塚原誠さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。広角24mmで、ぎょしゃ座の勾玉星雲からふたご・いっかくじゅう・オリオン・おおいぬ座までの天の川をとらえた1枚です。

ダイナミックな夏の天の川と比較して、冬の天の川は淡く柔らかですが、実際には点在する赤いHII領域や暗黒星雲、細かな糠星が複雑に入り組んでいることがわかります。

eos6D HKIR+Tamron15-30 f2.8 24㎜ iso3200 f4.0 120秒×45(総露出90分)

このような広角の星野は、地平線近くの光害や薄い雲、大気光などの影響を受けやすく、さまざまな条件をクリアした上でないとなかなか満足のいく仕上がりにはなりません。

標高1600mの山で撮影されたそうですが、レンズをF4まで絞ってシャープな星像とした上で90分の露出時間、さらに丁寧な仕上げともあいまってこれ以上ないくらいの精緻な作品となりました。星ナビGallery風に言えば「これまでで最高レベル」の冬の天の川のマスターピースといえるでしょう。

広角レンズで星景写真を撮る場合は、少々の星像の肥大や流れはあまり大きな問題にはなりませんが(むしろソフトフィルターで滲ませるくらいなので)、「星野写真」としてのクオリティを上げるには「1段絞って露出時間を倍」にしてみるのも有効な手法です。

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/11/f5b6d6070609664b8907495ee3770d23-683x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/11/f5b6d6070609664b8907495ee3770d23-150x150.jpg編集部新着星野オリオン座,天の川塚原誠さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。広角24mmで、ぎょしゃ座の勾玉星雲からふたご・いっかくじゅう・オリオン・おおいぬ座までの天の川をとらえた1枚です。 ダイナミックな夏の天の川と比較して、冬の天の川は淡く柔らかですが、実際には点在する赤いHII領域や暗黒星雲、細かな糠星が複雑に入り組んでいることがわかります。 このような広角の星野は、地平線近くの光害や薄い雲、大気光などの影響を受けやすく、さまざまな条件をクリアした上でないとなかなか満足のいく仕上がりにはなりません。 標高1600mの山で撮影されたそうですが、レンズをF4まで絞ってシャープな星像とした上で90分の露出時間、さらに丁寧な仕上げともあいまってこれ以上ないくらいの精緻な作品となりました。星ナビGallery風に言えば「これまでで最高レベル」の冬の天の川のマスターピースといえるでしょう。 広角レンズで星景写真を撮る場合は、少々の星像の肥大や流れはあまり大きな問題にはなりませんが(むしろソフトフィルターで滲ませるくらいなので)、「星野写真」としてのクオリティを上げるには「1段絞って露出時間を倍」にしてみるのも有効な手法です。読者の傑作画像をピックアップ