマニアから距離を置くということでは全くありません。コアなマニア向け製品も多数。
ショーケースの中には、双眼鏡、ガイドマウント、ポータブル赤道儀、各種天文ソフトウェアなどが並んでいます。
中古品の買取・販売も行われています。天文ショップ伝統?のジャンク品コーナーも。
ネット対応も積極的に
今やネット通販は当たり前の時代。リアルショップこそ、ネットをいかに活用して顧客満足と販売に繋げるかが重要になってきています。
スコーピオさんの公式Twitterアカウント。フォロアー数は記事執筆時点で約2200。天リフでも勿論フォロー中^^
新製品の情報から観望会・講習会の告知、観望会の様子から天体写真作例まで盛り沢山。フォローして損のないアカウントですよ!
スコーピオ 天体望遠鏡/鏡筒
http://www.tele-scorpio.jp/shopbrand/ct5/page1/price_desc/
こちらはネットショップで「鏡筒」を「値段の高い順」に表示したところ。実店舗には展示されていなくても、超高級機を含めた数多くの製品がネットでは販売されています。
リアルショップでのお客様とのコンタクトを第一にし、SNSでコミュニケーションを補いつつ、ネットショップではさらに幅広く製品を扱うスタイルです。
店舗へのアクセス
スコーピオさんの地図。最寄り駅はあおなみ線「小本」、地下鉄東山線、近鉄線、JR関西線「八田」から、徒歩3分〜8分。駐車場も広く、車でのアクセスも便利。詳細はこちらからどうぞ!。
(定休日/毎週水曜日、その他臨時休業日あり。
営業:13時~19時,観望会開催時は18時閉店)
まとめ
いかがでしたか?
今一番新しい天文ショップ、スコーピオさん。これまでのご苦労を含め淡々と、そして熱く語られる桑村さんからは、確かな手応えを感じられていることが伺えました。
年々減ってしまっている天文専門ショップですが、その中にあって新規に出店されたスコーピオさんの今後の活躍に注目です。
名古屋に出かけたら天文ショップ、天文ショップなら名古屋のスコーピオさんをぜひ訪ねたいものですね!
※本記事はスコーピオ様に取材協力いただき、天文リフレクションズ編集部が独自に制作したものです。出典のない写真は編集部で撮影したものです。
また本記事に掲載した情報は取材時(2018/5/5)・執筆時のものです。
・文中の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。
https://reflexions.jp/tenref/orig/2018/05/31/5177/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/05/IMG_0029-1024x733.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/05/IMG_0029-150x150.jpg天文ショップ天文ショップ訪問全国の天文ショップをお訪ねする「天文ショップ訪問」。 第10回は愛知県名古屋市の「スコーピオ」さんです! 名古屋の天体望遠鏡専門店 天文ショップ スコーピオ http://www.tele-scorpio.jp 夜空を眺めてみたい方、銀河や星団などを望遠鏡で楽しみたい方、星景写真から本格的な星雲、星団の天体写真を楽しみたい方まで幅広くフォローできる天文ショップです。 気軽に入れる天文ショップ スコーピオさんの店内に足を踏み入れると、まず驚くのが明るくオシャレな店内。 入り口には天文グッズ、ジュエリーの数々が並び、お店の雰囲気を柔らかなものにしています。小物類から大物まで、各種商品が整理され見やすく展示されています。 初心者に優しい品揃え 店内に陳列されている天体望遠鏡は、威圧感のある?巨砲は少なめで、初心者向けやコスパの高い手頃な価格帯の製品が充実しています。 「入門機の一つ上」のクラスも充実。写真中央は120mmの大口径ながら低価格で眼視派に人気のあるケンコー・NEWスカイエクスプローラーSE120と、セレストロンの赤道儀Omni CG4。 自動導入の経緯台、ケンコーSE-GT70AとミードETX-125。中古品。左はスカイウォッチャーの20cmニュートン反射望遠鏡とEQ6PRO赤道儀。 店頭の展示機には大型機材は少ないのですが、ビクセン・タカハシを含め上級者向けの製品ももちろん取り扱われています。 店長の桑村さんは筋金入りの天文ファン。写真のAXJ赤道儀は桑村店長のお話ではノータッチガイド精度が素晴らしかったとのこと。 サイトロンジャパン社のショールームが併設 2019/11/20追記) スコーピオさんのお店と同じ建物の中に、サイトロンジャパン社のショールームが開設されています。Sky-Watcher、セレストロン、LAOWA(ラオワ)、サイトロンの各社の製品を実際に見ることができます。以下の記事もぜひごらんください! https://reflexions.jp/tenref/orig/2018/11/21/6885/ サポートがやりたくてお店を始めました! スコーピオさんは2015年11月の開店、いま一番新しい天文ショップです。