アストロアーツHPで星ナビ2025年7月号の内容が告知されています。発売は6月5日 木曜日です。

今月の内容は!?

特集はウィリアムオプティクスの星雲・星団撮影に特化した「CAT 91 WIFD」。「AIが描く宇宙」では、生成AIを使うとどのような星空や宇宙の画像が描けるのか紹介します。

星ナビ7月号は「ウィリアムオプティクス CAT 91 WIFD」と「AIが描く宇宙」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/14038_hoshinavi

■表紙

今回の表紙は川村 晶さん撮影の「M8・M20付近」。いて座にある夏の代表的な星雲たちです。赤い散光星雲と青い反射星雲が入り乱れるようすがわかります。特集で紹介している望遠鏡「CAT 91 WIFD」による作例です。

今月の表紙は、本誌記事の機材セレクションで紹介されている「CAT 91 WIFD」を使用した作例です。星ナビ表紙掲載前提での構図ですが、「星ナビ」のロゴに隠されてしまう左上にある淡いガス星雲の構造と色が美しく、星ナビロゴを抜いた状態でも、斬新で渋い構図の作品となっています。

昨今のフラッグシップ級のアストログラフでは、周辺まで非常にシャープな星像と豊富な周辺光量、中型赤道儀でも運用可能な軽量さが実現されています。このようなハイクオリティの作品が、より手軽に撮影可能になったといえるでしょう。



■星と大地をめぐる旅 アフリカ星紀行(紀行/イワシロアヤカ)

星座になった山「テーブルマウンテン」や、水と月の光が織りなす「月の虹」、南アフリカの望遠鏡たちや静かに降り注ぐ満天の星。アフリカ大陸には一度は訪れたい天文スポットがたくさんあります。エチオピア・ナミビア・南アフリカ・ジンバブエ・エジプトなどへ星空と大地を巡る旅に出かけましょう。

「星空プロデューサー」イワシロアヤカさんによる、約一ヵ月のアフリカの旅の記録。アフリカの星空やさまざまな自然が一人の旅人に与えた感動と、その感動をアフリカの人々とさまざまな形で共有した体験が綴られています。

時には子供のように、時には星空案内のプロとして。そして、その一つ一つが「星を通じて感動を手渡していく」という、未来へと繫がっていく自分という存在の再確認でもあるのです。

もっと詳しく・じっくり読みたいと思わせる紀行文です。

■AIが描く宇宙の正確性(解説/沼澤茂美)

AIの分野の中でも特に画像、テキスト、音楽、動画などを生成することに特化した技術「生成AI」。生成AIを使うと、星空や宇宙に関連する画像も手軽に生成することができます。生成AIでそもそも何ができ、どんな世界を描くことができるのでしょうか?

天文分野のイラストレーターとしても長年活躍されてきた沼澤茂美さんによる、「生成AIを使用して宇宙を描いてみた」という記事。生成AIには「ChatGPT」「Grok」「Firefly」「Gemini」「King AI」が使用されています。

生成AIをうまく使うには「プロンプト」と呼ばれる指示文が重要になりますが、AIによる作例?にはすべて使用したプロンプトが併記されているので、どの程度の指示でどんなアウトプットが得られるのかも参考になります。

「圧倒的な生成の速度と成果物の多様性」は「有効活用しない手はない」と評価されている一方で「根拠と過程、科学的な意味づけを説明してくれない」という限界もあります。「AIとどう付き合うか」について、まじめに考えなくてはならない時代が到来したと感じます。

■Deepな天体写真 CMOSカメラのノイズ研究2「続・ノイズの種類とその原因の究明」(解説/あぷらなーと)

奥が深い天体用CMOSカメラの「ノイズ」問題。処理を進めるごとに、新たなノイズが次々と現れてきます。中にはコンポジット処理した後では補正が困難なものも。そこで今回は、これらの「ややマイナーな」ノイズの詳細について、その発生イメージと画像に与える影響について紹介します。

CMOSカメラのノイズ研究、その2。先月号の「光子ショットノイズ」「ホットピクセル」に続き、今回は「クールピクセル」「宇宙線ヒットノイズ」「酩酊ピクセル」の3つの「敵」の特徴と撲滅法。さらに「リードノイズ」「スカイノイズ」「ダークノイズ」「量子化ノイズ」の4つの「その他ノイズ」についても解説。本記事を読めば、最終リザルトのクオリティが、ダイナミックレンジ0.5Stop分くらいは上手くなるかも?!

