編集部ピックアップ、今日の一枚。

2017年10月1日 Canon EOS 6D(非改造)+SIGMA 135mm F1.8 DG HSM Art SXD赤道儀でノータッチガイド F2.8/ISO 1600/180s×56枚(2時間48分)

撮影:打木陸夫

おうし座のカリフォルニア星雲と昴の間に広がる分子雲です。
F2.8の明るい光学系で3時間弱たっぷり露出したこともあり、淡い複雑な構造がくっきりと浮かび上がりました。

この作品で特筆すべき点は、IR改造をしていない「ノーマル機」で撮影されたということ。この手の広範囲に広がった分子雲はHαの水素輝線をあまり含んでいないためですが、、カリフォルニア星雲の淡い部分もしっかり描写されていて、一見ノーマル機とは思えない素晴らしい仕上がりです。

天体撮影の裾野を広げていく意味では、カメラの「天体改造」は大きな壁です。天体改造したカメラはカラーバランスが大きく崩れてしまうため、ほぼ天体専用になってしまいます。金銭的にも大きな負担になるばかりか、メーカー保証も受けられなくなってしまいます。

天体改造や天体用モデルが、一部の金銭的に余裕のあるマニアのものだけである現状は、ぜひとも改善されてほしいものです。せめてあと30%、波長656nmの感度を上げることはできないものなのでしょうか?フジができているのですから、他のメーカーができないはずはないと思うのですが・・・

 

 

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/10/1018uchiki2-682x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/10/1018uchiki2-150x150.jpg編集部散光星雲深宇宙星野星団編集部ピックアップ、今日の一枚。 撮影:打木陸夫様 おうし座のカリフォルニア星雲と昴の間に広がる分子雲です。 F2.8の明るい光学系で3時間弱たっぷり露出したこともあり、淡い複雑な構造がくっきりと浮かび上がりました。 この作品で特筆すべき点は、IR改造をしていない「ノーマル機」で撮影されたということ。この手の広範囲に広がった分子雲はHαの水素輝線をあまり含んでいないためですが、、カリフォルニア星雲の淡い部分もしっかり描写されていて、一見ノーマル機とは思えない素晴らしい仕上がりです。 天体撮影の裾野を広げていく意味では、カメラの「天体改造」は大きな壁です。天体改造したカメラはカラーバランスが大きく崩れてしまうため、ほぼ天体専用になってしまいます。金銭的にも大きな負担になるばかりか、メーカー保証も受けられなくなってしまいます。 天体改造や天体用モデルが、一部の金銭的に余裕のあるマニアのものだけである現状は、ぜひとも改善されてほしいものです。せめてあと30%、波長656nmの感度を上げることはできないものなのでしょうか?フジができているのですから、他のメーカーができないはずはないと思うのですが・・・    読者の傑作画像をピックアップ