シグナスウォール(Cygnus Wall)
寺崎正勝さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。
はくちょう座・北アメリカ星雲のメキシコ・中米付近のクローズアップです。シグナスウォール(Cygnus Wall)と呼ばれるこの付近は様々な星間物質が濃く分布していて、複雑な形状の暗黒星雲の中で活発な「星形成」が起きています(*)。
(*)へび座わし座のM16星雲の中に見られる「創造の柱」も同じような星形成領域です。
この作品は、水素(Hα,波長656nm)、酸素(OIII、波長496,500nm)、硫黄(SII、波長672nm)の輝線スペクトルのみを通す「ナローバンドフィルター」を使用して疑似カラー合成されたものです。酸素と硫黄の輝線は、肉眼ではともに濃赤色に見えますが、水素を緑色、硫黄を赤色に割り当てることで(*)、星間ガスの分布の違いが色の差として可視化されています。
(*)酸素は青色です。このような色の割当て方は「ハッブルパレット」と呼ばれています。
水素(Hα)、酸素(OIII)の輝線は比較的明るく広く分布していて写しやすいのですが、硫黄(SII)の輝線は弱く、シグナスウォールのような「特別」な領域以外ではあまり写ってくれません。しかし、このような形でカラー合成する際には「3つ目の色」として非常に重要な役割を果たします。ディープスカイの微細構造を色彩豊かに捉える「ナローバンド撮影」の真骨頂といえるでしょう。
https://reflexions.jp/tenref/gallery/2019/08/25/6255/https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/08/61dd63e5becb172fb24c74f874f420f8.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/08/61dd63e5becb172fb24c74f874f420f8-150x150.jpg散光星雲寺崎正勝さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。 はくちょう座・北アメリカ星雲のメキシコ・中米付近のクローズアップです。シグナスウォール(Cygnus Wall)と呼ばれるこの付近は様々な星間物質が濃く分布していて、複雑な形状の暗黒星雲の中で活発な「星形成」が起きています(*)。 (*)へび座わし座のM16星雲の中に見られる「創造の柱」も同じような星形成領域です。 この作品は、水素(Hα,波長656nm)、酸素(OIII、波長496,500nm)、硫黄(SII、波長672nm)の輝線スペクトルのみを通す「ナローバンドフィルター」を使用して疑似カラー合成されたものです。酸素と硫黄の輝線は、肉眼ではともに濃赤色に見えますが、水素を緑色、硫黄を赤色に割り当てることで(*)、星間ガスの分布の違いが色の差として可視化されています。 (*)酸素は青色です。このような色の割当て方は「ハッブルパレット」と呼ばれています。 水素(Hα)、酸素(OIII)の輝線は比較的明るく広く分布していて写しやすいのですが、硫黄(SII)の輝線は弱く、シグナスウォールのような「特別」な領域以外ではあまり写ってくれません。しかし、このような形でカラー合成する際には「3つ目の色」として非常に重要な役割を果たします。ディープスカイの微細構造を色彩豊かに捉える「ナローバンド撮影」の真骨頂といえるでしょう。編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフギャラリー
わし星雲はわし座にあらず、かに星雲もかに座にあらず。(”あらず”の使い方が間違ってますが、覚え方として使用)
ちなみにわし星雲(M16)は、へび座です。わし座からも近いですけどね。
ブログを見ていると結構ベテランな方も勘違いしている人を見かける。
天体ファンも分野が色々あって、”あるある”なんですけどね。
しかし、編集長までも・・・ ^^;
わっ!
しまった・・・・
座布団10枚返却します・・・
とても恥ずかしいです。
違和感をなんか感じたのはそのせいだったのですね。
うかつでした・・・訂正しています。