星マスクデビュー・馬頭星雲
編集部ピックアップ、今日の一枚。
撮影:Sam様
オリオン座の馬頭星雲です。
長めの小型屈折望遠鏡でたっぷり露光をかけることで、馬頭星雲の周辺の赤い星雲(IC434)、燃える木星雲(NGC2024)、青い三つ星周辺の星々が、強調を押さえた上品な色で美しく描写されました。
この作品、注目すべきはその一連の画像処理方法を撮影者のSam様がブログで公開されていること。
ほしぞLoveログ・星マスク
http://hoshizolove.blog.jp/archives/27511511.html
輝く星から淡い星雲まで、輝度差の大きい天体写真では、「淡いものを強調するとハイライトが潰れてしまう」という「階調のジレンマ」の克服がひとつの大きなテーマ。
「星マスク」と呼ばれる手法は、撮影画像から「星だけ」を抽出しそれをマスクにすることで、「星以外」を選択的に処理する方法です。
いかにして「星だけ(ないしは星以外)を抽出するか」というのがこの方法のミソで、Sam様はご自分で色々調べられた結果、「明るさの最小値」を微光星・輝星のそれぞれで異なる閾値で適用するという手法で作成されています。
「階調のジレンマの克服」は多くの天体写真ファンが日々悩み試行錯誤を繰り返しているテーマ。輝度選択によるマスク処理や、短時間露光画像から高輝度部を復元するなど、他にも様々な方法があるようです。
Sam様はブログで以下のように書かれています。
星マスクは敷居が高く感じていたので、なかなか手が出せなかったのですが、やってみると思ったほど難しくは感じなかったです。
実際問題敷居は高いのですが(^^;;)、「腰を落ち着けて順序立てて実践さえすれば誰でも越えられるハードルなんだよ」と言い換えることもできるのではないでしょうか。
今回の例のような「ややこしい画像処理」を敬遠されていた方も、ぜひ一度試してみてください。Samさんのブログをよく読んでやってみれば、きっと新しい世界が開けてくることでしょう。
https://reflexions.jp/tenref/gallery/2017/12/04/2919/https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/1204sam-1-1024x683.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2017/12/1204sam-1-150x150.jpg散光星雲深宇宙画像処理編集部ピックアップ、今日の一枚。 撮影:Sam様 オリオン座の馬頭星雲です。 長めの小型屈折望遠鏡でたっぷり露光をかけることで、馬頭星雲の周辺の赤い星雲(IC434)、燃える木星雲(NGC2024)、青い三つ星周辺の星々が、強調を押さえた上品な色で美しく描写されました。 この作品、注目すべきはその一連の画像処理方法を撮影者のSam様がブログで公開されていること。 ほしぞLoveログ・星マスク http://hoshizolove.blog.jp/archives/27511511.html 輝く星から淡い星雲まで、輝度差の大きい天体写真では、「淡いものを強調するとハイライトが潰れてしまう」という「階調のジレンマ」の克服がひとつの大きなテーマ。 「星マスク」と呼ばれる手法は、撮影画像から「星だけ」を抽出しそれをマスクにすることで、「星以外」を選択的に処理する方法です。 いかにして「星だけ(ないしは星以外)を抽出するか」というのがこの方法のミソで、Sam様はご自分で色々調べられた結果、「明るさの最小値」を微光星・輝星のそれぞれで異なる閾値で適用するという手法で作成されています。 「階調のジレンマの克服」は多くの天体写真ファンが日々悩み試行錯誤を繰り返しているテーマ。輝度選択によるマスク処理や、短時間露光画像から高輝度部を復元するなど、他にも様々な方法があるようです。 Sam様はブログで以下のように書かれています。 星マスクは敷居が高く感じていたので、なかなか手が出せなかったのですが、やってみると思ったほど難しくは感じなかったです。 実際問題敷居は高いのですが(^^;;)、「腰を落ち着けて順序立てて実践さえすれば誰でも越えられるハードルなんだよ」と言い換えることもできるのではないでしょうか。 今回の例のような「ややこしい画像処理」を敬遠されていた方も、ぜひ一度試してみてください。Samさんのブログをよく読んでやってみれば、きっと新しい世界が開けてくることでしょう。編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフギャラリー
コメントを残す