神レンズの予感、シグマ105mmF1.4Art・シグマ山木社長CP+講演より
CP+2018のシグマブースで山木社長が「SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art」について詳しく言及されています。
内容をつぶさに聞くと、このレンズの「突き抜け具合」がありあり。本稿ではその内容をピックアップしてお伝えします。
以下、画像をクリックすると動画の当該部分にリンクします。
目次
なんでこんなにデカイの?!
「いろいろな方とお話しさせていただくと、要は”なんでこんなにデカイの?”という声が多いようなので、今日はなんでこんなに大きいのかを中心にお話しさせていただきます。」
質量1,645g・・・ェ
前振り・市場調査の結果・・・
「うちもいい加減な会社なんですけど、一応市場調査はやっております・・」
「2017年にカメラ市場が底を打って持ち直しました」
「(その理由は”インスタ映え”の報道に)ちょっとこれは僕もビックリしました。ホントかよ!って」
ここは笑いを取るところなのでぜひ動画をごらんください^^
「これ自体がインスタ映えするレンズ・・これ、上げてくださいね!」はい、上げました!www
大真面目に作ったレンズ
「本当にまじめに作った結果がこの大きさになっている」
「ツイッターを見ていると『シグマ頭おかしいんじゃないか(褒め言葉)』どっちかよくわからない(笑)」
85mmArtの性能を下回らないレンズ
「この微妙な言い回し、気にしないでください(笑)」
一見控えめですが、その本当の意味は『全てにおいて85mmArtを上回っている』ことであると見ました・・・。
「1年に1本くらいは、あんまり売れなくても、他社がやらないことをやろうと思っている。」
「ニコンから先に出てしまった。その前からやっていたのだが」
「ニコンさんのレンズは非常にコンパクトにできていてバランス良くできている、でも見た時にこれは違うコンセプトだなと安心した」
シグマの105mmははすごく重くてバランスが??・・・^^;;;
軸上色収差を徹底的に抑制
天文界隈で「青ハロ」が(クソ贅沢にも)問題視された85mmArtですが、105mmArtではこの補正に徹底的に力が入れられたようです。
「最大径、重さ、こんな感じになっています」
「さすがの私も試作品ができてきたときはびっくりした」
「遠くから見てウチの328こんなに小さかったっけ?と思ったらこれだった」
徹底的に妥協しなかった3つのポイント
「この3つのどれか一つを妥協するだけでキュッと小さくなります」
「設計者がどうしてもやりたいと言って。ある意味、会社のプロジェクトを私物化して(笑)これだけは絶対妥協できないと」
軸上色収差の補正、MTFに現れた結果
85mmとのMTF比較。全体的に上がっているのはほぼ軸上色収差の低減による効果だとか。
「これをちょっと絞ると、ピッと真っ直ぐになるそうです」
非常に少ない口径食、美しい玉ボケ
口径食の様子。これには編集子も驚愕しました。開放でも使えそう、F2.0ならほぼ周辺減光ゼロでは。前玉をでかくした効果でしょう。
「これだけデカイですからね」
設計者は天文愛好家
「メインに光学設計とメカ設計をやっている2人が天文写真愛好家という奇跡的な組み合わせが現れてしまった」
「○○○○くんて、いる?かな?逃げたな・・」
「○○○○くんもいないかな?逃げましたね・・」
「ここで会社を私物化した人間をさらけ出そうと(笑)」
シグマ105mmを担当されたお二人と山木社長。実はお二人とも天文ファンだそうです。だからか! pic.twitter.com/rFUF8KlcHp
— 天リフ編集部 (@tenmonReflexion) March 1, 2018
では当方が代わりに。このお二人です!
「伝説に残るレンズを作りたいということで彼らは一生懸命取り組みました」
アルカスイス互換着脱式三脚座
「メカ設計者が天文好きですので、アルカスイズ絶対、といって譲らなかったんで、ああいいよ、ということで」
三脚座を使用しない場合のための保護カバーも付属するそうです。山木社長が「使わないときにはゴムをハゲ、ハメられる」と噛んだこともチェック済みw
なんとフードはカーボンファイバー入り
フードもかなり大きくなるので、カーボンファイバーを入れて強化したとのこと。
気になる価格と発売日は・・
「価格はまだ決めていないのですが」
「シグマのレンズですのでいきなり30万、40万というわけには」
「なるべく今のArtシリーズの中で常識的な範囲におさまるようには」
ニコン105mmF1.4とは「コンセプトが違う」と明言されていたので「ニコンより安い」ということは判断材料にはたぶんならないでしょう。超乱暴な推測ですが、85mmが172,800円、1130g。グラム単価がほぼ同じと仮定して1645gの105mmは249,800円あたりが一つの目安?になるのではないでしょうか(適当)。実売で20万を切れば間違いなく買いレンズでしょう^^
編集部では発売即買い予定です。
ここまでの熱い想いと天文適性の詰まったレンズ、天リフ編集部としては座視しているわけにはいきません。万難を排し、発売即買いすることを宣言します。(さて、金策をしなくては・・)
このレンズを導入すると手持ちの85mmF1.4Artは天文用には出番がなくなることがほぼ確定ですが・・1130gという軽量さwwwを生かしてストリートスナップ専用とすることにしますw。
