富田博之さんの作品。カシオペヤ座のパックマン星雲NGC281(画面下)と、青白く輝くカシオペヤ座γ星、それを取り巻くIC59とIC63です。

2018/9/17 カメラ:Nikon D810A (ISO1600) 望遠鏡:Vixen VSD100F3.8+V0.79x (300mm F3) マウント:Hobym Observatory CRUX170HD 露光:3min×45

カシオペヤ座のγ星(ツィー)はWの真ん中にある青白い星。太陽の15倍もの質量を持つ若い巨大な星で、自身が放出したガスを照らして輝いています。これがIC59とIC63です。

Wikipedia カシオペヤ座ガンマ星
https://ja.wikipedia.org/wiki/カシオペヤ座ガンマ星

ツィーは天文学的にもなかなか興味深い天体なのですが、それをさておいても青白い輝きととりまく星雲の不思議な構造と色の対比に目を奪われます。

また、天体写真マニアの目で見ると、さらに細かく入り組んだ暗黒星雲の形状や、明るい星から暗い星までの色の表現の豊かさにも萌えるでしょう。パックマン星雲は明るく写しやすいのですが、ツィーの周辺は淡く、両方をハイクオリティで表現するのはなかなか難儀する対象です。

EOS5D3(非改造) SIGMA150mmF2.8 2min*14 ISO3200 この画像はカシオペヤ座が南中したときの見え方に合わせて北を下にしているため上下が逆になっています。

撮影:編集部

もう少し短いレンズで撮った周辺領域を参考までに。カシオペヤのW字周辺は、なかなか渋い対象の多いところ。拡大してじっくり撮ってみたい領域がたくさんありますね。

使用機材にも注目。ビクセンのVSDにレデューサ。大径のレデューサの効果なのか、星の割れがとても少なく自然な印象。マウントはハーモニックドライブのCRUX170。この組み合わせは軽量でディープスカイを狙える構成。撮影者様の今後のリザルトにも大いに期待したいと思います。

 

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/10/1c2fe9c4e1d24475af1a9531fd886331-1024x681.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2018/10/1c2fe9c4e1d24475af1a9531fd886331-150x150.jpg編集部散光星雲富田博之さんの作品。カシオペヤ座のパックマン星雲NGC281(画面下)と、青白く輝くカシオペヤ座γ星、それを取り巻くIC59とIC63です。 カシオペヤ座のγ星(ツィー)はWの真ん中にある青白い星。太陽の15倍もの質量を持つ若い巨大な星で、自身が放出したガスを照らして輝いています。これがIC59とIC63です。 Wikipedia カシオペヤ座ガンマ星 https://ja.wikipedia.org/wiki/カシオペヤ座ガンマ星 ツィーは天文学的にもなかなか興味深い天体なのですが、それをさておいても青白い輝きととりまく星雲の不思議な構造と色の対比に目を奪われます。 また、天体写真マニアの目で見ると、さらに細かく入り組んだ暗黒星雲の形状や、明るい星から暗い星までの色の表現の豊かさにも萌えるでしょう。パックマン星雲は明るく写しやすいのですが、ツィーの周辺は淡く、両方をハイクオリティで表現するのはなかなか難儀する対象です。 撮影:編集部 もう少し短いレンズで撮った周辺領域を参考までに。カシオペヤのW字周辺は、なかなか渋い対象の多いところ。拡大してじっくり撮ってみたい領域がたくさんありますね。 使用機材にも注目。ビクセンのVSDにレデューサ。大径のレデューサの効果なのか、星の割れがとても少なく自然な印象。マウントはハーモニックドライブのCRUX170。この組み合わせは軽量でディープスカイを狙える構成。撮影者様の今後のリザルトにも大いに期待したいと思います。  読者の傑作画像をピックアップ