星景写真の可能性(4)地方都市星景
「オサレになってはいけない」「ほとんどの人にとって、興味のない対象を主人公にすべきだ」
「都市」に対する「地方」からの逆襲。
今回は人口十万人の名古屋のベッドタウン、「日本で一番暑い町」多治見市から、星景写真のサブカルチャーともいうべき「地方都市星景」のコンセプトを発信されているミッチーさんの作品群をご紹介します。
目次
「オリオンスポーツ、棍棒ノスタルジー。」
元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」
http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/4-54ce.html
宇宙のオリオンと商店街のオリオン。
空のオリオンは、人類が滅亡しても、棍棒をウサギの頭に振り下ろしていることでしょう。地上のオリオンはどうか?その棍棒を振り、ボールを空高く飛ばすことは、これからも続くのでしょうか。
シャッターを下ろした夜の商店街。オリオン座と「オリオンスポーツ」。冬のダイヤモンドと「宝石のカトウ」。
この通りの昼間の姿はどうなのだろう?40年前のこの通りはどうだったのだろう?切ないノスタルジー。
これは、どこにでもある風景なんです。
「コイン精米機。」
元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」
http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/6-6793.html
ISEKI コイン精米機 小泉A・小泉B。
星座はおもにペガスス座で、右上に四角形があります。どうでしょうか、大都会に住んでみえる方のご近所には
こういった「コイン精米」というのはあるでしょうか。
「地方」のシンボル、コイン精米機。この作品をごらんになって、ここが「多治見市幸町」であることがおわかりになる方は、たぶん撮影者様以外にはいらっしゃらないでしょう。
神は無名のコイン精米機に「ISEKI」という名を与えた。
「池原神社、神の視点。」
元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」
http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/1-847e.html
ところで「地方都市星景」というのは、「都市星景」というようなかっこいい対象を撮ることはあんまり目的としていないのと、岐阜県多治見市なんで「地方」ってつけたほうが面白いなー
って思ったのでこれを標榜しています。
八百万の神が住む神の国、日本。
無名の神の視点から、貴方は何を感じますか?
「多治見市民病院、前畑陶器。Kenko Tokiな」。
元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」
http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/7-kenko-toki-c0.html
以前書いた、ワタクシの考える「地方都市星景」っていうのは─オサレになってはいけない─ほとんどの人にとって、興味のない対象を主人公にすべきだの2つだってことなんですけど、
まあ、興味を引かないことは間違いないし、オサレでもないんですが、なんか「近所行ってぐるぐる撮ってきました」っていう
どうでもよさがすごいわけです。
「地方都市星景」のコンセプト的にはどうでもいいことなんですけど、700枚の比較明合成に短秒画像を重ねてハイライトの飽和を復元していたり、被写体に対する本気すぎる向き合い方が半端ないわけです。
「幸町の畑。浴槽リフレクションズ。」
http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/2877
撮影しやすくて、この時期いい星座が写り込みそうな「浴槽」結構探しました。
日曜日の昼間に、これまた電動アシスト自転車であちこち行きましたね。
浴槽そのものは、まあまああるんですけども、
撮影には厳しいところばかりでしたね(笑)
こちらは先日「今日の一枚」でご紹介した作品。
電動アシスト自転車であちこち「いい浴槽」を探し回るミッチーさん。
「時々納屋を焼くんです」
と彼が言った。
まとめ
「星のある風景写真」として始まった「星景写真」は、今では天文ファンばかりではなく多くの写真ファンにとっても身近なジャンルになりました。「より美しい星空」と「より美しい風景」を求めて、多くのカメラマンが星空の下に向かいます。
そういった方向性に一見背を向けたかのように見えるミッチーさんの「地方都市星景」のコンセプト。
「ほとんどの人にはどうでもいい存在」を撮る。でもそれは「ほんのわずかの人に向けた熱いメッセージ」でもあるのです。
星景写真がどんどんメジャーになり、多くの人が同じ方向だけを見るようになるだけではつまらない。そんな熱い変人たちにも、天文リフレクションズは注目してゆきます。