あぷらなーと
https://apranat.exblog.jp/

◎天リフ独断ピックアップ

■広告ピックアップ・WILLIAM OPTICS UltraCat108/PLEIADES 181

最近定位置になった?星ナビギャラリー左ページのWILLIAM OPTICS社の広告ページ。今月号は、本誌記事でも取り上げられている「CAT 91 WIFD」よりも、さらに一回り大きい「UltraCat 108」と、屈折鏡筒では最大最強クラスの「PLEIADES 181」。

お値段もなかなかですが、どちらも従来よりもワンランク上を目指したフラッグシップ鏡筒ですね!

■NewsWatch かんむり座T星・スマート望遠鏡による監視キャンペーン継続中

なかなか爆発しない「かんむり座T星」ですが、アマチュアによる観測キャンペーンは淡々と継続中^^ 現時点で42名・1300件の観測データが集まっているそうです。その中で最多・150件の観測を報告されているのが、小学生の髙賀寧子さん。詳細は本誌をごらんください!

反復新星かんむり座T星の爆発を監視しよう!
https://www.ananscience.jp/variablestar/?page_id=624

日本変光星究会ではZWO社製のスマート望遠鏡「Seestar S50」を活用した観測キャンペーンを市民科学プロジエクトとして2024年5月18日より展開しています。

■星ナビギャラリー

今回のトップ下は秋山信将さんの「Aurora Australis」。西オーストラリア・パースの南300kmのオーガスタで撮影されたオーロラです。当地の南緯は34°と日本でいえば関西くらいの中緯度ですが、こんなに見事なオーロラが見えるのですね。選評によると、磁南極がニュージーランド・オーストラリア側に寄っているからだそうです。



個人的イチオシは富田博之さんの「へびつかい座Sh2-27」。普通に?撮るとブロードバンドでも赤一色になりがちな対象ですが、青い反射星雲も褐色の分子雲もバランス良く描出されています。カメラはNikon D810Aです。

ネットよ今夜もありがとう〜Hiroshi Kishimoto さん

今月は、なんとFacebookの個人アカウント、八塔寺星の会の「Hiroshi Kishimoto」さんです。

Facebook Hiroshi Kishimoto
https://www.facebook.com/profile.php?id=100011491147724

本誌記事では「スパム対策で限定公開」とありましたが、プロフィールと公開投稿は普通に見られます。今回の掲載でスパムが増えなければいいのですが^^;;;;

■機材セレクション 超鋭い猫の瞳 ウィリアムオプティクス CAT 91 WIFD(解説・写真/川村 晶)

ウィリアムオプティクス社の最新望遠鏡「CAT 91 WIFD」は星雲・星団に特化した撮影鏡筒です。作例を交えながら、その使い勝手を紹介します。

最近各社から発売されている「周辺までほぼ完璧な収差補正」が施されたアストログラフの1つ、ウィリアムオプティクス社の「CAT 91 WIFD」のレビュー記事です。作例をごらんいただければ、最周辺までほぼ完璧な結像であることがわかるでしょう。

本機の特徴は「WIFD」と呼ばれる、ピント合わせ用の繰り出し機構を鏡筒内部に収納した機構です。これにより、カメラは鏡筒の外筒に完全に固定されることになり、接眼部のたわみの影響を最小化することができます。

そのほか、本機のさまざまな特徴・仕様や、撮影における注意点がまとめられています。導入を検討されている方には大いに役に立つことでしょう。

■ エーゲ海の風 番外編 憧れのルーブル美術館(案内/早水 勉)

世界最大級の美術館、フランス・パリにある「ルーブル美術館」。ここには古代エジプト、古代ギリシアなどで作られた天文にまつわる歴史遺産も多数収蔵されています。ムック「星のギリシア神話研究 星座を彩る物語と文化 ~エーゲ海の風~」と合わせてお楽しみください。

連載完結の「エーゲ海の風」ですが、今回は番外編。「天文ファンのためのルーブル美術館案内」ともいえる訪問記事。古代メソポタミアの「クドゥル」、古代エジプトの「神殿画」、古代ギリシア・ローマの「ミロのビーナス」と「サモトラケのニケ」等々。

パリに行く機会のありそうな方は、ぜひ事前研究してみてください!

