今日8月28日は旧暦の七夕(=伝統的七夕)です。

旧暦七夕の「ここがスゴイ・ここがダメ」

旧暦の七夕のここがスゴイ!

  • 織姫と彦星が頭の真上に見える好条件!
  • 梅雨も明けているので新暦7/7日よりも天候が安定!
  • 天の川が最も見やすくて、夜空を真っ二つに横断!
  • 西の空には沈みかけの上弦の月が!

旧暦の七夕のここがダメ!

  • 毎年日付が違う

今夜の星空は・・・



星空シミュレーションソフト SUPER STAR Vを使用して作画

東京の21時ごろの空。
夏の大三角がほぼ頭上にあるので、街灯りの強い場所でも見やすくなっています。

街灯りの少ない場所なら、夜空を真っ二つに横断する天の川がみられることでしょう!

西の空には上弦少し前の月がありますが、天の川をかき消すほどではありません。低くなるのを待てば、星空も良く見えるようになります。

そもそも「旧暦」って何?

今私たちが使っているカレンダー(こよみ:暦)は、太陽の動きに沿って作られたもの(太陽暦)で、明治5年から使用されています。

wikipedia 新暦
https://ja.wikipedia.org/wiki/新暦

この新暦が使用される前は、月の動きにそって作られた旧暦(太陰暦)が使用されていました。

旧暦では、月の「日」が月齢と一致します。月初めはかならず新月、15日は満月。
近代化以前は、潮の満ち引きと対応する旧暦の方が便利だったのです。

旧暦での七夕は新暦ではいつ?

旧暦の7月7日は、新暦では毎年日付が違ってきます。2017年の場合は8月28日。近年では、早い年では7月31日だったり(2006年)遅い年は今年のように8月下旬になります。



新暦の七夕(7月7日)は梅雨が明けていないことが多く、星見にはあまり適しませんが、旧暦の七夕は梅雨も明け(今年はレ違いましたが^^;;)天候が安定していることが多いのです。

つるちゃんのプラネタリウム・伝統的七夕
http://turupura.com/month/08kyuureki/menu.html

まとめ

いかがでしたか?
新暦の七夕・旧暦の七夕・月遅れの七夕と、実は1年で七夕は2回3回も(*)あるんです!

ぜひ今宵は、星空を見上げてくださいね!


(*)追記8/31
読者の方よりご指摘をいただき、3回に訂正しました。
「月遅れ」の七夕とは、東北の「仙台七夕まつり」などのように、新暦の一ヵ月後、8月7日を七夕とするものです。

また、「月遅れ」とは七夕に限らず、新暦と旧暦の基準となる日の違いによる季節感のずれを補正する一般的なもので、例えば「お盆」は元々旧暦の7/15だったのですが、現在は月遅れの8/15が普通になっています。

Wikipedia 月遅れ
https://ja.wikipedia.org/wiki/月遅れ

日本の年中行事は、太陰太陽暦である旧暦を使用していた時代に定められたものが多い。これを、太陽暦グレゴリオ暦)である新暦でもそのままの日付で行うと、季節が約1か早くなる。このため、年中行事が本来の季節からずれてしまい、その時期に行う意味が薄れてしまうものが多数存在した。そこで、暦の上での日付を1か月遅らせることにより、旧暦の時代の季節から大きくずれないようにする方法を取るようになった。これが月遅れである。

元来梅雨の季節である旧暦5月に雨中でが天に昇ってになること(登竜門)にあやかって、江戸時代武士の子弟の出世を願って掲げるものであった。

「月遅れ」の解説。新暦では晴れの特異日でもある5/5の端午の節句ですが、元々は梅雨であることに意味があったそうです。

 

 

 

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/08/tanabata-1024x988.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/08/tanabata-150x150.jpg編集部星空入門今日8月28日は旧暦の七夕(=伝統的七夕)です。 旧暦七夕の「ここがスゴイ・ここがダメ」 旧暦の七夕のここがスゴイ! 織姫と彦星が頭の真上に見える好条件! 梅雨も明けているので新暦7/7日よりも天候が安定! 天の川が最も見やすくて、夜空を真っ二つに横断! 西の空には沈みかけの上弦の月が! 旧暦の七夕のここがダメ! 毎年日付が違う 今夜の星空は・・・ 星空シミュレーションソフト SUPER STAR Vを使用して作画 東京の21時ごろの空。 夏の大三角がほぼ頭上にあるので、街灯りの強い場所でも見やすくなっています。 街灯りの少ない場所なら、夜空を真っ二つに横断する天の川がみられることでしょう! 西の空には上弦少し前の月がありますが、天の川をかき消すほどではありません。低くなるのを待てば、星空も良く見えるようになります。 そもそも「旧暦」って何? 今私たちが使っているカレンダー(こよみ:暦)は、太陽の動きに沿って作られたもの(太陽暦)で、明治5年から使用されています。 wikipedia 新暦 https://ja.wikipedia.org/wiki/新暦 この新暦が使用される前は、月の動きにそって作られた旧暦(太陰暦)が使用されていました。 旧暦では、月の「日」が月齢と一致します。月初めはかならず新月、15日は満月。 近代化以前は、潮の満ち引きと対応する旧暦の方が便利だったのです。 旧暦での七夕は新暦ではいつ? 旧暦の7月7日は、新暦では毎年日付が違ってきます。2017年の場合は8月28日。近年では、早い年では7月31日だったり(2006年)遅い年は今年のように8月下旬になります。 新暦の七夕(7月7日)は梅雨が明けていないことが多く、星見にはあまり適しませんが、旧暦の七夕は梅雨も明け(今年はレ違いましたが^^;;)天候が安定していることが多いのです。 つるちゃんのプラネタリウム・伝統的七夕 http://turupura.com/month/08kyuureki/menu.html まとめ いかがでしたか? 新暦の七夕・旧暦の七夕・月遅れの七夕と、実は1年で七夕は2回3回も(*)あるんです! ぜひ今宵は、星空を見上げてくださいね! (*)追記8/31 読者の方よりご指摘をいただき、3回に訂正しました。 「月遅れ」の七夕とは、東北の「仙台七夕まつり」などのように、新暦の一ヵ月後、8月7日を七夕とするものです。 また、「月遅れ」とは七夕に限らず、新暦と旧暦の基準となる日の違いによる季節感のずれを補正する一般的なもので、例えば「お盆」は元々旧暦の7/15だったのですが、現在は月遅れの8/15が普通になっています。 Wikipedia 月遅れ https://ja.wikipedia.org/wiki/月遅れ 日本の年中行事は、太陰太陽暦である旧暦を使用していた時代に定められたものが多い。これを、太陽暦(グレゴリオ暦)である新暦でもそのままの日付で行うと、季節が約1か月早くなる。このため、年中行事が本来の季節からずれてしまい、その時期に行う意味が薄れてしまうものが多数存在した。そこで、暦の上での日付を1か月遅らせることにより、旧暦の時代の季節から大きくずれないようにする方法を取るようになった。これが月遅れである。 元来梅雨の季節である旧暦5月に雨中で鯉が天に昇って竜になること(登竜門)にあやかって、江戸時代に武士の子弟の出世を願って掲げるものであった。 「月遅れ」の解説。新暦では晴れの特異日でもある5/5の端午の節句ですが、元々は梅雨であることに意味があったそうです。        編集部発信のオリジナルコンテンツ