店長の桑村さんにお話をお聞きすると、開口一番、「ユーザーサポートをやりたくてこのお店を始めたんです」。 天文趣味をいざ始めてみると、誰もがぶつかるいくつもの壁、そして果てしなく奥の深い世界。でも「難しいこと」をやりたくて始めた訳じゃない。皆、何か「楽しそう」だから始めたはず。そんな人がもっと楽しめるように、さらに次のステップに進んでいけるように、直接お客様をサポートするビジネスがやりたくてスコーピオを始められたそうです。 https://twitter.com/scorpio_info/status/998167525350293504 お客様と撮影や観望に同行されることもしばしばとか。また、お店の前で観望会を随時開催されているそうで、その様子は公式Twitterにも上がっています。 桑村さんは名古屋地区の某大手リサイクルショップのご出身。中古のカメラや天体望遠鏡の買取・販売に長く携わってこられたそうです。その経験と「あるべきショップの理想像」が、品揃えから商品のレイアウトをはじめ、店舗のすみずみにまで行き届いているように感じました。 必要なものが揃うグッズ類 天体望遠鏡や赤道儀、専用パーツ類だけでなく「天文趣味で必要になるもの」がほとんど揃っているのもスコーピオさんの特徴。 定番の天文雑誌・書籍はもちろん、乾電池、使い捨てカイロ、レンズクリーニングキット、ケースなどの小物類。 メモリカード、乾燥剤、ブロアーブラシ、キャップ類、タイマーリモコン、そしてルーペ。 ソフトフィルターやカメラ用電池、コンパスといったライトな小物から、バーティノフマスク、観望用のイスといったマニアな小物まで。 変な例えですが、遠征前にスコーピオさんのショップ内を一巡りすれば、忘れ物チェックができるのではないかと思ったほど^^; カメラとカメラレンズの取り扱いも 中古カメラ、レンズの取り扱いがあるのもスコーピオさんの特徴。カメラは天体改造機も多数。ショップオリジナルの天体改造もやっているそうです。 サムヤンをはじめ、新品レンズも取り扱われています。「点像に厳しい天文用途では、一般用途を想定した量販店のサポートでは不足することがあります。サムヤンの製品は天文適性が高い製品が多いので、天文ショップならではのサポートを提供できると考えています」と桑村さん。 写真も眼視も、マニア向け機材群 「初心者に対する敷居を下げること」がスコーピオさんのポリシーですが、それはマニアから距離を置くということでは全くありません。コアなマニア向け製品も多数。 ショーケースの中には、双眼鏡、ガイドマウント、ポータブル赤道儀、各種天文ソフトウェアなどが並んでいます。 中古品の買取・販売も行われています。天文ショップ伝統?のジャンク品コーナーも。 ネット対応も積極的に 今やネット通販は当たり前の時代。リアルショップこそ、ネットをいかに活用して顧客満足と販売に繋げるかが重要になってきています。 https://twitter.com/scorpio_info スコーピオさんの公式Twitterアカウント。フォロアー数は記事執筆時点で約2200。天リフでも勿論フォロー中^^ 新製品の情報から観望会・講習会の告知、観望会の様子から天体写真作例まで盛り沢山。フォローして損のないアカウントですよ! スコーピオ 天体望遠鏡/鏡筒 http://www.tele-scorpio.jp/shopbrand/ct5/page1/price_desc/ こちらはネットショップで「鏡筒」を「値段の高い順」に表示したところ。実店舗には展示されていなくても、超高級機を含めた数多くの製品がネットでは販売されています。 リアルショップでのお客様とのコンタクトを第一にし、SNSでコミュニケーションを補いつつ、ネットショップではさらに幅広く製品を扱うスタイルです。 店舗へのアクセス スコーピオさんの地図。最寄り駅はあおなみ線「小本」、地下鉄東山線、近鉄線、JR関西線「八田」から、徒歩3分〜8分。駐車場も広く、車でのアクセスも便利。詳細はこちらからどうぞ!。 (定休日/毎週水曜日、その他臨時休業日あり。 営業:13時~19時,観望会開催時は18時閉店) まとめ いかがでしたか? 今一番新しい天文ショップ、スコーピオさん。これまでのご苦労を含め淡々と、そして熱く語られる桑村さんからは、確かな手応えを感じられていることが伺えました。 年々減ってしまっている天文専門ショップですが、その中にあって新規に出店されたスコーピオさんの今後の活躍に注目です。 名古屋に出かけたら天文ショップ、天文ショップなら名古屋のスコーピオさんをぜひ訪ねたいものですね! ※本記事はスコーピオ様に取材協力いただき、天文リフレクションズ編集部が独自に制作したものです。出典のない写真は編集部で撮影したものです。 また本記事に掲載した情報は取材時(2018/5/5)・執筆時のものです。 ・文中の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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