雷鳥平を俯瞰する
熊崎克彦さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。GWの立山、雷鳥平から地獄谷の噴煙・室堂までの一帯を見下ろす風景を、南中した夏の天の川とともにとらえた作品です。
GWの立山は昨今猛烈な混雑で、辿り着くだけでも一苦労。山だけでなく星が目的の人も増え、素晴らしい作品が数多く撮られています。雷鳥平からの天の川アーチなどはもはや定番化してきています。そんな中で「自分の撮りたい絵」にこだわって、自分の足でこの風景を見いだして撮影されたこの作品は、山岳星景の楽しみの一つの結実ともいえるでしょう。
技法としては、地上・星空の別撮りのパノラマ合成から切り出されています。パノラマ撮影は広く風景を映し込む目的以外ににも、画質を向上させたり柔軟なトリミングや投射方法の変更などのメリットがあります。腰を落ち着けてじっくり対象に向き合う星景写真に向いた手法といえます。
山岳星景の場合、星以前に山とまず向き合わなくてはなりません。GW は一般には「残雪期」に分類されますが、今年は(も?)この近くで死者が出るほどの降雪・悪天候の日もありました。「安全第一」の立場に立つなら「行かないことが一番」だ、とさえ言えます。無雪期であっても十分な準備・装備・経験が必要なジャンルであることは言うまでもありません。
その前提をふまえてもなお、「山で素晴らしい星空を見たい、カメラにそのさまを収めたい」という思いをかき立てる作品です。
https://reflexions.jp/tenref/gallery/2019/05/16/6194/https://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/05/59900976_2245058988907985_4108399787882053632_o-768x1024.jpghttps://reflexions.jp/tenref/gallery/wp-content/uploads/sites/3/2019/05/59900976_2245058988907985_4108399787882053632_o-150x150.jpg自然山岳星景,夏の銀河熊崎克彦さんの作品。天リフギャラリーFB分室へのご投稿です。GWの立山、雷鳥平から地獄谷の噴煙・室堂までの一帯を見下ろす風景を、南中した夏の天の川とともにとらえた作品です。 GWの立山は昨今猛烈な混雑で、辿り着くだけでも一苦労。山だけでなく星が目的の人も増え、素晴らしい作品が数多く撮られています。雷鳥平からの天の川アーチなどはもはや定番化してきています。そんな中で「自分の撮りたい絵」にこだわって、自分の足でこの風景を見いだして撮影されたこの作品は、山岳星景の楽しみの一つの結実ともいえるでしょう。 技法としては、地上・星空の別撮りのパノラマ合成から切り出されています。パノラマ撮影は広く風景を映し込む目的以外ににも、画質を向上させたり柔軟なトリミングや投射方法の変更などのメリットがあります。腰を落ち着けてじっくり対象に向き合う星景写真に向いた手法といえます。 山岳星景の場合、星以前に山とまず向き合わなくてはなりません。GW は一般には「残雪期」に分類されますが、今年は(も?)この近くで死者が出るほどの降雪・悪天候の日もありました。「安全第一」の立場に立つなら「行かないことが一番」だ、とさえ言えます。無雪期であっても十分な準備・装備・経験が必要なジャンルであることは言うまでもありません。 その前提をふまえてもなお、「山で素晴らしい星空を見たい、カメラにそのさまを収めたい」という思いをかき立てる作品です。 編集部山口 千宗kojiro7inukai@gmail.comAdministrator天文リフレクションズ編集長です。天リフギャラリー
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