いやー、ホントに楽しみですね。でも、このシグマさんの尖りっぷりを、よい子の他のメーカーさんが右へならえしてしまうようなことがあると・・・それはそれで間違った方向に進んでしまうような気がします^^;;; https://reflexions.jp/tenref/orig/2018/03/10/4087/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/03/be216527c33a705f4f2e01a2db9d5ebc-1024x573.pnghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2018/03/be216527c33a705f4f2e01a2db9d5ebc-150x150.pngカメラレンズCP+2018のシグマブースで山木社長が「SIGMA 105mm F1.4 DG HSM | Art」について詳しく言及されています。 内容をつぶさに聞くと、このレンズの「突き抜け具合」がありあり。本稿ではその内容をピックアップしてお伝えします。 https://youtu.be/si2lmNCgM8E 以下、画像をクリックすると動画の当該部分にリンクします。 なんでこんなにデカイの?! 「いろいろな方とお話しさせていただくと、要は”なんでこんなにデカイの?”という声が多いようなので、今日はなんでこんなに大きいのかを中心にお話しさせていただきます。」 質量1,645g・・・ェ 前振り・市場調査の結果・・・ 「うちもいい加減な会社なんですけど、一応市場調査はやっております・・」 「2017年にカメラ市場が底を打って持ち直しました」 「(その理由は”インスタ映え”の報道に)ちょっとこれは僕もビックリしました。ホントかよ!って」 ここは笑いを取るところなのでぜひ動画をごらんください^^ 「これ自体がインスタ映えするレンズ・・これ、上げてくださいね!」はい、上げました!www 大真面目に作ったレンズ 「本当にまじめに作った結果がこの大きさになっている」 「ツイッターを見ていると『シグマ頭おかしいんじゃないか(褒め言葉)』どっちかよくわからない(笑)」 85mmArtの性能を下回らないレンズ 「この微妙な言い回し、気にしないでください(笑)」 一見控えめですが、その本当の意味は『全てにおいて85mmArtを上回っている』ことであると見ました・・・。 「1年に1本くらいは、あんまり売れなくても、他社がやらないことをやろうと思っている。」 「ニコンから先に出てしまった。その前からやっていたのだが」 「ニコンさんのレンズは非常にコンパクトにできていてバランス良くできている、でも見た時にこれは違うコンセプトだなと安心した」 シグマの105mmははすごく重くてバランスが??・・・^^;;; 軸上色収差を徹底的に抑制 天文界隈で「青ハロ」が(クソ贅沢にも)問題視された85mmArtですが、105mmArtではこの補正に徹底的に力が入れられたようです。 「最大径、重さ、こんな感じになっています」 「さすがの私も試作品ができてきたときはびっくりした」 「遠くから見てウチの328こんなに小さかったっけ?と思ったらこれだった」 徹底的に妥協しなかった3つのポイント 「この3つのどれか一つを妥協するだけでキュッと小さくなります」 「設計者がどうしてもやりたいと言って。ある意味、会社のプロジェクトを私物化して(笑)これだけは絶対妥協できないと」 軸上色収差の補正、MTFに現れた結果 85mmとのMTF比較。全体的に上がっているのはほぼ軸上色収差の低減による効果だとか。 「これをちょっと絞ると、ピッと真っ直ぐになるそうです」 非常に少ない口径食、美しい玉ボケ 口径食の様子。これには編集子も驚愕しました。開放でも使えそう、F2.0ならほぼ周辺減光ゼロでは。前玉をでかくした効果でしょう。 「これだけデカイですからね」 設計者は天文愛好家 「メインに光学設計とメカ設計をやっている2人が天文写真愛好家という奇跡的な組み合わせが現れてしまった」 「○○○○くんて、いる?かな?逃げたな・・」 「○○○○くんもいないかな?逃げましたね・・」 「ここで会社を私物化した人間をさらけ出そうと(笑)」 https://twitter.com/tenmonReflexion/status/969126237229654016 では当方が代わりに。このお二人です! 「伝説に残るレンズを作りたいということで彼らは一生懸命取り組みました」 アルカスイス互換着脱式三脚座 「メカ設計者が天文好きですので、アルカスイズ絶対、といって譲らなかったんで、ああいいよ、ということで」 三脚座を使用しない場合のための保護カバーも付属するそうです。山木社長が「使わないときにはゴムをハゲ、ハメられる」と噛んだこともチェック済みw なんとフードはカーボンファイバー入り フードもかなり大きくなるので、カーボンファイバーを入れて強化したとのこと。 気になる価格と発売日は・・ 「価格はまだ決めていないのですが」 「シグマのレンズですのでいきなり30万、40万というわけには」 「なるべく今のArtシリーズの中で常識的な範囲におさまるようには」 ニコン105mmF1.4とは「コンセプトが違う」と明言されていたので「ニコンより安い」ということは判断材料にはたぶんならないでしょう。超乱暴な推測ですが、85mmが172,800円、1130g。グラム単価がほぼ同じと仮定して1645gの105mmは249,800円あたりが一つの目安?になるのではないでしょうか(適当)。実売で20万を切れば間違いなく買いレンズでしょう^^ 編集部では発売即買い予定です。 ここまでの熱い想いと天文適性の詰まったレンズ、天リフ編集部としては座視しているわけにはいきません。万難を排し、発売即買いすることを宣言します。(さて、金策をしなくては・・) このレンズを導入すると手持ちの85mmF1.4Artは天文用には出番がなくなることがほぼ確定ですが・・1130gという軽量さwwwを生かしてストリートスナップ専用とすることにしますw。 いやー、ホントに楽しみですね。でも、このシグマさんの尖りっぷりを、よい子の他のメーカーさんが右へならえしてしまうようなことがあると・・・それはそれで間違った方向に進んでしまうような気がします^^;;;編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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