池田潔さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。おうし座のヒヤデス星団からカリフォルニア星雲にかけてを50mmレンズで撮影。赤道儀を使用せず、固定撮影で撮影した8コマの画像のコンポジット。総露出時間は約30秒です。明るいレンズ(F1.2解放)と高感度のデジタルカメラの組み合わせの威力。「遂にここまで来たか」の思いを新たにする作品です。

EOS R(ノーマル)+RF50mmF1.2L F1.2 ISO6400 3.6s*8

使用されたカメラは昨年発売されたキャノンのフルサイズミラーレス「EOS R」。天体改造なしのノーマル機なのでカリフォルニア星雲はあまり赤くありませんが、暗黒星雲と分子雲がしっかり出てきています。

EOS Rは、ライブビュー時の感度が高く従来機より星が見やすいことや、ミラーボックスによるケラレが少ないことなど、天体写真用途にも有望なカメラでしょう。

ミラーレスのメリットは、よりセンサー面に近い位置にレンズを配置できる、レンズ設計の自由度の高さにもあります。この作品ではミラーレス専用設計の「RF50mmF1.2L 」レンズを使用されていますが、「絞り開放F1.2」とは思えない周辺像です。

周辺減光や星像の安定度など、目的によっては少し絞った方がよいかもしれませんが、わずか30秒でも分子雲の姿が見え始めるとは、よい時代になったものですね。

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/01/0124ikeda-1024x701.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/01/0124ikeda-150x150.jpg編集部星野池田潔さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。おうし座のヒヤデス星団からカリフォルニア星雲にかけてを50mmレンズで撮影。赤道儀を使用せず、固定撮影で撮影した8コマの画像のコンポジット。総露出時間は約30秒です。明るいレンズ(F1.2解放)と高感度のデジタルカメラの組み合わせの威力。「遂にここまで来たか」の思いを新たにする作品です。 使用されたカメラは昨年発売されたキャノンのフルサイズミラーレス「EOS R」。天体改造なしのノーマル機なのでカリフォルニア星雲はあまり赤くありませんが、暗黒星雲と分子雲がしっかり出てきています。 EOS Rは、ライブビュー時の感度が高く従来機より星が見やすいことや、ミラーボックスによるケラレが少ないことなど、天体写真用途にも有望なカメラでしょう。 ミラーレスのメリットは、よりセンサー面に近い位置にレンズを配置できる、レンズ設計の自由度の高さにもあります。この作品ではミラーレス専用設計の「RF50mmF1.2L 」レンズを使用されていますが、「絞り開放F1.2」とは思えない周辺像です。 周辺減光や星像の安定度など、目的によっては少し絞った方がよいかもしれませんが、わずか30秒でも分子雲の姿が見え始めるとは、よい時代になったものですね。読者の傑作画像をピックアップ