これまであまり見なかったタイプの比較明合成による星景写真が紹介されています。

ナショナルジオグラフィック日本語版
まるで「星の万華鏡」、夜空を行進する天の川を撮影
オーストラリアの夜空に広がる天の川。写真家クリスチャン・サッセ氏が60分おきに撮影した写真を合成したもの。(PHOTOGRAPH BY SASSEPHOTO)

比較明合成といえば、これまでは「いかにして切れ目なく自然に星の光跡を繋げるか」が重視されていますが、まったく発想を変えて、「とびとびに撮影した流さないコマを比較明合成」する手法です。

この作品は、50分間隔で撮影した30秒露出のコマを、10時間分にわたって比較明合成したもの。まるで万華鏡のような幾何学模様が描かれています。

ナショナルジオグラフィック日本語版
まるで「星の万華鏡」、夜空を行進する天の川を撮影
30秒おきに撮影した天の川の写真を合成した。星の軌跡は明確になるが、天の川の詳細は失われる。(PHOTOGRAPH BY SASSEPHOTO)


 

ナショナルジオグラフィック日本語版
まるで「星の万華鏡」、夜空を行進する天の川を撮影
撮影インターバル:20分(PHOTOGRAPH BY SASSEPHOTO)

そこで今度は、撮影のインターバルを変えて試してみたところ、驚くほど美しいものができた。(次のページ:フォトギャラリー「撮影インターバルを変えたいろいろな天の川写真」



「本来の美しさを備えた円形パターンが現れました。天の川の特徴がくっきりと出て、細かいところまで見えるようになりました。どの一瞬をとらえても、私たちの心を奪うほど美しい」と、サッセ氏は語る。

撮影インターバルを様々に変えた作例が掲載されています。上記作例は20分間隔。


8mm魚眼 F4 60sec ISO3200 20分間隔で5枚比較明合成

編集部でも早速過去画像で試してみました。
これは新しい表現の引き出しです。
ただ、露光開始から終了までの間隔が短い(80分)のでちょっと面白くありません。オリジナルの作例のように、長ければ長いほど良いようです。


いかがでしたか?
この手法の長所短所はさておいて、写真には様々な可能性があるものです。

根気さえあれば特別な機材が全く不要なこの方法、撮影者のアイデアひとつで様々な表現が可能になりそうですね。 https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/05/2f43818564f48363381c4295f338bef1-1024x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2017/05/2f43818564f48363381c4295f338bef1-150x150.jpg編集部星景写真これまであまり見なかったタイプの比較明合成による星景写真が紹介されています。 ナショナルジオグラフィック日本語版 まるで「星の万華鏡」、夜空を行進する天の川を撮影 オーストラリアの夜空に広がる天の川。写真家クリスチャン・サッセ氏が60分おきに撮影した写真を合成したもの。(PHOTOGRAPH BY SASSEPHOTO) 比較明合成といえば、これまでは「いかにして切れ目なく自然に星の光跡を繋げるか」が重視されていますが、まったく発想を変えて、「とびとびに撮影した流さないコマを比較明合成」する手法です。 この作品は、50分間隔で撮影した30秒露出のコマを、10時間分にわたって比較明合成したもの。まるで万華鏡のような幾何学模様が描かれています。 ナショナルジオグラフィック日本語版 まるで「星の万華鏡」、夜空を行進する天の川を撮影 30秒おきに撮影した天の川の写真を合成した。星の軌跡は明確になるが、天の川の詳細は失われる。(PHOTOGRAPH BY SASSEPHOTO)   ナショナルジオグラフィック日本語版 まるで「星の万華鏡」、夜空を行進する天の川を撮影 撮影インターバル:20分(PHOTOGRAPH BY SASSEPHOTO) そこで今度は、撮影のインターバルを変えて試してみたところ、驚くほど美しいものができた。(次のページ:フォトギャラリー「撮影インターバルを変えたいろいろな天の川写真」) 「本来の美しさを備えた円形パターンが現れました。天の川の特徴がくっきりと出て、細かいところまで見えるようになりました。どの一瞬をとらえても、私たちの心を奪うほど美しい」と、サッセ氏は語る。 撮影インターバルを様々に変えた作例が掲載されています。上記作例は20分間隔。 8mm魚眼 F4 60sec ISO3200 20分間隔で5枚比較明合成 編集部でも早速過去画像で試してみました。 これは新しい表現の引き出しです。 ただ、露光開始から終了までの間隔が短い(80分)のでちょっと面白くありません。オリジナルの作例のように、長ければ長いほど良いようです。 いかがでしたか? この手法の長所短所はさておいて、写真には様々な可能性があるものです。 根気さえあれば特別な機材が全く不要なこの方法、撮影者のアイデアひとつで様々な表現が可能になりそうですね。編集部発信のオリジナルコンテンツ