まとめ

いかがでしたか?

ほぼ梅雨入り?で日本全国今一つのお天気の今日このごろ。ちょっと中休み?といった感じの今月ですが、梅雨明け・ボーナスシーズン・夏休みに向けて、天文機材の感染症に注意しながら^^;備えていきましょう!

そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね!

星ナビ7月号は「ウィリアムオプティクス CAT 91 WIFD」と「AIが描く宇宙」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/14038_hoshinavi

※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。

天文ガイドも合わせて読みたいですね!!

 

 

  https://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2025/06/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-1024x538.jpghttps://reflexions.jp/tenref/orig/wp-content/uploads/sites/4/2025/06/fc6927a4cd7fc6f068de9eb5d3ae4aff-150x150.jpg編集部雑誌・書籍星ナビアストロアーツHPで星ナビ2025年7月号の内容が告知されています。発売は6月5日 木曜日です。 今月の内容は!? 特集はウィリアムオプティクスの星雲・星団撮影に特化した「CAT 91 WIFD」。「AIが描く宇宙」では、生成AIを使うとどのような星空や宇宙の画像が描けるのか紹介します。 星ナビ7月号は「ウィリアムオプティクス CAT 91 WIFD」と「AIが描く宇宙」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/14038_hoshinavi ■表紙 今月の表紙は、本誌記事の機材セレクションで紹介されている「CAT 91 WIFD」を使用した作例です。星ナビ表紙掲載前提での構図ですが、「星ナビ」のロゴに隠されてしまう左上にある淡いガス星雲の構造と色が美しく、星ナビロゴを抜いた状態でも、斬新で渋い構図の作品となっています。 昨今のフラッグシップ級のアストログラフでは、周辺まで非常にシャープな星像と豊富な周辺光量、中型赤道儀でも運用可能な軽量さが実現されています。このようなハイクオリティの作品が、より手軽に撮影可能になったといえるでしょう。 ■星と大地をめぐる旅 アフリカ星紀行(紀行/イワシロアヤカ) 「星空プロデューサー」イワシロアヤカさんによる、約一ヵ月のアフリカの旅の記録。アフリカの星空やさまざまな自然が一人の旅人に与えた感動と、その感動をアフリカの人々とさまざまな形で共有した体験が綴られています。 時には子供のように、時には星空案内のプロとして。そして、その一つ一つが「星を通じて感動を手渡していく」という、未来へと繫がっていく自分という存在の再確認でもあるのです。 もっと詳しく・じっくり読みたいと思わせる紀行文です。 ■AIが描く宇宙の正確性(解説/沼澤茂美) 天文分野のイラストレーターとしても長年活躍されてきた沼澤茂美さんによる、「生成AIを使用して宇宙を描いてみた」という記事。生成AIには「ChatGPT」「Grok」「Firefly」「Gemini」「King AI」が使用されています。 生成AIをうまく使うには「プロンプト」と呼ばれる指示文が重要になりますが、AIによる作例?にはすべて使用したプロンプトが併記されているので、どの程度の指示でどんなアウトプットが得られるのかも参考になります。 「圧倒的な生成の速度と成果物の多様性」は「有効活用しない手はない」と評価されている一方で「根拠と過程、科学的な意味づけを説明してくれない」という限界もあります。「AIとどう付き合うか」について、まじめに考えなくてはならない時代が到来したと感じます。 ■Deepな天体写真 CMOSカメラのノイズ研究2「続・ノイズの種類とその原因の究明」(解説/あぷらなーと) CMOSカメラのノイズ研究、その2。先月号の「光子ショットノイズ」「ホットピクセル」に続き、今回は「クールピクセル」「宇宙線ヒットノイズ」「酩酊ピクセル」の3つの「敵」の特徴と撲滅法。さらに「リードノイズ」「スカイノイズ」「ダークノイズ」「量子化ノイズ」の4つの「その他ノイズ」についても解説。