石原啓司さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。冬の王者、オリオン座のM42です。ビクセンの口径20cmニュートン反射望遠鏡R200SSでたっぷり4時間近く露光をかけ、多段階露光も駆使して周辺の分子雲まで実になめらかで美しい仕上がりです。

撮影地は空の暗さと冬場の晴天率の高さで最近人気急上昇の和歌山県すさみ町です。筆者も何度か行ったことがありますが、日本で有数の空の暗さと冬場の過ごしやすさで、人気スポットもうなずける場所です(*)。

(*)ただし、大阪からも名古屋からも奈良からもけっこう遠い(高速を使うとけっこうお金もかかる)のですが^^;;

 

Canon EOS 5DmkⅣ(HKIR改造 3℃)  ビクセンR200SS(D200mm f760mm F3.8) コレクターPH 5s×30、15s×30、30s×30、60s×30、180s×60=235min. EQ6PRO赤道儀 Lodestarにてオフアキシスガイド カメラ機種名  ISO感度 3200 Rstackにてダーク(5枚)、フラット処理(EL板フラット×RGB各64枚) DSSにてコンポジット  SI8・CS6・CC・フラットエイドPro・PixInsightにて処理 和歌山県すさみ町

オリオン大星雲は中心部と周辺部の輝度差が激しく、この作品のように淡い分子雲まで描出しながら白トビさせないようにするには、どうしても多段階露光の力を借りなくてはなりません。この作品では長秒・短秒で5段半(5.5EV)ほど露出を変えて撮影されています。多段階露光による飽和の回避はいろいろな方法があります。この作品でどのような方法をとられたかの詳細は不明ですが、中心が不自然に「凹む」こともなく、自然で秀逸なグラデーション表現です。

こういうリザルトが得られると、次の撮影へのモチベーションもさらに湧くというものです。半年ぶりの撮影だったそうですが、次回の遠征を心待ちにされているのではないでしょうか。次回作も楽しみにしております^^

https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2020/01/eb432c175a0b821b1995ff049e9ca58d-652x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2020/01/eb432c175a0b821b1995ff049e9ca58d-150x150.jpg編集部新着散光星雲オリオン座,M42石原啓司さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。冬の王者、オリオン座のM42です。ビクセンの口径20cmニュートン反射望遠鏡R200SSでたっぷり4時間近く露光をかけ、多段階露光も駆使して周辺の分子雲まで実になめらかで美しい仕上がりです。 撮影地は空の暗さと冬場の晴天率の高さで最近人気急上昇の和歌山県すさみ町です。筆者も何度か行ったことがありますが、日本で有数の空の暗さと冬場の過ごしやすさで、人気スポットもうなずける場所です(*)。 (*)ただし、大阪からも名古屋からも奈良からもけっこう遠い(高速を使うとけっこうお金もかかる)のですが^^;;   オリオン大星雲は中心部と周辺部の輝度差が激しく、この作品のように淡い分子雲まで描出しながら白トビさせないようにするには、どうしても多段階露光の力を借りなくてはなりません。この作品では長秒・短秒で5段半(5.5EV)ほど露出を変えて撮影されています。多段階露光による飽和の回避はいろいろな方法があります。この作品でどのような方法をとられたかの詳細は不明ですが、中心が不自然に「凹む」こともなく、自然で秀逸なグラデーション表現です。 こういうリザルトが得られると、次の撮影へのモチベーションもさらに湧くというものです。半年ぶりの撮影だったそうですが、次回の遠征を心待ちにされているのではないでしょうか。次回作も楽しみにしております^^読者の傑作画像をピックアップ