https://reflexions.jp/tenref/orig/2017/12/08/2970/https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/12/thumb.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/12/thumb-150x150.jpg星景写真 地方都市星景って? 「オサレになってはいけない」「ほとんどの人にとって、興味のない対象を主人公にすべきだ」 「都市」に対する「地方」からの逆襲。 今回は人口十万人の名古屋のベッドタウン、「日本で一番暑い町」多治見市から、星景写真のサブカルチャーともいうべき「地方都市星景」のコンセプトを発信されているミッチーさんの作品群をご紹介します。 「オリオンスポーツ、棍棒ノスタルジー。」 元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」 http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/4-54ce.html 宇宙のオリオンと商店街のオリオン。 空のオリオンは、人類が滅亡しても、棍棒をウサギの頭に振り下ろしていることでしょう。 地上のオリオンはどうか? その棍棒を振り、ボールを空高く飛ばすことは、これからも続くのでしょうか。 シャッターを下ろした夜の商店街。オリオン座と「オリオンスポーツ」。冬のダイヤモンドと「宝石のカトウ」。 この通りの昼間の姿はどうなのだろう?40年前のこの通りはどうだったのだろう?切ないノスタルジー。 これは、どこにでもある風景なんです。 「コイン精米機。」 元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」 http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/6-6793.html ISEKI コイン精米機 小泉A・小泉B。 星座はおもにペガスス座で、右上に四角形があります。 どうでしょうか、大都会に住んでみえる方のご近所には こういった「コイン精米」というのはあるでしょうか。 「地方」のシンボル、コイン精米機。この作品をごらんになって、ここが「多治見市幸町」であることがおわかりになる方は、たぶん撮影者様以外にはいらっしゃらないでしょう。 神は無名のコイン精米機に「ISEKI」という名を与えた。 「池原神社、神の視点。」 元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」 http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/1-847e.html ところで「地方都市星景」というのは、「都市星景」というようなかっこいい対象を撮ることはあんまり目的としていないのと、岐阜県多治見市なんで「地方」ってつけたほうが面白いなー って思ったのでこれを標榜しています。 八百万の神が住む神の国、日本。 無名の神の視点から、貴方は何を感じますか? 「多治見市民病院、前畑陶器。Kenko Tokiな」。 元マルジャ・バー管理人の、「誰が読んでるかわからないブログ」 http://maruja.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/7-kenko-toki-c0.html 以前書いた、ワタクシの考える「地方都市星景」っていうのは ─オサレになってはいけない ─ほとんどの人にとって、興味のない対象を主人公にすべきだ の2つだってことなんですけど、 まあ、興味を引かないことは間違いないし、オサレでもないんですが、 なんか「近所行ってぐるぐる撮ってきました」っていう どうでもよさがすごいわけです。 「地方都市星景」のコンセプト的にはどうでもいいことなんですけど、700枚の比較明合成に短秒画像を重ねてハイライトの飽和を復元していたり、被写体に対する本気すぎる向き合い方が半端ないわけです。 「幸町の畑。浴槽リフレクションズ。」 http://reflexions.jp/blog/ed_tenmon/archives/2877 撮影しやすくて、この時期いい星座が写り込みそうな「浴槽」結構探しました。 日曜日の昼間に、これまた電動アシスト自転車であちこち行きましたね。 浴槽そのものは、まあまああるんですけども、 撮影には厳しいところばかりでしたね(笑) こちらは先日「今日の一枚」でご紹介した作品。 電動アシスト自転車であちこち「いい浴槽」を探し回るミッチーさん。 「時々納屋を焼くんです」 と彼が言った。 まとめ 「星のある風景写真」として始まった「星景写真」は、今では天文ファンばかりではなく多くの写真ファンにとっても身近なジャンルになりました。「より美しい星空」と「より美しい風景」を求めて、多くのカメラマンが星空の下に向かいます。 そういった方向性に一見背を向けたかのように見えるミッチーさんの「地方都市星景」のコンセプト。 「ほとんどの人にはどうでもいい存在」を撮る。でもそれは「ほんのわずかの人に向けた熱いメッセージ」でもあるのです。 星景写真がどんどんメジャーになり、多くの人が同じ方向だけを見るようになるだけではつまらない。そんな熱い変人たちにも、天文リフレクションズは注目してゆきます。 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフOriginal
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