編集部ピックアップ、今日の一枚。

昨日はシーイングはよくない感じでしたが、透明度が高かったので、M8とM20をHαフィルターを使って撮影してみました。東京23区内でもHαを使うとよく写りますね。 M20の青い領域はなくなってしまいますが・・BORG76ED, x0.6Reducer, 10nmHα, ASI1600MM-C (-10℃)SharpCapのLiveStackを使用し、10sec x 250framesを合成

Satoru Takagiさんの投稿 2017年6月2日(金)

 

光害の聖地?東京23区から撮影されたM8とM20。
BORG76にx0.6レデューサ、焦点距離300mm、F4。

この作品では、星雲の出す赤い「Hα輝線」の近傍の光だけを通す「Hαナローバンドフィルター」を使用することで、強烈な光害の中から星雲の淡い部分を写しだすことに成功しています。

もうひとつ特筆すべき工夫は、USB3で高速データ転送が可能なモノクロ冷却CMOSカメラASI1600MM-Cを使用し、「ライブスタック」で撮影していること。

10秒毎にカメラからPCに転送された画像を、専用ソフトウェアSharpCapが順次コンポジット。合計250コマ相当の最終画像は1枚だけ。星の位置も自動で合わせてくれるので、ラフなガイドや極軸合わせでもOK

ASI1600MMのセンサーサイズは4/3インチとやや小型のため広い範囲の撮影には不向きですが、光害地で明るい対象を狙う場合はほどよい大きさかもしれません。また、モノクロセンサーなので単色光のナローバンドではRGGBのベイヤーセンサーのデジカメよりも有利です。

最近はこのような自宅ベランダなどからの「マチナカ撮影」を楽しむ人が増えてきていて、様々な工夫をこらした傑作が数多く撮影されてきています。

天文リフレクションズ」では、今後も「マチナカ撮影」の作例や情報をご紹介していく予定です。

 

 

編集部散光星雲深宇宙Hαナローバンド編集部ピックアップ、今日の一枚。 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=789399531218389   光害の聖地?東京23区から撮影されたM8とM20。 BORG76にx0.6レデューサ、焦点距離300mm、F4。 この作品では、星雲の出す赤い「Hα輝線」の近傍の光だけを通す「Hαナローバンドフィルター」を使用することで、強烈な光害の中から星雲の淡い部分を写しだすことに成功しています。 もうひとつ特筆すべき工夫は、USB3で高速データ転送が可能なモノクロ冷却CMOSカメラASI1600MM-Cを使用し、「ライブスタック」で撮影していること。 10秒毎にカメラからPCに転送された画像を、専用ソフトウェアSharpCapが順次コンポジット。合計250コマ相当の最終画像は1枚だけ。星の位置も自動で合わせてくれるので、ラフなガイドや極軸合わせでもOK。 ASI1600MMのセンサーサイズは4/3インチとやや小型のため広い範囲の撮影には不向きですが、光害地で明るい対象を狙う場合はほどよい大きさかもしれません。また、モノクロセンサーなので単色光のナローバンドではRGGBのベイヤーセンサーのデジカメよりも有利です。 最近はこのような自宅ベランダなどからの「マチナカ撮影」を楽しむ人が増えてきていて、様々な工夫をこらした傑作が数多く撮影されてきています。 「天文リフレクションズ」では、今後も「マチナカ撮影」の作例や情報をご紹介していく予定です。    読者の傑作画像をピックアップ