本記事を読めば、最終リザルトのクオリティが、ダイナミックレンジ0.5Stop分くらいは上手くなるかも?! あぷらなーとhttps://apranat.exblog.jp/ ◎天リフ独断ピックアップ ■広告ピックアップ・WILLIAM OPTICS UltraCat108/PLEIADES 181 最近定位置になった?星ナビギャラリー左ページのWILLIAM OPTICS社の広告ページ。今月号は、本誌記事でも取り上げられている「CAT 91 WIFD」よりも、さらに一回り大きい「UltraCat 108」と、屈折鏡筒では最大最強クラスの「PLEIADES 181」。 お値段もなかなかですが、どちらも従来よりもワンランク上を目指したフラッグシップ鏡筒ですね! ■NewsWatch かんむり座T星・スマート望遠鏡による監視キャンペーン継続中 なかなか爆発しない「かんむり座T星」ですが、アマチュアによる観測キャンペーンは淡々と継続中^^ 現時点で42名・1300件の観測データが集まっているそうです。その中で最多・150件の観測を報告されているのが、小学生の髙賀寧子さん。詳細は本誌をごらんください! 反復新星かんむり座T星の爆発を監視しよう!https://www.ananscience.jp/variablestar/?page_id=624 日本変光星究会ではZWO社製のスマート望遠鏡「Seestar S50」を活用した観測キャンペーンを市民科学プロジエクトとして2024年5月18日より展開しています。 ■星ナビギャラリー 今回のトップ下は秋山信将さんの「Aurora Australis」。西オーストラリア・パースの南300kmのオーガスタで撮影されたオーロラです。当地の南緯は34°と日本でいえば関西くらいの中緯度ですが、こんなに見事なオーロラが見えるのですね。選評によると、磁南極がニュージーランド・オーストラリア側に寄っているからだそうです。 個人的イチオシは富田博之さんの「へびつかい座Sh2-27」。普通に?撮るとブロードバンドでも赤一色になりがちな対象ですが、青い反射星雲も褐色の分子雲もバランス良く描出されています。カメラはNikon D810Aです。 ネットよ今夜もありがとう〜Hiroshi Kishimoto さん 今月は、なんとFacebookの個人アカウント、八塔寺星の会の「Hiroshi Kishimoto」さんです。 Facebook Hiroshi Kishimotohttps://www.facebook.com/profile.php?id=100011491147724 本誌記事では「スパム対策で限定公開」とありましたが、プロフィールと公開投稿は普通に見られます。今回の掲載でスパムが増えなければいいのですが^^;;;; ■機材セレクション 超鋭い猫の瞳 ウィリアムオプティクス CAT 91 WIFD(解説・写真/川村 晶) 最近各社から発売されている「周辺までほぼ完璧な収差補正」が施されたアストログラフの1つ、ウィリアムオプティクス社の「CAT 91 WIFD」のレビュー記事です。作例をごらんいただければ、最周辺までほぼ完璧な結像であることがわかるでしょう。 本機の特徴は「WIFD」と呼ばれる、ピント合わせ用の繰り出し機構を鏡筒内部に収納した機構です。これにより、カメラは鏡筒の外筒に完全に固定されることになり、接眼部のたわみの影響を最小化することができます。 そのほか、本機のさまざまな特徴・仕様や、撮影における注意点がまとめられています。導入を検討されている方には大いに役に立つことでしょう。 ■ エーゲ海の風 番外編 憧れのルーブル美術館(案内/早水 勉) 連載完結の「エーゲ海の風」ですが、今回は番外編。「天文ファンのためのルーブル美術館案内」ともいえる訪問記事。古代メソポタミアの「クドゥル」、古代エジプトの「神殿画」、古代ギリシア・ローマの「ミロのビーナス」と「サモトラケのニケ」等々。 パリに行く機会のありそうな方は、ぜひ事前研究してみてください! まとめ いかがでしたか? ほぼ梅雨入り?で日本全国今一つのお天気の今日このごろ。ちょっと中休み?といった感じの今月ですが、梅雨明け・ボーナスシーズン・夏休みに向けて、天文機材の感染症に注意しながら^^;備えていきましょう! そんな中でも毎日一度は天文リフレクションズ、毎月5日は天文雑誌!今月号も楽しみですね! 星ナビ7月号は「ウィリアムオプティクス CAT 91 WIFD」と「AIが描く宇宙」https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/14038_hoshinavi ※アストロアーツ様より告知文・内容サンプル画像の転載許可をいただいています。 天文ガイドも合わせて読みたいですね!!      編集部発信のオリジナルコンテンツ