編集部ピックアップ、今日の一枚。

Yuasa, Wakayama, Japan 2017.10.26 01:37:28(JST)~ FSQ-106ED D810A Baader Hα7nm ISO5000 30fr x 300s (150min) EM-200TM2J

撮影:吉村研様

オリオン座馬頭星雲。
ハッブル宇宙望遠鏡でもおなじみの馬の首の形に似た暗黒星雲です。

この作品は編集部でも推し中の「モノクロナローバンド」によるもの。輝く電離水素の雲と暗黒星雲の境目の、波打つような複雑な構造がクリアに描き出されています。

また、左側の輝度が高く白飛びしやすい「燃える木星雲(NGC2024)」と、馬頭星雲の上部にかけて淡く広がった領域の階調が両立しているのもポイント。

強い強調をかける天体写真では淡い星雲をあぶり出そうとするとハイライトが白飛びしやすいものですが、上手に画像処理を行えばこの作品のように両立させることができます。

シャドウの漆黒からハイライトの輝きまでを階調豊かに再現したモノクロの天体写真には、カラーとはまた違った味わいがありますね。

Wikipedia 馬頭星雲
https://ja.wikipedia.org/wiki/馬頭星雲

馬の首を取り巻く淡く広がった星雲IC434は、主に右上の星おオリオン座σ星の紫外線によって電離した水素が放つ赤い光Hα線で輝いています。

その光を覆い隠す濃い塵の雲が馬頭星雲。生まれたばかりの若い星が点在する星の生成領域でもあります。

 

 

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/10/1030yoshimura-1-1024x731.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/10/1030yoshimura-1-150x150.jpg編集部散光星雲深宇宙Hαナローバンド編集部ピックアップ、今日の一枚。 撮影:吉村研様 オリオン座馬頭星雲。 ハッブル宇宙望遠鏡でもおなじみの馬の首の形に似た暗黒星雲です。 この作品は編集部でも推し中の「モノクロHαナローバンド」によるもの。輝く電離水素の雲と暗黒星雲の境目の、波打つような複雑な構造がクリアに描き出されています。 また、左側の輝度が高く白飛びしやすい「燃える木星雲(NGC2024)」と、馬頭星雲の上部にかけて淡く広がった領域の階調が両立しているのもポイント。 強い強調をかける天体写真では淡い星雲をあぶり出そうとするとハイライトが白飛びしやすいものですが、上手に画像処理を行えばこの作品のように両立させることができます。 シャドウの漆黒からハイライトの輝きまでを階調豊かに再現したモノクロの天体写真には、カラーとはまた違った味わいがありますね。 Wikipedia 馬頭星雲 https://ja.wikipedia.org/wiki/馬頭星雲 馬の首を取り巻く淡く広がった星雲IC434は、主に右上の星おオリオン座σ星の紫外線によって電離した水素が放つ赤い光Hα線で輝いています。 その光を覆い隠す濃い塵の雲が馬頭星雲。生まれたばかりの若い星が点在する星の生成領域でもあります。    読者の傑作画像をピックアップ